認知症を患っている人や高齢者の人探しは、一刻も早く行うべきであることをご存知でしょうか?

そもそも、認知症とは様々な理由により脳の働きが鈍くなったり、細胞が減少したりすることにより、判断力・記憶力が衰える病気です。高齢者の場合は、認知症ではないにせよ、老化により似た状態になるケースがあり、本人が意図しない状態で徘徊・失踪となるケースもあります。

ここでは認知症・高齢者の捜索が必要となった際に、依頼主がやるべきことについて順を追ってお伝えしていきます。

認知症の徘徊・高齢者の迷子の捜索を、一刻も早く取り掛かるべき理由

「初恋の人を探して欲しい」「生き別れの親を探して欲しい」「高校時代の恩師を探して欲しい」など様々な人探し依頼がありますが、何よりも急いで捜索を開始すべきなのは、認知症・高齢者関係の人探しです。

その理由として

  • 認知症の行方不明者の生存率の低さ
  • トラブルに巻き込まれる可能性、巻き込む可能性があること

が挙げられます。

下記に、認知症の行方不明者(失踪者)の生存率の表を記載しました。

発見日 当日 翌日 3〜4日目 5日目以降
生存率 82.5% 63.8% 21.4% 0%

当日に発見した際でも、20%近くの人が命を落としていることがわかります。

また、信号無視や無理な横断、踏切への侵入といった行動により、自分の命を危険にさらすだけではなく、周囲をトラブルに巻き込む可能性も高いです。

高齢者の行方不明者の生存率は、上記表よりは高いと思われますが、体力面等も踏まえると、やはり一刻の猶予もありません。

認知症の徘徊・高齢者の迷子、捜索のために依頼主がまずやるべきこと

通常の人探しであれば、事件性、緊急性がないと判断され、警察は動いてくれません。しかし、認知症・高齢者の捜索の場合は話が別です。このように、失踪、行方不明に気付いたら真っ先に連絡すべき場所をご説明します。

警察に連絡し「行方不明者届」を出す

認知症・高齢者の捜索に関しては、警察は緊急性が高いと判断し、捜査を行ってくれます。全くの第三者が出すことはできませんが「家族・親族」「同居人」「施設の管理責任者」等であれば、出すことが可能です。

警察が行方不明者の捜索のために行ってくれる捜査方法につきましては、別ページ「警察が行う人探し方法とは?警察が可能な情報開示について」をご参照ください。

市町村の役所や地域包括センターに連絡する

認知症・高齢者が行方不明になった場合、役所や地域包括センターに連絡することで、各都道府県の福祉保健局等でも情報共有が行われます。行方不明者の情報を公開することで、市民等から情報提供が入ることも期待できるため、忘れずに連絡をしておきましょう。

探偵に認知症・高齢者の人探しを依頼するためにやるべきこと

警察や市町村の役所、地域包括センターに連絡を済ませた後、プロにも人探しを依頼したいと思ったら、探偵に提供する情報を整理しましょう。

認知症・高齢者に関する情報

  • 氏名
  • 住所
  • 身長体重、体格
  • 写真
  • 生年月日
  • 行方不明当時の服装
  • 持ち物
  • 服装(帽子やカバン、靴も含む)
  • 携帯電話番号(本人が持参したまま疾走している場合)
  • 口癖
  • 普段よく行く場所
  • 行方不明になったのは初めてか
  • 過去にも行方不明になったことがある場合は、発見場所
  • 交友関係
  • 好きな食べ物
  • 失踪に気づいた日時
  • 心当たりの有無

依頼主本人に関する情報

  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 対象者との関係
  • 心当たりの有無

その他、調査対象者に関する情報であれば、どのようなことでも構いません。必要、不要は探偵が判断しますので、まずは全て書き出すようにしてください。

探偵は、どうやって認知症・高齢者探しを行う?

