【投稿日】 2018年8月31日 【最終更新日】 2021年10月21日

探偵事務所には、様々な人探しの依頼・相談が持ち込まれます。その中のひとつが「生き別れとなった家族を探して欲しい」といったケースです。

そもそも、生き別れとは何でしょうか?実は、生き別れとは「お互いに生きているにも関わらず離れ離れになった状態」のことを表しています。

一例をご紹介しておきましょう。

上記のように様々な事情により、生き別れとなってしまった親・兄弟・子どもを探して欲しいとの依頼は、想像以上に多いものです。

ここでは生き別れとなった家族探しを探偵に依頼するための方法をご説明します。

【探したい生き別れた相手別】依頼主が探偵に依頼する前にやるべきこと

他の人探しにおいても言えることですが、探偵に依頼する前に現在知りうる情報を整理しておきましょう。実際に探偵に相談したり、見積もりを出してもらったりする際にも、具体的な内容の話ができるため、効率が上がります。

ここでは探したい生き別れた相手別に、必要な情報をまとめました。

兄弟・姉妹の人探しを依頼したい場合

生き別れとなった兄弟姉妹の人探しを依頼したい場合、まずは兄弟姉妹の存在を知ったきっかけを書き出しておきましょう。自分の戸籍の附票を入手した際に、偶然気付いたのであれば、戸籍の附票に記載されているデータは重要な手がかりになります。

「親が打ち明けてきた」というケースは、稀ですがゼロとは言えません。この場合は親に質問することで詳しい情報がわかる可能性もあります。「親戚や近所の人から話を聞いた」という場合はある程度信憑性が高いものの、親に質問したとしても答えて貰えない可能性も踏まえ、別の探し方を検討した方が良いかもしれません。

ただしこの段階では、周囲に尋ねることは控えてください。探偵に依頼する前に少しでも多くの情報を集めようと思って貰えることはありがたいですが、あなたが兄弟姉妹を探すことを好ましく思わない人がいる可能性もあります。

兄弟姉妹の存在を知ったきっかけに加え

  • 氏名
  • 生年月日
  • (戸籍を入手した場合)記載されている住所
  • 写真
  • 一緒に過ごした時期など覚えていること、思い出したことがあれば何でも

など、思い出せる範囲、知っている範囲での情報をまとめておきましょう。

両親、父母の人探しを依頼したい場合

生き別れとなった親を探したい場合も、探したいと思ったきっかけ、理由について書き出してみましょう。

  • 物心ついた頃から施設で育っていた→施設に預けに来た人がいるはず
  • 両親の離婚により、父(母)がいない→現在一緒に暮らしている親は情報を得ているはず
  • 自分が養子であることを知った→現在の育ての親は生みの親を知っているはず

など、探偵が調査ルートを絞るきっかけとなります。

ただし「育ての親には、知られたくない」「父(母)には、秘密で探したい」といったケースも少なくありません。この場合は、内密に調査を進めますのでご安心ください。

一方、育ての親も「生みの親に会うことに賛成している。情報提供に協力する」といった場合は、お申し出ください。一緒に探偵事務所に来ていただいたり、訪問の上、お話を伺ったりすることが可能です。

  • 氏名
  • 生年月日
  • (戸籍を入手した場合)記載されている住所
  • 写真
  • 出身地
  • 交友関係
  • 記憶に残っている内容(外見、特徴、言葉、一緒に行った場所など)

上記以外の内容でも構いません。現段階でわかる情報をすべて書き出しておきましょう。

娘、息子の人探しを依頼したい場合

娘、息子の居場所を探したい場合は、他の人探しに比べ、ある程度の情報が揃っているケースが多いのではないでしょうか。

まずは最後に会ったときのことを思い出し、整理しましょう。

  • 最後に会った日時(おおよそでも可)
  • 離れることになった理由、きっかけ
  • 当時の娘、息子の行き先(施設、離婚した元配偶者と一緒など)

さらに

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 写真
  • 外見の特徴
  • 交友関係
  • 趣味
  • 好きなところ、場所

など、お子さんに関する情報も合わせて確認しておきましょう。その他、どのような小さな情報でも構いません。昔、子どもが描いた絵や好きだったおもちゃなども、他の情報と合わせて、重大な手がかりとなる可能性もあります。

生き別れの家族を探す場合は、探し人だけでなく依頼主自身の情報もしっかり伝えることが大切

生き別れの家族を探して欲しいと思った場合、探して欲しい人の情報を伝えることに精一杯になり、自分に関する情報を伝えきれないことが少なくありません。

しかし、幼い頃に家族と生き別れになったケースなど、探したい人物に関する情報が少ない場合は、依頼主に関する情報が調査の鍵を握ることになります。

  • 氏名
  • 当時住んでいた住所
  • 家の周りにあったお店
  • 通っていた保育園や幼稚園、小学校
  • よく遊んでいた場所
  • 近所に住んでいた人
  • 一緒に遊んでいた友達の名前
  • 当時の写真

など、当時の自分の様子や周りの人間関係などを思い出し、探偵に伝えるようにしましょう。

探偵が生き別れの家族を探すために行う方法とは?

