【投稿日】 2019年7月10日 【最終更新日】 2023年10月7日

盗聴器があるか調査します

盗聴される場所で最も多いのは一般家庭であり、ほんの小さな電子機器やコンセント、小物などに簡単に盗聴器を仕掛けることができます。まさか自分が…と思っていても、どんな些細なきっかけで誰に恨みや好意を抱かれているかわかりませんし、盗聴による情報収集がもっと大きな犯罪につながることも多いのです。

しかし身に覚えがないのにお金を払ってまで盗聴器の調査をする気になれないという方も多いことでしょう。それならまずは、自分で盗聴器を探してみてはいかがでしょうか。

この記事では、自分でもできる盗聴器の発見方法を紹介します。実際に発見した場合の注意点と対処法もよく読んだうえで試してみてください。

特別な技術や機材がなくても盗聴器は自分で発見することは不可能ではない

盗聴器をひとつも漏らさず発見しようと思ったら、探偵や盗聴器発見業者などのプロに依頼して、高性能の発見器で探すのが一番です。しかし盗聴器の多くがターゲットとなる場所に設置するものである以上、注意深く探せば見つけることは不可能ではありません。

何より、家の中にせよ会社のオフィスにせよ、見慣れないものが置かれているなどの変化があれば、まず気づくのはいつもそこで過ごしている人間のはずです。

盗聴器が仕掛けられた場合の変化

  • 電気代が急に高くなった
  • インターネット、電話回線、テレビなどにノイズが入るようになった
  • 家族しか知らないはずのことを他人が知っている
  • 見覚えのないものが家の中にある
  • 家の近くに長時間同じ車が停まっている
  • 不審な人物をよく見かける
  • 周辺で不審な物音がした
  • 最近空き巣が入った
  • 知人でも見ず知らずでも、目的のよくわからない訪問者がいた

盗聴器の仕掛けられやすい場所、盗聴器の形状、盗聴器が仕掛けられた場合に起こる変化について理解し、ぜひ早期発見に努めてください。

目視で確認して盗聴器を発見する方法

素人が盗聴器を見つけるなら、慣れない発見器を使うより目視で探す方がずっと確実です。そのために大事なのは、ほんの少しの違和感にも気づくように気を付けておくこと。見覚えのないものや誰がいつ買ったかわからないものには、盗聴器が仕掛けられている可能性があります。

中でも特に気を付けるべき場所や探し方、よく仕掛けられている盗聴器の形状について説明します。

最も見つけやすい箱型(ボックス型ともいう)盗聴器

黒くて四角い、いかにもといった形の盗聴器です。大きさはおおむねマッチ箱程度で、電池式でどこにでも仕掛けられるもの、録音機能があるものなどがあります。

箱型盗聴器は場所を選ばないものが多いため、家の中だけでなく車の中も探してみてください。

家の中で仕掛けられやすい場所

  • 大型家具や家電の内部・裏面・下部など
  • ブレーカーの内部
  • ぬいぐるみ・花束・鉢植えの中
  • 電話機の下
  • ベッドの下
  • 換気扇の内部
  • 照明器具
  • ドアポスト上部
  • エアコンの室外機・室内機
  • その他、陰で暗くなっているところ、高くて見えない場所

車の中で仕掛けられやすい場所

  • ダッシュボードの中
  • 座席シートの下や脇
  • ぬいぐるみなどの装飾品の中
  • 車内の照明器具の内部
  • その他、陰で暗くなっているところ、見づらい場所

当然わかりづらいところに仕掛けられてはいますが、盗聴器自体は他の何かと見間違うような形をしていないため、比較的素人にも見つけやすいです。しかし最近ではもっと見つかりにくい盗聴器がたくさんあるため、一目で盗聴器だと分かるボックス型はあまり使われなくなってきています。

