【投稿日】 2023年6月9日 【最終更新日】 2023年6月25日
パートナーが浮気をしているのではないかと疑念を持ったとしても、その証拠を掴むのは難しいものです。
スマホを覗き見ることはかなりのリスクがあり、尾行や聞き込みなどもパートナーにバレてしまう可能性があります。
相手の浮気を疑い続けると精神的なストレスも募るため、一刻も早く解消したいと思われることでしょう。
実は、自力でできる浮気調査の手段の1つに、「クレジットカード利用明細をチェックする」というものがあります。
もしもパートナーが「浮気相手との交際」においてクレジットカードを利用しているのであれば、不審な履歴を確認することができるかもしれません。
クレカ明細では、ホテルの宿泊など、直接的な浮気の証拠を掴める可能性もあるので、「浮気の事実を確認したい」と感じている方にとっては有効な証拠集め手段の1つとなり得るのです。
しかし、クレジットカード利用明細を確認し浮気調査を行う際には、注意しなければならない点もいくつか存在します。
そこで今回は「クレジットカード利用明細から浮気調査の有力証拠が出てくるのか」について、調べる方法と注意点を踏まえつつ解説します。
パートナーの浮気問題を解決するために、何に気を付け、どう実践すべきか知っていきましょう。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
クレジットカード利用明細は浮気の有力証拠となるのか
結論は、クレジットカード利用明細は浮気の有力証拠として「場合によっては認められる可能性がある」ものです。
「高額のプレゼントを購入していた」、「身に覚えのない食事代が多数発見された」など、間接的に浮気を疑えるような履歴が残っているかもしれません。
しかしながらそうした証拠は、パートナーの「不貞行為」の証拠とはならない可能性があるのです。
パートナーの浮気や不倫を原因として慰謝料請求を行おうとする場合、争点となるのは「浮気相手との間に不貞行為があるか否か」です。
不貞行為を認めさせるには、肉体関係があることを証明しなければなりません。
このため肉体関係の有無について、プレゼントなどの間接的な証拠では不十分となります。
クレカ履歴においては、ラブホテルを利用した履歴や、避妊具など性交渉に関わる商品の購入履歴を突き止めて初めて、証拠能力を発揮するようになるのです。
パートナーの自白を誘うのであれば有効となる場合も
慰謝料請求や離婚裁判など、法的な証拠としてクレカ履歴を使用するのであれば、不貞行為の証明が必須となります
しかし、当事者間のみでの解決を望む場合にはその限りではありません。
クレジットカードの利用明細から得た情報をもとにパートナーへ直接浮気の有無を問いただすことで、自白を誘える可能性もあります。
同時にその他の証拠も押さえているのであれば、クレカ履歴と組み合わせることでより証拠能力を高めることができるでしょう。
しかしパートナーの浮気を個人的な調査で問い詰める行為は、様々なリスクを伴います。
勢いに任せて「突撃」してしまえば逆にこちらが不利になる可能性も秘めているため、冷静な判断を心がけなければなりません。
クレジットカード利用明細を勝手に見るのは違法?
パートナー同士であっても、個々人のプライバシーは尊重されるべきです。
重要な個人情報を勝手に見るという行為は、時に法に触れる可能性がある点は留意しておかなければなりません。
そこで、以下からは他人のクレカ履歴を参照する上で知っておくべき注意点について解説します。
注意点1:郵便で届くクレジットカード利用明細を勝手に開けてはいけない
郵便物で届くクレジットカード利用明細には、「親展」と記載されています。
親展とは「宛名に記載された本人に開封してほしい」という意味が込められており、重要な書類を送付する際に記載されるものです。
家族間であれば咎られづらいものではありながら、基本的に本人の承諾なしに親展郵便を開封してはいけません。
勝手に開封し、かつ本人またはクレジットカード会社がその行為に異を唱え提訴した場合、行為者は、刑法が定める「信書開封罪」に問われてしまう可能性があるのです。
信書開封罪には、1年以下の懲役または20万円以下の罰金刑が科せられます。
また浮気調査における違法性が認められることで、当該クレカ履歴が元々の目的だった慰謝料請求における証拠として用いることができなくなる可能性もあるのです。
浮気調査を行いパートナーに有利な情報を掴もうと思っていたはずが、逆に不利になってしまう可能性も高く考えられるため、注意しなければなりません。
注意点2:WEB上のクレジットカード利用明細サービスに不正ログインしてはいけない
各クレジットカード会社は、WEB上で簡単に利用明細を確認できるサービスを提供しています。
