子供を連れての家出は、家出人だけではなく子供の危険性まで考えなければならない大変厳しい状況です。

もしこのようなことが起こった場合、残された家族はどのような点に注意しなければならないのでしょうか。子供連れの家出が持つ危険性や詳しい対処法について解説していきます。

子供連れの家出(失踪)は親のエゴと隣り合わせ

子連れの家出はあくまで「親の都合」であり、連れられている子供の意思はない場合がほとんどです。中には子供をただ連れ歩いているだけで、気遣いや面倒をみないという子供連れの家出も少なくありません。

こうした状況にはどのような危険性があり、また連れられている子供にはどのような影響があるのでしょうか。その内容についてみていきましょう。

子供を連れて家出する親の心理

子供を連れて家出をする親の心理状況には、次のようなケースが考えられます。

こうした心理状況は、まず「家出する自分」が大前提として存在し、その付属として「子供をどうするか」という判断になります。つまり、もし子供を安心して預けられるところがあれば子供を置いていく可能性もあるので、「いつ子供を手放してもおかしくない状態」なのです。

例外として「配偶者の暴力やDVから子供を守るために一緒に家出した」というケースもありますが、この場合ははっきりと「子供と一緒に家出する」という意思があるため、子連れの家出とは多少意味合いが変わってきます。

「家出はしたいが子供は放置出来ない」といった状況下での子連れの家出は、特に連れ歩かれている子供にとって、いつどうなってもおかしくない状況と言えます。

「子供がいるから大丈夫」は危険な考え

家出人の家族の中には、次のような考えを持つ人も少なくありません。

  • 子供がいるなら変な気は起こさないだろう。
  • 子供がいるなら長時間は出歩かないだろう。
  • 子供が帰りたいと騒げば帰ってくるに違いない。

確かに、普段の生活の中でお出かけしたという状況であれば、「子供を優先して行動する」のは保護者として当たり前の行動かも知れません。しかし、連れ歩いている親が家出を優先している場合、連れ歩いている子供は最終的に「家出の邪魔」と判断されてしまい、最悪の結果を招く可能性があるのです。

子供がストッパーになることを期待する家族も多いのですが、それはあまりに危険な考えです。単なるお出かけではなく家出だとわかった段階から、早急に捜索をする必要性があります。

子連れの家出が子供に与える影響

親の家出に付き合わされている子供にとって、家出中の親は唯一頼りになる大人です。しかし、いつもと違う親の雰囲気や環境は、少しずつ子供の心に不安や恐怖を与えていき、やがて連れ歩いている親がいらだつような行動を取ることもあります。

こうした行動は、家出中で少しでも目立たないようにしたい親にとって大変邪魔な行為であり、最悪の場合はその場に放置されたり、暴力などで強制的に言うこときかせ、子供にトラウマを植え付けることにもなりかねません。

このような親のエゴが優先される子連れの家出は常に危険と隣り合わせであり、一刻も早い家出人の発見と子供の保護が重要となってきます。

母親・父親が子供連れの家出(失踪)した場合にやっておくべき対処法とは

子連れの家出を早期発見するためには、多くの人の協力体制と素早い行動がカギとなってきます。それを達成するために残された家族はどのようなことをやるべきなのか、その対処法を詳しく解説していきます。

無理心中の危険性を考えて必ず警察に届け出をしておく

子供連れの家出で一番怖いのが、子供を道連れにした無理心中です。先述したように、子連れの家出は親のエゴが強く、子供の意思よりも親の感情が優先される危険な状態なので、一緒にいる親の感情が錯乱していると子供にも何が起こるかわかりません。

こういった危険を回避し少しでも早く捜索を開始するためには、警察の協力が不可欠です。特に子供が13歳以下の場合には、特異行方不明者として積極的に捜索されるため、警察も早急な対応をする可能性があります。

