【投稿日】 2018年5月25日 【最終更新日】 2021年10月21日

探偵が調査に使う特殊機材や道具と聞くと、どのようなイメージが浮かぶでしょうか?

漫画やドラマの中の探偵は、様々な特殊機材を使用しています。しかし、実際の探偵は、一般の人でも入手可能な機材や道具を使用し、調査を進めることが一般的です。

特殊機材を入手し、さらに改造を進めることで、新たな機能を追加することも可能です。もちろん、違法行為によって収集した証拠は、裁判などにおいて証拠とは認められません。カメラの外観を偽装するなど法律に基づく範囲の改造を行います。

それでは、早速、探偵が調査の際に使う道具についてご紹介しましょう。

探偵がメインに使う撮影機材とは?

証拠を獲得するためには、撮影は欠かせません。まずは撮影機材から見ていきましょう。

カメラ

カメラといっても、その種類は多岐に渡ります。主な用途とメリットをご紹介します。

種類 用途 メリット
デジタル一眼カメラ 短距離・中距離・長距離・夜間の撮影に対応 高画質
・様々な撮影条件の中でも顔の判別可能
コンパクトデジタルカメラ 徒歩での尾行、張り込み時の撮影 目立ちにくい
・カメラの外観を偽装し
デジタルビデオカメラ 対象者の動画撮影 データが劣化しない
・状況証拠として強い
望遠カメラ 遠距離撮影 200m離れた状態でも、証拠として使えるデータが撮影可
暗視カメラ 夜間撮影 夜間でも証拠として使えるデータが撮影可

ここで特にポイントとなるのが「望遠カメラ」「暗視カメラ」です。

市販のカメラにも、ズーム機能やナイトショット機能がついているため、探偵事務所の中には、それらの機能を用いて撮影を行うところも少なくありません。

カメラに詳しくない依頼主の場合「ズーム」「夜間撮影機能あり」と聞いただけで安心してしまう方もいらっしゃいますが、一度、実際に撮影した写真を見せてもらうことをおすすめします。

顧客のプライバシーのためなどと言い訳をして、見せてくれない探偵事務所は問題有りと判断して構いません。撮影技術を確認してもらうための資料に写っているのは、駅の看板でも良いのです。撮影技術を提示できない探偵事務所は、撮影能力に自信がないと考えて良いでしょう。

三脚

カメラを固定して撮影するためには、三脚が必須です。車内や建物の中など安定した場所に固定する場合は、重量タイプ、徒歩尾行がメインとなる調査の場合は、手のひらサイズなど、調査の方法や使用場所によって使い分けます。

プロの探偵は市販品として販売されている三脚を改造し、同時に2台のカメラを設置できるようにしたり、カメラをすぐに設置できるようマグネット型に改造したりと、撮影シチュエーションに合わせて使いこなしています。

またカメラを三脚に固定し、離れた場所から操作するためのリモコンも調査における必須アイテムのひとつです。

盗聴器発見調査に使う特殊機材とは?

盗聴器発見調査の場合、さらに高度な専門機材が必要です。主に使用されている2つの機材についてご説明しましょう。

・広帯域受信機(ワイドバンドレシーバー)

手に持つハンディタイプと据え置きタイプの2種類があります。アナログタイプの盗聴器が主流であった時代には、大活躍していました。盗聴器発見の基本機材ですが、最新のデジタル盗聴器を発見するには、やや難があります。

・スペクトラムアナライザー

広帯域受信機と比較すると、より広範囲の周波数に対応できるため、盗聴器・盗撮機の発見成功率が上がります。ただし、高価格であり、扱いが難しい点から、全ての探偵事務所が所有しているわけではありません。

探偵事務所SATでは2種類の機材を上手く使い分けながら、盗聴器発見調査を実施しています。

証拠となる音声を録音するには?盗聴器とICレコーダーを活用

特に浮気・不倫調査の場合、2人の会話から親密度合いをはかったり、電話の内容から次のデートの日を調査したりすることがあります。その際に探偵が利用する録音装置は、盗聴器、そしてICレコーダーです。

現在の日本では、盗聴行為自体は違法ではありません。また、無断で他人の敷地に侵入し設置することは違法ですが、例えば夫が妻の浮気を疑い、探偵を招き入れて盗聴器を設置してもらうこと自体は何の問題もありません。

さらに現在、ICレコーダーの性能は格段に上がっています。街中でも対象者の声だけを拾い出すことも可能です。証拠として利用するだけでなく、会話から次の行動パターンを予測する、交友関係や仕事に関する情報を得るなど、様々な用途に利用しています。

調査機材に関する疑問は、探偵に尋ねることが大切

よほど機械に詳しい人でない限り、話を聞いただけでは探偵が使用する調査機材の具体的内容を理解することはできません。

もちろん、高機能の機材を使用すれば、必ずしも証拠が獲得できるとは言えませんが、市販の安価な機材だけで調査を進めるよりも成功率が上がるのは事実です。また、調査機材に力を入れていない探偵事務所は「調査力に自信があるため、問題ありません」など、機材よりも探偵自身の調査力をPRする傾向にあるため、注意してください。

もちろん探偵の調査力も大切ですが、依頼主が求めているのは確固たる証拠のはずです。

  • どのような調査機材を使用しているのか
  • 調査機材を使うことで、どのような効果が得られるのか
  • どれくらいの写真、動画が撮影できるのか

といった具体的な内容を質問してください。

調査機材自体は、企業秘密のため見せられないという探偵も存在します。その場合は、撮影した写真や動画を確認できれば問題ありません。

しっかりとした説明ができない探偵事務所や、曖昧に誤魔化そうとする探偵事務所は、調査機材に力を入れていない可能性大です。

探偵は特殊機材や道具を使用し、証拠を獲得する。契約前に、機材の内容について質問し、納得した上での依頼が◯

調査のプロである探偵は、情報や技術を元に、様々な個人情報を入手することが可能です。「尾行」「張り込み」「聞き込み」は調査の基本です。

しかし、単に調査を行うだけではなく、裁判等で使用するためには「写真」「動画」「音声」といった第三者が見てもはっきりとわかる証拠を入手しなければいけません。

どのようなシチュエーションであっても、証拠を獲得できるだけの機材があるかどうかが、安心して依頼できる探偵事務所かどうかの分かれ目と言えるでしょう。

探偵事務所SATでは、使用する調査機材について、全て事前にお話いたします。また、市販のカメラ、ビデオなどで撮影した場合と、使用している特殊調査機材で撮影した場合の違いについても確認していただくことが可能です。

探偵一人ひとりの技術力と高機能の調査機材、道具の両方が合わさってこそ、依頼主が求める証拠獲得ができる、そう我々は考えています。

調査に関する不安点、心配事はもちろんのこと、使用する調査機材に関する質問に関しましても、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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