【投稿日】 2023年4月12日 【最終更新日】 2023年5月31日

「最近、パートナーの行動がおかしい」「休日に出かけることが多くなった」「スマホの画面を隠すようになった」などと、不安なことが多いのではないでしょうか。

もしかしてパートナーが浮気しているのではないか、という疑いが起こると、「パートナーの行動が知りたい」と考えてしまうことがあるでしょう。

今、浮気調査に使えるアプリはいろいろありますが、中でも「Cerberus(ケルベロス)」の名前を耳にすることが増えてきました。

優れたアプリであるという評判がある以上、Cerberusを使いたくなることでしょう。

しかしながら、実際に利用する上では注意点も存在します。

そこで今回は、Cerberusを浮気調査に使う方法と注意点をお伝えしていきます。

※あくまで参考情報として記載しておりますが、ご自身でアプリを使っての浮気調査は法的リスクなどが高いため、探偵事務所SATでは個人での使用を推奨しておりません。

Cerberusを浮気調査に使う方法

Cerberusを浮気調査に使うには、まず相手のスマホにCerberusをインストールする必要があります。

ただし、相手の許可(同意)を得ずに勝手に相手のデバイスにアプリをインストールすると、「不正指令電磁的記録共用違反」に該当し、違法行為をしたことになります。

Cerberusを相手のスマホにインストールしたい場合、相手の同意が必要です。

もしCerberusを相手のスマホにインストールしたら、パソコンから遠隔操作で対象のスマホを管理できます。

使い方は非常に簡単です。

以下8つの使い方からアプリを利用することになります。]

  1. GPSで居場所や経路を掴む
  2. 電話の発着信履歴と相手の登録名を見る
  3. 遠隔操作で音声を録音する
  4. 遠隔操作で撮影する
  5. スクリーンショットを撮る
  6. SMSの履歴を確認する
  7. 相手のスマホから電話をかけさせる
  8. 端末のデータをバックアップする

これらの操作は、すべて登録したパソコンから操作可能です。

各操作について、さらに細かく解説します。

GPSで居場所や経路を掴む

Cerberusは、GPSを利用した端末の現在地確認や、移動した経路の記録ができます。

この追跡機能を使う場合、プルダウンメニューからコマンドを選んで送信することで、トラッキングを開始しましょう。

トラッキングにより位置情報を取得し、Googleマップ上で表示してみましょう。

本アプリは端末をリアルタイムで追跡できるので、相手の行動が手に取るようにわかります。

それだけでなく、後で落ち着いた環境で確認できるように、位置情報や経路を履歴として残しておくことも可能です。

電話の発着信履歴と相手の登録名を見る

Cerberusでは、端末の通話履歴、発着信履歴、不在発着信履歴をすべて確認できます。

各履歴からは、アドレス帳に登録している名前と電話番号も確認することが可能なため、何月何日の何時に調査対象者が誰とどれだけ通話していたのかなど、すべて見ることができるのです。

遠隔操作で音声を録音する

Cerberusを利用して、相手の端末にパソコンからログインすることで、遠隔操作で端末のマイクから拾った音声を録音することも可能です。

録音できる時間は、1~300秒まで設定できます。

録音した音声データは、アップロード作業後にダウンロードリンクを発行し、ファイルとしてダウンロード可能です。

入手した音声は、パソコンで再生することができます。

本機能を使えば、浮気相手との会話を聴くことができるかもしれません。

さらに音声データは相手の端末には保存されないため、相手に気づかれずに「録音」じみた行為ができてしまうのです。

遠隔操作で撮影する

Cerberusは、パソコンからの遠隔操作により操作先端末のカメラ機能を使い、写真・動画の撮影をすることも可能です。

遠隔撮影においては「すぐに写真を撮る」「フラッシュを使う」「バックカメラを使う」の3機能が利用できます。

もちろん遠隔操作により端末の方で音が鳴ることもありません。

そのため、パートナーが浮気相手と一緒にいる時に撮影できたとすれば、相手の顔を明確に見て取ることも実現できる可能性があります。

また、撮影された写真や動画は、Cerberusに登録した遠隔操作者側のメールアドレスに転送され、端末には残らないため、相手は撮影された事実には気づきにくいでしょう。

