離れている家族と突然連絡が取れなくなったり、恋人に電話もLINEもつながらなくなったりしたときは心配してしまうものです。しかし連絡がつかない程度では、わざわざ仕事を休んで会いに行くのも憚られるのではないでしょうか。遠方であればなおさらです。

そんなときに役に立つのが、探偵による安否確認調査です。心配でも仕事を休めないときや、直接会いに行くとトラブルになりそうな場合などに役に立ちます。

「音信不通で連絡がとれない家族・恋人・友人」に探偵の安否確認調査とは?

音信不通の人に会いに行って安否確認をするには手間や時間がかかりますし、知っている住所で生活しているとも限りません。また年頃の息子や娘なら、親が接触してくるのを嫌がることも多いでしょう。

そういったときのために探偵の安否確認調査があります。では具体的に探偵の安否確認調査は、素人とは何が違うのでしょうか。またどんなメリットがあるのでしょうか。

探偵による安否確認調査の方法とメリット

安否確認調査はまず、対象人物を探し出すこと(所在調査)からです。探偵は主に依頼者から得た情報と、SNSなどのインターネット上の情報を基に人探しをします。依頼者の知っている住所に住んでいればいいのですが、そうでなければその分、時間も費用もかかります。

対象人物が見つかれば、尾行・張り込み・聞き込みなどを行って素行調査することも可能です。健康状態や暮らしぶり、連絡できなかった理由などを調べます。場合によってはその証拠写真なども撮って、依頼者に報告します。

こういった調査はどれも、探偵のプロの技術と機材とネットワークがあって初めて効果を発揮します。つまり探偵に依頼すれば、自分の生活を全く犠牲にすることなく、最短の期間で最大の効果を得られるのです。

探偵に安否確認調査を依頼する前の準備

探偵の調査にかかる日数を大きく左右するのが、事前に得られる情報量です。依頼者がたくさんの情報を提供すれば、それだけ調査にかかる時間は短縮されますし、同時に費用も安くつきます。

探偵の安否確認調査に役立つ情報

  • 住所・氏名・年齢・電話番号
  • 顔写真
  • 職業・勤務先・学校名
  • 連絡が取れなくなった時期とその理由(心当たりがあれば)
  • 彼氏・彼女の有無
  • 友人・知人や同僚などの交友関係
  • 趣味(何にお金を使っているかなど)
  • よく立ち寄る場所(行きつけのお店や趣味の集まりなど)
  • 最後に連絡を取った時の様子・会話の内容
  • トラブルや悩み(嫌がらせ・借金・宗教・ギャンブルなど。過去のことでも)
  • 引越し・退職など環境の変化
  • 車やバイクを持っているならナンバー
  • 自分と対象人物の関係を証明するようなもの

とにかく思いつくものはできるだけたくさん挙げましょう。些細なことでも調査の手掛かりになる可能性があります。事前にメモなどにまとめておくと、伝え漏れが起こりません。

家族と知人では調査に違いはある?探偵が依頼を受けられないことも

安否確認の対象人物が依頼者の家族か知人かなど、どんな関係であろうと探偵の調査方法自体には違いはありません。ただしあまり遠い関係の相手であれば、探偵が依頼を受けられないケースもあります。

探偵は、違法な調査や犯罪を助長するような調査はできません。例えばストーカーの疑いのある人物の調査依頼は受けられませんし、家族でも対象人物に絶縁されていないかなどについて、探偵は知る必要があります。

連絡がとれないケース別対処法と注意点!安否確認は探偵以外にも有効な方法がある

連絡が取れない人物の安否確認は探偵に依頼するのが一番ですが、ケースによっては他にも有効な方法はあります。もし当てはまるようなら、他の方法も試してみてください。

高齢者

離れて1人暮らしをしている老親と連絡が取れないと、最悪のケースも考えられるためすぐにでも安否確認をしたくなることでしょう。命に別状なくても、何らかのトラブルが起こっている可能性もあります。

しかし老人であれば、単にトイレに入っていただけ、耳が遠くて電話に気付かなかっただけ、端末操作方法がわからなかったなどということも多いです。その度に会いに行ったり調査を依頼したりするのもあまり現実的ではありません。

高齢者と連絡が取れないケースでは、公的な機関が安否確認のサポートをしてくれます。

警察に連絡する

特に緊急性が認められるとき、犯罪に巻き込まれている可能性があるとき、家族が向かっても間に合いそうにないときは、迷わず警察に連絡してください。対象人物の最寄りの警察に電話すると、安否確認のために家を訪ねてくれます。

緊急性があるかどうか判断が難しいときは、「警察相談専用電話#9110」に掛けてみてください。警察が聞き取った内容から判断し、安否確認を含む適切な対応をしてくれます。

ただし警察が積極的に動いてくれるのは事件性や命の危険があると判断できるケースが主です。必ずしも安否確認をしてくれるわけではありません。

自治体の民生委員

民生委員は、厚生大臣に委託された地域のボランティア職員です。個人からの相談や自治体からの連絡があれば、高齢者の安否確認も行ってくれます。民生委員と知り合いでなくても、該当の市区町村役場に問い合わせれば取り次いでくれます。

ただし民生委員にも都合があるため、すぐに動いてくれるとは限りません。また調査に関するプロでもないので、深刻な状況あるいは急を要する場合などには適しません。

通学のために一人暮らし・下宿中・寮生活の子供

通学などのために離れて暮らす子供と連絡が取れないケースもあります。大学生なら夜間のバイトで忙しくて、電話の時間が合わなかったり返信が億劫になったりすることがありますが、親元を離れて危険なことに手を出すケースも少なくありません。

