【投稿日】 2019年7月1日 【最終更新日】 2021年10月21日

行方不明となった家出人の捜索を、探偵事務所に依頼する人は少なくありません。探偵事務所に捜索を依頼する人の多くが、次のようなメリットを挙げています。

  • 依頼した段階からすぐに動いて貰える。
  • 素人では難しい捜索方法も行って貰える。
  • 捜索を依頼することで残された人たちの負担が減る。

では、探偵が行なっている捜索方法とは一体どのようなものなのでしょうか。探偵が持つ家出人捜索のノウハウを具体的にご紹介しながら、依頼に必要な準備について詳しく解説していきます。

探偵が行なっている家出人(失踪者)の捜索方法と具体例

まず最初に、探偵が行なっている家出人の捜索方法をみていきましょう。実際に行われている方法を紐解いていくと、探偵に依頼するタイミングや残された人がやらなければならない事が見えやすくなってきます。

具体的な例を挙げていきながら、探偵が行なっている捜索方法について解説していきます。

残された証拠や証言を元にして計画を立てる

探偵が最初に行うのは、「情報を元にして捜索の計画を立案すること」です。ここで言う情報とは、依頼者が探偵事務所に相談した際に提供する「家出人の基本情報」や「依頼する理由」「捜索の手がかりとなるもの」のことです。それぞれの具体的な例は、以下のようになっています。

家出人の基本情報

  • 家出人の氏名
  • 家出人の年齢や性別
  • 家出人の身体的特徴(身長・体重・ホクロ・髪の色など)
  • 家出人が通っている学校や勤務先
  • 家出人の顔写真(近影で複数枚用意)
  • 家出人の携帯電話番号やメールアドレス
  • 家出人のSNSのアドレス
  • 特技や資格
  • 持ち出した可能性がある持ち物(カバン・アクセサリー・服装など)

家出人の捜索を依頼する理由

家出人の捜索の手がかり

  • 家出人の日記や直筆のメモ
  • 家出人の残した遺書や書き置き
  • 家出人の移動手段(徒歩・自転車・車・バイク)
  • 家出人の持ち出した持ち物
  • 家出人の基本的な行動範囲やよく出向く場所など
  • 家出人宛の借金の督促状やキャッシング会社のハガキ
  • 旅行雑誌やリクルート雑誌
  • パソコン内の検索履歴やメール
  • 家出人のブログやSNSの内容
  • 電話番号がメモされた付箋や用紙
  • 失踪する直前に交わした会話の内容や気になる言動
  • 家出人の友人や知人の証言など

捜索のプロである探偵は、一見すると何でもない点から重要性を見つけて、捜索する上で役立てることがあります。どのような些細なことであっても、少しでも気になることはすべて探偵に伝えるように心掛けることが大切です。

下記のページでさらに詳しく解説していますので、相談する時の参考にしてみましょう。

探偵が行なっている主な捜索方法

探偵が行う捜索方法は、次のようなものがメインになります。

依頼者から提供された情報を元にした情報調査

提供された情報を元に家出人の痕跡を辿り、捜索範囲や家出人の行き先などを確定していきます。探偵独自のネットワークの他、インターネットでの情報収集などを行うこともあります。

聞き込みや張り込み

家出人の目撃情報を聞き込みで集めたり、目撃されたという場所で張り込みを行い家出人の居場所を確定します。

探偵事務所では、探偵業法という法律に基づき捜索を行っています。したがって、本人になりすましての個人情報収集や違法行為をともなう行動は一切行いません。これは優良な探偵事務所を選ぶ上でも重要なポイントとなりますので、合法な情報収集や聞き込み・張り込み以外の捜索方法を提示された場合には注意しましょう。

捜索開始するタイミングが早いほど効果的である

家出人の捜索は、早ければ早いほど早期発見の確率が高くなります。その理由としては、次のようなものが挙げられます。

  • 捜索開始が早いほど家出人に時間の猶予がなく移動距離が短い。
  • 早い段階での捜索は目撃情報も多く信憑性が高い。
  • 手がかりがつかみやすく捜索がしやすい。

早い段階からの捜索では、「追跡しやすい」「情報の信憑性が高い」「捜索しやすい」というメリットが揃っており、よりスピーディーな捜索が可能となります。探偵に依頼することに躊躇する人も少なくありませんが、より早いタイミングでの捜索開始が効果的となりますので、出来るだけ早く探偵事務所に相談するようにしましょう。

探偵に家出人(失踪者)捜索を依頼する前にやっておくべき準備とは

探偵事務所に捜索依頼する時には、前もって準備をしておくとより明確に依頼者の意思が伝わります。探偵事務所に依頼する前にやっておくべき準備について、具体例を挙げて解説していきます。

捜索に必要な家出人の情報を集めておく

「探偵が行なっている家出人の捜索方法について」でも解説しましたが、依頼者からの情報提供が探偵の捜索の第一歩となります。家出人の基本情報・捜索の目的・集めた手がかりをすべて伝えることが大切です。

