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レインズ・マーケット・インフォメーションとは?不動産売買をするなら知っておきたい使い方
【投稿日】2022年9月13日
「レインズ・マーケット・インフォメーション」というサービスが近年不動産業界で注目を集めています。
不動産を買いたい!という人も、不動産を売りたい!という人も是非注目して欲しいこのシステム。
不動産の相場を知るには、レインズ・マーケット・インフォメーションを利用するのがおすすめです。不動産売買をするにあたって、不動産の成約価格などの取引情報を公開しているため、信頼できる情報が集められます。
本記事では、不動産売買に使用されるレインズ・マーケット・インフォメーションについて詳しく解説していきます。
レインズとは?その仕組みを解説!
レインズ(REINS)とは「Real Estate Information Network System」の頭文字「REINS」を示したものです。おもに不動産売買のために情報を共有するためのシステムとなっています。
レインズ自体は不動産仲介会社が物件情報を確認するシステムなので、一般の人がアクセスできないようになっています。ただし、物件を売却するために媒介契約をした売主のみ、自身の売却物件を見ることができます。
レインズは不動産情報を交換するためのシステムになっているので、不動産業者専門の不動産情報サイトだと考えるとよいでしょう。
不動産の売却を考えている人がその物件情報を不動産業者に持ち込み、不動産業者が預かった物件情報をレインズへ登録します。登録されたその情報は全国の不動産業者が見られるようになり、買い手の元へ届けられるという仕組みになります。
ほとんど同じシステムで、一般の人も不動産情報を見られるようになったのがレインズ・マーケット・インフォメーション(REINS Market Information)です。
こちらのレインズ・マーケット・インフォメーションは、国土交通大臣が指定する以下4つの不動産流通機構が保有する不動産の成約価格などの取引情報を公開しているサイトとなっており、一般の人でもインターネットからアクセスして情報を見ることができます。
レインズは全部で4種類ある!
レインズ自体は国土交通省が指定した全国4つの不動産流通機構により運用されており、その事業圏域は東日本、中部、近畿、西日本の4地域に分かれています。
各圏内の担当区域は以下の通りになります。
日本全国を網羅しているレインズをまとめてサイト化し、検索しやすくしたのがレインズ・マーケット・インフォメーションです。
名称 | 該当地域 |
---|---|
東日本レインズ(公益財団法人東日本不動産流通機構) | ・北海道 ・東北6県(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島) ・北関東3県(茨城、栃木、群馬) ・首都圏1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川) ・甲信越3県(山梨、長野、新潟) |
中部レインズ(公益社団法人中部圏不動産流通機構) | 中部、北陸の7県(愛知、静岡、三重、岐阜、富山、石川、福井) |
近畿レインズ(近畿圏不動産流通機構) | 近畿6府県(大阪、京都、奈良、和歌山、兵庫、滋賀) |
西日本レインズ(公益社団法人西日本不動産流通機構) | ・中国5県(岡山、広島、山口、鳥取、島根) ・四国4県(徳島、香川、愛媛、高知) ・九州・沖縄8県(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄) |
レインズ・マーケット・インフォメーションのメリット
レインズ・マーケット・インフォメーションを使用することで、売買したい不動産の相場価格が分かったり、不動産会社が使用している信頼できる情報を得られたり、大まかなエリアの相場を知ることができたり、立地による成約状況を把握できたりします。
これを行うことで不動産を売買するために必要な情報を揃えていくことができます。
メリット1:不動産の相場がわかる
インターネットや広告などで売却されて販売中の物件の価格はわかりますが、過去にどのような値段で取引されているかはわかりません。
売り出し中の値段はあくまで売り手の希望価格になるので、最終的な販売価格というものはチラシなどには載っていません。
実際の相場が一体どのくらいなのかわからないという時に、不動産会社などに査定を依頼すれば大体のものがわかりますが、査定料金などがかかってしまいます。
