【投稿日】 2019年7月4日 【最終更新日】 2021年10月21日

現金を持たずに買い物やキャッシングが出来るクレジットカードは、家出人にとっての命綱とも言えます。スマートフォンが普及していた現代では電子マネーで決済するケースが急増しているため、最低でも一枚はクレジットカードを保有している人も少なくありません。

そのような背景から、クレジットカードの使用履歴を確認して家出人捜索の手がかりとする人も多いのですが、クレジットカードの情報は非常にデリケートな個人情報となっているので、カード会社も情報公開には大変慎重になっています。

では、クレジットカードの履歴を調べる時にはどのような点に注意をしなければならないのか、調査内容や具体的な方法について詳しく解説していきます。

家出人(失踪者)の捜索でクレジットカード利用履歴を調べるメリットと情報開示の条件とは

家出人捜索の手がかりとして、重要な確認事項にも挙がっているクレジットカードの履歴情報ですが、次のような点を理由に調査をためらう人も少なくありません。

しかし、クレジットカードの履歴は家出人の現在位置や行動を知る上で大変有効であり、可能であるなら手に入れておきたい情報です。まずはクレジットカードが持つ基本的な情報や情報開示条件をみていきながら、「わかること」と「出来ること」を確認してみましょう。

クレジットカードでわかる家出人の情報とは

クレジットカードの使用履歴を確認すると、主に次のような情報を得ることが出来ます。

  • カードの利用金額の合計
  • カードが利用された年月日
  • カードが利用されたお店の名前
  • カードの引き落とし金額
  • キャッシングによる借入額

このうち、家出人の捜索で特に重要な情報とされるのが次の2つになります。

  • カードが利用された年月日
  • カードが利用されたお店の名前

カードが利用されている年月日は「少なくともその時までは家出人は生存していた」ことがわかりますし、カードが利用されたお店の位置がわかれば「家出人の捜索場所の特定が可能」となるのです。

さらに、利用された年月日が現在に近いほど情報として有力なので、聞き込みによる捜索もやりやすくなります。

警察や探偵に捜索をお願いするときにも、このような有力な情報があると早期発見へと繋げていけるので、「クレジットカードの情報はあった方が良い」と言えるのです。

クレジットカード契約者本人による明細確認が基本

クレジットカードの利用明細は、契約者本人による確認が基本となります。現在一番多いのは、インターネット上にあるお客様サービスのサイトに登録しておき、IDとパスワードを入れて利用明細を確認するという方法です。

契約者本人でなくても、IDやパスワードがわかればWebサイトからの確認が可能となりますので、この二つがわかっているかどうかがカギとなります。

クレジットカード契約者以外の人が履歴を手に入れるための条件

契約者以外の人が履歴や利用明細を確認する場合には、以下の情報開示条件を満たさなければなりません。

  • 契約者本人の法定代理人(親権者・未成年後見人・成人後見人)
  • 任意代理人(契約者が代理人をお願いした人)
  • 相続人(契約者の正当な遺産相続人)

これらの条件の他、契約者の債務整理により必要に応じて弁護士が情報開示を求めたり、刑事事件の調査による情報開示を警察が求めた場合なども利用明細履歴を取得出来ることがあります。

情報開示が行われるまでには様々な手続きや必要書類を用意をしなければなりませんが、家出人捜索だけではなく「家出人が残した債務整理」や「家出人の失踪宣告(法律上の死亡)の手続き」で必要になることもありますので、知識として覚えておくと良いでしょう。

家出人(失踪者)のクレジットカード利用履歴を確認する具体的な方法

クレジットカードは契約する時に個人情報の提出が必要となり、カード会社は個人情報保護法に基づきその情報を厳重に管理しています。

クレジットカードの情報漏洩は、カードの不正使用といった犯罪に直結する可能性が高いので、契約者本人が履歴を確認する場合でも本人確認やパスワードなどが必須となります。

それだけ重要な情報なので、家出人捜索の手がかりとしてクレジットカードの使用履歴を調べたいというご家族も多いのですが、実際に調べようとするとなかなか確認することが出来ません。

では、クレジットカードの情報を調べる時には具体的にどのような方法を取るべきなのか、カードの種類や状況別にみていきましょう。

クレジットカードの契約者が家族の場合

クレジットカードを契約する時には、必ず「返済能力があるかどうか」が確認されます。返済能力がない未成年者や学生・高齢者、専業主婦がクレジットカードを個人で作ることは難しい状況です。

そのような場合、家族のうちで安定した収入がある人を主となる契約者とし、その人に紐付けする形でクレジットカードを発行することが出来ます。この形式のカードが「家族カード・ファミリーカード」と呼ばれるクレジットカードです。

家族カードは紐付けされた家族全員が一枚ずつ持つことになりますが、カードの情報はすべて契約者本人に帰属する形になっていますので、契約者は家族カードを持つ全員の利用明細を確認することが出来ます。

もし家出人が使用しているカードが家族カードで、その契約者が捜索している家族である場合には、家出人のクレジットカード履歴は簡単に確認することが可能です。

家族カードでなかったとしても、クレジット機能があるポイントカードや会員カード・ETCカードなどが紛失している場合、家出人がカードを持ち出している可能性が高くなります。

実際に、未成年者が家出の際に普段使用していない親のカードを持ち出し友人と利用、滅多に使用しないのでカスタマーセンターから連絡が入り、そこでカードが盗まれていたことがわかった、というケースもあるのです。

意識していなくてもクレジット機能がついたカードというのは以外に多く、持ち主である家族も見落としている可能性がありますので、家出人の部屋や持ち物を調べて手がかりを捜す時に、同時に自分のカードの確認もするようにしましょう。

