【投稿日】 2018年6月27日 【最終更新日】 2021年10月21日
自分で配偶者の浮気調査をする場合、証拠を確保するために役立つアイテムのひとつにGPSがあります。カーナビやスマホアプリなどにも使用されているGPSですが、実際に浮気調査に使うためには、GPSの種類や特徴をある程度把握することが必要です。
ここではGPSを使い、自分で浮気調査をしたいとお考えの方に向け、GPSの種類と特徴、実際に浮気調査をするために役立つGPSとは何か、またGPSを使い自分で浮気調査をすることによるリスクまで、幅広い情報をお届けします。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
GPSを使う前に!GPSの種類と特徴をチェック
GPSは、大きく2種類に分けることができます。まずは種類と特徴について見ておきましょう。
リアルタイム型 | ロガー型 | |
---|---|---|
仕組み | 製品本体から電波が発信される | 製品本体に行動の履歴が保存される |
現在地の特定 | 可能 | 不可能 |
メリット | ・スマホなどから逐一現在地を確認できる ・バッテリーの容量が大きいものが多く中には一ヶ月ほど使用できるものもある |
・万が一発見された場合も、個人情報を登録していないため身元が割れる心配がない ・リアルタイム型に比べて安価 |
デメリット | ・見つかった際にSIMカードから身元が判明する可能性がある ・電波の弱いところでは精度が悪い ・圏外となる場所では使用できない |
・リアルタイムでの行動が把握できない ・機器を回収するまで、行動が確認できない |
自分で浮気調査をするなら「GPSロガー」を使う方法がおすすめの理由
価格の面を別にすれば、リアルタイムで情報が得られるリアルタイム型の方が浮気調査に適しているように思えます。
しかし、浮気調査の最終目的が、単に浮気の事実を確認するだけではなく、裁判などで使用できる浮気の証拠(不貞行為の証拠)を得ることであれば、GPSロガーがおすすめです。
- 操作が簡単である
- 安価で購入できる
- 様々なタイプ(車の外側に取り付けられる、磁石タイプのGPSロガーなど)がある
- 浮気調査をしていることが配偶者にバレにくい
の4点が挙げられます。
いくら高性能のGPSだとしても、使いこなせなければ意味がありません。配偶者にバレてしまうのは論外です。
しかし、素人が自分で浮気調査をする際に、GPSロガーを薦める理由はそれだけではありません。一番の問題点は、プロと素人の技術の差です。
プロの探偵は、GPSロガーによりある程度の行動ルートを絞り込んだ後、尾行や張り込みといった手段を用いて、最終的に不貞行為の証拠を獲得します。この際に、万が一見失うリスクなどを考え、リアルタイム型を使用することがあります。
リアルタイム型のみで居場所を絞り、後から追いかけるというよりも、前もって行動を把握した上で、最終確認のために用いると考えてください。
一方、素人の浮気調査の場合も、リアルタイム型を使い、ラブホテルなどにいることを把握することは可能です。しかしGPSのデータだけでは不貞行為の証拠として認められることはありません。
また、位置情報が確認できたとしても、すぐにその場に駆けつけることができるでしょうか?また、急ごうとするあまりに交通ルールを無視してしまう、怪我や事故に巻き込まれてしまうといった事態も想定できます。
仮に証拠写真・動画を撮影できたとしても、撮影に至る前に知らない間に違法行為に手を染めている、証拠として使えないレベルであるというケースも多いです。
つまり、高価なリアルタイム型を購入、またはレンタルしたとしても、金額に見合う利益が得られる可能性は限りなく低いと言えます。
探偵に依頼する前に「浮気の事実確認をしておきたい」「出張とウソをついている日の行き先を把握したい」とお考えの場合であれば、GPSロガーで十分可能だということをお伝えしておきます。
探偵に依頼後、相談の上、リアルタイム型を使う方法も
自分で浮気調査を行うのであれば、GPSロガーが便利だとお伝えしましたが、探偵に依頼した後に、探偵からリアルタイム型のGPSの設置を勧められることがあります。
この場合は、探偵が不貞の証拠を掴むために配偶者の現在地を把握したいと考えているわけですから、積極的に有効活用しましょう。
GPSは購入?レンタル?どちらが効率的?
リアルタイム型の場合、精度が高ければ高いほど高額になるため、販売ではなくレンタルが主流です。購入可能なものであっても、位置情報を自分で分析しなければいけないなど、素人が使うには難易度が高いと考えておいたほうが良いでしょう。
ただし、レンタルの場合
- レンタルの際に、個人情報を登録する必要がある
- 万が一配偶者に気付かれ、破壊された際には弁償責任が生じる
といったリスクもあります。
一方、ロガー型の場合は1万円前後で性能の良い機器が購入できるため、レンタル利用よりも購入が主流です。
しかし、浮気調査にGPSを使用するのであれば、レンタル、購入のどちらが良いかを考える前に、取扱業者を慎重に選んでください。
- 使い方をしっかり説明してくれる業者かどうか
- 不慮の事故で壊れた場合、故意に破損した場合の賠償額についての説明があるか
- 個人情報の取り扱いに関して安心できるか
- (インターネットを通して購入する場合)日本語の説明書があるか
- 使い方がわからない場合のアフターフォローがあるか
上記内容は、最低限確認すべき内容です。
- GPSを購入またはレンタルに費やせる予算
- 機械に対する知識レベル
- バレた場合のリスク
などを総合的に考え、自分に合った方法を選んだ上で、信頼できる業者を選びましょう。
自分でGPSを使い、浮気調査を行うリスクとは?
