大切な人が突然失踪し、行方不明となった時、残された人が強く願うのは「家出人の無事と早急な発見」です。

しかし、家出の理由や状況は多岐に渡っているため、効果的な捜索方法を取らなければ家出人を早期発見することは出来ません。

では、いざ身近な家族や親族が失踪してしまった場合、一体どんな探し方が早期発見につながるのでしょうか?

今回は、家出人を早期発見するために、残された人が行うべき捜索方法について、詳しく解説していきます。

家出人(失踪者)の発見率は時間が経つほど低くなっていく!

家出人(失踪者)の早期発見のために効果的な捜索方法を取ることは、家出人(失踪者)の発見率をあげることにも繋がります。

警視庁が令和3年6月に公表した「令和2年における行方不明者の状況」の「所在確認された行方不明者の所在確認までの期間(令和2年中)」を見ると、家出人(失踪者)が行方不明になった日から行方不明者届が受理された当日に全体の50.1%の人が見つかっており、2日〜7日の間に発見された方が31.3%、8日〜14日に発見された方が3.0%と時間が経てばたつほど発見率は減少していくことが分かります。

参考元:警視庁「令和2年における行方不明者の状況」

この統計情報が示す通り、家出人の行方不明が発覚してからいかに早期発見に向けて捜索行動を起こすのかがより確実な発見に繋がってくるのです。

家出人(失踪者)の早期発見は早い段階からの捜索行動が重要となる!

家出人が行方不明となった時、ショックで頭が真っ白になってしまい、何から手をつけていいのか悩む人も少なくありません。

しかし、先ほどご紹介した統計情報でも示されていたように、家出人の発見率をあげるためには早期発見が重要であり、そのためにも残された人がスピーディーに捜索行動を開始することが何より重要です。

まず、家出人(失踪者)の捜索に重要となるのは、次のような項目です。

  • 家出人の残した物品や痕跡
  • 家出人の目撃情報
  • 家出人の移動時間

この3点を軸にして、家出人が行方不明となった原因や行動を探りながら捜索するのですが、これらは全て「時間が経つと薄れていく情報」です。

家出した行方不明者を探すために必要な情報は、最新であればあるほど信憑性が高く早期発見へ繋がるので、可能な限り時間を置かずに行動することが非常に重要となります。

行方不明者の中には「意図的に家出した人」も含まれるのですが、こうした家出人の場合次のような行動を起こすことがあります。

  • 出来るだけ遠くへ移動する。
  • 自分の生活していた形跡を消す。
  • 携帯やメールなどの連絡手段を断つ。
  • 証拠や情報を隠滅する。
  • 整形などで姿を変える。

これらの行動を許してしまうと、捜索範囲が広くなり過ぎたり、集めた情報が無駄になるといったデメリットが発生し、結果として家出人を探し出すことが難しくなってきます。

家出人を早期発見するためには、残された人がどれだけ早く行動を起こせるかがカギとなるのです。

具体的に残された人がどのような行動を起こせば良いのかを見ていきましょう。

行動1:家出人(失踪者)がいなくなった状況をすぐに把握する!

家出した行方不明者の状況・理由を把握することは、命の危険性を判断したり情報を集める上で極めて重要な項目です。

まずは、家出人がなぜいなくなってしまったのか、原因を探ることが何より重要です。なぜなら、それが意図的な家出なのか、それとも認知症などによる徘徊や事件に巻き込まれるなど予期せぬ家出なのかによって探し方などが大きく変わってくるためです。

関連記事:計画的な家出と突発的な家出の違いとは?判断基準と残された人がやるべきこと

実際に警察庁が公開した「令和2年における行方不明者の状況」において、令和2年中の行方不明者の家出の原因や動機は次のようになっています。

引用元:警視庁「令和2年における行方不明者の状況」

具体的には次のようなことが原因で行方不明になる方が多いようです。

  • 家庭関係:両親の離婚や家族内の不仲・親からの虐待といった家庭内の問題を原因とした家出。(参考:https://sat-sagasu.com/oyakogenka-iede)
  • 疾病関係:精神的疾患・認知症による徘徊を原因とした失踪。(参考:133)
  • 事業・職業関係:仕事の失敗や会社の倒産・リストラを原因とした失踪。
  • 異性関係:恋人の浮気や配偶者の不倫・婚約解消・かけおちなどを原因とした失踪。(参考:https://sat-sagasu.com/iede-shisso-otto)
  • 学業関係:学校でのいじめ・成績の低下・受験の失敗などを原因とした失踪。
  • 犯罪関係:誘拐・殺人・事故などの犯罪を原因とした失踪。
  • その他:放浪癖がある・遊び癖があり帰ってこないなどを原因とした失踪。

