人探しの依頼の場合、他の調査依頼に比べ「成功報酬」という料金体系を選ぶケースが多くなっています。

その理由として

  • 情報の量や質によっては成功率が低くなる
  • 数十年前に会ったきりの人物や、警察の調査でも発見できなかった人物など、難易度が高いケースが多い

といったことが考えられます。

例えば浮気調査であれば、配偶者と浮気相手が関係を継続している限り、不貞行為の証拠を獲得することは、一般的な技術を持つ探偵にとってそれほど難しいことではありません。しかし、人探しの場合は、時間をかければかけるだけ見つかりやすくなるというものではないのです。

もちろんある程度の情報が揃っている場合であれば、スムーズに発見できることもあります。しかし最後に出会ってから年月が経っている場合や、依頼主の記憶が曖昧な場合は、早期発見は難しいでしょう。

人探しにおける成功報酬は、発見できる可能性が低い場合でも依頼者が損をしないように考え出された支払い方法だと言えます。

ここでは、人探しの成功報酬の仕組み・考え方、注意点、成功報酬の相場についてご紹介します。成功報酬での依頼を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

探偵の人探しにおける成功報酬の仕組み・考え方とは?

人探しの成功報酬と聞くと「調査に成功した=探している人物の所在が判明した。本人と連絡が取れた」場合に、報酬を支払うものといったイメージがあるのではないでしょうか。

もちろん、これもひとつの考え方ですが、もう少し具体的な内容について、順を追ってご説明します。

料金設定としては、一般的な成功報酬制度の場合、着手金+成功報酬の2段階となっています。

探偵は着手金を元に調査を開始し、人探しを終えた後、残りを成功報酬として受け取る仕組みになっています。

成功報酬はトラブルが起きやすい!?その理由とは

「探している人物が見つからなかった場合も着手金だけで済むのであれば、他の支払い方法よりもお得」と思う方が多いかもしれません。

一見良心的と思える成功報酬ですが、実はトラブルも多発しています。トラブルになりやすい2つの理由を見ていきましょう。

成功条件の不一致

「人探し」とひとことで言っても、成功の基準は人それぞれ異なります。

いくつか例をあげてみましょう。

  • 生存していることが確認できた
  • 現在の所在地(住所)が確認できた
  • 現在使用中の携帯電話番号が判明した
  • 現在使用中のメールアドレスが判明した
  • 対象者に会いたがっている人がいることを伝え、2人を引き合わせた

どれも、連絡先にたどりついた、探しあてたという意味では「成功」です。

しかし、一方で、携帯電話番号だけがわかったとしても、電話をした途端、着信拒否にされてしまったり、携帯電話を解約されてしまったりした場合は、またすぐに足取りが途絶えてしまいます。メールアドレスも同様です。

生存確認も、もし写真一枚渡されるといった状態だとすれば、納得いかない人も多いのではないでしょうか。

依頼主の考える「成功」と、探偵事務所側が考える「成功」が不一致の場合、トラブルが起きやすくなります。

調査期間の設定

成功報酬とはいえ、調査期間にはある程度の設定があります。依頼主は「見つかれば、きちんと支払うのだから、見つかるまで探して欲しい」と思うかもしれませんが、探偵側は貴重な人員を割いているわけですから、一定の区切りをつけたいというのは本音です。

「どれだけ時間がかかってもいいから探し出して欲しい」などと口約束で依頼したことにより、最終的に1年ほどかかり、当初の成功報酬金額の数倍を請求されたというケースもあります。

もちろん合法的に活動している探偵事務所であれば、一方的に請求金額を値上げすることはありません。しかし、いくら成功報酬とはいえ、長期の調査を依頼した場合は、全体的に調査費用が高くなると考えておきましょう。

探偵に成功報酬で人探しを依頼、成功したらどうなる?失敗した場合は?