配偶者の行動範囲や現在地を知るという意味で、大変便利なGPSですが、自分で調査をするのであれば、様々なリスクを想定しておく必要があります。
知らずに違法行為となる可能性がある
自分の家や配偶者の車、持ち物にGPS機器を取り付けることは問題ではありません。
しかし、第三者である浮気相手に対しては合法的にGPS機器を設置することは不可能です。決して「黙って設置すればいいのでは?」などと思わないでください。
- 浮気相手の敷地内や家に無断で侵入し、車や持ち物にGPS機器を取り付ける:住居侵入罪
- 浮気相手の車に無断でGPSを設置:プライバシー侵害
- GPS機能を用いて浮気相手を監視し恐怖心を与える:ストーカー規制法違反
など、高い確率で違法行為と判断されます。
「知らなかった」「元はと言えば、浮気した相手が悪い」などという言い訳は通用しません。逆に、浮気相手から訴えられてしまうリスクもあります。
レンタルの場合、想像以上に高額な出費となる可能性がある
レンタル会社では、数日間のレンタルで証拠が掴めれば、探偵に支払う調査費用を節約できるとうたっていることが多いです。もちろん、実際に証拠が掴めれば良いのですが、現実的にはそう上手くいくことばかりではありません。
また仮に現在ラブホテルにいるといった情報を得られたとしても、撮影技術がなければ証拠は確保できません。夜の暗闇の中、配偶者と浮気相手の顔がはっきりとわかる状態で撮影するのは至難の技です。
探偵は、いかなる状況においても撮影ができるよう、最新の機材を揃え、準備万端な状態で調査を行います。あなたは同じレベルの機材を揃えることができるでしょうか?
GPSの存在がバレてしまい、その後の調査が難航する
GPSの存在がバレることは、そう珍しいことではありません。
一例をご紹介しましょう。
- 挙動不審になり、配偶者が不審に感じたためバレた
- バッテリー交換中にバレた
- 車の底に取り付けたまま、配偶者が車検やオイル交換に行きバレた
- ホテルにいることが分かったため、自分の車で現地に行きバレた
さらにリアルタイム型の場合、バレてしまったときにはSIMカードなどからあなたが設置したことが判明します。ロガー型の場合は個人情報の登録はないものの、配偶者の警戒心が高まることは間違いありません。
実際に自分でGPSを設置し、バレたからと探偵に依頼する人が増えています。GPSを発見した配偶者の警戒心が強くなるのは言うまでもありません。
証拠を隠滅する可能性が高いですし、浮気相手としばらく距離を置くこともあります。
バレた後に探偵に依頼したとしても、通常以上に調査に時間もお金も必要となることを知っておきましょう。
GPSを使って自分で浮気調査をするよりも、探偵に依頼した方が確実
GPSを使うことで、配偶者のウソを見破ったり、現在どこにいるかを把握したりすることは可能です。
しかし、あなたの本来の目的は浮気の証拠(不貞行為の証拠)を得ることではありませんか?
例え配偶者のウソを見破ったとしても、ラブホテルにいたことが判明したとしても、それだけでは裁判で戦うことになった際に証拠として提出することは不可能です。
「探偵に依頼する調査期間をできるだけ短くしたい」「調査費用を安く抑えたい」というお気持ちは理解できます。実際に証拠が多ければ多いほど、費用も期間も減らすことが可能です。
しかし、良心的な探偵事務所であれば「契約後、まずはGPSを設置し、一定期間配偶者の行動パターンを探りましょう」といった提案を行うことをご存知でしょうか。
探偵事務所SATの場合も、いきなり尾行・張り込みといった方法をとることは極稀です。お話をお伺いし、まずはGPSを用いてある程度情報収集した方が効率的であると判断した場合、依頼主に設置をお願いします。
設置場所、扱い方、長期間に渡る場合はメンテナンスに関する内容もお伝えします。さらに、不安に感じること、不明点等に関しましても、即座に対応いたしますので、GPSの扱いに慣れていない方でも、心配は不要です。
「何がなんでも、証拠をたくさん集めてから依頼しなければいけない」などと思い込む必要はありません。
できるだけリスクを最小限に抑え、浮気調査を実行するためにも、まずは一度、探偵事務所SATにご相談ください。
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