近年、『熟年不倫』が増えていると取り沙汰されることがよくあります。
熟年不倫とは一般的に「40代以降の夫婦間に起こる不倫」のことです。
不倫は若いころに起こる一時の過ちだと思われがちですが、実際は子育てが落ち着いたり生活が安定した40代以降の不倫件数も多く、社会問題化しています。
熟年層の不倫は離婚に発展することも少なくなく、財産分与などの裁判にもなりやすい特徴があるのです。
今回は熟年不倫が増えている理由や背景についてご紹介するとともに、熟年不倫を事前に防ぐための具体的な心がけについて解説していきます。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
熟年不倫が増加した理由はインターネットの普及
熟年不倫が増えていることは近年のデータで多く証明されていますが、その背景にはインターネットの普及が大きく影響しています。
パソコンや携帯電話の普及によって、誰とでも気軽にコミュニケーションを取れる環境が整いました。
自宅の電話を通じてしか連絡を取り合えなかった頃に比べると、現代は家族に知られることなくプライバシーを守り連絡をすることが出来ると言えるでしょう。
現代においては一般的ですが、そうしたインターネットの普及が激化したのはここ2〜30年ほどの話です。
そのため熟年不倫に発展するケースも過去に比べ増加の一途をたどっているのだろうと推察されます。
また、SNSなどの匿名ソーシャルメディアやマッチングアプリの発展など、他者と出会うことに特化したツールが増えたことも、熟年不倫増加の後押しとなっています。
熟年不倫の特徴
熟年不倫には、若年層の不倫と比べて、いくつか特徴的な点が存在します。
特徴1:不倫期間が長期化しやすい
結婚してから長年生活を共にすることで、一緒にいるのが当たり前になってくるのは当然です。
しかし、それによって「まさかパートナーが不倫するわけがない」と思い込んでしまい、不倫発覚までに時間がかかるケースがあります。
長期化すればするほど不倫相手との関係も熱を増しますので、離婚を始めとした深刻な状況に発展しやすくなるのが熟年不倫の特徴です。
特徴2:精神的な不倫であることも少なくない
一般的な不倫では、不倫相手との間に肉体関係を伴うことがほとんどです。
しかし、熟年不倫においては精神的なつながりが重視され、肉体関係に発展しない場合もあります。
そうした関係が不倫とされるかについては議論の余地があるものの、心のよりどころを求め、家庭外にパートナーの存在を求めているとみなされる可能性は十分にあります。
しかし、だからこそ恋愛感情が募り、現在のパートナーと別れ、不倫相手と生活したいという考えに至る人が多いというのも実情です。
特徴3:不倫にかけるお金が多額になりやすい
経済的に安定しており、預貯金や資産も多い熟年層は、不倫にかけるお金も多額になりやすい傾向にあります。
高級な旅行をプレゼントしたり、高級な品を買ってあげたりと、大胆で気付かれやすい行動をすることも少なくありません。
お金は夫婦間の財産でもあるため、そうした多額な出費をきっかけに財産分与や慰謝料など、金銭的な問題へと発展してしまうケースもあります。
熟年離婚に走ってしまう5つの原因
生涯を共にしたいという気持ちを持って結婚したのに、一体なぜ熟年不倫に走ってしまう人が多いのでしょうか。
実際に熟年不倫の原因として多く見られるのが次の5つです。
原因1:自由に使える時間とお金の増加
仮に20代のうちに子どもを授かった場合、40代には子どもが成人を迎え、自立する年齢に差し掛かります。
子育てには時間もお金もかかるので、それが終われば必然的に、時間的にも経済的にも余裕が生まれます。
そうした時間や経済的な余裕ができることが、熟年不倫につながる最大の理由です。
原因2:介護疲れのストレス
高齢化が進む中、家族の介護問題も深刻になりつつあります。
親の介護を行う必要がある家庭も多く、介護疲れを訴える人も後を絶ちません。
自宅でも「心が休まらない、肉体的にも辛い」という苦しみからの解放を求め、家庭外によりどころを求めてしまう方も多く、それが熟年不倫へと繋がってしまうのが実情です。
原因3:物足りない夫婦生活による欲求不満
夫婦生活が長期化するにつれ、お互いだけの関係性では満足できないと不満が募る人も多い傾向があります。
パートナーとのセックスレスに悩み、刺激を求めたい、物足りなさを解消したいと言った欲求不満も熟年不倫に至る理由の1つです。
原因4:若い頃からの不倫の継続
若い頃から中高年になるまで不倫を続けてしまったがゆえに、熟年不倫として発覚することもあります。
これは、一人の人と長期的に不倫している場合と、不特定多数と定期的に不倫をしている場合がありますが、どちらもやめ時を見失いつつ、離婚には踏み切れず、ずるずると関係を続けてしまい、それがようやく発覚したというケースです。