そんな時、レインズ・マーケット・インフォメーションを使用することで査定料金もかからずに相場を調べることができます。調べ方さえ抑えてしまえばとても簡単なので、手間暇かけずに相場を把握することができるメリットがあります。
メリット2:信頼できる情報を得られる
レインズマーケットインフォメーションは、国の指示で運営されている不動産流通機構のレインズの情報の一部が一般の人向けへと公開されているシステムとなるため、信頼できる情報が掲載されています。
不動産会社では、売買が成立した際にはレインズへの登録が義務とされているため、成約情報がレインズ・マーケット・インフォメーションには記録されていきます。レインズ・マーケット・インフォメーションは、不動産取引には欠かせない信頼できる情報が集まっていることを裏付けています。
メリット3:大まかなエリアの相場を知ることができる
レインズ・マーケット・インフォメーションでは、マンション・戸建ての情報を都道府県や市町村、沿線や最寄り駅などまで絞り込んで検索することが可能です。
他にも、築年数や間取りでも検索ができる為、より自分が売買したい不動産に近い物件の成約情報を確認することができます。
個人情報保護のため、細かい住所までは書かれていませんが、それでもかなり絞れるため、売値や買値の相場を踏まえるにはぴったりです。
メリット4:成約状況がわかる
レインズ・マーケット・インフォメーションを使用することで、地域による過去の成約状況が把握できます。成約が多くされている地域や価格がわかるため、自分でも売買する際のひとつの基準がわかるということになります。
レインズ・マーケット・インフォメーションの使い方
レインズ・マーケット・インフォメーションがどういったものなのかわかったところで、実際の使用方法について解説していきます。
レインズ・マーケット・インフォメーションは、レインズを運営している不動産流通機構が、一般の人向けに公開している不動産取引情報検索サイトになります。
個人情報が特定できてしまうような詳しい住所などは削除されていますが、過去の実際の取引成立価格などが検索できるサイトになります。レインズ・マーケット・インフォメーションを使用することで自分の売買したい物件の相場がわかるという形になります。
1:レインズ・マーケット・インフォメーションにアクセス
まずはレインズ・マーケット・インフォメーションにアクセスします。(※「レインズ・マーケット・インフォメーション」と検索すれば一番上に表示されます)
レインズ・マーケット・インフォメーションはスマートフォン対応していないのでPCで見るとスムーズに使用することができます。
2:検索したい建物種別や地域を選択する
次に、具体的に検索したい条件を選択していきます。
「マンション」か「戸建て」を選び、そこから「都道府県」「市町村」まで絞り込んでいきましょう。
すると、検索結果として下記の情報が画面に表示されます。
- 直近1年の取引情報グラフ:どのくらいの相場で取引が行われたのかが一目でわかるようになっています。
- 取引情報一覧:過去に行われた取引について調べることができます。
- 追加検索条件:追加で検索し、より絞り込んだ情報で検索できます。
- マーケット情報:選択した建物種別・地域の平均的な取引動向を確認することができます。
検索画面の上半分には、そのエリアの直近1年の取引情報(単価と築年数)がプロットされたグラフが表示されています。
その横に、追加検索条件がでてきます。
なお、レインズ・マーケット・インフォメーションに対応しているOSはWindowsのみで、Macを使用している場合は健作がうまくいかなかったり、結果が出なかったりします。そのため、できるだけWindowsを使用するのをおすすめします。
物件の具体的な番地の特定はできませんが、どのような条件でどのくらいの相場になるのかを見極める大きな手掛かりになります。
右側の「追加検索条件」で条件を追加して検索すると、次のようなより詳細な地域の情報を表示することができます。自分の売買したい物件に当てはまる項目をチェックして詳しい情報を調べていきましょう。
- 地域詳細
- 沿線
- 駅からの距離
- 価格
- 土地面積
- 建物面積
- 間取り
- 築年数
- 成約時期
- 用途地域
自分の売買したい物件に当てはまる項目をチェックして詳しい情報を調べていきましょう。
また、検索結果表示画面の一番下には「マーケット情報」という項目があり、次のような過去の情報を確認できます。
