GPSアプリは浮気調査に使える？使用時の注意点

【投稿日】 2022年11月7日 【最終更新日】 2022年11月7日

配偶者やパートナー、恋人が今どうしているかや、一緒に暮らしていて帰りが遅いなど、心配になることは多いと思います。

時には、浮気や不倫を疑って「相手の素行や動向、いまどうしているかをどうしても知りたい」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。

または、浮気や不倫の証拠を掴むために、調査のためにGPSアプリを使いたいと思う場合もあるでしょう。

GPSアプリは確かに便利です。中には相手の居場所を探ることができるものも存在します。

しかし、こういったGPSアプリを安易に浮気調査に個人が使用すると犯罪となってしまう可能性もあるのです。

本記事では、そんなGPSを不倫・浮気調査に使用する場合の注意点などについて、詳しく解説していきます。

GPSアプリは浮気調査に使える？使用上の注意点は？

結論から言えば、浮気調査にGPSは使えます。

しかし、使い方によっては違法とされてしまうことがあるので、使用の際には注意が必要です。

また、法律以外にも色々と注意しなければいけないことが多々あります。

一つひとつ使用上の注意点を詳しく見ていきましょう。

※法律を遵守する専門家以外が、パートナーの不倫・浮気調査にGPSを使うと法律違反になる可能性が高いです。無理はせず、まずは無料相談をしてください。

【注意点1】違法性がある

GPSを利用して追跡するのは、GPSアプリがインストールされた第三者の所有物であるスマートフォンなどのデバイスになります。

つまり、自分の携帯電話等に浮気調査目的のGPSアプリをインストールするだけでは意味がないことがほとんどです。

浮気調査のためにGPSアプリを利用し、対象者を追跡しようとするのであれば、対象者の持っているGPS対応デバイスにアプリをインストールし、追跡できるように自分の持つデバイスに対応アプリをインストールする必要があります。

ここで、第三者のデバイスに対して許諾なしでアプリをダウンロードすることに違法性があります。

違法性があるとはつまり犯罪行為であり、罪名は「不正指令電磁的記録供用罪」というものです。

引用元：警視庁「不正司令電磁的記録に関する罪」

警視庁の専用ページではコンピュータ・ウイルスの作成や提供といった表現が見受けられますが、処罰の対象が「人が電子計算機を使用するに際してその意図に沿うべき動作をさせず、又はその意図に反する動作をさせるべき不正な指令を与える電磁的記録」である点に注目しましょう。

つまり、当人が望んでいないアプリを当人の所有物であるデバイスにダウンロードするだけで「不正指令電磁的記録に関する罪」に該当する可能性があるのです。

こちらは刑法であり、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられることになります。

携帯を勝手に見るのもだめ？

人の携帯電話を勝手に見るだけでは刑法の罪に該当しません。

しかしながら、携帯を勝手に見る行為は個人情報を漁る行為と同義であり、民法における「プライバシー侵害」に該当し、精神的苦痛などによる損害賠償を請求される可能性があります。

「悪いのは浮気をしている(かもしれない)相手だ」という自分本意な視点から、刑法や民法に反する行動をとってしまい、こちらが犯罪者となってしまうのでは意味がありません。

また、スマホアプリの中には「第三者に自分のスマホが勝手に使われている証拠を集めるスマホ監視アプリ」も存在します。

相手があまり危機管理意識がなさそうだから、と勝手にスマホをいじった際にロックが掛かっていたら要注意です。

スマホ監視アプリの中には、ロック解除のパスワードを規定回数以上間違えた場合に、インカメラで使用者の写真を撮影する機能が備わっているものがあります。

上記のような失敗をしてしまえば、もはや言い逃れようがありません。

人の携帯電話を勝手にいじるという手段は簡単ではありますが、リスクが高い行動でもあるのです。

【注意点2】GPS情報は不貞行為の証拠にならない

浮気調査を行った後には、慰謝料を求める裁判だったり、不倫の場合は話が離婚に発展するなど、いずれいわゆる裁判沙汰となる可能性があります。

不倫・浮気調査の目的が「裁判を有利に進めること」であるならば、慰謝料をより多く請求したり、離婚調停を有利に進めるには相手の不貞行為があったかどうかがキーポイントになります。

不貞行為とは法律用語であり、日常語である「浮気」や「不倫」も不貞行為に含まれます。

しかし、不貞行為が意味することは「性行為」なのです。

したがって、不貞行為の証拠となるものは、「性行為が確実に行われたと判断できる施設などへ出入りしている画像や動画」や、「その他性行為の証拠となる画像や動画」などになります。

