【投稿日】 2022年9月1日 【最終更新日】 2022年9月22日

夜間や不在時の防犯のためや不審者への対応などのために、玄関に監視カメラを取り付けたいという方もいらっしゃると思います。

そこで、本記事では、玄関に監視カメラを設置するメリット・デメリットや注意点、工事不要で取り付ける方法などについて解説します。

玄関に監視カメラを設置する3つのメリット

よく玄関に監視カメラを設置する目的として、証拠の確保をあげられる方がいますが、実は、監視カメラの最大のメリットは抑止力です。

「嫌がらせや犯罪行為をしようとした人間が玄関先の監視カメラに気づき、逃げていく」といった犯罪の予防効果が最大のメリットです。

もちろん、それだけではなく監視や証拠を残すなどの、合わせて3つのメリットがありますが、それよりもむしろ、監視カメラ設置の最大のメリットは抑止力であり、犯罪を未然に防ぐことだということをまず覚えておきましょう。

【メリット1】防犯意識のアピールと牽制効果

1つ目のメリットであり、監視カメラの最大のメリットが、防犯意識のアピールと侵入者に対する抑止力です。つまり、犯罪を未然に防ぐ牽制効果のことです。

玄関に監視カメラが取り付けられているだけで不審者は近づきにくくなります。

監視カメラを設置しておくことによって、録画されていることを警戒して不審者が近付かなくなりますので、被害に遭う確率を減らすことができます。

【メリット2】いたずらや窃盗を監視できる

2つ目のメリットは、玄関や郵便ポスト、自動車などに対するいたずらを監視することができることです。

郵便ポストから郵便物を抜き取るというような窃盗被害に対しても、動画や静止画を撮影しておくことによって証拠として利用することができるようになります。

道路沿いに玄関や郵便ポストがあるような場合は被害に遭いやすいという傾向がありますので、自衛のためにも監視カメラの設置が有効になります。

また、宅配便の玄関前への置き配達も普及しつつあります。荷物が盗まれたり、いたずらされるのに監視カメラが有効になります。

【メリット3】訪問者の確認ができる

3つ目のメリットは、訪問者の確認ができることで、来客を装った詐欺などにも対応できます。

玄関のインターホンにもカメラが付いているものがあり、録画できるものもありますが、インターホンのカメラでは見える範囲が限られています。

一方、監視カメラは撮影範囲が広いため、インターホンのカメラでは見えない位置もしっかりと監視することができます。

ただし、監視カメラであっても画素数が悪い、音声が録音できないなど、「証拠を残す」という観点では不十分であることを知っておきましょう。

「証拠を残す」という観点で設置するのであれば、監視カメラではなく、証拠を残すための隠しカメラを設置すべきです。

玄関に監視カメラを設置するデメリット

玄関に監視カメラを設置することのデメリットは、主に次の1つです。

【デメリット1】設置工事、電源工事が必要で大変

監視カメラを玄関に設置するためには、電源工事が必要となります。

その他にも、監視カメラで撮影した動画や静止画を通信するためにLANケーブルを接続する必要があり、これにも工事が必要になります。

このように、監視カメラを設置するには電源工事やLANケーブル工事が必要となることが大きなデメリットです。

玄関に監視カメラを設置する場合の注意点

次に、玄関に設置する監視カメラを選ぶ際には、いろいろと注意すべき点やチェックポイントがありますので、代表的な注意点やチェックポイントについて紹介します。

注意点1:防塵・防水性能

玄関などの屋外に監視カメラを設置する場合は、防塵・防水性能をよく確認する必要があります。

風雨にさらされる環境下でも安心して使用するためには、防塵・防水性能が「IP66」以上のものがおすすめです。

「IP66」とは、強風による粉塵が内部に入らず、豪雨でも浸水の恐れがない防塵防水性能のことを指します。

注意点2:電源タイプ

監視カメラを駆動するためには電源が必要で、一般的にはAC電源が必要となります。

近くに屋外コンセントがあれば、そのコンセントに接続して使用することができますが、ない場合は電源工事が必要となります。

一方、充電バッテリー式もあり、この場合は屋外コンセントや電源工事は必要ありません。

また、最近ではソーラー式のものもありますので、この場合も屋外コンセントや電源工事は必要ありません。

さらに、PoE(Power over Ethernet)という電源をLANケーブルから取れるものもありますが、この場合はLANケーブル工事が必要となります。

監視カメラの電源タイプによって、電源工事やLANケーブル工事の有無や内容が大きく変わってきますので、よくチェックしておくことが必要です。

注意点3:動画や画像の通信方法

監視カメラで撮影した動画や画像の通信方式には、LANケーブルによる有線方式とWiFiによるワイヤレス方式があります。

有線方式は安定した通信ができますが、LANケーブルの工事が必要となります。

ワイヤレス方式の場合は工事が不要ですが、通信が不安定になることがあります。

監視カメラの設置目的や利用方法によって、どちらを選ぶのかを決める必要があります。

注意点4:カメラ本体の形状

監視カメラの本体形状には、ドーム型、ボックス型、バレット型の3タイプがあります。

ドーム型は、小型で目立ちにくく威圧感が少ないという特徴があります。

ボックス型は四角い箱型、バレット型は砲弾形状で、どちらも比較的大型で目立ちますし威圧感がありますので、犯罪抑止効果が期待できます。

注意点5:動画や静止画の画質・画素数

監視カメラで撮影する動画や静止画の画質を左右するのが、画素数です。

画素数が大きくなると画質が良くなりますが、データ量が増えるためメモリカードなどの記憶媒体に保存できる動画の時間が短くなったり、静止画の枚数が少なくなったりします。