さらにこの年頃の子供は親に干渉されることを嫌うため、気づかれないように調査するのがベターです。また原因が小さなものから犯罪的なことまで様々に考えられるので、警察に相談する前に探偵に調査を依頼すると、事を必要以上に大きくせずに済みます。

子供の安否確認調査は子供の様子を確かめるだけでなく、トラブルの芽を早めに摘むことも可能です。親自身が出向くより、第三者である探偵に依頼するのに適したケースといえます。

海外勤務・留学中の家族(単身赴任の家族、息子・娘の留学先)

海外にいる家族の安否確認調査は、海外の調査に対応している探偵に依頼しなくてはなりません。

日本は比較的情勢の安定した国ですが、大抵どこの国でも大なり小なり危険はあります。災害やテロなどが起これば連絡がつかなくなりますし、そうでなくても日本より電話やネットの回線が不安定な国もあります。ネットなどで充分に情報収集し、実際に現地で調査するまで確実なことはわかりません。

音信不通となる前に特に家族間のトラブルがなければ、探偵の調査と並行して親族も連絡をし続けたり外務省に所在調査を依頼したりすることになります。外務省に依頼する方法については関連記事で詳しく説明しているので、そちらもご参照ください。

遠距離恋愛中の彼氏・彼女

結婚する前の恋人の安否確認調査も探偵は行っています。しかし上にも説明したとおり、どんなケースでも依頼を受けるわけではありません。ストーカーなどの犯罪に利用される可能性があれば、断ることも当然あります。

安否確認の依頼を受けられるケースの例

  • 相手の住所・氏名・年齢・電話番号などを正確に知っている
  • 一緒に撮った写真などがあり、つきあっていると判断できる
  • 婚約や同棲の約束をしていた証拠がある
  • 最近まで連絡をとれていた証拠がある

受けられないケースの例

  • 依頼者が相手の基本的な情報を全く知らない(仲がいいとは思えない)
  • 対象人物との話を聞いてもつじつまが合わない(嘘をついている可能性)
  • 依頼者にストーカー的な要素が見られる
  • 対象人物に対して依頼者が悪意を抱いている

近年ではストーカー規制法が強化されているため、家族以外の人物の安否調査を受けられないケースが増えています。しかし正当な理由があれば徹底的に調査するので、是非ご相談ください。

遺産相続人の捜索

亡くなった方の遺産を分割するには、長年付き合いがなかったとしても相続人(遺産を相続する親族)全員を集めなくてはなりません。相続人は原則的に被相続人(亡くなった方)の直系の息子・娘ですが、息子・娘がすでに亡くなって入れば、その子供が相続人となります。また遺言書で相続人指定されていれば赤の他人でも相続人です。

遺産分配は全員そろって行わないと後で裁判などに発展しかねません。そのため探偵に安否確認調査を依頼し、生きているのか、相続の意思はあるのかなどを尋ねて法的手続きをします。

ネットを通じての長年の知り合い

現在ではインターネットを通じての交友関係も当たり前なので、そういった関係の安否確認調査も増えました。SNSのアカウント名やハンドルネームしか知らなくても、チャットのログなど親しくしている証拠があれば、法に触れない範囲で探偵は調査を引き受けます。

ネット上の知り合いの安否確認の例

  • アカウントに最近ログインがないので、病気などしていないか知りたい
  • 会う約束をしていたが現れなかったので、トラブルに巻き込まれていないか知りたい

被災地に住んでいる家族・恋人・友達

地震や台風などの災害以降、連絡が取れなくなるケースもあります。最悪亡くなっていることも考えられますが、単にスマホなどをなくした・壊れた、電話・ネット回線がストップしている、避難所や病院で生活しているなど、様々なパターンが考えられます。

こういったケースでももちろん探偵の調査は有効ですが、本人が定期的に電話を掛けたりメールを送ったりし続けることも大事です。またSNSのアカウントがわかっていたら、そちらもチェックを続けてください。家族・知人の連絡先がわからなくなった、1人1人に連絡を取る暇がないなどの理由で、SNSで現状を知らせているケースも多いです。

被災地の安否確認には、総務省の災害伝言ダイヤル・災害用伝言版・自治体の㏋なども利用できます。安否確認は極力インターネットや電話で行い、被災地に出向くのはやめましょう。物資輸送などで道路は混雑しますし、救助の妨げになるからです。

探偵に依頼するのも、一通り公的な確認方法を試してそれでも連絡がつかなかったという場合のみにとどめた方がベターでしょう。

「家族・恋人・友人」連絡がとれない人の安否確認には警察・公的サービス・探偵を使い分けて

探偵は違法性がなければどんな調査でも可能ですし、スピードや精度もハイレベルです。しかし家族に連絡がつかないようなケースは、大変なトラブルに巻き込まれているかもしれませんし、場合によっては警察や自治体が介入してくれます。

探偵に依頼するにしても、事前にできるだけ多くの情報を集めておかなくてはならないので、何度も電話やメールを送るなど、できるだけのことをしてみましょう。その結果を他の情報と一緒にまとめておけば、安否確認がスムーズに進みます。

家族、警察、自治体、探偵とできることは違います。ケースに適した方法を選ぶことが大事です。