- 直近2年間の平均成約価格・平均m²単価・平均専有面積の推移
- 直近2年間の間取り別件数の推移
- 直近2年間の築年別件数の推移
確認したい情報のリンクを選択する事で新しくタブで開き、確認することができます。
レインズ・マーケット・インフォメーションでわかること
レインズ・マーケット・インフォメーションを使用してわかることは以下の通りになります。
- 物件の沿線・最寄り駅・駅からの距離
- 物件の大まかな住所
- 単価
- 所有面積
- 専有面積
- 間取り
- 築年数
- 成約時期
- 用途地域
これらを踏まえて予想できる情報もあります。
RMIから予想できること1:成約情報・在庫状況
レインズ・マーケット・インフォメーションでは、レインズが保有している日本全国の取引情報を調べられるため、探している条件を指定すれば、成約価格や所在地域を確認できます。
勿論、個人情報が流出しないように、詳しい数字などは伏せられていますが、おおよその成約情報や在庫状況は把握することが可能になります。
RMIから予想できること2:流通市場の動向
レインズ・マーケット・インフォメーションは、マンション・戸建てなどを地域や間取り、築年数などに絞り込んでその成約価格を検索することができます。
一般的には、中古の不動産の価格を知ることは難しく、それを簡単に検索出来てしまうのがレインズ・マーケット・インフォメーションです。地域ごとの価格変動も把握できるため、市場の流通をチェックすることが可能になります。
レインズ・マーケット・インフォメーションを利用する際の注意点
レインズ・マーケット・インフォメーションは不動産業者が利用するレインズとほぼ同じ物件情報を見ることができます。しかし、レインズがリアルタイムで物件情報が反映されるのに対し、レインズ・マーケット・インフォメーションはリアルタイムでの反映はされません。
成約した情報を載せるサイトになるので、僅かに時期がずれることもあります。
そして、物件ごとの特徴、その時の流行、売主の意向、市場の状況によって不動産の価格は変動していくため、成約情報を鵜呑みにしないようにしましょう。
また、レインズ・マーケット・インフォメーションでは個人情報を保護する目的で、細かい住所などは伏せられています。
市町村や大まかなエリアのみで検索するため、ピンポイントの物価相場を調べたい場合にはあまり向いていないといえるでしょう。
不動産売買を行うならレインズ・マーケット・インフォメーションを有効に活用しよう!
レインズ・マーケット・インフォメーションは、不動産売買を行う上で必要な相場情報などを収集するのに最適です。おおよその自分の物件の相場価格が分かり、国土交通大臣から指定を受けている安心できるシステムといえるでしょう。
レインズ・マーケット・インフォメーションでは、物件の沿線・最寄り駅・駅からの距離、物件の大まかな住所、単価、所有面積、専有面積、間取り、築年数、成約時期、用途地域などがわかります。
相場を掴むことで、不動産会社の選定などにも役に立ちます。
通常では公開されないような情報を公開しているサイトになるので、有効に活用することで不動産売買のコツを掴むことができるでしょう。
一般的な不動産情報サイトやデューデリジェンスでは分からない不動産実態調査なら探偵事務所SATヘ!
レインズ・マーケット・インフォメーションは、不動産売買を行う上で必要な情報を簡単に検索することができます。また、デューデリジェンスなどを行えば、より詳しく不動産に関する情報を調べることができます。
しかし、不動産の価値はそれだけで決まる訳ではありません。例えば、購入した不動産が実は過去に犯罪に使われていた物件であった場合、価値は一気に下がります。
また、こういった書面や数字などに出てこないような実態を隠して販売されている場合もあります。
不動産購入のように取引金額が大きく、リスクが大きい場合には、不動産の過去の使われ方や、周辺環境、過去に犯罪に使用されていなかったか、反社会的勢力との繋がりはないか、など書面や数字には出てこない、実態調査を行ったほうが、より安心です。
探偵事務所SATでは、こういった不動産売買の際の、不動産の実態調査を承っております。また、売主や買主の素性がパッとしない場合には、相手側の素性や信用情報などを調べるなども探偵業法に基づき行うことができます。
不動産売買の際の不動産実態調査なら、探偵事務所SATまでご相談ください。
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