【投稿日】 2018年8月17日 【最終更新日】 2021年10月21日

多くの人が本人確認書類や身分証明書として使用している運転免許証ですが、運転免許証に記載されている情報を元に人探しをすることは可能なのでしょうか?

「探している人物の運転免許証が手元にある」「過去の運転免許証コピーが見つかった」等、運転免許証のデータをお持ちの状態で、人探しを希望している方もいらっしゃることでしょう。

ここでは運転免許証に記載されている内容から、12桁の番号の意味、「免許の更新日を狙えば本人と遭遇できるかもしれない?」という噂の真実まで、運転免許証と人探しに関する情報をご紹介します。

運転免許証に記載されている内容。人探しに役立つ情報とは?

最初に、運転免許証からすぐに読み取れる情報について確認しておきましょう。

  • 写真
  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 交付日
  • 有効期限(免許証の更新期限)
  • 免許の条件等(眼鏡等、補聴器、普通車はAT車に限る、など)

以前は上記に加え本籍地も記載されていました。しかし、平成19年からICカード免許証が導入されたため、警察署等で暗証番号を入力しない限り、本籍地を確認することはできません。

しかし、人探しを行う上で

  • 写真
  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日

の4つの情報を得ていることは、調査の効率を高めます。

また、免許証の色は、運転者の区分によって3つに分けられています。

区分 有効期限
緑(グリーン) 初めて免許証を取得した場合 3年
青(ブルー) 2回目以降の更新の場合
過去5年以内に軽微な違反をした場合
3年または5年
金(ゴールド) 免許証の更新年、誕生日の40日前から遡って5年間無事故・無違反の場合 5年

運転免許証の色が、人探しにおいて役立つケースは極稀ですが、知識として頭に入れておきましょう。

人探しにおいて、運転免許証に記載されている情報が役立つ理由

人探しにおいて「氏名」「住所」「写真」「生年月日」は大変重要な要素であるとお伝えしましたが、運転免許証に記載されている情報だからこそ、より調査に役立てる可能性が高まります。

その理由として

  • 運転免許証は公的な身分証明書であり、記載事項が事実かどうかの確認が不要
  • 仮に過去の運転免許証であり、苗字や住所が変わっていても、名前や生年月日は変わらない
  • 真正面から撮影された写真のため、顔立ちや外見を確認しやすい
  • 帽子をかぶっていたり前髪が目にかかっていたりと、顔を隠す要素がない
  • 免許の条件に「眼鏡等」とあれば、日常的に眼鏡かコンタクトを使用している可能性が高いと判断できる
  • 免許の条件に「補聴器」とあれば、日常的にも補聴器を使用している可能性が高いと判断できる

といったことが挙げられます。

そもそも、通常、探偵に調査を依頼した場合、依頼主と話をした後、すぐに調査をスタートするわけではありません。必ず、得た情報が正しいのかどうか、確認する作業が入ります。

住所や氏名の裏付けがない状態では、全くの偽情報ということも考えられます。結果的に時間の無駄となる可能性があるため、真偽の確認は必須です。

しかし、運転免許証の記載内容は、偽造された運転免許証でない限り、確実な情報だと考えることができます。

現在は結婚し、名字が変わっているとしても「名前」に関しては、確定できます。すでに引っ越しているとしても、一時期、記載されている住所に住んでいたことは間違いありません。写真に関しても、運転免許センターや警察署などで撮影されているため、記載されている名前と同一人物だと断言できます。

運転免許証は、人探しにおける有力なアイテムと言えるでしょう。

運転免許証の写真は持ち込みOK!それでも人探しに効果的な理由

運転免許証の更新の際に使用する写真は、持ち込みが認められています。しかし、当然のことながら、別人の写真を持っていくことはできません。

また、厳しい基準が設けられており、適合しない写真は使用できません。不適正と判断される写真の一例をご紹介します。

  • 顔を傾けた状態である
  • 正面以外を向いている(ななめ、下向きなど)
  • 顔が、上1/3サイズよりも大きい、または小さい
  • 明るすぎる、または暗すぎる
  • 笑顔
  • 目を細めている
  • カラーコンタクトをしている(通常と目の色が異なる)
  • サングラスやマスクを用いて変装している など

まっすぐ正面を向き、帽子やサングラスなどの変装がない写真のみが使用されることがお分かりいただけたかと思います。だからこそ、運転免許証の写真は、人探しに大いに役立つというわけです。

運転免許証に記載されている12桁の番号が示す意味とは?

