【投稿日】 2022年7月3日 【最終更新日】 2022年7月6日

「なんでこんな平日昼間にスーツを来た人が漫画喫茶に?」「なんでスーツを着た人が古本屋で本を立ち読みしているのだろう?」「なんでスーツを着た人が平日昼間からパチンコに?」など、街中の娯楽施設や店舗などで、明らかに仕事中であろう会社員の姿を見かけてこのような疑問を抱いた経験がある方は多いと思います。

このように平日昼間に外に出回っている方の多くが、企業の売上の源泉である営業パーソンです。

こういった営業パーソンのサボりは、営業という職種がそもそも、その時間に働く事よりも成果結果によって評価される職種であるという事や、アポイントとアポイントの合間にどうしても空き時間ができてしまうなどから、起きてしまうとして、ある程度グレーゾーンとして許容される事が多いのが実情です。

しかし、中には、サボりが常態化しすぎたり、バレないからとほとんど休日のように過ごしている悪質なサボりが発生し、企業自体の営業成果や実績に大きく影響を及ぼすケースがあるのも事実です。

実際に探偵事務所SATでも、こういった社員のサボりの実態調査依頼などの相談がくることがあります。

今回は、20代〜50代の営業パーソン120名に「営業中のサボり」に関するアンケート調査を実施。

一体どれだけの営業パーソンがサボった経験があるのか、またどのような事をしてサボっているのかなどについて検証し、営業パーソンのサボりを生む原因や対策などについて考えていきたいと思います。

営業パーソン120名のうち約86%が営業中にサボってしまうと回答

20代〜50代の営業パーソン120名に「営業(外回りなど)中にサボった経験はありますか?」という問いに対し、「ある」と回答したのは104名で、「ない」と回答したのは残りの16名となりました。

つまり、約86%の営業パーソンが営業中にサボりをした経験があるという事です。

どんな事をしてサボっていたのか?サボり中に行っていた事として多かったのが「睡眠」

次に、120名の営業パーソンのうちサボったことがあると回答した106名を対象に、「どのようなことをしてサボっていましたか?具体的に教えてください」と伺ったところ、実に色々な回答があがってきました。

一番回答として目立っていたのが「睡眠」です。120名中、34名の方の回答に「睡眠」に関する記述がありました。

車などで営業を行っている方などは、スーパーやコンビニ、公園などの駐車場などに車を止めて仮眠を取ったり、自宅に一旦戻って仮眠を取ったりするケースが多いようです。

また、公共交通機関を利用している方などは漫画喫茶や、カラオケ店など個室にこもって休む事が多い傾向があるようです。

休憩や時間潰しのついでに…という意識の営業パーソンが多い!しかし、中には悪質なサボりにエスカレートする事も!

営業パーソンのこういった業務時間中のサボりが常態化する要因の1つが、どうしても業務上、空き時間が出てしまうから、という事のようです。

その空き時間に休憩がてら仮眠を取ったり、飲食店に入って休んだり、サボるというよりは、休憩したり、時間を潰すという意識で行っている営業パーソンが多いようです。

  • 仕事と仕事の合間に少し時間が空いたので、近くのカフェでお茶をしながら、休憩したり、打ち合わせの都合で時間が早く終わったら、ちょっと仕事で使う文房具などを買いに雑貨屋さんに行ったりしたことがある。
  • 漫画喫茶で漫画の本を読みながら時間を過ごしました、どうしても外回りの営業をしている人はあると思うんですが、時間に余裕ができる時間があるので。
  • 集金業務をしていたときのことですが、先様の責任者が外出中なので帰社される時間に出直すことになり、それが1時間ほどだったので、近くの科学館でプラネタリウムを観ました。同じような状況で、美術館や図書館など、よく利用しました。
  • 客先訪問前後に漫画喫茶に立ち寄って休んだり、喫茶店で時間を潰していた。早い時間に客先を出たが直帰として早上がりした、逆に午前遅い時間のアポイントがある際に直行として朝ゆっくりと家を出た。等
  • 営業車で取引先を周っている途中にアポとアポとの間に時間があったので、取引先間で幹線道路から入った路地にあって目立たない喫茶店で時間をつぶした。

