【投稿日】 2018年8月30日 【最終更新日】 2021年10月21日
「通勤・通学電車の中で毎日出会う素敵な人のことをもっと知りたい」「電車の中で気分が悪くなり、助けて貰った人にきちんとお礼が言いたい。でもどこの誰かわからない」など、電車の中で出会った人に関する人探し依頼も存在します。
ここでは、探偵が電車で会った人を探すことができるのか、また、断られるケース、引き受けてもらえるケースについてご紹介します。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
探偵は、依頼主が電車で会った人を探すこと自体は可能。
毎朝電車で出会う人物であれば、外見や乗ってくる駅、降りる駅などの情報はわかっていることでしょう。こういった情報を伝えるだけで、理論上は、探偵は同じ電車に乗り込み、その後尾行や張り込みを行うことで、勤務先(通学先)や自宅住所を調べること自体は可能です。
調査自体が難しい、難易度が高いというわけではありません。
しかし、合法的な調査を行っている探偵事務所であれば、こういった調査を断るケースは多いです。どうして断るのか、その理由についてご説明します。
犯罪に発展する可能性が高い調査は断られる
「一目惚れしたので、相手のことを調べて欲しいと思っている」という段階では、ストーカーとは言えません。好意を抱く場所が、電車の中でも職場であっても同じことです。
しかし、問題は、本人に気付かれないように探偵に個人情報を入手するため依頼をしているという点にあります。調べた個人情報を元に、依頼主はどのような行動に出るか、現段階ではわかりません。
- 恋人(配偶者)がいることがわかり、諦める
- 勤務先や家を知り、偶然を装って声をかける
といった程度であれば問題はありませんが
- 恋人(配偶者)の存在に逆ギレする
- 家の近くで張り込みを行い、ストーカー化する
- 一方的に憎悪し、暴力などの犯罪に発展する
といった可能性も、否定できません。もちろん、全員がストーカー化するとは言えませんが、絶対に問題はないと無責任に言い切ることはできないと考える探偵事務所こそ、良心的で良い探偵事務所であると言えます。
合法的な探偵事務所が断ることを逆手にとるケースには注意が必要
ストーカー以外にも、犯罪行為に発展する可能性がある依頼は、引き受けてはいけないと探偵業法で定められています。つまり、良心的、合法的な探偵事務所に依頼すれば、断られてしまいます。
断られる=違法行為を犯す可能性があると気づいてくださる方であれば良いのですが、「あの探偵事務所はダメだ!」「自分は絶対問題行動を起こさない!」と言い切る方もいらっしゃいます。
その結果、違法行為を行う悪徳探偵事務所に迷い込んでしまうケースが増えています。「あなたは何も問題行動をしていません」「好きな人のことが知りたいだけですよね」などと自分を肯定してくれることは、気持ちの良いものです。
しかし、その一方、違法行為に手を染め、多額のお金を支払わなければいけなくなった、警察沙汰になったとすればどうでしょうか?悪徳な探偵事務所は、調査方法もずさんであり、相手が気付いたりトラブルに発展したりするケースも多いです。
もしかして相手もあなたに好意を抱いていたかもしれないのに、探偵に頼んだことにより恋が破れたとしたら・・・悔やんでも悔やみ切れませんよね。どうか、一時の気の迷いではなく、冷静に行動することをおすすめします。
電車で会った人を合法的に探してもらえるケースとは?
「電車の中で気分が悪くなった時に、助けて貰った」「親切にしてくれた人にお礼が言いたい」などの目的で、人探しを希望される方もいらっしゃいます。
こういったケースの場合、調査の難易度は異なるものの、基本的に調査は可能です。
- 出会った日時
- 出会った場所(車両の中の位置、駅のホーム)
- 出会った際の状況(詳しく)
- 相手の外見
- 相手の服装
- 相手の持ち物
- 会話の内容
- 電車の場合、どの駅で降りたのか
- ホームの場合、どちらの方面に歩いて行ったのか(電車に乗ったのか)
探偵は、上記のような内容を順番に質問しますので、思い出せる限り答えていきましょう。
探し人の情報を得るために、探偵が行うこととは?