そのためパスワードを知っている人間であれば、どの端末からでもクレジットカード利用明細を確認することができるのです。
その仕組みを利用して、パートナーのパスワードを何らかの方法で入手し、クレカ履歴を閲覧しようと考えているのであれば、一度立ち止まることをおすすめします。
というのも、「クレジットカード利用者本人以外の第三者が不正にWEBページにログインすること」は法律で禁止されているからです。
この不正ログイン行為が「不正アクセス行為の禁止法に関する法律」に抵触する行為と認められれば、3年以下の懲役または100万円以下の罰金を科せられるおそれがあります。
当該行為が「悪意を持った行動」とみなされれば重い刑罰となる場合もあるため、軽はずみな行動を取ることは避けましょう。
注意点3:婚姻関係にないカップル間では更に罪が重くなる可能性も
「信書開封罪」や「不正アクセス行為の禁止法に関する法律」は、夫婦間や親族間であっても適用される法律です。
婚姻関係にあるから罪に問われない、ということもありません。
ただし信書開封罪は「親告罪」である点や、「同一世帯で生活費を共有している」といった背景がある場合、パートナー間においては裁判に発展しづらいという可能性はあるでしょう。
一方、婚姻関係にはないカップル間で同様の行動を取った場合にはどうなるでしょうか。
夫婦や親族とみなされない関係である場合にはそもそも貞操義務がないため、不貞行為による罪に問うこと自体が難しいです。
しかしながら未婚カップルにおけるパートナーとは、親族でない完全な第三者として規定されるため、プライバシー権を侵害した際の罪が重く見られやすくなります。
そのため、カップル間でクレジットカード利用明細を見るという行為に及ぶことには大きなリスクが伴いますので注意が必要です。
クレジットカード利用明細をチェックするには
どのようにすればクレジットカード利用明細をチェックすることが可能なのでしょうか。
具体的な方法としては「開封済みの利用明細の確認」「クレジットカード利用時に発行されたレシートの確認」などが挙げられます。
それぞれの方法について、以下から詳しく解説します。
方法1:開封済みの利用明細の確認
実際にパートナーが浮気を行っていたとすれば、それはパートナーにとって隠すべき事実です。
そのため、クレジットカード利用明細などはできるだけ人の目に触れないような場所に隠して保管している可能性があります。
クレカ明細閲覧において「信書開封罪」に問われるのは、勝手に開封したことが認められた場合であるため、開封済みの内容を見た場合には適用されません。
つまり、もしも開封済みのクレジットカード利用明細を見つけた際には、日時や企業名、金額等を調べることで浮気調査を行える可能性があるのです。
方法2:クレジットカード利用時に発行されたレシートの確認
もしもパートナーがうっかり何らかのレシートを残しているのであれば、参照して証拠とできる場合もあります。
衣類のポケットの中やカバンの中など、生活を共にする中で触れ得る箇所からレシートが出てきた際には、浮気調査に利用できます。
レシートに記載された情報からは、使用した日時や場所、購入した商品などを調べることが可能です。
確実に浮気の証拠を掴みたい場合には、探偵事務所や興信所に依頼がおすすめ
今回は、「クレジットカード利用明細が浮気の有力証拠となり得るか」について解説しました。
クレカ明細を勝手に見る方法は、自身が別の形で罪に問われる可能性があります。
またクレカ明細単体での証拠能力は決して高いとは言えないため、浮気調査のためにクレジットカード利用明細を利用することはリスキーであるといえます。
その後の離婚調停や慰謝料裁判を見据えているのであれば、わざわざ、違法リスクをとってまで、個人で証拠能力の高くないクレジットカードの利用明細の調査をするよりも、しっかりと探偵事務所や興信所に調査を依頼すべきです。
探偵事務所SATに依頼していただければ、個人で調査するよりもリスク無く、その後の離婚調停や慰謝料裁判などを見越した浮気の証拠収集が可能です。
当事務所には個人で浮気調査をした結果、バレてしまったり、証拠が不十分だったりで、相談に来られる方が多い傾向があります。
探偵に調査を依頼した場合、確かに調査費用はかかってしまいますが、個人で完璧に違法リスクを犯すことなく調査することは非常に難しい上に、結果的に調査の難易度があがってしまったりで、結果的に割高になってしまうことがほとんどです。
そのため、個人で浮気調査を行おうとしているのであれば、まずはメールやお電話にて、探偵事務所SATまでご相談ください。
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