サッと読める!
ためになるSATコラム
カテゴリーで絞り込み
個人向け調査
夫が家出(失踪)して帰ってこない・連絡がつかない・音信不通となった対処法
【投稿日】2019年6月7日
夫が帰宅せず連絡も取れない状況に置かれている妻にとって、夫の行き先や家出の原因は、早急に対処しなければならない問題です。しかし、たとえ夫婦であったとしてもお互いのプライベートをすべて把握していることは意外に少なく、家出をした夫に対してどのように対処すれば良いのか、焦りと不安を抱える妻も多く存在しています。
では、家出をした夫が帰ってこない・夫との連絡がつかないという状況に対し、妻はどのような対処法を取ることが出来るのか、具体的な例を交えて解説していきます。
夫の家出(失踪)と隠れた心理の関係性を知る
普段の生活では何気なく見過ごしたり流したりしていることも、あとからよく考えると実は家出の原因に繋がっていることは少なくありません。夫婦だからこその軽口・文句・不平や不満だと思っていた会話が、実は夫の家出に関係するほどの心理状況であることも多いのです。
では、夫が家出をする原因とそこに繋がる心理的状況にはどのようなケースがあるのか、具体的な例とともに解説していきます。
夫婦だからこそ気がつきにくい夫のストレス
まず最初に、夫が日常生活で抱えるストレスについてみていきましょう。妻の家出でも多く見られるのが「生活する上でのストレス」ですが、実は夫側も多くのストレスを抱えています。そして、そのストレスが原因となり、夫が家出をして帰ってこないというケースも少なくありません。
では、家出をする夫は主にどのようなことをストレスに感じるのか、三つのケースに分けてみていきましょう。
生活に関するストレス
結婚後の家庭生活において、夫が抱えるストレスです。家庭内における自分の居場所や立ち位置などに不満を持つこともあり、結果として浮気や別居を目的とした家出になることもあります。具体的な例としては次のような内容です。
- 子どもを優先して夫がないがしろにされている気分になる。
- 夫婦の性生活を拒否される。
- 自分の持ち物やこだわりがあるものを妻に勝手に処分される。
- 夫の意見や考えを否定される。
- 必要最低限の会話以外は無視される。
- 自由に使えるお金や時間がない。
- 嫁姑問題や家族・親戚との付き合いがつらい。
仕事に関するストレス
生活を支えるための基盤となるのが仕事ですが、職場によっては夫に精神的な負担を強いる場合も多く、場合によっては自殺を目的とした失踪や心神喪失による家出に繋がることもあります。具体的な例としては次のような内容です。
- 仕事場でのパワハラが苦痛。
- 仕事が忙しすぎて体が休まらない。
- 他の人の責任を押し付けられている。
- ブラック企業で残業が多い。
- 仕事の成果を正当に認めてもらえない。
- リストラにあったことを妻に言い出せない。
- 次の仕事が決まらない。
お金に関するストレス
夫の給料が家計のメインとなる家庭も多いですが、独身時代と同じようにお金が使えなかったり、給料以上の金額を家計として求められるなどの行為がストレスとなり、その結果としてキャッシングや借金などがかさみ夫が家出をするケースもあります。具体的な例としては次のような内容です。
- 収入に見合わないローンで生活が苦しい。
- 独身の時のように自由に使えるお金がない。
- キャッシングや借金の返済に追われている。
- 多額の借金があることを妻に言えない。
- 妻のお金の使い方に納得がいかない。
- 給料の金額で妻に文句を言われる。
- 副業やダブルワークを強いられる。
結婚後にストレスを抱えるのは妻も同様ではあるのですが、男性であるが故にそのストレスを溜め込み続けたり、口に出来ずに突然心が爆発して家出をする夫が多いのもまた事実です。これらのストレスがより深刻になった場合、睡眠や精神の安定を求めて薬に頼り、心神喪失の状態で自覚がなく家出となってしまう可能性もあります。
夫の性格も家出に深く関係する
夫の抱えるストレスとともに考慮しなければならないのが、家出した夫の性格です。日常生活で抱えるストレスが家出の原因に繋がるのは勿論なのですが、家出するほどのストレスかどうかは、夫の元々の性格に深く関係してくるからです。
例えば、子ども好きで育児もよく手伝ってくれる夫の場合、日常生活が子ども中心になってもそれがストレスになることはありません。しかし、一人息子で独身時代に何事も優先されていた夫の場合、結婚後も夫を優先して貰えないとそれがストレスとなり家出をする可能性があります。
つまり、妻の認識ではこれぐらい当たり前だと思う行動も、夫の性格や育ってきた環境によってはストレスとなり、家出の原因に発展する可能性が高くなるのです。