依頼主が持っている情報量にもよりますが、基本的には同じ時間帯の電車(駅)にて、張り込みを行い、相手が現れるのを待つことになります。相手の持ち物に、個人情報を表すもの(学校名、勤務先名など)があった場合は、別の角度から調査を進めることもあるでしょう。
通常の人探しと異なり「トラブルから助けてくれた」「困っているところを助けてくれた」などという場合、写真など調査に役立つ情報に乏しく、難易度が高くなります。
しかし、必ずしも可能性がゼロというわけではありません。まずは一度探偵に相談することをおすすめします。
嘘をついて探偵に依頼しても必ずバレます
上記のような内容をお伝えしますと、本来一目惚れによる調査依頼にもかかわらず「助けて貰った」「恩人」など、ウソの理由を元に、探偵に依頼する人が少なからずいます。
しかし、探偵は調査のプロである以前に、人の話を聞くプロでもあります。大勢の依頼主の話を聞く中で「ウソをついている」と判断するスキルも上がっていますので、とってつけたような嘘は見抜かれてしまうでしょう。
また実際には契約を結ぶ際に「虚偽報告をしていないかどうか」を確認されます。調査開始後であっても、ウソが発覚した場合は調査中断となりますのでご注意ください。
探していた人物と偶然電車の中で出会った!そんなときもまずは相談
ずっと会いたいと思っていた音信不通の友人や過去の恋人、恩師と、偶然電車の中で会えたというケースの場合、こちらも依頼内容によりますが、基本的には探偵は引き受け可能です。
まずは探偵に相談し、探し人の情報に加え
- 出会った日時
- 出会った場所(車両の中の位置、駅のホーム)
- 出会った際の状況(詳しく)
- 相手の外見
- 相手の服装
- 相手の持ち物
- 最後に相手と会った日時と場所
- 当時と大きく変わっていると感じたこと
- 電車の場合、どの駅で乗り、どの駅で降りたのか
- ホームの場合、どちらの方面に歩いて行ったのか(電車に乗ったのか)
といった、現段階での情報を事細かに伝えましょう。出会ってからの期間が短ければ短いほど、人探しの成功率は高まります。
探偵は、依頼主が伝えた情報に加え、データ調査と聞き込みなどを組み合わせ、電車の中での情報+探し人自身の情報+探し人周囲の情報を元に、確実に調査を進めます。
電車で会った人物の住所調査の引き受け有無は、依頼理由による
理論上は、探偵は住所調査まで行うことが可能です。しかし、前述していますように、後にトラブルになる可能性が高い場合や、探偵が依頼内容に問題があると判断した場合は、住所調査を断られるケースもあります。
探偵への依頼の有無を問わず、元々探していた人物(友人や知人など)と、電車で出会ったことを機に、人探しや住所調査を依頼したいというケースでない限り、難しいと言えるでしょう。
電車で出会った人物の人探しを引き受けてもらえるかは、ケースバイケース
探偵は、電車で出会った人の人探し・住所調査を実行に移すだけの技術、スキル、経験を持っています。しかし「調査ができる=引き受ける」ではありません。
探偵に依頼する前に「もし、自分が逆の立場ならどう思うか」を考えてみてください。見ず知らずの人が一方的に自分のことを調べ、なおかつ「一目惚れしたので、調べて家まで来ました」と言われたとしたら、どうでしょうか?
探偵事務所SATでは、相談内容をお伺いした後で、お引き受けできない内容に関しましては、はっきりとお断りさせていただきます。しかし、違法行為・犯罪行為ではないと判断できる内容であれば、電車の中で出会った人物の人探し・住所調査に関しましても、お引き受けしています。
まずは、現在の状況と依頼理由を合わせて、ご相談ください。
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