GPSアプリで得られるものは、いつどこにいたと言う位置情報や、同時間帯におけるメッセージアプリにおけるやりとりの履歴に過ぎず、不貞行為の証拠としては弱いものになります。

【注意点3】「新しいアプリがインストールされていること」に相手方が気づき、こちらが不利になる

そもそも、人のスマートフォンに新しくアプリをインストールしてしまうことには法律違反以外にも様々なリスクがあります。

スマホにインストールしたアプリを正確に管理していたり、よく使うアプリの場所をタップしやすい位置に意図的に入れ替えている人は意外に多くいます。

その「自分の普段遣いの感覚」が違うことに気づけば、確実に本人は違和感を持つことになります。

当人が浮気をしていようがしていまいが、第三者の介入に気づかれてしまっては当人の警戒感を高めるだけに過ぎません。

また、相当の覚悟や事前準備をしてアプリを相手のスマホへ勝手にインストールし、画面の違和感を消す小細工ができたとしても、プッシュ通知を相手がどのように設定しているかなど、アプリに関する詳細部分にまで気が回るでしょうか。

おそらく当人が携帯を手放すわずかな瞬間に、GPSアプリのインストール作業をすることになりますが、その一瞬の隙間に設定を整えるには無理があります。

さらに、どれだけ慎重に、相手に気づかれないようにインストールしたGPSアプリだったとしても、相手が「こんなアプリをインストールした覚えはない」と削除してしまえばそれまでです。

相手によっては「自分が何かしら疑われている」という状況を正確に理解し、許可なくアプリをインストールするという不法行為をしたあなたを糾弾したり、法的に追い詰めに来る可能性もあります。

このように安易な調査行動は、かえって自分の首を締めることになってしまいかねないので、十分注意しましょう。

浮気調査は自分でせず、探偵に外部委託するのがおすすめ！

GPSアプリを悪用して浮気調査をすることにはリスクや不安要素が多いだけでなく、違法性まであることをお伝えしてきました。

個人でGPSアプリを使った不倫・浮気調査には、誤って不法行為に抵触してしまうリスクがあります。

そのため、安易に自分だけで調査しようとせず、探偵事務所などの専門家に外部委託してしまうことが最もリスクがなく、（結果的に）安価にすみ、手っ取り早い方法と言えます。

探偵事務所など、専門家に調査を依頼することで、不倫や浮気による離婚・慰謝料請求の裁判に有効な「証拠」などを確実に集めることができます。

また、探偵事務所であれば、個人ではプライバシーの侵害などにあたる調査であっても、探偵業法に認められる調査であれば行うことができます。

個人では違法になってしまう調査でも、探偵であれば可能な場合があるのです。

そのため、GPSを使い個人で不倫・浮気調査を行い、裁判に有効な証拠を掴みたいという場合には、お金はかかりますが、探偵事務所に依頼するのがおすすめです。

※探偵であっても、探偵業法に定められていない違法な調査業務を行うことはできません。

【参考】不倫・浮気調査に使える可能性のあるGPSアプリ10選！

GPSアプリを個人が不倫・浮気調査に使用するのは危険だとお伝えしてきましたが、世の中には、不倫や浮気調査に使える可能性のあるGPSアプリが多く存在します。

参考までに、不倫や浮気調査などに使える可能性のあるGPSアプリを10個ご紹介していきます。

※くれぐれも専門家への相談なしに、安易にGPSアプリを不倫・浮気調査に使うのはやめましょう。

【iPhoneアプリ1】iPhoneを探す(iCloud)

iPhoneを探す(iCloud)とは、iPhoneを買うとプリインストールされているアプリです。

iCloud内にある「iPhoneを探す」を使うと、GPS機能によりiPhoneの現在位置がわかります。

iCloudにはAppleIDとパスワードを使えばどこからでもログインできるため、あらかじめ両者を控えておけば万が一自分の携帯を見失ってしまった場合、さらには他の誰かの携帯の場合でも探索することができるようになります。

家族のIDやパスも控えておけば、居場所がわからなくなってしまった場合にも便利です。iPhoneを探す機能へログインしても特に当該デバイスには通知されないことも特徴です。

【iPhoneアプリ2】mSpy（エムスパイ）/ Androidにも対応

mSpyは多機能アプリです。PCから相手側のデバイスの位置情報が把握できるだけでなく、LINE・SMS・SNSなどアプリ内やり取りの確認、ブラウザ閲覧履歴、通話履歴の確認など多彩です。

