【投稿日】 2018年5月8日 【最終更新日】 2021年10月21日
浮気調査に必要な調査員の人数は、そのまま調査費用に大きく関わってきます。
悪質な探偵事務所では、必要性のない調査員まで動員して調査費用を増やすということも少なくありません。適正な調査員の人数やその根拠を知っておくと、ご依頼者様の不安を取り除くことが出来ます。
- 浮気調査で導入される調査員の平均的な人数
- 調査員が増員される時とはどのような場合なのか
- 調査員の人数について知っておくべきポイント
このような点についての知識があると、実際に探偵事務所とご相談された際に大いに役立ちます。浮気調査に必要な人数とその内容について、詳しく解説していきます。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
浮気調査の基本人数は2人から3人体制
探偵事務所では、平均して2人から3人体制で浮気調査を行なっています。これは浮気調査というご依頼の性質上、次のような点を重要視しているためです。
- 調査対象者を見失わない
- 確実な証拠を押さえる
- 失敗しないように備える
依頼された調査内容によって、どのくらいの調査人数であれば確実にご依頼を達成できるのかを把握した上で、調査員の人数は決まってきます。
では、どのような内容に何人位の調査員が必要となるのか、それぞれのケースで詳しくみていきましょう。
尾行と張り込みには2人から3人は必要となる
浮気調査で行われる調査方法の基本となるのは「尾行」と「張り込み」です。
調査対象者を尾行してその動向をチェックし小型カメラなどでその様子を記録、浮気相手とラブホテルに入ったり浮気と認められる行動があった場合には、その場に張り込んで「出入りの瞬間」や「決定的な様子」を写真や動画に納めます。
この調査を確実に成功させるためには、次のようなことに注意しなければなりません。
- 調査対象者がどのような移動方法をとっても尾行を続けられる状態を確保
- 調査員が交代しても問題ない
- 調査員が別行動を取ることが出来る
浮気調査は予測通りに進むとは限りません。調査対象者も人間なら調査員も人間です。トイレなどの生理現象や不意のアクシデントにも備えて万全の体制を整えるため、浮気調査の調査員は2人から3人の体制で調査が行われています。
多過ぎる調査員は逆に失敗する可能性がある
「アクシデントに備えるのであれば人数は多い方が良いのか?」という疑問を持たれる方もいらっしゃるかも知れませんが、実は多過ぎる調査員だと逆に失敗してしまう可能性があります。
同じ現場に導入されている調査員は、お互いにメールや電話などで連絡を取り合って行動しています。調査員が多過ぎると誰にどの連絡が回っているのかわかりにくくなる上に、人数が増えたことによる緊張感の薄れから調査対象者を見落とす危険もあるのです。
コンサート会場やショッピングモールなど、複数の出入り口を全て張り込む必要性がある場合もありますが、それ以外で多くの調査員を導入することは逆効果となります。
簡単な調査の場合には1人で調査することもある
ご依頼内容によっては、1人の調査員でも大丈夫な時があります。例えば、「浮気相手のマンションから出てくるのが分かっているから、その現場を写真に収めて欲しい」というようなケースです。
このようなケースの場合にはすでに場所が確定しているので尾行の必要はなく、依頼に添った内容の証拠写真を納めれば成功となるので複数の調査員を導入しなくても問題ありません。ただし、かなりピンポイントでの事前情報があることが重要となってきます。
浮気調査の内容によっては調査員を増員されることがある
浮気調査の基本人数は2人から3人ですが、浮気調査の内容によってはそれ以上の調査員を増員して調査を行う場合があります。
どのようなケースが増員されるのか、具体的な例を挙げてみていきましょう。
調査する対象者が2人以上いる場合
調査対象者はご依頼者様のパートナー1人とは限りません。浮気相手の情報も必要となる場合には調査する対象が2人以上いることになるため、その分調査員の人数が増えることがあります。
実際に行われている例としては、パートナーと浮気相手の浮気現場を押さえた後、2人がそれぞれに分かれて行動した瞬間から二手に分かれて尾行を続け、浮気相手の顔写真や住所を突きとめて報告して貰うといった場合などです。
