家出という行為自体が、残された家族にとって心身共に大変負担が掛かるものですが、その中でも一番ショックを受けているのが「親に置き去りにされた子供たち」です。

もし母親や父親が子供を置いて家出をした時、残された家族にはどのような対処法があるのか、注意点を混じえて解説していきます。

「母親・父親が帰ってこない」一生心の傷になるかも知れない子供を置き去りにする家出(失踪)

心が柔らかく感受性が強い子供にとって、親の家出は単純に「居なくなった」というだけではなく、二度と会えないかも知れないという「恐怖」「喪失感」を伴います。そしてそれらの経験は、子供に思わぬ傷跡を残すことも少なくありません。

母親・父親が子供を置いて家出をした時、残された子供はどのような心理状態となるのか、その内容をみていきましょう。

置き去りにされた子供に生まれる罪悪感

夫婦喧嘩や家庭内の問題など、様々な事情を原因として家出をする母親・父親は決して少なくありません。しかし、多くの場合は「大人の話」として子供には秘密にされていたり、子供の方が尋ねても「あなたには関係ないから」と突っぱねられてしまいます。

しかし、いくら母親・父親が秘密にしているつもりでも、一緒に暮らしている子供はどこかしらで敏感に「怖い空気」を感じ取っており、それが「親の家出」に繋がった時、「自分が悪いから置いていかれたんだ」という結論に結びつけてしまうのです。

特に生まれる前から繋がりを持っていた母親の家出は、子供の年齢が幼いほど顕著にトラウマとして記憶され、大人になってからも精神疾患という形で子供を苦しめることになります。

「大人になったら理解してもらえる」「今は説明してもわからない」という理屈は、現在を生きている子供には通用しません。「親が家出した→説明してもらえない→自分が悪い子だからだ」という図式は崩れないのです。

自分がしっかりしなきゃというプレッシャー

罪悪感を抱えたままで「親が家出をした」という現実を乗り切ろうと思う子供は、必要以上に自分にプレッシャーをかけていきます。そこにあるのは、子供なりに家出を解決しようと思う必死な願いです。

このようなプレッシャーが長期間続いていくと、やがて歪んだ形として子供の心を爆発させてしまう可能性があります。

  • 夢遊病や精神疾患
  • 不登校
  • 深夜徘徊や問題行動
  • 子供の家出
  • 犯罪行為や不良行為

こうした子供の心理状況は、親の家出の原因とは一切関係がありません。例え家出の原因が「借金」「浮気」「嫁姑問題」であったとしても、子供は「親と自分」という関係性から家出の問題を考えるので、残された家族の方も見当違いのフォローをしてしまうことが多いのです。

母親・父親が子供を置いて家出をしたという状況は、単純に「家出人探し」という部分だけに集中せず、「子供の心理状況をいかに読み解き安定させるか」という部分も重要となってきます。

家出(失踪)した母親・父親と置いていかれた子供は個別に考えて対処する

母親・父親が子供を置いて家出をしている場合、「どうやって探す?」「子供たちはどうする?」「日常生活はどうやって回す?」など、沢山の問題を一変に考えてしまいがちです。

一般的な家出人探しの場合は、問題点を一つ一つこなしていくことが大切となってきますが、母親・父親が子供を置いて家出をしている場合、「家出をした親への対応」と「子供への対応」に分けて同時に進めていく必要があります。

ここでは「家出した親への対応」と「残された子供への対応」を個別に説明し、どのように流れを作っていくかをみていきましょう。

家出した母親・父親への対処法

家出をした母親・父親への対処法は、大きく分けて「母親・父親を探すこと」と「発見したあとどうしたいかを考えること」の二つになります。では、それぞれどのような行動を取れば良いのかをみていきましょう。

家出した母親・父親を探す方法

一般的な家出人探しの対処法と違いがありません。基本的な流れとしては以下のようなものになります。

  1. 家出した親の携帯に連絡を取り続ける。
  2. 家出した親の仕事場へ連絡を入れる。
  3. 家出した親の友人・知人へ連絡を取る。
  4. 家出した親の持ち物を調べて捜索の手がかりを探す。
  5. 警察に行方不明者届を提出する。

家出人探しでやるべきことについては、下記のページにてさらに詳しく解説しておりますので、こちらを参考にしてみましょう。

家出人発見後にどうしたいかを考える

家出人の捜索は発見するところがゴールではなく、発見後にどうしたいかという点が大変重要となります。実際に起こったケースを見ると、次のような選択をするひとが多いです。

  • 家出の理由が浮気だったので、慰謝料と養育費を貰って離婚したい。
  • 借金を抱えて家出していたので、離婚して人生を再スタートさせたい。
  • 子供に虐待をしていたので、養子縁組して親から引き離したい。
  • 見つかったらきちんと話し合い、もう一度家族でやり直したい。
  • 最低でもすぐ連絡が取れる状態にしておき、別居して様子を見たい。

このような選択肢がはっきりしていないと、家出人が見つかっても話し合いを続けることが難しくなり状況が悪化してしまう可能性があります。先のことをある程度予測しておくと行動が定まりやすく落ち着いて対応できますので、「家出した母親・父親が見つかったらどうしたいか」を考えておくようにしましょう。

置いていかれた子供への対処法

置いていかれた子供への対応は、子供の性格や年齢によっても多少の違いが出てきますので、はっきりとこれが正解だとは言い切れません。しかし、ある程度の実例をみていくことで対処法を学ぶことは可能です。