スクリーンショットを撮る

Cerberusでは、遠隔操作でスクリーンショットも撮影できます。

パートナーが浮気相手と連絡を取っているタイミングを狙ってスクリーンショットを撮れば、浮気相手との親密なやり取りが記録できるかもしれません。

仮にスクリーンショットを撮っても、端末の方で音が鳴ったり、履歴が残ったりすることもないため、相手もなかなか気づかないでしょう。

CerberusはLINEの履歴は見られないので、パートナーがLINEを使っているのであれば、このスクリーンショット機能は特に効果を発揮します。

SMSの履歴を確認する

今ではあまり使っている人もいないSMS(ショートメール)ですが、CerberusではSMSの送受信履歴をすべて見ることができます。

相手とのやり取りの内容まで見ることができるので、次のデートのタイミングなどを知ることもできるかもしれません。

パートナーがSMSを使っているなら、利用する価値があります。

相手のスマホから電話をかけさせる

Cerberusは、相手の端末から自分に電話をかけさせることもできます。

浮気相手とデートしている疑いが濃ければ、相手から自分に強制的に電話をかけさせ、その場で追及することも可能なのです。

端末のデータをバックアップする

人によっては、端末のフォトフォルダやギャラリーなどに浮気相手との写真や動画を保存している人もいるかもしれません。

Cerberusは、調査対象の端末内データをバックアップすることができるので、そういった写真なども手に入れることができます。

Cerberusを浮気調査に使う際の注意点

Cerberusは数多くの機能を搭載していることがわかりました。

まさに浮気調査にもってこいのアプリであるように見えます。

ただし、Cerberusを利用する上ではリスクやデメリットとなる注意点が存在します。

そこで本段落からは、以下のようなCerberusを浮気調査に使う際の注意点9つを紹介します。

  1. インストール時に相手の許可がないと犯罪になる
  2. デバイス内データを勝手に見ることは「プライバシーの侵害」にあたる
  3. CerberusCerberus(ケルベロス)を使って得た証拠では裁判に勝てない
  4. 相手にバレる可能性がある
  5. LINEの履歴は見られない
  6. iPhoneでは使えない
  7. 有料である
  8. 不具合が多い
  9. 浮気調査が失敗する可能性が高い

注意点が多いですが、以下からひとつひとつ解説するので、使用時にはよく読んで失敗しないようにしましょう。

インストールに相手の許可がないと犯罪になる

Cerberusを使って浮気調査をするには、調査対象となるパートナーのスマホにCerberusをインストールする必要があります。

しかし、パートナーのスマホに無断で監視アプリをインストールする行為は、「不正指令電磁的記録共用違反」という犯罪として扱われます。(不正指令電磁的記録共用違反に関する法律第168条の2及び3)

刑罰は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

監視アプリとは、遠隔で・他人のスマホの中を・「無断で」のぞき見できるアプリのことです。

盗聴や盗撮は犯罪であるため、当然の帰結ではあります。

Cerberusが悪用された事例として過去には、ある男性が元交際相手のスマホに無断でCerberusをインストールし、録音などを行っていたとして逮捕されたこともあるのです。

Cerberusはアイコンを非表示にできるため、相手に気づかれずにアプリをインストールすることは可能です。

しかしながら第三者のデバイスへの勝手な監視アプリインストール自体は犯罪行為だということを心に刻んでおきましょう。

デバイス内データを勝手に見ることは「プライバシーの侵害」にあたる

夫婦関係や恋人関係であっても、スマホの中身をその人に無断で見るという行為は、「プライバシー権の侵害」にあたります。

スマホの中身はプライベートな内容が多いため、パートナーのスマホを意図的に無断で見ることは、プライバシーを侵害していることになるのです。

また、パートナーが本当に浮気していた場合、そのやり取りしていた相手に対しても、プライバシーの侵害を働いたことになります。

Cerberusを使って得た証拠では裁判に勝てない

Cerberusを使って浮気調査をし、得られた音声データや画像データを証拠として利用すれば、裁判に勝てるというわけではありません。

裁判で浮気の事実と見なされる証拠としては、以下が挙げられます。

  • 肉体関係を推測できるメールや通話記録
  • ホテルなどに出入りしていた写真や動画
  • 性行為やそれに近い行為の写真や動画
  • 浮気や不倫を認めた発言の音声
  • 肉体関係が推測できるラブホテルなどの領収書・利用明細
  • 探偵・興信所の調査報告書

裁判において写真は証拠品として扱えます。

しかしながらデジタルの画像データは扱えない場合が多いです。

その理由は、デジタルデータは改ざんしやすいからです。

動画であれば、改ざんしにくいため、証拠として扱われます。

しかし確たる証拠を手に入れたくても例えば、性行為中やホテルに出入りしている瞬間を遠隔で操作して狙うのは、簡単ではありません。

音声データも、はっきり「浮気している」という文言を掴めないのであれば、意味がありません。

GPSのデータも、それ単体では証拠として認められないばかりか、令状のないGPS捜査が違法とされた判例もあります。

そもそも相手に無断でアプリをインストールした場合、それ自体が犯罪だと本記事では解説しました。

そして違法な手段で得られたものは、裁判でも証拠として認められず、一切使えないことになります。

したがって、裁判で勝てる証拠を手に入れたいと思うなら、アプリではなく、最初から探偵業などの専門家に依頼するべきなのです。

相手にバレる可能性がある

Cerberusはアイコンを非表示にできるため、相手が知らない間にインストールできたとして相手に気づかれにくい可能性はありますが、それでも相手にアプリの存在がバレる可能性はあります。