相談前に可能な限りの情報を集めておくことは勿論ですが、もし可能であれば次のような項目について検討してみるのも良いでしょう。

  • 家出人の自室を探偵に検証して貰う。
  • 捜索の手がかり集めから探偵に依頼する。
  • 家出人の関係者と話が出来るよう段取りをつけておく。

探偵事務所に相談に来る依頼者の中には、「家出の原因も何が手がかりになるのかもわからない」という人もいます。そのような時には最初から探偵に依頼し、自室の検証・手がかり集め・関係者との橋渡しを提案してみましょう。

依頼者が話したいことをあらかじめまとめておく

家出人が行方不明となったことで、残された人は心身ともに大きなショックを受けている状態です。あれもこれもと思いつくままに話をすると、話し合いがスムーズにいかなかったり、探偵との意思の疎通が難しくなる可能性があります。

だからといって、依頼者側が探偵に遠慮してしまい、何も話せなくなってしまうケースもよくありません。探偵にとって依頼者側から提供される情報は捜索のためのヒントであり、必要・不必要の判断は探偵側で行われるからです。

もし「何から話して良いかわからない」ということであれば、次のような項目を箇条書きにしてまとめてみましょう。

  • 家出人と最後に会話した内容。
  • 家出人の言動で気になった点。
  • 家出人が悩んでいたことや気になった行動。
  • 家出人の日常生活について。
  • 家出人がトラブルに巻き込まれていたかどうか。
  • 依頼者が考える家出の原因は何か
  • 依頼者が気づいた違和感を思いつく限りメモに残す。

捜索に関してある程度の目安を定めておく

家出人の捜索を依頼する人にとって、一番良い結果は行方不明者となった家出人が発見されることです。勿論依頼を受けた探偵もそのために最善を尽くしますが、状況や費用によっては予定通りに進まないこともあります。

そこで依頼者側に必要となってくるのは、「どこで調査を終わりにするか」というある程度の目安です。具体的な例としては、以下のようなものになります。

日数で区切りをつける

最初から捜索日数の最終期限を定めておき、「もし延長するとしても何日間」というように区切りを設けておく。

予算で区切りをつける

捜索に掛かる費用に上限を定めておき、「延長費用としてプラスしても幾らまで」というように区切りを設けておく。

何をもって成功とするか決めておく

「家出人が帰宅するまで」「家出人と連絡が取れるまで」「家出人の現住所が判明するまで」「家出人の現在の様子がわかったら」など、具体的な目標を設けておく。


このような目安を最初から持っておくことは、探偵と正式に契約を交わす上でも非常に重要なポイントとなりますので、依頼者側の意思をしっかりと伝えられるよう準備をしておきましょう。

この他、下記のページでは「人探しの事前準備」について詳細に説明をしておりますので、こちらも参考にしてみましょう。

家出人(失踪者)の捜索を依頼する優良な探偵事務所を選ぶためのポイントとは

家出人の捜索を探偵に依頼する時に必要なのが、「優良な探偵事務所を選ぶためのポイントを知っておくこと」です。悪質な探偵事務所の場合、「違法な捜索方法」「法外な金額」「悪質な契約方法」といったトラブルの可能性もあり、依頼者の負担が大きくなってしまいます。

優良な探偵事務所を見分けるためには次のような項目をチェックしておき、探偵事務所を選ぶ時の目安にしてみましょう。

  • 正式な事務所を構えている。
  • 電話対応が良く相談場所も事務所を指定する。
  • 探偵業の届出証明番号が記載されている。
  • 過去に行政処分をされていない。
  • 無料相談の段階で強引に本契約をすすめようとしない。

この他にも、優良な探偵事務所を選ぶポイントについて下記のページにて詳しく解説しておりますので、内容を確認しながら後悔のない探偵選びをしてみましょう。

まとめ

探偵が行う家出人の捜索方法と事前準備について、詳しくご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容を振り返り、まとめてみたいと思います。

  • 探偵は依頼者からの情報を元に捜索の計画を立て、聞き込み・張り込み・情報収集といった方法で捜索を行う。
  • 探偵は探偵業法に基づいた捜索を行なっており、違法行為になるような捜索方法は取らない。
  • 探偵へ依頼するタイミングは早いほど効果的で、家出人の早期発見へ繋がる。
  • 探偵へ依頼する前には「捜索の対象者となる人の基本情報」「捜索の手がかりとなる情報や証拠」「話したいこと」「依頼内容の最終的な目標」などをまとめておく。
  • 悪質な探偵事務所では「違法な捜索方法」「悪質な契約」「法外な金額」といったトラブルの可能性があるので、事前にポイントを押さえた探偵事務所選びをする。

探偵事務所に家出人の捜索を依頼することは、残された人たちの抱えている不安や負担を減らし、早期発見へと繋がる希望となります。日常生活の中では滅多に接触がない職業なだけに躊躇する人も少なくありませんが、相談するタイミングが早いほどその効果も高くなりますので、まずは無料相談から始めてみましょう。

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