「夫なのだから」という固定観念を持ったまま捜索しても、夫の本音や家出の手がかりを掴むことは難しくなるかも知れません。家出した夫の性格と原因となりそうな要因をしっかり照らし合わせ、より早く解決できるようにすることが大切です。
夫の性格と心理状況を考えながら対処することが重要
心配と不安で必死になっている妻からしてみると、夫に対する気持ちは大変複雑で憤りもあるかも知れません。しかし、心のままに言葉をぶつけたり態度に表してしまうと、せっかく見つかった夫との関係が修復出来なくなる可能性があります。
これは極端な例ですが、口が達者で気が強い妻に逆らうことが出来ずに家出をした夫に対し、妻が気持ちのままに文句をぶつけたところ、その発言や行動が家庭内DVと認められてしまい、慰謝料を払って離婚しなければならなかったケースもあります。
家出した夫を探し出すことは重要ですが、夫と落ち着いて話し合い冷静に行動することはもっと重要です。夫の性格や家出の原因となった根本的なストレスを考慮した上で、感情的にならないように対処するようにしましょう。
家出(失踪)した夫の捜索で妻がやるべきことを具体的に解説
では次に、家出をした夫の捜索についてみていきましょう。夫の捜索で重要なのは、心理的要因を探りつつ性格から行動パターンを予測していくことです。では、具体的にはどのような行動を取れば良いのか、詳しい例を交えて解説していきましょう。
家出した夫の基本的な捜索の流れを理解する
突然夫が家出をして行方不明という状態の中で、何をどう行うべきなのか、迷う妻も少なくありません。まずは基本となる捜索の流れを理解しておき、少しでも多くの情報や捜索の手がかりを集めるようにしましょう。捜索に関する主な流れは、以下のようになります。
夫の私物を確認して手がかりを探す
家出した夫が残していった私物を調べていくことで、夫の行動や思考が分かることがあります。インターネットの検索履歴・メールのやり取り・本棚の本や雑誌・私信の手紙・衣服のポケットやゴミ箱に残されたレシートなど、少しでも不審に思った物を探し出していきましょう。
夫の職場や交友関係がある人に連絡をする
夫の職場や交友関係がある人物に連絡をすることで、妻が知らなかった夫の悩みや状況を知ることが出来ます。特に職場に関しては、妻が知らないうちに夫が無断欠勤や退職をしていたというケースもありますので、速やかに連絡をして捜索に対する協力をお願いするようにしましょう。
夫の移動手段を把握する
家出した夫がどのような移動手段を取っているかで、捜索の範囲や行き先などを予測することが出来ます。
自家用車や社用車で移動している場合は車中泊をしている可能性もありますし、新幹線や飛行機の予約をしている形跡がある場合には、行き先を予測することが可能です。自転車の場合でも盗難防止の登録番号などで探すことが出来ますので、夫の移動手段がどのようになっているのか、可能な限り調べてみましょう。
夫が行きそうな場所を探してみる
突発的な家出や夫婦喧嘩などの勢いで家を飛び出した場合、夫が日常的に出入りしている場所や行きつけの場所などで見つかることがあります。実際に妻が探した場所の例としては、以下のようなところが挙がっています。
- 自宅や通勤範囲内になるパチンコ店
- 行きつけの飲み屋や飲食店
- 宿泊できるサウナやカプセルホテル
- ネットカフェ
- ビジネスホテルやラブホテル
- 自宅近隣のコインパーキングで車中泊
- 会社近隣に月極駐車場を借りて車中泊
- 夫の実家や親戚の家
- 浮気相手の家
このような場所以外にも、思い当たる場所があるようでしたら探してみるのもよい方法です。
夫の家出を警察や探偵事務所などの第三者機関に相談する
自分で調べたり情報を集める作業は、ただでさえショックを受けている妻にとっては大変負担のかかる作業となります。もし調べていく中でどうしても難しかったり不安がある場合には、警察や探偵事務所などの第三者機関に相談し、アドバイスや手助けを求めるようにしましょう。
この他にも、家出人の捜索でやるべき事について、下記のページにてより詳しく解説しておりますので、こちらも参考にしながら家出した夫に関する情報を調べてみましょう。
妻だからこそ出来る事その1.夫の職場への質問項目
「家出した夫の情報を集めるのは難しい」と考える女性も多いのですが、一番身近で社会的にもその立場が認められている妻だからこそ、夫の個人情報に関する部分まで深く調べる事が出来ます。
