【投稿日】 2021年7月31日 【最終更新日】 2022年10月27日
家出の目的は人それぞれ違っていますが、家出をする人が持っていく可能性の高い持ち物があります。
また逆に、家出をした人が家に残していく物もあります。
この記事では、家出をする人が持っていく可能性の高い物は何か、なぜ持っていくのか、また家に残していった物からどういう手がかりを探ることができるのかなどについて紹介します。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
家出をする人が持っていく可能性の高い持ち物
家出をする目的・き先・期間などは人それぞれですが、家出をする人が持っていく可能性の高い持ち物はほぼ決まっています。
まず最初に、持っていく可能性の高い持ち物を順に紹介し、なぜ持っていくのかという理由についても説明します。
【1】お金・通帳
家出をする場合に必ず必要となるのは、お金や通帳、キャッシュカードです。
知り合いなどに会うことがないような遠方に行こうとすると、それなりの交通費が必要となります。
また、生きていくためには食事をしなければなりませんし、夜はどこかに宿泊しなくてはなりませんから、食費や宿泊費が必要となります。
【2】身分証明書(免許証やパスポートなど)
免許証やパスポートなどの身分証明書も持っていく可能性が高い物の一つです。
家出中にバイトや仕事をする場合にも身分証明書が必要となりますし、アパートやマンションを借りる場合でも身分証明書は必須となります。
また、免許証はバイトや仕事で車を運転する場合にも必要となります。
【3】保険証
家出をしているときでも、病気になったり怪我をした場合は病院にかかることもありますので、健康保険証も持っていく可能性が高い物です。
健康保険証がないと高額な医療費を支払わなければなりませんが、保険証を持っていると医療費が3割負担で済むからです。
【4】服
家出が1年以上の長期にわたることを考えている場合は、夏物や冬物の洋服を数点ずつ持って行くはずです。
もちろん家出先でも洋服を購入することはできますが、できるだけお金は使いたくないので持っていくはずですし、下着類もそれなりに持っていきます。
特に、計画的な家出の場合は、丈夫な素材で長持ちがして着回しができる物を持ち出すことが多いという傾向が見られます。
【5】常備薬
薬はあまり荷物になりませんし、家出をした人が何らかの持病を持っていたりする場合などは必ず持っていく可能性が高い物です。
通院をしていて病院で処方してもらわないと手に入らないような薬は必ず持っていくと思われます。
また、持病はない場合でも胃薬や風邪薬、痛み止めなどの常備薬程度のものを持っていくケースは多いようです。
【6】PCやタブレット
最近の家出をする人の傾向として、PCやタブレットを持っていくことが多くなっています。
これは、行き先を決めるための情報収集や地図情報閲覧、バイトや働き先の情報検索、その他の情報検索にはPCやタブレットが欠かせなくなっているからです。
充電器やモバイルバッテリー、ケーブル類も一緒に持っていきます。
なお、意外なことに家出する人は携帯電話やスマートフォンは持っていかないことが多いのですが、その理由は次で説明します。
携帯電話はなぜ持っていかないことが多いの?
家出する人は携帯電話やスマートフォンを、敢えて持っていかないことが多いようです。
大きな理由は、居場所が特定される可能性があったり、家族や知人からの連絡が入ることが考えられるます。
最近の携帯電話やスマートフォンにはGPS機能がついていますので、持っていくことによって家族などに居場所がわかってしまう可能性があります。
何らかの事情があって絶対に見つかりたくないと考えている人ほど、それまで所持していた携帯電話やスマートフォンは持っていかずに、家出先で新しく携帯電話やスマートフォンを手に入れることが多いです。
また、家出したことがわかると家族や知人から電話やメール、LINEなどで頻繁に連絡が入ることになりますが、家出する人はそれに応えるつもりはまったくありませんから、最初から持っていかないという選択をするのです。
【家出をした人が家に残した物別】手がかりの探り方
次に、家出をした人が自宅に残した持ち物から行き先の手掛かりをつかむ方法について紹介します。
家出をした人が家に残した物から、家出の理由や行き先などの何らかの手がかりが見つかることがあります。
残した物からどのような手がかりがつかめる可能性があるのか、また残した物によって手がかりの探り方が変わってくることなどについて説明していきます。
手帳
家出人が手帳を残していった場合、最近の手帳であれば家出に関する情報が残っている可能性が多いと思われます。
家出に関わっている人の名前や会ったときの記録、家出の行き先などが書き込まれている可能性があります。
しかし、一方で最近まで使っていた手帳を残していったということは、これまでの自分との断絶を意味するという捉え方もできますので、かなり覚悟の上の家出だということがうかがえます。
手紙
家出人が、家族や近親者に対して何かしらのメッセージを残している場合があります。
例えば自殺を考えて家出をした場合は、自殺の理由などについて遺書を残したりしている可能性がありますし、自分のことを探してほしくないと考えている人は、置き手紙(失踪宣告書)を残していることがあります。
この失踪宣告書とは、自分の意志によること、事件性がないこと、自殺する意思がないこと、いずれ帰ってくる意思があることなどを記載した書き置きのことです。
失踪宣言書が残されていた場合は、警察に捜索願を出しても緊急性のない単なる家出とみなされて積極的な捜索をしてもらえなくなりますが、警察の行方不明者のデータベースには登録されます。
携帯電話
前述のように、携帯電話やスマートフォンは持っていかないことが多いようです。
ただ、携帯電話やスマートフォンの中のアドレス帳やメール・LINEの通信記録などに何らかの手がかりが残っている可能性がありますので、慎重に中を確認するようにしましょう。
パソコン
最近では多くの人がパソコンを使っていますので、残されたパソコンを調べることによっていろいろな情報がつかめる可能性があります。
例えば、インターネットブラウザの閲覧履歴から、行き先、宿泊先、交通機関などの検索履歴がわかります。
また、ネット上のサイトなどに家出の原因につながる自分の悩みなどを書き込んでいる場合もあります。
日記
家出人が日記を書いていた場合は、家出の原因や家出に至った経緯などが欠かれている可能性があります。
記載内容を、くまなくチェックして手掛かりを探しましょう。
カレンダー
壁掛けカレンダーや卓上カレンダーなどに、何らかの予定が残っている可能性があります。
いつ誰と会っていたのかなどがわかれば手がかりにつながるかもしれません。
ゴミ箱の中身
ゴミ箱にも家出の痕跡が残されている可能性があります。
家出先や行き先に関するメモなどが見つかれば、行き先を絞り込むことが可能になります。
また、支払いが終わっていない払込書や督促状などが多く捨てられている場合には、家出の原因は借金によるものであることが推測できます。
むしろ何も無くなっていなかった場合は?
最後に紹介するのは、何もなくなっておらず普段どおりの物が残されている場合です。
家出する兆候も全くなかったのに突然いなくなった場合は、何らかの事件に巻き込まれた可能性を考えなければなりません。
この場合は、早急に警察に捜索願の届出をするなどの対応をおすすめします。
また、室内が荒らされているなどの場合は、さらに事件の疑いが高まりますので、室内はそのままにして大至急警察に通報するべきでしょう。
家出人が持っていった物、残した物から手がかりを見つけ、情報を紡いでいこう!
この記事では、家出人が持っていった物、残した物からどのような手がかりがつかめるのかなどについて紹介しました。
自殺や事故などの命に関わる可能性が高い場合は、大至急警察に連絡をして捜索をしてもらいましょう。
また、それ以外の場合は、紹介した内容を参考にして家出の原因や行き先についての情報を探り、場合によっては人探しのプロである探偵への相談も検討しましょう。
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