【投稿日】 2018年7月6日 【最終更新日】 2022年3月7日
浮気に関する証拠収集は、探偵の仕事です。配偶者の浮気に悩み、浮気調査を探偵に依頼することが決まると、多くの場合、弁護士との連携が必要となります。
しかし、弁護士はどういった役割を果たしてくれるのか、また、探偵と弁護士が連携することによるメリットは何なのかといった部分は、一般の方にはわかりにくいものです。
実際に依頼する前に、探偵と弁護士それぞれの役割や重要性についてご確認ください。事前に情報収集することが、効率の良い依頼につながります。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
探偵と弁護士、浮気調査に関するそれぞれの役割とは?
まず、探偵と弁護士の立場、具体的な行動範囲について確認しておきましょう。
探偵 | 弁護士 | |
---|---|---|
立場 | 調査のプロ | 法律のプロ(法的なサポート) |
具体的な役割 | ・不貞行為の証拠収集 ・浮気相手の身元調査 ・浮気相手の家族の身元調査 など |
・慰謝料請求 ・離婚 ・親権 ・財産分与 ・示談 など |
探偵は調査のプロであり、証拠収集力に長けています。一方、弁護士は法律のプロです。得た証拠を元に、依頼主にとって最も良い方向に持っていくためにはどうすれば良いかを考え、実行する立場です。
「慰謝料を請求したい」「浮気相手も交えて、示談についての話し合いがしたい」「離婚に向けて動き出したい」といった目的がある場合は、下記の流れで調査・依頼が進むことが一般的と言えます。
- 依頼主が、配偶者が浮気をしていることに気付く
- 探偵に不貞の証拠・浮気相手の身元特定を依頼し、情報を得る
- 得た証拠を元に、弁護士に依頼する
- 慰謝料や離婚、親権、財産分与など目的に応じた内容に進む
弁護士に直接浮気調査を依頼することもできる?
探偵は調査のプロですから、証拠がない段階であれば、まずは探偵に依頼する必要があります。しかし、すでに依頼主がある程度浮気の事実をつかんでいる場合はどうでしょうか?「その場合は、直接弁護士に依頼しても良いの?」と考える方がいるかもしれません。
しかし、裁判で使える不貞行為の証拠には、限りがあります。例えば、ラブホテルなどに浮気相手と配偶者が複数回出入りしている写真・動画や、肉体関係を証明する写真・動画は「直接証拠」として強い効果を発揮してくれます。
しかし、現実的に考えた場合、素人がこれらの証拠を得ることは困難です。
LINEやメールのやりとり、ICレコーダーで録音した会話などの「状況証拠」は、素人でも入手可能と言えるでしょう。しかし直接証拠に比べると弱く、実際に配偶者や浮気相手が「冗談で言っていた」「その場のノリだった」などと言い訳した際には、その言葉を覆すことができないという意味でも不利となります。
裁判での有効証拠に関しましては、別ページ「探偵の浮気調査の証拠集め!慰謝料請求・裁判での不貞行為の有効証拠とは」にて詳細に説明しています。ぜひこちらも参考にしてください。
つまり、依頼主自身が「証拠として使える!」と思っていたとしても、弁護士に相談した段階で「証拠としては弱い」と判断される可能性があるというわけです。
証拠として認められるかどうかの最終的な判断は、裁判官が行うことに注意
仮に、相談した弁護士が証拠として使えると判断したとしても、最終的な判断を行うのは、裁判官であることにも注目してください。
過去には、ラブホテルに泊まったことが確認できているにもかかわらず「不貞行為は行われていなかった」と判断されたケースもあります。
また、中には着手金を目的とし、浮気問題を積極的に受け付けている弁護士事務所も存在しています。もちろん、全ての弁護士がそうだというわけではありません。しかし、もし裁判で勝てなかったとしても着手金や訴訟費用は必要となります。
目的は果たせていないにもかかわらず、着手金と訴訟費用だけを支払うような事態は避けたいものですよね。
そういった事態を防ぐためにも、裁判で認められる証拠かどうかを判断したい場合、確実に証拠を得たい場合は、まず探偵事務所に相談することをおすすめします。