その中の一つが「夫の職場」です。先述した通り、家出した夫の職場へ連絡を取ることは基本的な行動ではあるのですが、近しい家族で職場の人との顔見知りであることがはっきりしていないと、企業側はなかなか情報を教えてくれないこともあります。
妻の立場だからこそ詳しく尋ねられる情報もありますので、以下の項目を意識しながら、家出した夫に関する質問をしてみましょう。
- 夫が家出後も出勤をしているかどうか。
- 夫が無断欠勤や休職・退職をしているかどうか。
- 夫の給与振込先に変更がないかどうか。
- 夫の給与振込先となる銀行口座が二箇所以上に分かれているかどうか。
- 夫のデスク周りやパソコン内部にあるデータの確認。
- 夫に内容証明郵便や不審な郵便物などが届いていないかどうか。
- 夫の給料が借金などの差し押さえになっていないかどうか。
- 会社内にある夫の私物の確認。
- 夫が使用している社用車のナンバーや車種の確認。
もし可能であれば直接会社へ出向き、話の内容をメモしたりボイスレコーダーに録音して保存しておくと良いでしょう。出来ればご主人のデスク周りなどを調べさせて貰い、手がかりになるものがないか探してみましょう。
妻だからこそ出来る事その2.夫の銀行やクレジットカードのチェック
夫の銀行口座やクレジットカードの履歴を調べお金の流れをチェックして、家出した夫の状況を把握することも、妻だから出来る大切な行動の一つです。
銀行口座やクレジットカードといったお金にまつわる情報は、例え家族であっても簡単に教えてくれることはありません。無理に調べたり本人を装って情報を引き出す行為は違法となるため、探偵といった第三者でもこうした捜査を行うことは出来ないのです。
しかし、生活費口座を夫と共有していたり、家族カードなどクレジットカードの動きを知ることが出来る妻であれば、捜索において重要な情報を集めることが可能となります。そして、家出した後に夫がお金を引き落としたりキャッシュカードを使用した形跡が分かれば、夫の安否や足取りを追うことも出来るのです。
- 通帳記入をして口座の動きを記載しておく。
- クレジットカードの明細書などをチェック。
- 夫への督促状や私信などを調べておき、お金の動きを把握する。
この三つ情報をしっかりと掴んでおき、警察や探偵に相談する時にはしっかりと伝えるようにしておきましょう。
妻だからこそ出来る事その3.戸籍や住民票の確認
家出人や人探しを行う時に、よく聞くのが住民票や戸籍の確認ですよね。しかし、こうした情報は「本人・配偶者・子供」でなければ閲覧することが不可能であり、もし何かしらの重要な手がかりがあったとしても、警察や探偵といった第三者が手に入れることは出来ません。
しかし、こうした情報が手元にあると、次のようなことが分かることがあります。
- 知らない間に戸籍の筆頭者であるご主人が独立して抜けていた。
- 戸籍に認知している浮気相手の子供がいた。
- 夫だけ住民票を移動していた。
これらの情報は戸籍や住民票を閲覧しないと分からないことであり、配偶者である妻は合法的に手に入れることが出来るのです。配偶者が手に入れた戸籍や住民票を探偵に見せることは合法ですので、家出をした夫の手がかりとして役立てることも可能です。
もしかしたらという不安を抱えている時には、妻だからこそ可能な情報収集を行うことで、一つ一つ確認していってみましょう。
夫の家出(失踪)に対する的確な対処法と注意点
夫の家出は、夫の帰宅や発見がゴールではありません。見つけることが第一なのは勿論なのですが、その後に円満な関係を築くことが最終的な目標です。それを行うためには、探す側である妻にもいくつか注意しなければならない点があります。
家出した夫を探し出し、円満に対処するためにはどのような点に気をつければよいのか、具体的な例を挙げながら解説していきます。
早い段階から捜索を行い早期発見を目指す
警察資料をみると、男性の行方不明者は女性の約二倍にのぼり、届出が早いほど発見率も高くなっています。
「警察へ届け出るなんて大袈裟だ」と思われる人も多いのですが、行方不明となった家出人は時間が経つほど遠くへ移動する可能性があり、また手がかりとなる情報もどんどん薄れて見つかりにくくなるのが現状です。
警察の捜索は、事件や事故といった刑事事件でない限り積極的には行われませんが、行方不明者届を出すことで家出した夫のデータが全国の警察へ回ることになるので、広範囲から情報が集まりやすくなります。
また、探偵事務所に捜索を依頼する場合でも、夫が家出をしてから間もない方が手がかりを集めやすく、聞き込みや張り込みなどの調査がしやすいというメリットがありますので、出来るだけ早く警察や探偵事務所に相談するようにしましょう。
思い込みや先走った考えで行動をしない