母親・父親に子供を置いていかれた人が実際に行った対処法の具体例には、以下のようなものがあります。

  • 浮気をした母親が家出をしたが、子供は母親を慕っていたので悪口などは言わないようにした。
  • 子供が大好きな祖父母の家へ引っ越し、寂しくないよう環境を整えた。
  • 子供の日常生活が崩れないように心がけ、理由を聞かれたら私情を挟まないようにして答えるようにした。
  • 子供だからと発言を無視するようなことをせず、「家族の意見」としてちゃんと聞くようにした。
  • 体調の変化に気をつけて、精神的な問題が出ないようよく観察した。

一見するとどれも違う対応のように見えますが、その根底にあるのは「否定・拒絶をしない」という方針です。これは、子供の中では母親・父親に置いていかれたという事実がそのまま「拒絶」に繋がっていることが大きな理由で、否定・拒絶をしないことで子供に安心感を与えることが目的となります。

もう一つ気をつけなければならないのが、「子供を連れ去るために現れた母親・父親についていくかもしれない可能性」です。特に母性が強い母親が家出をしている場合、置いていった子供が気になり突然保育園や幼稚園のお迎えに現れたり、小学校の行き帰りに話しかけたりといったケースも少なくありません。

  • もし家出した母親や父親に声をかけられてもついていかないこと。
  • 声をかけられたら近くにいる大人に声をかけて1人にならないこと。
  • 登下校は1人にならないよう十分注意をしておき、キッズ携帯などで居場所がするわかるように準備をしておくこと。

こういった言い聞かせや準備をしっかりとしておき、子供の連れ去りが起こらないよう十分注意をしておきましょう。

子供を置いて母親・父親が家出(失踪)した場合は、今後の流れを見据えた対応で準備を整えておく

家出した母親・父親と最終的にどうなりたいと思うのか、それによって行うべき行動や準備も少しずつ変わってきます。残された家族ができる準備やその方法をみていきましょう。

子供の送り迎えや早退の申し出を事前にブロックしておく

もし保育園や幼稚園・小学校などに家出の話を伝えていなかった場合、家出した母親や父親も保護者になるため、お迎えや早退で現れた家出人に子供を渡してしまう可能性があります。

  • 親が子供を置いて家出したこと。
  • もしかしたら子供を連れ去りにくる可能性があること。
  • お迎えや早退などは十分に確認し、指定した人物以外には子供を渡さないで欲しいこと。

この三つを事前にしっかりと伝えておき、子供を守るための準備をしておきましょう。

必要な証言や証拠を集めておく

家出人捜索のために手がかりを集めていると、次のような証拠が出てくる可能性があります。

  • 家出人が浮気をしていた証拠
  • 家出人が借金を抱えていた証拠。
  • 家出人がトラブルを起こしていた証拠。
  • 家出人が子供を虐待していた証拠。
  • 家出人が犯罪を犯していた証拠。

最終的に家出人とどうなりたいかによって判断がかわってきますが、もし離婚や縁切り・子供の養子縁組などを考えている場合、こうした証拠は裁判や司法手続きで重要となります。

どのような小さな証言・証拠であっても、確実にボイスレコーダーやファイル・メモなどで残しておき、いざという時に慌てないよう保管しておきましょう。

探偵に相談して家出した母親・父親の現住所を確保する

探偵に相談して家出した母親・父親の捜索を行うと、次のようなメリットがあります。

  • 家出人に知られることなく現住所を知ることが出来る。
  • 家出人が不倫相手と一緒にいるところを証拠として押さえられる。
  • 家族の代わりに家出人への仲介役をすることが出来る。
  • 探偵の作成した報告書は正当な証拠として裁判で認められる。

多くの場合、残された家族は「家出人が発見されない限りどうしたいかがはっきりしない」という意見を持っています。しかし、家出人が発見された途端に怒りや悲しみなどの感情が爆発し、あれもこれもと家出人に対する要求が湧き出てくるのです。

探偵事務所では、事前のお話から最終的にどのような選択肢があるのかまでを考慮して調査を行うため、依頼者の希望に沿う形であらゆる手段に対応していきます。つまり、依頼者の気持ちがどのように変化しても大丈夫なように準備が出来るのです。

「まだ気持ちが決まらない」「誰かに相談して頭をスッキリさせたい」といった段階であっても、無料相談などでアドバイスをもらえますので、まずは一度探偵事務所に相談してみるのも良いでしょう。

まとめ

母親・父親が子供を置いて家出をしたときの対処法について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容を振り返り、まとめてみたいと思います。

  • 置き去りにされた子供は「自分が悪いという罪悪感」「自分が頑張らないとというプレッシャー」が強く、最悪の場合は精神疾患や素行不良、子供の家出という問題に発展することがある。
  • 「母親・父親の家出問題」と「置き去りにされた子供の問題」はしっかりと分け、子供に対しては「安心感を与える」「否定・拒絶をしない」という点に十分考慮した対応が必要である。
  • 家出をした母親・父親を探すときには「残された家族が最終的にどのような形になることを望んでいるか」という点をしっかり見定め、それに必要な証拠や証言も集めておく。
  • 家出した母親・父親が突然現れ子供を連れ去る可能性があるので、周囲への説明や協力をお願いして、子供が連れ去られないよう準備をしておく。
  • まだ結論がはっきり出ていない場合でも、探偵は柔軟に対応して依頼者に沿う形で調査を行うので、自力での捜索が難しい場合には探偵に相談してみる。

子供を置いての家出は、残された家族にとって心のバランスをとることが難しい問題となります。自分で出来る部分と難しい部分を把握しながら、周囲の人や探偵事務所などに相談して、問題解決へ向けた最前の方法を探してみましょう。