探偵と弁護士が連携することで、調査から裁判の一連の流れがよりスムーズに
多くの探偵事務所では、弁護士の紹介制度があります。また、弁護士側でも探偵事務所の紹介を行なっています。紹介と聞くと「紹介料が発生するのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、法律関係の業者を紹介する際に紹介料を得ることは違法です。だからこそ、探偵と弁護士は対等な存在で連携しています。
さらに、探偵、弁護士側にも紹介のメリットがあります。
探偵と弁護士が連携することによる、探偵側のメリット
- 依頼主が個別に弁護士を探す手間を省くことで、顧客満足度が上がる
- 信頼できる弁護士を紹介することで、依頼主が求めている結果が出やすくなる
- 信頼できる弁護士を紹介することで、得た証拠が有意義に使われないといった事態を防ぐことができる
探偵と弁護士が連携することによる、弁護士側のメリット
- 依頼主が持っている証拠だけでは不十分な場合、探偵に依頼することで証拠の質を高められる
- 必要な証拠を集めることで、依頼主が求めている結果が出やすくなる
- より良い結果が出ることで、成功報酬が増える
上記以外にも、連携することで互いの仕事量が増える点も大きなメリットと言えるでしょう。まさに、探偵と弁護士はWin-Winの関係にあるのです。
探偵と弁護士の連携は、依頼主側にもメリットがある
もちろん、依頼主側にも探偵と弁護士が連携することによる、様々なメリットがあります。
- 個人で弁護士を探す手間が省ける
- 裁判で使える不貞の証拠が得られる
- 探偵と弁護士の意思の疎通ができているため、話がスムーズに進む
- 探偵ではできないこと(示談交渉など)も、信頼できる弁護士に任せられる
普段から弁護士との付き合いがあるという方は別ですが、一般の人にとっては、一から自分で弁護士を探すのは難しいものです。その点でも、信頼できる探偵事務所が弁護士を紹介してくれるというサービスは、ありがたいものだと言えるでしょう。
中でも、探す手間が省ける、話がスムーズに進むという点は、大きなメリットです。その理由として、浮気・不貞行為の慰謝料請求には3年という時効があることがあげられます。
3年間とは、不倫の事実、不倫相手の住所・氏名を知ってからの期間です。そのため、依頼するかどうかを長い間迷っていた人にとっては、残期間がかなり短いというケースも存在します。
時効を中断させる方法等もありますが、そのためには内容証明郵便を送ったり、裁判所に訴状を提出したりと、様々な手続きが必要です。そういった内容を、配偶者に気付かれることなく、全て一人で進めることは難しいでしょう。
そのためにも、証拠収集は探偵に依頼し、法律にまつわる部分に関しては弁護士に依頼することが大切です。
時効についての情報や、時効を伸ばす方法の詳細につきましてはこちらに記載しています。まずは一度、ご確認ください。
浮気調査の依頼は、弁護士と連携している探偵事務所がベスト!
浮気調査を依頼し、求めている結果を得るためには、証拠と法律のサポートの両方が必要であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
裁判で戦うための証拠と、知識と経験が豊富な弁護士のサポートを得るためには、弁護士との連携姿勢がはっきりしている探偵事務所に依頼することをおすすめします。
探偵事務所SATでは、慰謝料請求、離婚、財産分与など、裁判を想定した浮気調査の依頼をお受けしています。信頼できる弁護士をご紹介していますので、どうぞご安心ください。
私たちが考える浮気調査とは、単に不貞行為の証拠を得ることが目的ではありません。依頼主の思いに応えること、最終目的を達成するための方法を、一緒になって考えることを大切にしています。
連携先の弁護士に関するご質問、浮気調査に関するご質問などありましたら、どのような些細なことでも構いません。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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