【投稿日】 2019年7月5日 【最終更新日】 2022年3月7日

結婚は当人同士だけの問題ではなく、家と家との新しい繋がりが生まれます。それだけに、親も子供の結婚相手には何かしらの希望を持っていることも少なくありません。しかし、その相手に不満や疑問を持った時、結婚を反対したことによって子供が相手と駆け落ちしてしまい、行方不明となることもあります。

結婚に反対された子供が駆け落ちで家出をした場合、親はどのような対応を取れば良いのでしょうか。具体的な捜索方法や対処法について、詳しく解説していきます。

結婚や交際の反対による、子供の家出(失踪)・駆け落ちは、親の柔軟な対応が重要

子供の駆け落ちによる家出は、発見した後の親の対応によってその結果に大きな違いが生まれます。つまり、捜索する親の方にもある程度の指針や柔軟な考えがなければ、例え家出した子供を発見したとしても、再び行方不明になってしまう可能性があるのです。

では、駆け落ちで家出した子供に対し、親はどのような意識を持って対応すれば良いのでしょうか。具体的な例を挙げながら、その内容をみていきましょう。

「子供を見つける」と「子供を連れ戻す」はイコールではない

駆け落ちした子供を捜索する時、親の多くは次のような意見を持っています。

これらの意見に共通しているのは、見つけさえすれば子供も戻ってきてくれるのではという親の期待です。そこには子供の心配よりもさらに大きい親の不安が隠れています。

長い年月を掛けて大切に育てた子供が突然居なくなるという状況は、親にとって大変大きな喪失感を与えます。この喪失感を埋めるために親はまず「見つけること」を優先し、見つけたらすぐ連れ戻せると期待を持つのです。

しかし、結婚を考えるほど成長している子供には親の意見だけがすべてではありません。そこには子供が育つ過程で培ってきた経験や人脈、そして個人の考えが存在します。それを無視して連れ戻した場合、子供は駆け落ちや家出を繰り返す可能性があるのです。

突然の喪失感でとにかく見つけて連れ戻す、と焦る親も少なくありませんが、「見つけること」と「連れ戻すこと」は決してイコールではありません。一気に話を決着に持っていくようなことはせず、見つけた後にどうするのかの選択肢を増やすことが大切です。

親の受け入れ態勢が整っているかどうかが問題

ここでいう受け入れ態勢とは、次のような内容を指します。

  • 駆け落ちした子供の話を聞くつもりがあるかどうか
  • 駆け落ちした相手と話すつもりがあるかどうか
  • 相手の親族と話し合うつもりがあるかどうか
  • 見つけた後に距離を置いて見守るつもりがあるかどうか
  • 状況を見て手助けをするつもりがあるかどうか

つまり、「親の意見や考えを優先するより先に、子供や駆け落ち相手の現状をきちんと見つめられる準備が整っているか」という点が問題となります。

親も子も最終的に望んでいるのは「穏やかで暖かい生活」です。その結末に向かうために家出人捜索が行われるのです。

親の方にこのような受け入れ態勢が整って居ない場合、発見しても話が破綻したり、再び子供が駆け落ちして二度と話し合いに応じない可能性があります。捜索により手に入れたチャンスを逃さないよう、親の方にも柔軟性のある受け入れ態勢が必要となります。

子供が心中する危険性も視野に入れる

駆け落ちによる家出で一番怖いのは、結婚を反対されたことを悲観した心中です。特に親から結婚を反対された挙句、「相手を近くに住めなくしてやる」「二度と会えないようにしてやる」などと脅しのような言葉を掛けられると、子供の心に恐怖心や絶望感が生まれ、その果てに相手との心中を選んでしまうこともあるのです。

子供の性格にもよりますので一概には言えませんが、万が一のことも考えて警察に相談し、一早い対応が取れるようにしてみましょう。

駆け落ちで家出(失踪)した子供の具体的な捜索方法

駆け落ちの家出の場合、「見つけること」と「その後の対応」の二つをバランスよく考慮する必要があります。駆け落ちで家出した子供をどのように探していくか、その具体的な方法についてみてきましょう。

警察へ行方不明者届を提出しておく

駆け落ちをする子供のほとんどはすでに成人となっているので、警察へ届け出ても取りって貰えないと思う人も少なくありません。しかし、先述したように駆け落ちには心中という選択肢も残っており、必ずしも行方不明者届が受理されないとは言えないのです。

  • 子供に酷いことを言ってしまった。
  • 脅すような言葉をかけてしまった。
  • 子供が「結婚できないなら死ぬ」と言っていた。

もしこのような背景があるのなら、そういった駆け落ちに至るまでの経緯もきちんと説明した上で行方不明者届を提出し、警察の行方不明者データに登録して貰うようにしましょう。

友人・知人へ連絡して話し合いの糸口を探る

親と喧嘩別れしたとしても、友人・知人との繋がりはそのまま続けている可能性があります。ただし、次のような状態の場合、もし行方を知っていても簡単に居場所を教えてもらうことは出来ません。

  • 友人や知人に口止めをしている。
  • 友人や知人が子供の味方をしており協力して貰えない。
  • 友人や知人も連絡先まで知らない。

このような場合には状況把握や話を聞くだけにとどめておき、「もし伝言を頼めるのならお願いしたい」といった内容で話をしてみるのも良いでしょう。

また、時間が経つと友人・知人の対応にも変化が見られたり、子供の方が態度を軟化させてくる可能性があります。一度尋ねてみて駄目だったからと諦めず、時間を置いて何度か連絡を取ってみましょう。

探偵に相談して捜索の今後の対応についてアドバイスをもらう

家出人を探す人の中には、探偵に依頼して捜索をお願いする人も多くいます。調査のプロであるという安心感はもちろんですが、駆け落ちによる家出の場合は次のようなメリットもあるのです。

  • 駆け落ちした子供に気づかれないように調査を進めてもらえる。
  • 子供との仲介役を引き受けて貰える。
  • 今後の対応についてアドバイスをして貰える。

探偵は調査だけを思われがちなのですが、現在多くの探偵事務所が弁護士などの専門家と連携し、依頼者のアフターケアまで考えて調査を行なっています。専門家の意見を聞くことで別の視点や考えを持つこともできますので、まずは無料相談から始めてみるのも良いでしょう。

まとめ

子供が駆け落ちしたときの対処法について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容を振り返り、まとめてみたいと思います。

  • 駆け落ちによる家出は「見つけること」よりも「その後話し合いが出来るか」が重要になるので、無理に連れ戻すようなことはせず柔軟に対応しなければならない。
  • 駆け落ちによる家出は相手と心中する可能性もあるので、必ず警察に相談し行方不明者届を出すようにする。
  • 子供の友人や知人に連絡をし、現在の状況や子供への伝言を頼んでみるのも良い。
  • 探偵に依頼すると「子供に気づかれない」「子供との仲介役を頼める」「アフターケアがある」というメリットがあるので、一度相談をしてみるのも良い。

大切に育てた子供の駆け落ちは、親にとって大きなショックと混乱を招く出来事です。しかし、親子だからこそ理解しあい、お互いを大切に思う気持ちも決してなくなるわけではありません。自分で解決するのが難しいようなら探偵などの第三者へ相談し、心の整理をつけながら捜索をするようにしてみましょう。

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