家出人が行方不明となった時、残された人に心当たりがないと何から行動すればいいのか迷うケースも少なくありません。

そのような場合には、上記ような家出の原因や動機に一つひとつ心当たりがないかどうか当てはめながら情報を集め、家出人が行方不明となった状況・理由を模索していきましょう。

ある程度家出の原因や動機の目安が立っていると、各方面へ捜索協力をお願いする上で役に立ちます。

そのため、まずは家出人が残した物や友人・知人などから情報を得て状況・理由を把握するようにしましょう。

関連記事:失踪した家出人を探す手がかりとは?手がかりを集める目的と方法を解説

行動2:家出人の基本的なデータを集めておく

行方不明となった家出人の捜索に欠かすことが出来ないのが、家出人の基本的な情報です。

基本的な情報の具体例としては、以下のようなものが該当します。

  • 家出人の氏名
  •  家出人の年齢や性別
  • 家出人の身体的特徴(身長・体重・ホクロ・髪の色など)
  • 家出人が通っている学校や勤務先
  • 家出人の顔写真(近影で複数枚用意)
  • 家出人の携帯電話番号やメールアドレス
  • 家出人のSNSのアドレス
  • 特技や資格
  • 持ち出した可能性がある持ち物(カバン・アクセサリー・服装など)

この他、家出人の行動範囲や付き合いのある場所などといった詳しい情報があると、より捜索しやすくなります。

下記の記事でさらに詳しい内容について解説しておりますので、こちらも参考にしてみましょう。

家出人(失踪者)の具体的な探し方を解説

行方不明となった家出人の捜索方法は、次の3つの方法が一般的です。

  • 自力で家出人を捜索する。
  • 警察に行方不明者届を出す。
  • 探偵事務所に捜索を依頼する。

自分で捜索するのか、警察や探偵事務所など第三者に依頼するのかによって具体的な捜索方法が異なりますし、親族なのか友人や知人なのか、会社の同僚なのか、自分とどんな関係の人間が行方不明になったのかによっても起こすべき行動が変わってきてしまいます。

そのため、自分で捜索するのがいいのか、警察に行った方がいいのか、探偵事務所に依頼するのがいいのか、を取れば良いのか判断に迷う人も少なくありません。

そんな時はまずは以下の自分と家出人の関係性によって次のような対応を心がけると良いでしょう。

家出人と自分の関係 行方不明が発覚した時にまずやるべき行動
家族や親族 家族や親族が行方不明になった場合、警察に行方不明届を出すことができるので、行方不明届けを出せないか、警察に相談しましょう。
友人・知人 家族や親族以外で行方不明届を警察に提出することは難しいため、友人や知人の家族や親族など親しい方に連絡を取り、状況を説明しましょう。また、自分自身でも友人や知人が家出(失踪)してしまった原因や動機など手がかりを探すように努めましょう。
会社の同僚 会社の同僚が行方不明になった場合、まずは会社に状況を伝えることが重要です。また友人・知人の場合と同様に自分自身でも家出(失踪)の手がかりや原因、動機などを探ってみるようにしましょう。

また、認知症の徘徊や、精神病などを患っていた場合、犯罪など何か事件性があるといった場合には、一刻も早い行動が生死を分けることがあるので、警察にすぐに相談してみましょう。

まずそういった第一歩の行動をとってから、自分で探すのか、警察に相談するのか、探偵に依頼するのかを決めるのがおすすめです。

では、それぞれ自分で探す場合、警察に相談する場合、探偵に依頼する場合、それぞれどんな行動をすれば良いのか、どんなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。