成功報酬制度の場合、成功した場合は着手金+成功報酬の全額を支払うことになります。

当初の予定期間を過ぎても、有力な情報が得られない場合、調査を終了する場合は、着手金のみの支払いとなります。

ただし、期間終了間際になり、有力な情報が出てきた場合は、探偵側から依頼主に相談するケースもあります。この場合は、一旦契約を終了し、着手金だけを支払い、もう一度再契約を結ぶケースと、追加で調査費用を支払うケースの2パターンに分かれます。

良心的な探偵事務所であれば、わざと調査期間を引き延ばすようなことはありません。しかし、悪質な探偵事務所の場合、調査期間が終わるギリギリまで調査をせず、間際に「あともう少し日数があれば・・・」などと告げてくることがあります。

こういった事態を防ぐためには、調査開始からこまめに現状報告を入れてもらうことも大切です。

人探しを成功報酬にて依頼する場合は、契約内容のチェックが重要

人探しにおける成功率が高い、すぐに発見できると判断される場合は、一般的には成功報酬制度ではなく、時間料金型にて依頼することが多いです。

つまり、ある程度難易度が高いからこそ、成功報酬制度を使うという考え方が生まれると言えます。成功報酬制度は、しっかりと契約内容をチェックした上で、依頼することが、依頼主のリスクを下げるためのポイントです。

具体的にチェックすべきポイントは、次の3つです。

  • 契約書の中に「成功定義」をきちんと記載してもらう
  • 成功した場合、最大いくら支払うことになるのか確認する
  • 最初から成功報酬制度一本に絞らず、他の料金体系と比較して確認する

一般的に、同じ条件と仮定した場合、成功報酬制度よりも他の料金体系の方が、最終的な支払い金額は安くなることが多いです。失敗した場合、成功報酬分を支払わなくて良いという前提があるため、このような形式になっています。

良心的な探偵事務所であれば、親身になり、適切な料金体系の相談にも乗ってくれますが、残念ながら全ての探偵事務所がそうだとは言えません。

悪徳業者の場合、本来であれば、時間料金型で問題なく調査ができる条件・情報量にも関わらず、あえて成功報酬制度を進めるケースもあります。

こういったケースを防ぐためにも、料金体系との比較や、複数の探偵事務所での見積もり入手は必須と言えるでしょう。

探偵事務所の選び方につきましては「失敗しない探偵事務所の選び方!信頼できる・避けるべき探偵の見分け方」にて詳しく記載しています。こちらも合わせてご確認ください。

人探しにおける探偵の成功報酬の相場とは?高すぎても安すぎても危険

成功報酬の人探しの場合、一般的な相場はおよそ10万〜150万となっています。

かなり幅がある理由としては、人探しの場合、情報の量や質、最後に対象者と会った日によって、難易度が大きく異なることがあげられます。

そのため、難易度別にプラン設定することが一般的です。

難易度 着手金 成功報酬
5〜10万 5〜10万
10〜40万 15〜30万
50万〜100万 30〜50万

上記はあくまで一例ですが、このように難易度によってそれぞれ設定が異なります。

さらに着手金に関しても、日数関係なく一律で設定しているケースもあれば、日数によっていくらと決めているケースもあります。依頼を検討中の探偵事務所に、個別に内容を問い合わせてください。

しかし、自分の依頼内容の難易度を一般の人が客観的に知ることは難しいものです。自分のケースの相場を知りたい場合は、複数の探偵事務所に見積もりを依頼するようにしましょう。

飛び抜けて高い、安いケースがあれば「どうして高い(安い)」のかを必ず確認するようにしてください。納得のいく説明があれば構いませんが「100%探すことができるから」「格安のサービスが特徴だから」といった、意味のないような説明の場合は、その探偵事務所は避けた方が良いでしょう。

人探しを成功報酬で依頼する際は、納得いくまで探偵事務所と話し合うことが大切

通常の調査に比べて難易度が高い人探しでは、成功報酬にて依頼するケースが多くなっています。その一方でトラブルも少なくありません。

探偵事務所に人探しを依頼する際には、成功の定義とは何か、探し人を見つけた後はどうしたいのかといった内容を事前にきちんと話し合っておくようにしましょう。

探偵事務所SATでも、成功報酬の料金体系にて人探しのご依頼をお受けしています。

その場合は、契約書内に「成功の定義」を記載することはもちろん、契約の前段階にて、他の契約方法の場合であれば、どのような料金設定になるのか、成功確率はどれくらいになるのかといった具体的な内容についても説明しています。

お話をお伺いした上で、他の料金設定を選ぶことで依頼主にメリットがあると判断した場合は、その旨も伝えさせていただきます。その上で、ご判断ください。

人探しの成功報酬に関する質問、疑問等がありましたら、どのような些細なことでも構いません。どうぞ、お気軽にお問い合わせください。