探偵が行う調査方法は、生き別れの家族を探すときも、その他の人探しであっても、基本的には同じです。データ調査や聞き込みを中心に情報を収集し、具体的な情報を掴んだ後、実際に現地に出向きます。居場所をある程度絞りこむことができれば、張り込みや尾行を組み合わせていきます。

現在の所在を探すための方法につきましては、別ページ「所在調査・人探しのすべて」に、より詳しく記載しています。ぜひ、ご覧ください。

発見できた後、どうしたいかを考えておくことも大切

探偵に生き別れの家族を探して欲しいと依頼されるケースでは、無事発見できた後、希望される内容が大きく2つに分かれます。

  • 元気でいるか、どこにいるかわかればいい(=相手に自分のことは伝えなくていい)
  • 相手が迷惑でなければ、会いたい(=相手に自分の存在を伝えて欲しい)

これは、どちらが良い、悪いという訳ではありません。生き別れになった理由も人それぞれ異なります。大切なことは、本人の気持ちです。「どうしたいかわからない」といった段階の場合は、カウンセリングなどを踏まえながら今度の方向性について話し合うケースもあります。

現在の様子や住所だけ知りたい場合

自分の存在は伝えなくて良い、元気かどうかだけを知りたいと言われる場合は、探し人の様子を写真に撮ったり、現在の勤め先や家族構成などの情報を依頼主に伝えたりすることで、調査終了となります。現住所を知りたいと言われる場合は、張り込みや聞き込み等の調査を追加し、住所調査を行います。

探している相手に会いたい場合

生き別れになっている家族の所在が判明した場合、やはり会いたいと思う人が多いのは事実です。

しかし、何らかの事情により生き別れとなっている訳ですから、突然「あなたの親(子ども・兄弟姉妹)が、会いたがっています」と言われると、相手が面食らうのは当然でしょう。

よく聞く言葉の一例をご紹介しておきます。

  • 新しい家族と暮らしているため、今の家族に迷惑がかかるのでは?
  • 突然会いたいと言われても、心の準備ができていないため困る
  • 一人っ子だと言われていたのに急に兄だと言われても・・・
  • 自分の事情で施設に預けたのに、今更親として合わせる顔がない

しかし、誤解していただきたくないのは「あなたに会いたくない」という訳ではなく「驚いた」「戸惑った」「合わせる顔がない」などのケースが多いことです。

つまり、あなたが自分で相手の居場所を探し、突然訪問するよりも、様子を見つつ、探偵などの第三者が間に入り、少しずつ距離感を詰め、安心していただいた上で会う場を設ける、もしくは手紙を渡すといった方法をとることで成功率を上げることができます。

戸籍から生き別れの家族を探すことは効果的。ただし現住所とは限らない

生き別れの家族(血の繋がりがある人物)の人探しを行う場合、戸籍の附票を入手することで、ある程度の情報を手に入れることは可能です。

ただし、戸籍を動かさずに引っ越ししている場合、現住所を探すことはできません。また突然会いに行ったことで、トラブルの元となるケースも考えられます。探偵のような第三者を挟み、調査した上で、探している人物だけに接触し、意図を伝えることができれば、トラブルになる可能性は低いです。

突然家を訪問したことで「相手の家族と会い、口論になった」「相手の家族には、子どもがいることを話していなかった」など、相手に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

依頼主であるあなたとしても、探している本人に迷惑をかけることは本意ではないはずです。

プロの探偵は、調査のプロでもあり、人の心の機敏を読み取る力にも長けている、交渉のプロです。依頼主の思いと、探し人本人の様子を見た上で、最善の方法を考え提案することができます。

あなたが居場所を探すこと以外の目的も達成したいのであれば、プロの探偵に依頼することをおすすめします。

生き別れの家族を探したいなら、まずは探偵事務所に相談を

生き別れの家族を探す場合は、通常の人探し以上に神経を使う必要があります。また、決して容易ではありません。

  • 最後に会ってから年月が経っているケースが多い
  • 探し人に対する情報が少ないケースが多い
  • 探し人の所在判明後、再会できるよう段取りが必要

といった状況からも、生き別れの家族を探すには技術や経験、そして依頼主とのコミュニケーションが重要であることがお分かりいただけるかと思います。

しかし、諦めないでください。探偵事務所SATでは、過去様々な生き別れの家族に関する人探しの依頼をお受けし、無事、再会していただくことができています。

再会に至るまでの経緯等は、それぞれ異なりますが、調査の経験や技術を活かし、生き別れの家族の情報収集に励んでいます。

もし、どうしても会いたい、居場所が知りたい生き別れの家族がいらっしゃるのであれば、まずは一度探偵事務所SATにご相談ください。現在お持ちの情報や、所在が判明した後はどうしたいかといった内容などを丁寧にお聞きした上で、現在調査した場合の成功率や調査方法を具体的にお伝えします。

生き別れの家族を探すという大切なお仕事を行う以上、私たちは、依頼主との信頼関係を重要視しています。依頼前、契約前、契約後問わず、不明点や気になること等ございましたら、メール、電話等でお気軽にお問い合わせください。

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