運転免許証には、免許証番号が記載されていることをご存知でしょうか?

実はこの番号にも、きちんとした意味があります。

「62955432110」の免許証番号を例として、確認していきましょう。

最初2桁の数字が示すものとは?

最初の2桁(今回の場合は62)は、各都道府県の公安委員会のコードです。最初に免許証の交付を受けた地域を表しているため、引っ越しによる住所変更の届け出を行なったとしても、変わることはありません。

コード一覧は、下記の通りです。

北海道 東北 関東
甲信越
北陸
中部
関西 中国 四国 九州
沖縄
北海道
10
青森
20
東京
30
富山
50
滋賀
60
鳥取
70
徳島
80
福岡
90
函館
11
岩手
21
茨城
40
石川
51
京都
61
島根
71
香川
81
佐賀
91
旭川
12
宮城
22
栃木
41
福井
52
大阪
62
岡山
72
愛媛
82
長崎
92
釧路
13
秋田
23
群馬
42
岐阜
53
兵庫
63
広島
73
高知
83
熊本
93
北見
14
山形
24
埼玉
43
愛知
54
奈良
64
山口
74
大分
94
福島
25
千葉
44
三重
55
和歌山
65
宮崎
95
神奈川
45
鹿児島
96
新潟
46
沖縄
97
山梨
47
長野
48
静岡
49

つまり、今回の場合、最初の2桁が「62」のため、大阪と考えることができます。

仮に探し人が「大阪に行ったことがない」と話していたとしましょう。一度も行ったことがない大阪で、運転免許を取得することはできませんよね。

勘違いの可能性もゼロではありませんが、嘘を吐いている可能性が高いと判断するのが妥当でしょう。ひとつ嘘が発覚した以上、他の情報も疑ってかかる必要があります。

3桁目、4桁目の数字が示すものとは?

3桁目、4桁目の数字は、免許を取得した年(西暦の下2桁)を意味します。今回の場合は「95」ですから、免許取得は1995年と解釈できます。

本人から聞いていた話と、記載されている時期が大幅に異なる場合、免許失効による再取得の可能性もあります。すぐに人探しに役立つ情報とは言い切れませんが、他のデータと合わせて調査することで、新しい情報が獲得できるケースもあるため、違和感を感じるようであれば、チェックしておきましょう。

最後の数字、12桁目の数字が示すものとは?

最後の数字は、免許証の再発行の回数を意味します。0回(再発行なし)であれば、0、1回なら1、2回なら2です。ただし、10回目の再発行の場合は、0ではなく1となるため、注意してください。

また、免許証の有効期限に伴う更新や、当初原付免許を持っていた人が普通自動車免許を取得した場合などは、再発行とはみなされないため、回数が増えることはありません。

数字が大きい(紛失回数が多すぎる)場合、単に忘れ物・落し物が多い人物なのか、もしくは何らかのトラブルに巻き込まれ、再発行をしているのかなど、様々なケースを想定し、探偵は調査に役立てます。

その他の数字にも意味がある?一応意味はあるが、人探しには無関係

5桁目から10桁目までの6桁の数字は、公安委員会が管理する際に用いる番号のため、特別な意味はありません。また、11桁目は、偽造防止の計算式に基づき決定されている数字です。

どちらも、運転免許証の持ち主に関する情報とは無関係のため、人探しを行う上では、特に意識する必要はありません。

探偵は、免許更新のタイミングを狙って人探しをするって本当?