浮気相手にも慰謝料を請求する場合には、浮気していたという証拠や現住所が必要となってきますので、ご依頼者さまからの依頼内容によっては調査員を増員する可能性が出てきます。
張り込み場所が複数箇所同時の場合
複数箇所で同時に張り込みをしなければならない時にも、調査員を増員することがあります。例としてあげられるのは、次のような状況です。
- 調査対象者の勤め先が大きいビルのため、どこから出るか分からない
- 利用したラブホテルの出入り口が分かれている
- 浮気現場となる場所の出入り口が複数ある
- 潜入捜査組と張り込み組に分かれている
確実に浮気の証拠を押さえるためには、調査対象者を見失わないことと証拠となる現場を抑えることは不可欠です。ご依頼を成功させるために必要と判断された場合、調査員を増員して万全の体制で調査を行います。
調査対象者の警戒が強く尾行困難な場合
過去に浮気調査をされた経験がある調査対象者や、異常に警戒心が強い調査対象者の場合、次のような行動を取ることがあります。
- 突然振り返り後ろからついてくる人の顔を確認する
- いきなり階段を駆け登ったりわざとエスカレーターを逆に降りるなどの行動を取る
- わざと立ち止まって後方から来た人たちが自分を追い抜かしていくか確かめる
このような行動を取られると、どれだけ調査員が尾行の途中で服装や印象を変えても気づかれてしまうことがあり、調査が失敗してしまう可能性があります。
調査対象者の警戒心が強い場合には、短いスパンで複数の調査員を入れ替えしながら尾行を行い、警戒心を刺激しないようにしなければなりません。このような例の時には、最初から平均的な人数よりも多い調査員数で対応することになります。
調査員の人数について依頼者側が注意しておくべきこと
調査員の人数は探偵事務所側から指定されるものである、とお考えのご依頼者様も多いのではないでしょうか。確かに調査のプロである探偵は、これまでの調査実績から的確な人数を割り出して調査人数を決めています。
しかし、浮気調査はご依頼者様の意志が一番大切なな部分であり、全てにおいての最終的な決定権はご依頼者様に委ねられています。
探偵事務所から指定された調査員の人数に対し、ご依頼者様が疑問に思うようなことがある場合、はっきりと不安を口にすることも重要な点となってきます。
調査員の人数に関してどのようなことに注意しておくと良いのか、そのポイントについてご説明していきます。
調査員の人数とその根拠となる理由の説明に納得した上で許可をする
調査員はご依頼内容によって決められていくので、その人数が一番適切であると判断される理由が必ずあります。
- 調査対象者の予定がはっきりと分かっているので2人体制で良い
- 以前も調査を依頼したことがあるので警戒している
- 事前情報が集まってないので2人体制の調査では人数が足りない
平均的な調査員の人数である2人から3人を基礎にして、もしその人数よりも多かったり少なかったりする場合には、その根拠となる理由をはっきり説明して貰えるかどうか訪ねてみましょう。納得がいく説明を受けた上で、調査員の人数に同意することが大切です。
増員する時には事前に連絡・相談を行うことを約束しておく
万全の体制を整えているつもりでも、調査を進めていくと更に調査員を増やさねばならないこともあります。
- 調査対象者が予定と違う行動を取り2人では間に合わない
- 浮気相手が実は2人以上いたため調査員が足りない
- 調査対象者が利用したホテルが奥まっているため、急遽潜入調査に切り替える
基本的には最初に契約した人数で調査を進めていきますが、調査対象者の思わぬ行動や調査にどうしても必要と判断された場合、調査員の増員を申し出ることも少なくありません。
調査員を増員するということはその分の金額を上乗せすることにも繋がりますので、調査に入る前の契約段階でその件についても明確にしておき、増員する時には事前に連絡・相談することを契約書に盛り込んでおきましょう。
探偵事務所から提案された人数を断る権利もある
浮気調査における実質的なリーダーは、ご依頼者様になります。探偵事務所はご依頼者様の代わりに浮気調査を請け負い、結果を出すことが仕事となるのです。そこで重要となってくるのが、ご依頼者様と探偵事務所の意思の疎通となります。
