「浮気の証拠を掴みたい」と思ったときに、素人が思いつく方法のひとつとして「自分が尾行する」というものがあります。「探偵に相談しなくても、自分で尾行をすれば証拠を見つけられるのでは?」と思う方は少なくありません。

しかし、実際には素人が浮気調査のために尾行をしたとしても、思うような結果が得られていないというのが現実です。ここでは、素人が尾行を行うと失敗しやすい理由やトラブルの内容についてご説明します。

素人が自分で浮気調査の尾行をした場合、どういったことが起こるのか?知っておきたい調査方法別の失敗理由

「尾行=単にターゲットの後をつけるだけ」と思っていませんか?「撮影技術には自信がないけれど、まずは浮気の事実を自分の目で確かめたい。それくらいならできるだろう」と安易に考えるのは危険です。

もしも尾行が誰でも簡単にできるものであれば、多くの探偵は仕事を失ってしまうでしょう。尾行のプロである探偵が存在するのは、素人とプロの尾行には、大きな違いがあるためです。

徒歩、車、浮気相手の車を尾行するケース別に、失敗する理由をご紹介します。

素人が徒歩で尾行する際に失敗する理由

徒歩で尾行する場合は、調査対象者との距離感が非常に重要となります。

探偵と対象者とは第三者の関係であり、1回顔を見られたとしても、それほど問題はありませんが、素人の尾行の場合そうはいきません。気付かれないためにとサングラスやマスクで変装する素人もいますが、違和感があると悪目立ちしてしまうだけです。

配偶者が直接尾行するケースはもちろんのこと、配偶者の知人・友人に依頼する場合も、緊張などから不審な行動をとることも多く気付かれてしまう可能性は高くなります。だからといって気付かれる不安から距離感を取り過ぎてしまった場合、見失う可能性が高くなります。

素人の徒歩尾行が難しいとされるのは、尾行中の距離感に経験値がないためです。人混みでは接近し、閑散とした場所では距離をとることは基本ですが、何メートル離れていれば、見つからないといった単純なものではありません。

あくまでその場での空気を読み、臨機応変な対応が求められるため、プロと素人では経験値の差が出てしまいます。

素人が車で追跡する際に失敗する理由

最初に車を使った追跡尾行は、徒歩以上に難しいという点をお伝えしておきます。

その理由として

  • 赤信号で取り残されると、見失う可能性が高い
  • 距離を詰めすぎると「同じ車がずっとついてくる」と、怪しまれる
  • 対象者の車が急発進すると、見失うまいと慌てて発進してしまい、不審がられる

などといったことが挙げられます。

そもそも、浮気調査において、車での尾行はプロであってもチームを組み、調査を行うことが当たり前です。車とバイクや車数台で尾行することで気付かれる前に別の車と交代することができますが、素人が尾行する場合、連携プレーには期待できないと考えたほうが良いでしょう。

しかも、浮気調査の追跡尾行が危険な理由はそれだけではありません。「配偶者が浮気相手のところに向かうかもしれない」という精神状態でハンドルを握るわけですから、通常以上に事故を起こす可能性が高まります。

浮気相手を車で追跡する際に失敗する理由

それでは、浮気相手を車で追跡する場合はどうでしょうか?

配偶者の車を追跡する場合に比べて、第三者(他人)であるという点では気付かれにくいと思うかもしれませんが、だからといって追跡が簡単だというわけではありません。

  • 赤信号で取り残されると、見失う可能性が高い
  • 距離を詰めすぎると「同じ車がずっとついてくる」と、怪しまれる
  • 対象者の車が急発進すると、見失うまいと慌てて発進してしまい、不審がられる

といった理由は、対象者が配偶者でも浮気相手でも変わりませんが、さらに

  • 浮気相手の家の張り込みが必要になる(その段階で不審がられる可能性も)
  • 浮気相手は浮気がバレることを恐れ、警戒心が強いタイプが多い

といった問題点も発生します。

また、配偶者の車を追うとき以上に、イライラしたり興奮したりと、通常とは異なる精神状態になっている可能性があります。見失うことを恐れ、赤信号で交差点に突っ込んでしまったり、浮気相手の車を見失ったからと無理なUターンをしたりしては、事故をおこす危険性も高まります。

GPSを車に取り付ければ素人でも簡単に尾行できる?

素人がプロの探偵と同レベルの尾行を行うことは、難易度が高いことをお伝えしました。しかし「GPSを車に取り付けて尾行すれば、簡単では?」とお思いの方もいらっしゃることでしょう。

しかし、本当にそうでしょうか?

実際に、素人が購入(レンタル)し、使えるGPSも多数存在しています。まずはGPSの種類、そしてGPSを車に取り付けることによるメリットとデメリットについて見ていきましょう。

浮気調査に使用できる2種類のGPSとは?

GPSは大きく「リアルタイム型」と「ロガー型」の2種類に分けることができます。

リアルタイム型 ロガー型
行動の確認方法 製品の本体から電波を発信しているため、リアルタイムで居場所の確認が可能 製品の本体に行動履歴が記録できる仕組みのため、後から確認できる
メリット ・ネット環境さえあれば、どれだけ遠く離れていてもリアルタイムに居場所がわかる
・スマホやタブレットから探索が可能
・SIMカードのような身元が判明するものが組み込まれていないため、気付かれてもバレない
デメリット ・気付かれたときに、身元が判明する可能性が高い
・携帯電波が届かない場所(山間部など)では使用できない
・リアルタイムでは行動がわからないため「明らかに嘘をついている(神戸で研修と言っていた日に、和歌山にいたなど)ことの確認程度にしか使用できない
・パソコンがなければ、データの確認ができない