クレジットカードの契約者が家出人の場合

クレジットカードの契約者が家出人本人の場合、利用明細を調べる方法は主に次のようなものになります。

  • 家出人宛に届いた利用明細書の確認
  • 家出人のパソコンにIDやパスワードが記憶されていないか確認

もし家出人が月々の明細書を郵送で受け取っている場合、家出人が廃止や転送などの手続きをしていなければ、明細書は契約時に書かれた住所に届くことになります。この明細書を確認することで、家出人の利用履歴を確認することは可能です。

また、家出人がインターネット上のサイトで毎月の明細を確認している場合、クレジットカードのWebサイト上にIDやパスワードを記憶させていることがあります。

クレジットカードのサイトでは、個人情報を守るためにログインのためのIDやパスワードを必ず入力しなければなりません。しかし、毎回IDやパスワードを入れることは大変面倒だったり、忘れてしまう危険性があります。

そこで、IDやパスワードをそのサイト上に記憶させておき、ログインの時にも入力作業無しでスムーズに進めるようにしておくのです。

家出人の性格や年齢にもよりますが、一月に1〜2回ほどしかログインをしないサイトでは、最初のログイン時にIDやパスワードを記憶させておき、あとはそのままにしておくひとも少なくありません。

家出人のパソコンやタブレットなど調べるときには、ブックマークや履歴からクレジットカードのサイトを確認してみるのも良いでしょう。

家出人(失踪者)のクレジットカード利用履歴を確認するときに注意するべきこと

せっかくのクレジットカード情報も、取り扱いを間違えるとのちに問題が起こる可能性があります。どのようなことに気をつけておけば良いのか、クレジットカードの利用履歴を確認する時に注意点をみていきましょう。

家出人へ連絡がいく可能性を考えておく

クレジットカード会社には、家出人の個人情報を守る義務があります。したがって、次のようなことが起こった場合、クレジットカード会社から家出人へ連絡が入る可能性があるのです。

  • Webサイトのログインに何度もアクセスしようとして失敗している。
  • 明細書の送付先を変更してようとしてパスワードを間違えている。
  • 親族を名乗るものから何回も連絡が入っている。
  • 弁護士を名乗るものから情報開示を求められている。
  • 警察から情報開示を求められている。

家出人が自分の意思で家出をしている場合、このような連絡が入ることで家出人が警戒してしまい、再び移動する可能性が出てきます。また、無理な詮索をしたことで不信感を持たせ、発見後の家族関係が悪化しないとも限りません。

捜索する方は見つけることに集中してしまいがちですが、家出人へ連絡がいく可能性とそれにともなうリスクは考慮しておく方が良いでしょう。

無理な検索は避けて専門家に相談する

カード会社が保有している情報は、個人情報保護法に基づき厳重な取り扱いがなされています。したがって、「本人になりすまして情報開示を求める」「情報開示に必要な書類を偽造する」などの行為で無理な検索を行うと、犯罪として立件される可能性が出てくるのです。

先述したように、契約者以外で情報開示の請求を行えるのは「法定代理人」「任意代理人」「相続人」であり、民事・刑事の関係で必要な場合には弁護士や警察などに相談する方法もあります。自分たちでは難しかったりわからない場合には無理をせず、弁護士や警察に相談するようにしましょう。

探偵に相談してクレジットカード以外の捜索も検討する

クレジットカードの利用履歴は大変重要な手がかりではありますが、それだけが捜索の方法ではありません。この他にも集まっている手がかりや証言などを総合的に考えて、家出人の捜索は行われていきます。

人探しや調査のプロである探偵は、相談された段階で集めた情報や手がかり・証言などからある程度の方向性を予測して、家出人の調査を進めていきます。家族が見落としたり重要とは思えないようなものでも、探偵からみると違った発見があるケースも少なくありません。

より確実な情報を集めて家出人を早期発見したい、という気持ちは大きいかも知れませんが、クレジットカードの利用履歴は調べるのに時間が掛かることも多く、それを待っていると捜索のタイミングが遅れてしまうこともあります。

  1. まず今ある情報を可能な限り集める。
  2. その情報を持って早い段階で探偵に相談する。
  3. 探偵が調査を行なっている間にクレジットカードの履歴を調べる。
  4. 手に入れた情報を追加で探偵に渡して手がかりにする。

このような流れを作っておくと、家出人の捜索も探偵との連携もスムーズになり、家出人を早期発見できる確率も高くなります。

探偵事務所では無料相談なども行なっておりますので、まずは気軽に話を聞いてもらうところから始めてみましょう。

まとめ

クレジットカードの利用履歴の重要性と、具体的な調査方法や注意点について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容をまとめてみましょう。

  • クレジットカードの利用履歴には「利用日時」「利用したお店」が記載されているので、家出人の生存確認や捜索範囲の絞り込みに役立てられる。
  • 利用履歴の確認は基本的に契約者本人だけが行うことが出来る。
  • 契約者以外の人が情報開示を求める場合には、「法定代理人」「任意代理人」「相続人」という条件がある他、民事や刑事の調査上必要だと判断されるときに限られる。
  • クレジットカードの利用履歴を調べる時にはカードの契約状況をよく確認し、調べられる範囲で無理をしないようにする。
  • 無理な調査は違法行為と判断されたり、家出人との軋轢を生む可能性があるので考慮する必要がある。
  • クレジットカードの履歴だけにこだわらず、探偵などに相談して早い段階から捜索を行い、捜索をしつつカード情報を集めるといった連携を取るようにする。

クレジットカードの利用履歴は大変有効な手がかりとなりますが、取り扱いが難しく手に入れるだけではうまく利用できない側面も出てきます。警察・弁護士・探偵などの第三者機関と上手に連携を取りながら、家出人の早期発見に役立てるようにしてみましょう。

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