小型電化製品や日用品に似せた擬態型盗聴器

どこにでもあるような小型電化製品や小物などに似せた擬態型盗聴器は、どこにでも自然に設置できるため使用頻度も高いです。

擬態型盗聴器の主な種類(何に擬態しているか)

  • コンセントタップ、アダプター
  • 延長コード
  • 時計
  • 電卓
  • リモコン(TV、エアコンなど様々)
  • パソコンのマウス
  • USB
  • 携帯電話などの充電器・予備バッテリー
  • イヤホン、ヘッドホン
  • 車のリモコンキー
  • ペン
  • カードタイプ(名刺サイズでポイントカードなどに擬態できるもの)

擬態型盗聴器の種類はこれ以外にも無数にあります。よって気を付ければきりがないので、形状は「こんなものもあるのか」と参考程度に心にとどめてください。大事なのは、あらゆるものに盗聴器が仕掛けられている可能性があると知ることです。

擬態型盗聴器である可能性が高いもの

  • 見覚えのないものやいつの間にかあったもの
  • 誰かにもらったもの
  • 誰も買った覚えがない、入居前からあったもの

これは家やオフィスだけでなく、カバンの中や普段の持ち物などにも同様に注意が必要です。一般的に盗聴犯は、個人情報を手に入れることを目的としています。そのためには家の中だけでなく、外出時も盗聴していると考えるべきです。

コンセント周辺の盗聴器

コンセントや電話回線の周辺は、特に盗聴器が仕掛けられやすい場所です。

使用されるのは主に先ほど説明した擬態型盗聴器の類ですが、他の場所に比べると回線に紛れてなかなか見つかりにくいという特徴があります。自分で配線工事をしたとしても、詳しい人でなければ細かい部品の形状までは覚えていない場合がほとんどだからです。

しかもこれらの場所に設置すれば電源が確保されているため充電や電池交換の必要がなく、犯人はずっと盗聴し続けることができます。盗聴器を仕掛けるのにとても適した場所なのです。

コンセント周辺に仕掛けられる盗聴器の形状

  • コンセントタップ型:電源に直接指すタイプでは、台形の型か平たい型の白くて3面に穴のあるものが多いです。
  • 延長コード:何の変哲もない延長コード型です。
  • クリップ型:コンセントの裏側に取り付けるもので、黒い箱型にクリップがついているためこう呼ばれます。

これらはどれも自分が設置したものと盗聴器の判断がつきにくく、すべて見つけるにはプロに依頼するしかありませんが、コンセントタップ型の場合は見分ける方法がないわけではありません。それは、コンセント本体にA~Fのいずれかのアルファベットが書かれていないか調べることです。

このアルファベットは盗聴器の周波数です。しかし書いてあるからといって必ずしも盗聴器とは限らないので、こちらも参考程度に留めておいてください。

固定電話周辺の盗聴器を見つける方法

固定電話周辺に仕掛けられる盗聴器も、モジュラージャックに擬態したものやクリップ型など、設置の仕方はコンセント周辺と似たようなものです。しかし目視では簡単に見つけられないため、別の方法をとることになります。

固定電話が盗聴されている場合の特徴

  • 電話にノイズが入る
  • 電話を切っているのにダイヤル音が聞こえる
  • ピーっという電子音やクリックするような音が聞こえる
  • 通話料金が高くなった
  • 無言電話やいたずら電話、知人からの用のわからない電話があった

固定電話に仕掛けられた盗聴器は、こちら側が電話を切ったはずが通話状態になっていて、受信機に周辺の音声が筒抜けになるものが一般的です。そして盗聴器を起動するためにターゲットに電話をかけます。そのため、こういった変化に気づくことが盗聴器発見の第一段階となります。

しかし電話周辺ということはわかっても、電話機の中なのかモジュラージャックなどの部品なのか電話線なのかはわかりません。よってこれらはあくまで盗聴を疑うきっかけであり、実際に盗聴器を発見するためには盗聴器発見器が必要となります。