こういった空き時間のついでに行う休憩や時間潰しの、短時間のサボりが多い傾向があるようですが、中には、次のように明らかに意図的に長時間をサボってしまっている悪質なケースもあるようです。

  • 社内の共有スケジュール表に架空の予定を作り、県外にドライブがてら美味しいご飯を食べに行ったり、自宅でゲームをしていた。
  • 営業同伴で上司に誘われて一緒にサボってしまったのですが、上司は映画を見に行ったりしてたこともあるようでした。正直、普段全力で働いていたのでこれで給料もらえるなんてラクだと思いました。
  • 漫画喫茶で一日中DVDを見て過ごしていた事があります。
  • 外回りのルート営業中に気になるパチンコ屋を発見してしまい、のぞくだけでもと思い入ったが、がっつりやってしまった。
  • 主にファミレスで休んでいました。数名で回る時にはカラオケやゲームセンター、遊園地などに行った事もありました。

サボった経験が無い営業マンがサボらない理由の多くは「サボる余裕がない」「発想がない」「罪悪感」「管理が厳しい」など!

一方で、サボった経験が無い16名の方に「サボらなかった理由を教えてください。」と伺ったところ、次のような理由が多い傾向がありました。

  • サボる余裕がない
  • サボるという発想・習慣・必要性がない
  • サボることへの罪悪感
  • 管理が厳しくサボれない

また、サボることによって結局は自分の首を絞めることに繋がり、後々痛い目に合うという事からサボらない人もいらっしゃるようです。

  • 適当な事を言うと普通にその家に確認されにいく場合もありましたのでサボるにサボれなかったというのもあります。
  • サボるという概念がなく、またサボれば自分の業績に関わる上残業時間も比例して伸びるので、する理由がなかったから。
  • サボる暇がそもそもないほどにノルマが多かったため。自分の携帯を見ることもできないほどだった。トイレが唯一の息抜き。
  • 勤務時間ということで罪悪感があるのと、もしもサボったことがバレた際に、信頼関係が崩れてしまうような気がする。
  • サボることに罪悪感がありました。また、管理体制が厳しい会社だったのでサボることに抵抗感があったからです。

営業パーソンのサボりの多くは空き時間に付随して生まれる。

営業パーソン120名にアンケートを実施した結果、8割以上のほとんどの営業パーソンが営業中のサボりを経験したことがあり、その多くはどうしても職務上生まれる空き時間に付随するものだということが、アンケート調査結果によってわかりました。

こういった空き時間はどうしても営業中に生まれてしまうため、こういった細かいサボりまで徹底してなくす事は難しいと言えますし、実際に企業の中で働く社員の多くも業務中に休憩は取るものですから、業務に支障がない程度であれば、グレーゾーンとして許容しても良いのかもしれません。

一方で、映画やテーマパーク、一日中サボる、など明らかに休憩とは言えない長時間に渡りサボっている悪質なケースは、少なからず業務に支障が出ている可能性が高いと言えます。

探偵事務所SATでは、こういった悪質なサボりなどを含む社内調査業務を行った経験がありますが、こういった悪質なケースを防ぐためには、「それぞれ営業パーソン個人の理性でなんとか対策をしよう」ではなく、例えば細かく業務連絡を入れるなど、構造的に人がどんなに頑張っても長時間サボれない、サボっていてもバレるような管理体制を作ることが何より重要と言えます。

もし、現在営業パーソンのサボりについて頭を抱えている場合には、ぜひそういった対策を考えてみてはいかがでしょうか。

また、悪質な営業パーソンのサボりは少なからず業務に影響が出てきてしまうもので、そういった悪質なサボりの実態について調査が必要な場合には、探偵事務所SATにぜひご相談ください。

【調査概要】調査概要:営業パーソンのサボりに関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
有効回答:20〜50代の営業パーソン(男女)120名
調査期間:2022年6月21日〜24日

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