また、常時監視の場合では、動画の伝送に遅延が生じる可能性があります。

しかし、常時監視ではなく、人感センサーで不審者などを感知したときのみ動画を撮影するような使い方であれば、画素数を増やして高画質の動画を撮影した方が良いと思われます。

画質や画素数は、どのような使い方をするのかによって決める必要があります。

注意点6:夜間撮影対応

夜間の不審者を監視して動画や静止画を撮影する場合は、夜間撮影機能を搭載したものが必要です。

赤外線撮影機能を備えた監視カメラであれば、光の少ない暗い場所でも不審者の顔や服装を確認できるほどの高画質での撮影が可能です。

また、センサーライトを搭載したものは、人を感知してライトが点灯しますので、不審者に対する警告効果もあります。

注意点7:録音機能

監視カメラには、本体にマイクを内蔵した録音タイプもあり、音声や物音を録音することができます。

映像と同時に音声などを録音したい場合は、録音機能を搭載した監視カメラをおすすめします。

玄関の監視カメラを工事不要で取り付ける方法

前述の「デメリット」でも紹介したように、玄関に監視カメラを設置するデメリットとして、設置のために工事が必要であり大変だというものがあります。

一般的に、監視カメラにはAC電源が必要なため電源工事が必要になるのですが、最近では充電式バッテリーを搭載したものや乾電池タイプなどの工事不要なものが出てきています。

また、撮影した動画や静止画のデータをLANケーブルで通信するタイプではLANケーブル工事が必要となるのですが、監視カメラ本体のmicroSDカードなどに記録するようなタイプではLANケーブル工事は必要ありません。

また、データ通信にWiFiを使うものでもLANケーブル工事は必要ありません。

電源工事が不要な代表的な機種を紹介します。

※各機種の仕様は執筆時点のものです。最新情報の確認は各機種のサイトでご確認ください。

【1】Google Nest Cam(グーグル)

グーグルの「Google Nest Cam」は、充電バッテリーを内蔵した防水・防塵仕様のネットワークカメラですので、玄関に設置することができます。

データ転送にはWi-Fiを使用する完全ワイヤレスのため、電源工事もLANケーブル工事も不要です。

バッテリーの持ちは、1日に数回程度の動画記録の場合は、最長7か月間駆動できます。

撮影した動画は、Googleのクラウドサーバーに保存され、無料でも最長3時間分の動画が保存できます。

【2】CMS-SC01GY(サンワサプライ)

サンワサプライの「CMS-SC01GY」は、単3型の乾電池を電源に使う防犯カメラです。

IP45の防水・防塵性能に対応しているため屋外設置も可能です。

人感センサーで40°の範囲に、人などを感知した場合に撮影を自動開始し、赤外線フラッシュなしで動画約13時間・静止画約39,000枚、赤外線フラッシュありで動画2.5時間・静止画約20,000枚の撮影が可能で、待機時間は最長で12か月可能です。

動画や静止画は本体のmicroSDカードに記録し、ディスプレイもありますので、AC電源・モニター・Wi-Fi不要で利用可能です。

【3】SD1000(REVEX)

REVEXの「D1000」は、単3形アルカリ乾電池3本で駆動するセンサーカメラです。

IP44の防沫仕様で、オプションとして雨よけカバーが準備されています。

人感センサーが、上下120°、左右120°、感知距離5mの範囲の人の動きを感知すると、640×480の解像度で毎秒8コマの動画、または毎秒3コマの連続写真をmicroSDカードに記録します。

赤外線LEDを搭載しており夜間撮影も可能で、白色LEDセンサーライトでの撮影も可能です。

センサーライトなしの動画を1日10回録画する場合、駆動可能時間は約3か月間です。

抑止力として、監視カメラを玄関に設置する場合は、工事不要で取り付けられるバッテリー式、乾電池式がおすすめ!

玄関に監視カメラを取り付けたいけど、電源工事などが必要なので困っていたという方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方におすすめなのが、充電バッテリー式や乾電池式の監視カメラです。

撮影した動画や画像も内蔵のmicroSDに保存したり、WiFiを使って通信しますので、LANケーブル工事なども不要です。

記事の中でも代表的な機種を紹介しましたので、ぜひ検討してみてください。

証拠を残したい場合は、監視カメラでは不十分!高画質・音声録音付きの隠しカメラがおすすめ!

監視カメラはあくまで「抑止力」が目的のカメラです。そのため、解像度が悪く、詳細な判別ができなかったり、音声の取得ができないなど、証拠収集という観点からは不十分です。

もし、相手の行為をそのまま証拠映像として取得したい、という場合には、監視カメラではなく高解像度で音声録音機能がついた隠しカメラがおすすめです。しかし、隠しカメラを建物管理者の許可なく取り付けてしまうと、盗撮になってしまうなど、個人で隠しカメラを設置して証拠収集をするのは、リスクが非常に高い行為と言えます。

探偵事務所SATでは、そういった「証拠映像の収集」を目的とした、隠しカメラの設置、および証拠収集を承っております。

建物管理者に許可を取り、探偵業法に則りカメラを設置するので、盗撮になるリスクもなく、合法的に証拠映像と音声を取得できます。もちろん裁判証拠としても有効です。また、必要に応じて工事などを行い相手に完全にバレない場所にカメラを設置することや、カメラの改造なども行っています。

場合によってはリアルタイムで探偵が隠しカメラ前に待機し、張り込みで現行犯対応なども可能です。

「抑止力」ではなく、「証拠を残したい」という目的で監視カメラを検討されている方は、監視カメラではなく隠しカメラが有効です。探偵事務所SATまでメール、もしくはお電話にてご相談ください。

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