探偵や専門業者に依頼するのが確実ですが、自分で発見したい場合にはこの記事の「市販の盗聴器発見器を利用する方法」の項を参考にしてください。

スマートフォンのアプリで盗聴器を発見する方法

スマートフォンに第三者が勝手にアプリをダウンロードして持ち主を盗聴するというパターンも増えています。スマホは録音・送信機能がついているうえ、いつも持ち歩くものであるため、個人をターゲットにした盗聴に適しているからです。

スマホに仕掛けられた盗聴アプリを発見するアプリというものがあります。セキュリティアプリと同じで、外部にデータを送信しているような不審なアプリやウィルスがないか調べるためのものです。しかしせいぜい「発見できる場合もある」といった程度で、日々進化する盗聴アプリに発見アプリが追い付いていないのが現状です。

それよりはスマホをこまめにチェックし、必要のないアプリやインストールした覚えのないアプリを削除していく方が役に立ちます。

スマホの盗聴アプリへの対策

  • 自動ロックの設定時間を短くし、第三者に見破られにくいパスコードを設定する
  • 絶対にスマホをなくさない・第三者の手に渡さない
  • スマホのアプリ一覧をチェックして見覚えのないアプリを逐一削除する
  • 設定から「実行中」のアプリに覚えのないものがないかチェックする
  • 不審な点があればスマホを初期化する
  • フリーWi-Fiや不明なWi-Fiには接続しない

盗聴アプリの中にはインストールされていることすらわからないものもあり、発見するのは極めて難しいため、インストールされる危険を取り除くことが最大の対策となります。

またよく勘違いされますが、スマホで部屋などに仕掛けられた盗聴器を探すことはできません。なぜならスマホが送受信できる電波と盗聴器の電波は、基本的に周波数が異なるからです。

ラジオで盗聴器を発見する方法

盗聴器とFMラジオは同じアナログの電波を使っているので、手動ダイヤル式FMラジオでも盗聴器を探すことができます。設置された盗聴器が受信している電波をラジオで受信するのです。もしもラジオから部屋の中の音が聞こえたら、どこかに仕掛けられた盗聴器が室内の音声を拾っているということになります。

用意するもの

  • ダイヤル式FMラジオ
  • 継続的に音を出すもの(スマホ、CDプレイヤー、テレビなど何でも)

ダイヤル式がいいのは、段階的にすべての周波数をチェックすることができるからです。

手順1:すべての家電の電源を入れて音を流す

まずは調査したい部屋を閉め切り、部屋のすべての家電の電源をONにします。そして部屋の真ん中あたりに音を出すものを置き、継続的に音を流します。

盗聴器は部屋内の電子機器から電源を拾う場合が多いので、証明も含め家電の電源はすべてONにしてから行ってください。音を出すのは盗聴器が拾える音声を発生させるためと、音声を感知して起動する盗聴器を起動させるためです。

手順2:FMラジオの周波数を最小から少しずつ上げていく

ラジオの電源を入れ、まずは周波数を最小に設定します。そしてできるだけゆっくりチューニングダイヤルを回し、少しずつ周波数を上げていきます。このとき、音量はうるさくない程度に大きめに設定する方がいいです。

周波数を少しずつ上げていくのは、すべての周波数を漏らさずチェックするためです。盗聴器によく使用される周波数から調べていくのもひとつの手です。

盗聴器に多い周波数

  • 398.605MHz
  • 399.455MHz
  • 399.030MHz
  • 139.970MHz
  • 397.250MHz
  • 139.940MHz
  • 140.000MHz
  • 398.640MHz

手順3:ラジオから部屋の中の音が聞こえないか注意する

部屋の中で発生させている音が、ラジオから聞こえてこないか注意して聞きます。もし聞こえたら、近くに盗聴器が仕掛けられています。とりあえずはその周波数で固定してください。同時に、ラジオの音量はスピーカーから音声がはっきり聞こえるくらいに上げてください。