自分で家出人を探す具体的な方法

残された家族が自分たちで行方不明となった家出人を探す場合、次の①〜⑤ような方法が多く取られています。

ただし、これらの方法は全て家出人の家族・親族・恋人や知り合いなどが協力して行うことになります。

また、確実性がある探し方というよりも「行方不明となった家出人の情報が来るのを待つ」というケースも多く、どうしても受け身の探し方という印象が拭えません。

精神的疲労を抱えたまま、こうした方法を継続的に行うことは、残された人達にとって大きな負担となるデメリットがあります。

心当たりがある場所を探してみる

家出人が通勤通学していた会社や学校の通勤・通学路の範囲、よく遊びに行っていたお店や公園などの場所、知人や友人・仲の良い親戚宅など、心当たりがある場所を捜索します。

メールや携帯電話での呼びかけ

家出人への携帯へメールや電話での連絡を行い、相手が出なくても継続し続けてみます。場合によっては、携帯のGPS機能で位置情報を確認出来る場合もあります。

家出人の関係者へ連絡を取る

学校の先生や同級生・会社の上司や同僚・趣味仲間やネット上でお付き合いがある人など、思いつく限りの人へ連絡を取り、情報提供と捜索への協力を求めます。

ビラを作成して配布する

家出人の情報が書かれたビラを作成し、許可を得た上で各所に貼ったり手渡しで配って情報提供を呼びかけます。

インターネットを利用する

家出人捜索の掲示板やSNS・ブログなどを利用して家出人の情報提供を求めます。

警察へ行方不明者届を出した時の捜索方法

警察へ行方不明者届を提出し、公的な力を借りて行方不明者を探す方法です。

行方不明者の中でも、「精神的疾患」「痴呆による徘徊」「未成年者の行方不明」「自殺の可能性がある」「事件・事故の可能性がある」場合には特に有効な方法であり、警察の捜査能力・情報網を利用して早期発見を繋がるケースも少なくありません。

警察の捜索方法は家出人を発見する確率が格段に上がりますが、残念なことに命の危険性が低い場合には積極的に動くことがありません。

この点に不満を持つ人も多いのですが、警察が積極的に動けるのは事件や事故といった刑事事件に関わる時なので、自殺を目的とした家出や事件・事故の可能性がない限り警察の捜索は行われないのが一般的です。

家出人が行方不明となった直後から本格的な捜索をしたい人にとって、警察のこうした対応は大変不本意でデメリットと感じることでしょう。

行方不明届が警察で受理された場合、次の①〜③のように警察が捜索行動を起こしてくれます。

関連記事:家出・失踪の捜索願届出「行方不明者届」を警察に出すタイミングと準備

①家出人の積極的な捜索

家出人が行方不明になった場所から範囲を広げて捜索をしたり、公的に認められた捜査方法で積極的に家出人の情報収集を行います。

②全国の警察へデータ登録

引用元:警視庁「行方不明者に関する情報提供のお願い」

行方不明者届が受理された人の情報が警察にデータ登録されることにより、全国のネットワークを通じて情報を集めることが出来ます。

③警らなどによる声かけ

巡回中の警察官が情報を元に声かけを行い、家出人の確認や現住所へ出向くなどの捜索を行います。

探偵事務所の捜索方法

人探し・行方不明者の捜索でよく利用されているのが探偵事務所です。

民事・刑事に関係なくすぐに動いて貰える点や、素人ではなかなか出来ない捜索方法で行方不明者を探せることなどから、多くの人が探偵事務所に相談をしています。

また、「警察に行ったが行方不明者届を出すことができなかった」など警察が動いてくれなかった場合に依頼する方が多いようです。

民事・刑事を問わず依頼した時点からすぐに動いて貰える探偵事務所への依頼は、精神的負担を抱える人にとっては大きな安心にも繋がります。

しかし、費用の面や公的な捜索の権限がないといった部分に不安を持ち、探偵事務所への相談になかなか踏み切れないという人も少なくありません。

主に探偵事務所に捜索を依頼した場合、次の①〜③のような方法で、家出人(失踪者)の捜索を行ってくれます。

関連記事:失敗しない探偵事務所の選び方!信頼できる・避けるべき探偵の見分け方

①家出人が残した物から原因を割り出す

家出人がどのような状況で行方不明となったのかを早い段階で調べ、捜索の方向性や捜索方法を計画します。自力では発見できないようなことも、プロの視点から見つけて原因を探っていきます。