探偵は人探しのプロであり、一般的な人探しに比べスピードが重視されることも熟知しています。依頼主が提出した情報に目を通した上で、気になることをさらに掘り下げ、聞き込みを行います。また可能であれば、失踪前まで対象者が暮らしていた家の中の様子などを見て、ヒントになるものがないかを考えることもあります。

そもそも、いくら認知症・高齢者とは言え、何のあてもなく歩いて行くわけではありません。思い出の場所、好きな場所など、何らかの目的を持って行動しています。対象者の行動パターンをいかに読み取るかが、早期発見の鍵です。

また依頼主の希望や予算等に合わせて、大勢の調査員を派遣し、ビラを配布したり、地域ごとに細かく聞き込みを行ったりするケースもあります。

探偵に依頼したら、依頼主も探すことが大切

通常の人探しであれば、基本的に探偵に依頼した後は待つことを指示されますが、認知症・高齢者の人探しに限っては例外です。

普段、同じ家で暮らしているのであればなおさらですし、そうではないとしても行きそうな場所、好みそうな場所がわかれば、自ら足を運んでみましょう。探偵に全て伝えたつもりでも、焦りから伝え忘れなどがあるかもしれません。

また外にいると思っていたにもかかわらず、普段全く使っていない物置の中にいた、押入れの中にいたというケースもあります。「まさかここにはいないだろう」といった固定観念を捨て、自分でも探してみましょう。

認知症や高齢者は、無事人探しを終えた後のケアが重要!

警察や市町村の役所、探偵など様々な場所に届出や依頼をしたことで、無事、再会できたとしましょう。本人は悪気があってやったことではありませんが、家族としては苛立ったり、怒ったりしてしまうケースがあります。

「認知症だから、怒ってもすぐ忘れてしまうだろう。でも我慢できない」と怒りをぶつけてしまうことはおすすめできません。

なぜなら、認知症の症状として、言われたことは忘れてしまっても、そのとき感じた感情は残ると言われているためです。「怖い」「怒られた」「嫌だ」と、負のイメージを感じてしまうと、また別の場所に行きたいと感じてしまい、何度も失踪してしまう可能性が高いです。

これは、認知症ではないお年寄りであれば、なおさらです。「単に買い物に行くつもりが、ちょっと道を間違えてしまった。そして帰れなくなった」というのは、認知症ではなく加齢による老化でも起こりうる話です。

しかし、怒られてしまえば、今度は逆に引きこもりになったり、衝動的になったりと精神のバランスを崩してしまうことも考えられるため、感情をそのままぶつけることは控えましょう。

探偵事務所によっては、調査完了(発見後)のカウンセリングなど、依頼主のケアを行っているところがあります。探偵事務所SATでも、カウンセリングによるケアを推奨していますので、お気軽にお尋ねください。

スピード重視な認知症の徘徊・高齢者の迷子の捜索!警察へ届け出た後は、探偵事務所に相談を

家族にとって、認知症の患者や高齢者が徘徊、失踪することは、悩みごとであり困りごとです。全てのお年寄りがそうだというわけではありませんが、加齢に伴うもの忘れも含めると、今後ますます行方不明者は増えて行くことでしょう。

しかし、だからといって24時間監視することはできない、施設に入れ続けることもできないなど、問題が発生していることも事実です。

探偵事務所では、認知症や高齢者の徘徊を直接止めたり、予防したりといった役割はできません。しかし、万が一行方不明になった際に、瞬時に調査を開始し、居場所を見つけるため尽力することは可能です。

またカウンセリングなどを通して、依頼主や家族のケアも行っています。

一度ご依頼いただくことで、万が一2回目の失踪等があった場合、より迅速に調査を開始することができます。また迅速な対応ではありますが、料金を不明瞭な状態で調査をすることは一切ありません。

依頼主の方が心配される金銭的な部分に関しましても、わかりやすく丁寧にお伝えし、同意を得た上で契約、調査になりますのでご安心ください。