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同業者から見た、良い探偵事務所の選び方や選定基準
【投稿日】2021年10月24日
「探偵に依頼する」と決めた時にまず行う必要があるのが探偵事務所選びです。
探偵事務所には、浮気調査や人探し、警察が対応しないような事件の証拠集めなどを依頼できますが、一般の方は探偵に対して馴染みがないことがほとんどです。
そのため、そもそも探偵どのような点を重視して探偵事務所を選べばよいのか悩んでしまう方が多くいます。
そこで今回は、同業者から見た良い探偵事務所の選び方や選定基準を解説いたします。
同業者から見た良い探偵事務所の選び方
同業者から見た良い探偵業者というのは、依頼者が一度で理解できるような料金体系になっていることや見積もりの内訳や説明が分かりやすいことが特徴です。
探偵事務所の選び方はいくつかありますが、特に重視したいのはこれからご紹介する「料金体系」「問い合わせ時の対応」「探偵との相性」の3点です。
選び方1:料金体系で選ぶ
料金体系は探偵事務所ごとに異なります。
探偵事務所の料金体系は「成功報酬制」「時間制」「パック制」のいずれかになっているのが一般的です。
時間制は「1時間あたりの料金×かかった時間」で計算され、パック制は○時間当たり○万円というように料金と時間が決められています。
時間制とパック制は相場から大きく外れた料金であったり、経費を水増ししたりしない限りトラブルになるケースは少ないですが、成功報酬制は悪質な業者がうまく利用しているケースがあります。
そもそも成功報酬制とは、依頼した調査が成功して初めて調査料金が発生するという仕組みです。
成功報酬制には2つの種類があり、「完全成功報酬制」と「半成功報酬制」に分けられます。
完全成功報酬制は着手金が不要なのに対し、半成功報酬制は成功・失敗に関わらず着手金を支払う必要があります。
これら2つの成功報酬制の成功条件は探偵側が依頼者と相談しながら設定し、成功条件によって料金を決定していくため、料金が高くなりやすいのが特徴です。
成功条件をクリアしない限り着手金以外の料金は発生しないので、浮気調査など「確実に証拠を掴みたい」という場合に向いています。
悪質な探偵事務所の場合、成功条件を依頼者の目的と外れた比較的簡単にクリアできるものに設定して料金を取るケースがあります。
成功報酬制の探偵事務所に依頼する場合は、きちんとヒアリングをし、依頼者が納得できる成功条件や料金を設定する探偵事務所に依頼しましょう。
選び方2:問い合わせ時の対応で選ぶ
ネット上でホームページや口コミを調査するだけでなく、実際に問い合わせた時の対応を知っておくことも良い探偵事務所を選ぶ上で大切です。
問い合わせの段階から親身になって相談に乗ってくれるところは良い探偵事務所である可能性が高いです。
反対に、依頼者の話を受け流して見積もりや面談など次のプロセスに強引に進めようとするところは良い探偵事務所とは言えないので避けましょう。
選び方3:探偵との相性で選ぶ
調査を依頼する際は、プライバシーに関わる情報を探偵に伝える必要があるため、言いづらいことを安心して話せるような相性の良い探偵を選ぶことが大切です。
問い合わせや見積もり、面談など、契約前のプロセスの中で「信頼できるか」「言いづらいことを安心して話せるか」を見極めましょう。
信頼できる探偵の特徴は、問い合わせや面談の中で、調査内容や料金について丁寧に説明している点です。
もし、依頼者が質問した内容について曖昧な回答をしたり、ごまかしたりする様子が見られる場合は信頼できる探偵事務所とは言えません。
良い探偵事務所を選ぶ際は必ず契約前に事務所に出向き、探偵を人柄を確認しするようにしましょう。
良い探偵事務所を選ぶための4つの選定基準
良い探偵事務所は、最低限のルールを守った上で依頼者が安心できるような仕組みを作っていることがほとんどです。
依頼者が安心できるような仕組み作りをしている良い探偵事務所を選ぶためには、以下のような4つの選定基準を持って判断しましょう。
- その1:事務所の所在が確認できるか
- その2:サイトに「探偵業届出証明書」が表記さているか
- その3:見積もり時の料金内訳が分かりやすいか
- その4:メリットだけでなくデメリットやリスクに関する説明も行っているか
その1:事務所の所在が確認できるか
通常、探偵事務所のホームページには事務所の所在地と代表者名が記載されています。
もし相談予定の探偵事務所のホームページに事務所の所在地や代表者名がない場合は、問い合わせて確認しましょう。
また、契約をする際は必ず探偵事務所に訪問し、実態があることを確認しましょう。
契約をする前に事務所に訪問するのはホームページに所在地や代表者の記載がある場合でも同様です。
喫茶店や依頼者の自宅などで契約を済ませようとする探偵事務所は、実際は事務所の実態がないような悪質な探偵業者の可能性があります。
その2:サイトに「探偵業届出証明書」が表記さているか
探偵業を開始する場合は業務開始の前日までに「探偵業開始届出書」を出す必要があります。
探偵業開始届出書を提出すると公安委員会から「探偵業届出証明書」が発行されます。
優良な探偵事務所であれば、探偵業届出証明書や探偵業届出番号がホームページや事務所の目に付く場所に掲載されているはずです。