アプリの存在がバレる理由の1つは、スマホのセキュリティアプリによるものです。

セキュリティアプリは、スマホを通して持ち主のプライバシーを侵害するアプリを検知し、持ち主に知らせることができます。

そのため、追跡機能があるようなアプリをインストールしてもすぐに検知され、持ち主に知らされます。

もう一つの理由は、アプリをインストールしたことで充電の減り具合が早くなるためです。

Cerberusを入れると、常にGPSをオンにしているため、充電の減り具合が非常に早くなります。

したがって、持ち主が「何かおかしい」と気づくことが多いのです。

「浮気調査アプリを勝手に入れられていた」と知った相手との信頼関係は、崩れてしまうリスクが高いと言えるでしょう。

LINEの履歴は見られない

パートナーが浮気相手とやり取りしているSNSがLINEである場合、Cerberusでは、その履歴を見ることはできません。

しかし、Cerberosの持つ機能のひとつであるスクリーンショット機能はLINE上でも動作するので、パートナーが浮気相手とLINEでやり取りしている瞬間にスクリーンショットを撮れば、親密なやり取りの記録を入手できるかもしれない可能性はあります。

iPhoneでは使えない

CerberusはAndroidのアプリであり、IPhoneでは使えません。

パートナーのスマホがIPhoneだった場合は、他のアプリを検討しましょう。

有料である

Cerberusは、6日間無料で「お試し」ができ、その後は有料で使うことになります。

また有料プランは、年間契約のみが用意されているためり、月額での利用はできません。

料金はデバイスの数によって異なり、監視対象のデバイスが1つであれば、5ユーロ(約600円~700円)です。

支払い方法は、スマホの料金と合算か、クレジットカード、PayPalのいずれかから選ぶことになります。

気をつけたい点は、スマホとの合算の場合は端末からの支払いになるため、携帯電話の明細書にCerberosを利用している事実が記載されることになることです。

自分のクレジットカードとPayPalで支払う場合は、ウェブサイトからの購入になるためCerberos導入の事実はバレにくいです。

一方、パートナーと金銭管理を共有している方は注意が必要です。

不具合が多い

Cerberusは、不具合が多いことでも知られています。

機種によっては相手が知らぬ間の撮影や録音ができない、GPSが機能しない、画面がフリーズしてしまうなど、数々の不具合が聞かれます。

せっかくインストールしても、機能しなければ意味がありません。

また、そういった不具合が起きたことで相手のスマホ上になんらかの影響を及ぼしてしまい、相手に気づかれる可能性も増します。

浮気調査が失敗する可能性が高い

ユーザーは「Cerberusを入れれば浮気調査ができる」といった考えを持ちがちですが、Cerberusを使った浮気調査は失敗する可能性が高いです。

失敗理由の1つは、GPSです。

GPSが常にオンになっていると充電の減りが早いため、相手がすぐにオフにしてしまう可能性があります。

GPSがオフの状態では、Cerberosの能力を発揮することはできません。

また、Android端末では、「バッテリーセーバー」という充電の減りを抑える機能があり、オンになると画面がオフになると同時に、GPSもオフになってしまいます。

このようなことが起きると、浮気の動向を追跡することはできません。

また別の理由として物理的な問題が挙げられます。

録音や撮影に関しても、相手がスマホをバッグにしまったまま、あるいは車に置いたままホテルに入った場合などは、録音や撮影をしても証拠は得られないでしょう。

さらにアプリに執着して相手の動向ばかりを気にするあまり、一日中パソコンに張りつくような事態になれば自分は他に何もできなくなってしまいます。

何も手につかない状態は、精神衛生上さらには日常生活を続けるにあたって「いい状態」とはいえません。

相手も、そんなパートナーの様子を見て「何かおかしい」と勘づく可能性は高まります。

浮気調査はアプリではなく探偵に依頼するのがベスト!

今回は、Cerberusによる浮気調査の方法と注意点について解説しました。

Cerberusは、浮気調査において効果を持つ機能を持ったアプリです。

しかしながら個人が常用するにはリスクやデメリットが多過ぎて、おすすめできません。

リスクの中には犯罪リスクもあります。

パートナーの浮気を立証できないばかりか、自分が犯罪者になってしまっては、元も子もありません。

したがって、浮気調査をしたいのであれば、最初から専門業者である探偵へ調査を依頼することをおすすめします。

探偵事務所SATでは、探偵業法に基づき、あなたに最適な浮気調査方法をご提案できます。

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個人で浮気調査アプリなどを利用するよりもバレるリスクや、犯罪リスクなどもなく、裁判でも証拠としてきちんと提出できるような精度の高い調査が可能です。

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