手順4:盗聴器が仕掛けられている場所を特定する

今度はラジオを手に持ち、自分で声を発しながら部屋の中を移動します。自分の声がより大きくなる場所を突き止めれば、そこに盗聴器が仕掛けられている可能性が高いです。

「ここかな?」と思う場所が見つかれば、FMラジオの音量を上げてみてください。キーンと高い音が響けば(ハウリング)、ほぼ間違いなくそこに盗聴器があります。

FMラジオではすべての盗聴器は発見できない

あくまで「FMラジオで発見できる盗聴器もある」というだけで、すべての盗聴器がこれで発見できるわけではありません。むしろ最近はFMラジオに引っかからない周波数の盗聴器が増えています。また、アナログ電波以外を用いたものや録音式などはそもそも無理です。

しかし盗聴マニアの間で共有されるような盗聴器にはある程度対応できるため、気になるならやってみる価値はあります。

市販の盗聴器発見器を利用する方法

出典画像AMAZON:MYRIANN

市販の盗聴器発見器を用いれば、FMラジオよりはるかに広域の電波に対応できます。つまり色んな種類の盗聴器を発見できるわけです。発見するための基本的な手順は、FMラジオを使った場合とよく似ています。

盗聴器発見器の使用手順

    1. 調査したい部屋を閉め切って、すべての家電製品の電源を入れる
    2. 用意した音源から音声を発生させ、部屋の中心に置く
    3. 手袋をはめて盗聴器発見器を起動させ、部屋の中を移動しつつ盗聴器を探す
    4. ハウリングの最も強い場所を特定する

※詳しい方法は説明書を参照してください。

盗聴器発見器はFMラジオより性能はいいとはいえ、市販のものは価格帯も広く精度はまちまちです。そしてやはり、調査時に電波を発していない盗聴器を見つけることはできません。犯人が自在にON・OFFを切り替えられるリモコン式や、デジタル盗聴器には対応できないのです。

盗聴器をすべて発見するには、仕掛けた犯人の特定や動機の解明などが先決となります。そこから設置個所と盗聴器の種類を推理し、それぞれに適した発見方法を選択しなくてはなりません。

そのことを踏まえて、実際に盗聴器を発見した場合にどうすればいいのか、何に注しなくてはならないのかを次の項で解説します。

実際に盗聴器を発見したときの注意点と対処法

盗聴器を見つけたときの対処法

  • できるだけ小声でしゃべる
  • 会話よりも大きな物音を立てる
  • 盗聴器の近くで音楽をかける
  • 大事なことはメールや筆談で伝える
  • 盗聴器に触れるときには手袋などをつけて指紋を残さない

盗聴器を見つけたときに気を付けること

  • 大声を出さない
  • 盗聴器を発見したことを声に出さない
  • 見つけた盗聴器はそのままにしておく

盗聴器を発見して終わりという場合もありますが、もし犯人が自分にターゲットを絞って盗聴を行っていた場合、さらなるトラブルが起こる可能性もあります。そのため盗聴器に気づいてないふりをして過ごし、相手の出方をうかがうのが正しい対応です。

盗聴器の発見を探偵に依頼するメリット

ただの盗聴マニアの犯行であれば、盗聴器を撤去して終わりです。代わりの盗聴器を設置しにわざわざやってくるということはまずありません。

しかし盗聴の最も恐ろしいところは、もっと大きな犯罪の情報集めに利用されるという点です。特に個人的な恨みなどを買っていた場合、盗聴器が撤去されればもっと過激な方法で接触してくることも考えられます。それを防ぐためには犯人を特定し、総合的な対策を取らなくてはなりません。

そういった調査を最も得意とするのが探偵です。証拠を集め、犯行を根っこから立ちたいのであれば、探偵に依頼するのが最善の方法です。

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