相談した段階で探偵事務所が提案した人数に納得がいかない場合、または疑問を投げかけても明確が答えが得られない場合には、無理にその人数で契約する必要はありません。
- 予算の関係で調査員を増やすことはできない
- 提案された調査員の人数に納得できない
- 理由を説明されたが判断が難しくすぐに結論が出せない
これらは実際に相談された方の一例ですが、知識と経験のある探偵事務所であっても、ご依頼者様に決定権があるため無理に話を進めることは出来ません。双方の意見を擦り合わせていきながら、納得のいく調査方法と調査員の人数を決めていきましょう。
浮気調査の事前相談で調査員の人数を把握する
浮気調査に必要な調査員の人数は、事前に探偵事務所の無料相談などを利用することで把握することができます。
この時、相談段階でご依頼者様が持っている情報を探偵事務所に伝えることで、より明確な人数を割り出せるようになるのです。
浮気調査に必要な調査員の人数で調査費用も変わってくるので、依頼する側にとって人数を把握することは重要な項目となります。
調査対象者の動きがわかっていると人数も決まりやすい
調査員を最低限にするために必要なことは、「ピンポイントの調査でも浮気の証拠を押さえることが出来る」ような事前情報になります。
- あらかじめ浮気する予定日が分かっている
- 浮気する時のパターンが決まっている
- 調査対象者の行動を把握している
どんな小さな情報でも、探偵事務所にとっては重要なヒントとなり調査内容から人数を割り出すことが出来ますので、ご依頼者様が気がついたことは全てお話してみましょう。
調査内容・目的によって調査員の人数が変わってくる
ご依頼者様が浮気調査を依頼する目的がはっきりしていると、調査内容を決めやすくなります。一口に浮気調査といっても、その目的には違いがあるのです。
- 浮気の可能性があるので真実を知りたい
- 浮気をしているのは確実なので裁判まで見越して証拠を抑えたい
- 浮気相手にも責任を取って貰いたいので相手の住所を知りたい
確実に浮気をしたという証拠となるためには、不貞行為、つまり肉体関係があったかどうかという点が重要です。
ラブホテルに出入りした瞬間の画像や、車内で行われた行為を押さえることが出来ると確実性が増します。依頼の成功となるのはどのようなものなのかを明確にして、探偵事務所に相談してみましょう。
調査方法の差が調査人数に影響してくる
依頼内容によって調査方法も変わり、その調査を確実に遂行するために必要な調査員の人数が割り出されます。
例えば、確実な証拠を押さえるためにラブホテルに張り込みをしたいが、普段から利用しているホテルが複数ある場合にはそれぞれに調査員を派遣する、というようなパターンです。
調査方法は各探偵事務所によっても違いがありますので、詳細を知りたい場合には実際に探偵事務所に出向いて説明を受けるようにしましょう。
複数の探偵事務所を比較検討して判断材料にする
探偵事務所はそれぞれ独自の調査方法や技術を持っています。探偵業法により違法にならない範囲で、確実に証拠を集めるための調査を行うのです。ですので、A探偵事務所では3人と言われたがB探偵社では2人だった、ということも少なくありません。
調査人数に限らず、それぞれの探偵事務所で得意・不得意分野もありますので、複数の探偵事務所に相談をして合い見積もりを取り、それを判断材料にして充分な比較検討を行うようにしましょう。
まとめ
浮気調査に必要な調査員の人数について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
浮気調査というデリケートな問題には、それぞれの状況に合わせて必要な人数を割り当てることも大切なポイントとなっています。ご依頼者様にとっても、調査員の人数を把握することで調査費用の目安を割り出すことが出来ますので、見逃せない項目です。
まずはご自分の中である程度の知識を持ち、その上で探偵事務所に相談をして、実際に調査を行った場合の人数を明確にするようにしましょう。
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