もし掲載されていない場合は探偵業をするにあたって公安委員会に届出をしていない可能性があります。
不安な場合は探偵事務所に直接確認するか管轄の警察署に問い合わせましょう。
ただし、警察署によって対応が異なるため、調べてもらえない可能性があります。
届出をしていることが確認できない場合は他の探偵事務所を探しましょう。
その3:見積もり時の料金内訳が分かりやすいか
優良な探偵事務所の見積もり書の内訳は「人件費」「機材費」「交通費」など、一眼見てどのような費用なのかを把握できるように作成されています。
一方で悪質な探偵事務所は、料金の内訳を開示せず最終的な請求金額のみを記載していたり、大まかな内訳のみを記載してどの項目にどれだけの費用がかかっているのかを把握できないようにしています。
見積もりの内訳を曖昧にしている理由は料金の水増しをするためです。
料金を水増しした場合、細かい項目を書いてしまうと、明らかに相場よりも料金が高い項目があるため依頼者は気づいてしまいます。
そのため、大まかな内訳に留めているのです。
このような理由から、探偵事務所を選ぶ際は見積もり時の料金内訳が詳細で分かりやすいかどうかを基準に選ぶことをおすすめします。
その4:メリットだけでなくデメリットに関する説明も行っているか
探偵に依頼するメリットは多い反面、デメリットやリスクもあります。
例えば浮気調査を依頼した場合、「不貞行為の証拠を掴める」などのメリットがある一方で、費用がかかる点や証拠が掴めない可能性がある点は探偵のデメリットです。
例えば、「そもそも不貞行為をしていなかった」「浮気相手と会っていない期間だった」という場合は探偵でも証拠を掴むことはできません。
このようなデメリットについてもあらかじめ説明し、現実となってしまった場合の対応についても相談することができるところは良い探偵事務所であると言えます。
こんな謳い文句には注意!避けるべき探偵事務所の特徴
世の中には良い探偵事務所もあれば、依頼者からお金を騙し取ろうとするような悪質な探偵業者もあります。
良い探偵事務所を選ぶためには、以下の3つの特徴を元に悪質な探偵事務所を見分けて選択肢から外していくことが需要です。
- 特徴1:「お金を取り戻せる」と謳っている
- 特徴2:「提携している弁護士を紹介する」と宣伝している
- 特徴3:「業界最安値」「100%成功します」などと誇大広告を打っている
特徴1:「お金を取り戻せる」と謳っている
そもそも探偵は調査を専門とする機関です。
お金を取り戻すためには法律行為を行う必要がありますが、探偵が法律行為を行うと「非弁行為」という弁護士法違反になります。
「お金を取り戻す」という観点において探偵が行えるのは、法律行為を行うために必要な証拠集めや犯人の特定です。
加害者と交渉したり、お金を取り戻すための手続きをしたりすることはできません。
「お金を取り戻せる」「事件を解決する」などと謳っている場合は悪質な探偵事務所の可能性が高いため、依頼するのは避けましょう。
特徴2:「提携している弁護士を紹介する」と宣伝している
弁護士以外の業者が依頼者に弁護士を紹介する行為は「非弁提携」という弁護士法違反にあたる可能性があります。
弁護士法では、弁護士以外の業者が報酬を得る目的で業として弁護士を紹介することを禁止しています。
弁護士以外の業者が弁護士を紹介する際に広告やホームページなどで宣伝している場合や、
紹介無料を謳っている場合も非弁行為に該当する可能性が高いです。
例えば、浮気調査での依頼に対して探偵が依頼者に弁護士を紹介し、紹介料を取ろうとしたり、弁護士の業務に介入したりするケースは明らかな非弁提携です。
「弁護士を紹介します」と謳っている場合や、探偵事務所のホームページに弁護士の顔写真や名前が紹介されている場合は非弁提携の可能性があるので注意しましょう。
特徴3:「業界最安値」「100%成功します」などと誇大広告を打っている
ホームページや広告において「業界最安値」「100%成功します」などの魅力的なフレーズを打ち出している探偵事務所には注意が必要です。
「業界最安値」と謳っている探偵事務所は、確かに表示されている料金は安いかもしれませんが、実際は様々な経費が積み重なって他の探偵事務所よりも高くなることがほとんどです。
その理由は、調査のためにはある程度費用がかかるからです。
もしも追加費用がなく本当に表示されている業界最安値の料金だった場合、探偵事務所側は人件費や機材費など、どこか重要なコストを削っている可能性があります。
重要なコストを削っている場合、十分な調査結果が得られなかったり、時間がかかったりすることがあるので注意しましょう。
複数の探偵事務所を比較して信頼できる1社を選ぼう!
日本には数多くの探偵事務所があり、それぞれ異なる特徴があります。
もし、1社目で「信頼できる」と確信できるような探偵事務所に出会えたとしても、他社と比較してみると「実は料金が高かった」という場合や「2社目の探偵事務所の方が相性が良い」ということはよくあるケースです。
探偵を選ぶ際はこの記事でご紹介した選び方や選定基準を参考にして、いくつかの探偵事務所をピックアップした中から信頼できる1社を選びましょう。
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