多機能なだけあって有料である点に注意しましょう。また多機能性であることは悪用が即プライバシー侵害等につながる可能性が非常に高いことも意味します。

【iPhoneアプリ3】life360 / Androidにも対応

life360は位置確認アプリです。アプリ内で任意の場所を前もって登録しておくと、指定した端末がそこに移動した時にお知らせを受け取れます。

お子さんやパートナーなどが無事に離れた場所に着いたかどうか、安全に帰宅したかどうかもわかるようになります。ただしアプリをインストールしてもらうなど合意を得ておきましょう。

【iPhoneアプリ4】Family Locator

Family LocatorはGPS追跡アプリとしての機能を持っており、位置情報をリアルタイム更新で示してくれたり、特定の場所に到着した場合に通知してくれます。

大きな特徴として「過去のログを7日間にわたり遡ることができる」というものがあります。情報を知りたい側が忙しくても、数日程度なら遡れることはメリットと言えるでしょう。

【iPhoneアプリ5】Family Tracker（ファミリートラッカー）

Family TrackerはGPS追跡機能が付属しており、現在地を把握した上で一定時間ごとに現在地を更新して通知させることもできます。

実際に行方不明となってしまった家族を、本アプリで発見したケースもあったようです。

【Androidアプリ1】端末を探す（Google）

「端末を探す」は、Androidスマートフォンにプリインストールされたアプリです。

アプリがインストールされたデバイスの現在位置を知ることができ、AndroidのデバイスマネージャからGoogleアカウントでログインすると、デバイスの遠隔操作ができるようになります。

遠隔操作により着信音を鳴らしたり、端末のロックも可能。携帯をなくした時に嬉しい機能です。

【Androidアプリ2】Zenly（ゼンリー）/ iPhoneにも対応

Zenlyは若い世代の間でも話題になった位置確認アプリです。

地図上にお互いの居場所を表示して確かめることができるだけでなく、充電の残量までわかります。しかもアイコン非表示機能までついています。

【Androidアプリ3】キッド・コントロール

キッド・コントロールはGPS機能で子供の居場所を探すアプリです。

探す側のデバイスにもアプリインストールの必要がありPCで利用できないことが難点ですが、過去2日分の移動した履歴を見られるというメリットがあります。

【Androidアプリ4】Suica Reader（スイカリーダー）

スイカリーダーは交通系ICカードにおける乗車履歴や残高の確認ができます。

交通系ICカードを使った移動について把握できますが、当人の交通系ICカードを直接アプリで読み取らなければなりません。相手のデバイスに勝手にアプリをインストールするという違法性のある行動を取る必要が無い代わりに、合意が必要です。

読み込める履歴は、26週間のうちの直近20件までとなります。

【Androidアプリ5】AirDroid (iPhone版は機能制限あり)

本来はPCとスマートフォン間におけるデータ転送のためのアプリです。

GPS機能だけでなく、スマホデータをPC側で管理、スマホ上の通知をPCで表示、連絡先編集、スマホ画面の閲覧、LINEの画面閲覧などもできます。

個人でGPSを使った不倫・浮気調査は危険！証拠集めは探偵事務所SATまで！

今回は、GPSアプリが浮気調査に使えるか、ということについてその危険性や注意点などについて詳しく解説しました。

結論としては、不倫や浮気調査にGPSアプリが利用できないことはありません。

しかし、個人が安易にGPSアプリを使って不倫や浮気の証拠を集める場合、その目的を達成するよりもはるかに大きなリスクがあるため、非常に危険です。

無意識のうちに刑法や民法に違反してしまう可能性や、相手にバレて警戒されてしまう可能性がある上、最悪の場合には逆に訴えられ、損害賠償を求められたり、せっかく集めた証拠が有効でないとみなされてしまう可能性もあるのです。

そのため、GPSアプリを使う、使わないに関わらず、不倫・浮気調査や証拠集めがしたいのであれば専門家である探偵事務所に依頼するのがベターです。

専門家に依頼すれば、時間的コスト、費用面含め結果的に安価に済む可能性が高く、法的根拠のある証拠が手に入るなども期待できます。

自分で何でもやろうとせずに、まずはお近くの探偵事務所への依頼を検討しましょう。

探偵事務所SATでは、探偵業法に基づくあらゆる調査手法を用いて、不倫・浮気調査や証拠集めを行っています。

張り込みや尾行などによる調査の他にも、隠しカメラを使った合法的な証拠映像・音声の取得なども可能です。

もし、不倫・浮気調査や証拠集めを検討されているのであれば、まずはお電話・メールにてご相談ください。