車を運転する以上、必ず運転免許証の更新を行わなければいけません。長期の海外出張や入院、妊娠などの明確な理由がある場合は、期限前更新が認められますが、この場合も、免許センター等に足を運ぶ必要があります。

ある程度住んでいる地域が確定できている場合は、免許センター等で待つ方法を選ぶ探偵もいますが、あまり効率が良い方法とは言えません。

なぜなら、通常の免許の更新は、誕生日の前後1ヶ月の期間です。およそ60日もの間、免許センターで待ち続けるのは、合理的とは言えません。さらに、地域によっては、免許センターだけでなく警察署にて更新ができるケースがあります。

さらに、過去5年間無事故・無違反の優良運転者の場合(ただし、記載事項の変更に関する届け出等がないなど一定の条件を満たす場合に限る)、免許証に記載されている住所の管轄地域以外でも、更新手続きが可能です。

別の地域で免許の更新を終えられてしまっては、どうすることもできません。

探偵が免許更新のタイミングを狙って、探し人を見つける可能性は、よほどその他の条件が揃わない限り、ゼロに近いと言えます。

探偵は免許更新のタイミングではなく運転免許証の情報から、人探しを行う

免許更新のタイミングに合わせた人探しが難しい場合、「せっかく運転免許証があっても、探偵が人探しを成功させるのは無理なのでは?」と思われたかもしれませんね。しかし、ご安心ください。

前述しましたように、運転免許証には

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 写真

の情報が記載されています。運転免許証から得る確実な情報+依頼主からの聞き取り、周囲の人物からの聞き取りなどを合わせることで、探偵は人探しを行うことが可能です。

そもそも免許更新の日は、長ければ5年近く後のことになります。5年間、何もせずに待っているのは、時間が勿体無いです。5年あれば、氏名、住所、写真、そして聞き込みで得た情報を元に、探偵は、確実に人探しを進めます。

「更新日が近づかなければ調査をして貰えない?」などと、勘違いせず、運転免許証またはコピーをお持ちの場合は、一度探偵にご相談ください。

探偵が行う人探しの方法につきましては、別ページ「所在調査・人探しのすべて」にて詳細を記載しています。こちらも合わせてご確認ください。

探偵は、運転免許証の情報から住所調査を行うことも可能

探偵は、運転免許証に記載されている住所を実際に訪問し、探し人が住んでいるかどうかを確認することができます。その場合は、張り込みや聞き込みを必要に応じて行うため、人探しではなく、住所調査という別カテゴリでの依頼となります。

また、運転免許証に記載されている住所が、過去の住所である場合は、まずは現在の所在地を突き止める必要があります。

そのため

運転免許証や聞き込みなどによる情報収集 → 所在調査・人探し → 人物特定後、張り込みや尾行による住所調査

という流れとなることが一般的です。

探し人を発見した後、どうしたいのかといった内容は、依頼主により様々です。住所調査をご希望の場合は、住所調査が必要な理由や、住所を知った上で何をしたいのかといったことを具体的にお伺いします。

その上で、最も効率の良い方法を考え、ご提案しますので、どうぞご安心ください。

運転免許証は、人探しにおける有力アイテム!持参の上、探偵に相談を

もし、あなたが探し人の運転免許証、またはコピーを持っている場合、かなり高い確率で人探しが成功することでしょう。

なぜなら、人探しにおいて、情報の質は重要だからです。どれだけ多くの情報があったとしても、真偽不明であれば、確認にも時間がかかります。

しかし、運転免許証は公的な身分証明証であり、有効期限が記載されていることから「いつ頃まで、この住所に住んでいたか」「(仮に今は結婚しているとしても)いつ頃までは、未婚だったのか」といった具体的、かつ有効な情報として活用できます。

「氏名や当時の住所はわかっても、自分で人探しをするのは難しそう」と思われた場合、まずは探偵事務所SATの無料相談をご利用ください。

その際、運転免許証記載以外の情報もお持ちであれば、合わせてお知らせください。より具体的な成功率や調査費用、調査機関等のお話が可能となります。

探している人物の運転免許証を眺めていても、問題解決には近づけません。親しい友人に相談するような気持ちで、一度、私たちにお話ください。きっとあなたの力になってみせます。

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