「日常生活に何も問題がなかった」と思っている妻にとって、夫が突然行方不明となっている状況は、とても耐え難く不安が募るものです。しかし、周囲に相談せずいきなりビラ配りを始めたり、会社や近隣の店舗にビラ貼りを行なったりすることで、返って夫が帰宅しなくなることもあります。
また、「絶対に浮気だ」「絶対にパワハラがあった」と騒ぎ立てたり、手当たり次第に情報を集めようと聞き込みをすることで、逆に周囲の協力を得られず発見から遠ざかる可能性も少なくありません。
- 帰宅した夫と穏やかに話せる雰囲気を作ること。
- 夫がいつも通りに周囲に溶け込んで生活できるようにすること。
- 夫の立場や気持ちを理解した上で冷静に対応すること。
この三つの項目をしっかりと頭に入れて、どのような状況下での家出であってもまずは話し合いが出来る環境を作れるようにしておきましょう。
お金を送金して夫の様子を見る
家出をした夫の口座やクレジットカードが使用されている場合、あえてお金を少しずつ送金し、夫の様子を見てみるのも良い方法です。
計画的に家出をして衣食住に関する問題がない場合は別ですが、家出のほとんどは「とにかく家から離れる」ことしか頭にないため、金銭的に行き詰まると帰るお金すらなくなってしまいます。そうなると、路上生活や犯罪行為に手を染めたり、最悪の場合自らの命を絶ってしまう可能性も出てくるのです。
- とにかく無事に帰ってきて欲しい。
- 話し合う気持ちを持って欲しい。
- 待っていることを分かって欲しい。
こうした思いを送金という行動で示し、夫の様子や状況を確認出来るようにするのです。すぐに探し出すわけではなくても、口座の動きを把握しておくことで夫の現住所を調べやすくなるという利点もありますので、一週間を過ごせる程度のお金を少しずつ送金しながら、夫の様子をみてみましょう。
探偵事務所に相談してアドバイスを受ける
夫が家出をした状態で、落ち着いて行動出来る妻はそう多くはありません。しかし、誰にも相談出来ずやれることも限られている状況は、妻にとって大変重く苦しいものです。そういった問題を解決するため、夫の家出に関して探偵事務所に相談する人も少なくありません。
調査のプロである探偵に相談することは、妻にとって次のようなメリットがあります。
- 相談することで心の不安を解消出来る。
- 周囲に知られることなく調査をすることが出来る。
- 夫が発見された後のアフターケアも相談出来る。
現在では多くの探偵事務所で無料相談を行なっており、調査終了後のアフターケアとして、希望すれば弁護士やカウンセリングなどの紹介も受け付けています。
夫の家出に対して、本当に望む姿はどのような形であるのかをよく考えた上で、探偵事務所の無料相談を利用してみるのも良いでしょう。
まとめ
家出した夫が帰ってこない・連絡がつかない時の対処法について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容を振り返り、まとめてみたいと思います。
- 夫が家出をする原因には日常生活でのストレスと性格が関係していることが多く、夫が発見されてもその心理的状況を理解した上で話し合わなければ、根本的な解決にはなりにくい。
- 夫の捜索は、心理的な要因を探りながら性格的な行動パターンを予測して行う。
- 夫の私物を調べて手がかりを探す、夫の職場や交友関係者へ連絡する、夫の移動手段を探る、夫の行きつけやお気に入りの場所を探すといった基本的な捜索を行い、集めた情報はメモやボイスレコーダーなどに記録しておく。
- 夫の職場の様子や状況、夫の銀行口座やクレジットカードの動き、夫の住民票や戸籍などの個人情報は、妻だからこそ調べられる重要な項目となるので、ポイントを押さえて可能な限り調べておくと良い。
- 夫の家出は発見がゴールではなく、円満に解決することが本当の目標となるので、落ち着いて話せる環境を整えるようにし、先走った行動や行き過ぎた捜索活動は控える。
- 家出した夫が使用している口座に少しずつ送金し、夫の行動や状況把握を行いながら様子を見るのもよい方法である。
- 周囲に知られない調査を望む場合には探偵事務所に相談し、夫を発見した後のアフターケアまで視野に入れるようにする。
家出をした夫に対し、穏やかでいられる妻はほどんどいません。しかし、日常生活におけるお互いの不満や我慢は家族だからこそ生まれる問題であり、お互いを思い合っている証拠でもあります。夫の抱える心理的な問題と向き合いながら、冷静に対処できるよう準備をしてみましょう。
警察OBに直接相談できる探偵事務所
受付時間/10:00~20:00
※LINE相談は友達登録をして送られてくるメッセージに返信することで行えます。