原因5:軽い気持ち、理由のない不倫
熟年不倫に至る理由として最も多いのが、「なんとなく」です。
軽い気持ちで熟年不倫に走ってしまう、という人は一定数います。
久々に再会した同級生、趣味で知り合った友人、SNSで知り合った相手など、「なんとなく」惹かれたという理由から関係が発展し、あとあと離婚問題などに発展してからその深刻さに気付くという人も多いのです。
増える熟年離婚、そのデメリットとは
熟年不倫の発覚から離婚に発展するケースも多い傾向があります。
円満に離婚し、お互い望んで第二の人生を送るというのであれば良いですが、そうでなければ離婚に際して、数々のデメリットを考慮しなければなりません。
すぐに離婚するのではなく、まずは熟年離婚によるデメリットについて一つひとつチェックしておきましょう。
デメリット1:離婚後に1人きりになる可能性がある
熟年不倫をきっかけとして離婚する場合、子どもや親戚など、周囲の理解はとても得づらいものです。
また、不倫相手と再婚したり一緒に生活出来ればいいものの、そうでなければ1人で今後生活しなければいけません。
家や仕事を新たに探さなければいけない、孤独死のリスクも考えなければいけないなど、不安に駆られる人も少なくないようです。
熟年離婚をしたあとのことをしっかり検討する必要があることが分かります。
デメリット2:財産分与のトラブルが起きることも
結婚してからの期間が長ければ長いほど、夫婦間で共有している財産も多くなります。
そのため、熟年離婚では、若年層の離婚に比べ財産分与トラブルが起こりやすい傾向にあります。
また、不倫期間が長期的だった場合は高額な慰謝料が発生する可能性もあるので、その点も考慮しなければなりません。
熟年不倫を防ぎ、円満な家庭を維持するためには?
問題が深刻化しやすい熟年不倫を防ぐには、どうすればいいのでしょうか?
家庭によって最適な方法は異なりますが、心がけておくべきポイントは次の3つです。
ポイント1:コミュニケーションを増やす
「言わなくてもわかる」という思い込みで、会話を怠っている可能性を振り返ってみましょう。
日々のコミュニケーションが少なくなれば、同居している他人という認識がお互いの中に生まれやすくもなります。
そういった関係の冷え付きは熟年不倫のきっかけになりやすいものですので、会話を増やし、一緒に未来のことを話すように心がけましょう。
一緒に出かけたり、習い事をしたり、時間を共有しようという意識が円満な家庭の秘訣と言えます。
ポイント2:子どものことを考える
夫婦間に子どもを授かっているのであれば、「自分たちが離婚したら子どもはどう思うだろう」ということを一度立ち止まって考えるのも大切です。
自身の気持ちに無理をして結婚生活を続けることが良いとは必ずしも言えません。
ただし、離婚によって周囲に与える影響が少なからずあるのも確かです。
自立した後も子どもとのコミュニケーションは大切にする必要があります。
熟年不倫は増加傾向にある!夫婦間でのコミュニケーションを欠かさずに
今回は、近年増加傾向にある熟年不倫、そして熟年離婚についてご紹介しました。
「自分の家は大丈夫」と思っていたらそうではなかったというパターンも多く、意外と身近に起こりうる出来事と言っても過言ではありません。
日頃からパートナーとのコミュニケーションを大切にし、円満な家庭を維持出来るよう努めることが熟年不倫や熟年離婚という問題を乗り越える唯一の方法です。
熟年不倫の調査・証拠収集や、熟年離婚に発展した場合の、相続、財産などの調査は探偵事務所SATまで!
熟年不倫がきっかけで離婚に発展してしまうケースは多いと言えます。
実は、熟年離婚の場合、2〜40代の離婚と違い、マイホームや車、預貯金など若い年代と比べて多くの資産を保有しています。
そのため、離婚をする場合には、財産分与にあたり、色々と調査しなければならない項目が多くなってしまうのです。
また、離婚しないという決断をしたとしても、相手側に隠し子がいた場合などには、相続権が発生します。
不倫していた当事者の死亡後に隠し子が発覚し、隠し子の連絡先を調査したり、相続の割合がそれによって変わってしまったり、苦労されている方も実際にいます。
相談に来られた際には、「死亡後も迷惑をかけられて…」と嘆いておられました。
また、離婚調停や慰謝料請求を行う場合には、さらにあらゆる観点で調査が必要なため、大変です。
探偵事務所SATでは、熟年不倫に関する調査や証拠収集だけではなく、その先の離婚調停や、慰謝料請求を見据えた調査依頼も承っております。
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