どちらにもそれぞれメリットはありますが、一般的に浮気調査で用いられるのは、リアルタイム型が多いです。携帯電波が届かないような山奥では利用できない、立体駐車場では位置情報に誤差が出るなどの問題点はあるものの、おおよそ全ての場所で、居場所を確認することができると言えます。

居場所が確認できたとしても、GPSが素人の浮気調査には適していない理由

通常の尾行では、対象者の車を見失ってしまうリスクが高いものの、GPSを設置し、現在地を確認しながら尾行することで、成功する確率が上がることは事実です。

しかし、浮気調査を行う上では、GPSを効果的に使うには、素人には難しい部分が多いです。その理由について、見ていきましょう。

・GPSをバレないように取り付ける必要がある

GPSは車内ではなく、車外に取り付けることが基本です。作業をしている最中に配偶者に発見されては言い訳ができません。また、選んだタイプによっては、専用ケースが必要となることや、設置に手間がかかることもあります。また、車検やタイヤ交換などの時期には、車の下を覗き込むことも増え、発見されるリスクも高まるため、注意が必要です。

どうしても難しい場合は、車内に設置することもできますが、その場合は誤差が出やすいことも覚えておきましょう。

・GPSは定期的に回収が必要

ロガー型の場合は1日ごとに、リアルタイム型であってもバッテリーの持ち度合いにより、数日~2週間程度で回収する必要があります。つまり、バレない場所で、なおかつ自分が回収しやすい場所に取り付けなければいけません。

回収・設置を繰り返すことで、配偶者に気付かれる、不審がられるリスクが高まります。

・GPSで得た証拠は、裁判などで証拠として認められない

さらに、GPSのデータが「ラブホテルに数時間車が停まっている」ことを示したとしても、これだけでは裁判で証拠として認められることはありません。GPSには誤差が発生する可能性もあり、さらに車を置いて別の場所に行っていた」と言い訳されては、それ以上の証拠を出すことはできません。

浮気調査は、単に居場所を突き止めるだけではなく、使える証拠を得てこそ初めて完結できるものです。

また、GPSのレンタルや購入の手間、GPSの設置場所の決定や交換、対象者にバレない工夫など、全ての問題をクリアして、初めて尾行に役立つと言えます。

GPSの性質を詳しく知っている、取り扱い方法に自信があるという人であれば、クリアできるかもしれませんが、一般人にとっては難しいでしょう。

素人の尾行は法律に注意!素人が尾行中にしてしまう違法行為とは?

一般的には、素人が現在の日本の法律を網羅しているとは考えにくいものです。そのため、尾行調査中に「知らず知らずに違法行為に手を出している」可能性があります。

その一例をご紹介しましょう。

  • 浮気相手の家の敷地内まで尾行を続け「住居侵入罪」となった
  • 尾行中に周囲から不審者扱いされ、警察から「つきまとい・ストーカー」として書類送検された
  • 浮気相手の車に勝手にGPSを設置し「器物破損罪」となった
  • 車を尾行中に信号無視やスピード違反を行い「危険運転罪」となった

危険運転罪は、尾行中に限ったことではありません。しかし、住居侵入罪や器物破損罪、ストーカーに関しては「そんなつもりじゃなかった」と、軽く考えがちです。

また「探偵だって尾行しているのに、ストーカーと何が違うのか」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、探偵は探偵業の届け出を出した上で、第三者の依頼に基づいて、探偵業法に基づき、尾行を含む調査を行っています。もちろん、プロである以上、法律も熟知しています。

法律についての知識も疎いまま、素人が浮気調査を試みて尾行を行うことは大変危険です。

素人が自分で浮気調査の尾行することで起きる一番の失敗は「対象者にバレる」こと

素人が尾行することにより事故や見失うリスクが多いことをお伝えしましたが、それ以上に問題となるのが「対象者にバレる」ことです。

他人を巻き込むような事故を起こすリスクは、決して小さいものとは言えません。しかし見失っただけであれば、次回のチャンスを狙えば良いだけです。

しかし、対象者に尾行を気付かれた場合は

  • 対象者の警戒心が増すことで、次回探偵に依頼したとしても調査の難易度が上がる
  • 対象者との信頼関係が崩れる(万が一、浮気していなかった場合、特に不利)
  • 対象者が証拠隠滅をはかったり、浮気相手と一旦別れたりする可能性がある
  • 浮気相手から「つきまとい行為によって恐怖を感じた」など、逆に訴えられるリスクがある

など、様々な状況が予想されます。

浮気調査において尾行がバレる可能性は低いものではありません。それでも、あなたは浮気調査のため、自分で尾行したいと思いますか?

浮気調査の尾行において、確実に結果を出したい場合はプロの探偵に任せるべき

一見簡単そうに思えた尾行が、想像以上に難しいものであることがお分かりいただけたでしょうか?

今回は、浮気調査の尾行に特化してご紹介しましたが、実際の浮気調査では尾行だけを単独で行うわけではなく、張り込みや聞き込み、データ収集を駆使します。

また、浮気調査の目的は尾行を成功させることではありません。浮気の証拠を取得するための方法のひとつが、尾行です。素人が特に勘違いしやすいのは、この点です。

ご自身で浮気調査を目的とした尾行を行い、失敗した際のリスクは、決して小さなものではありません。

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最終的に探偵に依頼するかどうかを決めるのは、依頼主の方です。決して無理強いするようなことはありませんので、どうぞご安心ください。

探偵事務所SATでは、相談段階で依頼目的についてお伺いした上で、カウンセリングやアドバイス、弁護士の紹介等、臨機応変な対応を行っています。

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