②聞き込みと張り込みの徹底

家出人の関係者や出入りしていた場所などに聞き込みや張り込みを行い、細かい情報を集めて家出人の現住所を割り出していきます。

③独自のネットワークを利用した情報収集

探偵が持つ独自のネットワークを利用して情報収集を行います。ネット上の情報収集や、各探偵同士の繋がりから行方不明者を見つけることもあります。

デメリットを補い合い効果的な家出人(失踪者)の探し方を確立する

「自力での捜索」「警察への届出」「探偵事務所への依頼」と、どの探し方も大変有効ではありますが、それぞれに異なった特徴があるからこそ多くの人が迷う原因にもなっています。しかし、その「異なった特徴を組み合わせる」ことで問題点がクリアになり、より早期発見に繋がる効果的な探し方を確立することが出来るのです。

では、どのような順番で行動すれば理想的な探し方となるのか、具体的には次のようなSTEP1〜STEP3の順番で行うと良いでしょう。

STEP1:家出人の情報を速やかに集める

まず最初に行うべき行動は、家出人の情報について残された人が可能な限り集める事です。

家出人の情報として次のような項目を家出人(失踪者)が残した手がかりなどを元に、しっかりと集めましょう。

  • 家出人の基本的情報
  • 家出の理由として考えられる状況・理由
  • 家出人の命の危険性の有無
  • 家出に関係しそうな情報や証拠
  • 捜索に役立ちそうな情報や物品(携帯番号・メールアドレス・通帳・免許など)

これらの情報は、警察への届出や探偵事務所への相談でも必要となる項目です。下記のページも参考にして、警察や探偵事務所への相談がスムーズになるようにまとめてみましょう。

STEP2:警察へ届け出るメリットを利用する

警察へ行方不明者届を提出することに躊躇する人も多いのですが、警察に届け出ることで次のようなメリットが生まれます。

  • 全国規模での情報収集が可能になる。
  • 家出人の捜索に関する協力を依頼しやすい。
  • 会社や店舗などで協力を受け入れて貰いやすくなる。

警察への届出という後ろ盾が出来ることで、家出人の捜索に関する協力依頼や情報提供などがスムーズに行われるケースも増えてきます。

これは、警察だけではなく個人や探偵も同様で、聞き込みや追跡調査を行ったり、ビラの配

布や張り紙の許可を得る上でも有効です。

行方不明となった家出人の基本的な情報収集を済ませた段階で速やかに警察へ出向き、相談と行方不明者届の提出を行うようにしましょう。

STEP3:探偵事務所の機動力を活かす

探偵事務所で行われる行方不明者の捜索も、早い段階から着手することが重要となります。

警察へ届け出を受理されなかったり、自力での捜索を行ってもどうしても見つからず、時間が経ってから探偵事務所を訪れる人も多いのですが、可能であれば警察への相談と前後する位のタイミングで探偵事務所に相談するのが理想です。

多くの探偵事務所では無料相談を受け付けており、状況に応じて必要なアドバイスを行ったり、今後の捜索方法について相談に乗って貰えます。

必要な情報を集めた段階で無料相談を利用し、行方不明となった家出人の早期発見へと繋げていきましょう。

家出人(失踪者)をより確実に早期発見するためには自分、警察、探偵という3つの方法を上手に組み合わせて効率的に探そう!

家出人を早期発見するための効果的な探し方について、具体的に解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

最後にもう一度内容をまとめていきましょう。

  • 家出人の発見率は行方不明から時が経つにつれて低くなる。
  • 家出人の捜索は時間との勝負になるので、早い段階からの捜索が効果的である。
  • 家出人が行方不明となったことがわかった段階で、すぐに家出人が行方不明となった原因を探り、家出人の基本情報を集める。
  • 家出人(失踪者)の探し方には「自力による捜索」「警察への届出」「探偵事務所への依頼」という3つの方法があるが、それぞれにメリット・デメリットがある。
  • どれか1つの探し方にこだわらず、3つの探し方を組み合わせることで早期発見をへ繋が流れを作り出し、効果を高める。

残された人にとって、家出人の早期発見は一番の願いです。

だからこそ、より効果のある捜索方法を模索することは大変重要なのですが、家出人が行方不明となった原因によっては、1つの方法だけでは見つからない可能性も出てきます。

家出の原因によって捜索方法を上手に組み合わせていき、家出人の早期発見に繋げていきましょう。

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