連れ歩いている親が精神的に問題がある時にはその状況もしっかりと伝え、一刻も早い捜索が必要であることを訴えるようにしましょう。

連れて歩いている親へ連絡を入れ続ける

子供を連れて家出をしている親へ電話をし、連絡を入れ続けるのも一つの方法です。親が電話やメールに応答するかはわかりませんが、これには大きな理由があります。

ぐずる子供をあやす時、最近では自分の携帯やスマホをいじらせる親が増えてきています。もし日常的に子供に携帯を触らせている親が子供連れで家出をしている場合、親が連絡を無視しても子供が反応することがあるのです。

少し年齢が高い子供の場合、メールなどで状況を知らせてくれる可能性もあります。親が気づいた場合には難しいかも知れませんが、反応がなくても電話やメールを入れるようにしてみましょう。

家出人の実家や親戚に連絡して保護を要請する

子供連れの家出で多い家出先は、実家や親しい親戚の家です。精神的にまいっている親にとって、自分が生まれ育った場所や昔から馴染みのある人はまさにホームであり、自分も含めて子供も安心して預けられるというメリットがあります。

しかし、ここで注意をしなければならないのが、子供を実家に預けた後に自分が再度家出をするというケースです。特に育児ノイローゼになり精神的に疲れている母親の場合、1人になりたいという強い欲求からこのような状態になることも少なくありません。

こうした状況を予測した上で子供連れで家出した親の実家や親戚へ連絡をしておき、子供と家出人を保護してもらえるよう先にお願いをしておきましょう。

子供を連れ歩いている親の友人・知人へ連絡を入れておく

実家や親戚以外でも、子供連れで友人や知人の家に出向くケースも少なくありません。その場合、先に泊まりに行く予定を立てていたり、事前に何度か電話やメールでやり取りをしている可能性があります。

この時、友人・知人は家出だとは思っていないことも多いため、家出をした経緯も含めてきちんと説明をしておかないと、待ち合わせをする前に家出人に気づかれてしまったり、友人・知人から確認の連絡が入ることで行き先を変更する可能性もあります。

少しでも家出人や子供を安全に保護するための連絡ですので、確実に保護をしてもらえるよう注意を払って説明するようにしましょう。

心当たりの場所や行きそうな施設を探してみる

子供連れの家出の場合、子供の年齢によっては移動するのに時間が掛かったり、気を紛らわせるために子供が好きそうな場所へ立ち寄る可能性があります。例としては以下のような場所です。

  • 子供が好きなキャラクターのテーマパークやミュージアム
  • ゲームセンターや大きなおもちゃ屋が入っているお店
  • 子連れでも目立たないショッピングモール
  • 遊園地や動物園や公園
  • 電車などの展示している博物館

この他、事前に計画して家出をしている場合には、ネットで公共交通機関のチケットを予約したり、ホテルや温泉といった宿泊施設を調べている可能性があります。パソコンの検索履歴や雑誌など、事前準備の形跡があるかどうかをよく確認して、捜索の手がかりにするようにしましょう。

子供連れの家出(失踪)の捜索で注意しておくべきこと

子供連れという特殊な条件下の場合、何を優先してどのように行動するべきか、迷う家族も少なくありません。子連れの家出を捜索する時にはどのような点に注意するべきなのか、その具体的な例をみていきましょう。

家出人を刺激するような行為はしない

子供連れの家出は、残された家族にとって子供を人質に取られているような状況であり、もし子供を連れ歩いている家出人を刺激するような行為を取ってしまうと、かえって危険な状態となることがあります。

  • 遠くまで行けないよう家出人が持っているキャッシュカードを止める。
  • 子供を連れて行ったことに腹を立て、家出人が悪者であるように周囲に伝える。
  • 子供のことばかりを心配して、家出人を責め立てる。

子供を連れての家出は許しがたい行為かも知れませんが、連れ歩いていた家出人も本来は保護すべき対象です。決して家出人を責め立てるようなことはせず、まずは子供と家出人が無事に帰宅出来るよう行動するようにしましょう。

不倫による家出の可能性を確かめておく

家出人が不倫をしていた場合、子供連れで出て行った目的には次のようなことが考えられます。

  • 子供を連れて行くことで心証を良くし、親権を取られないようにする。
  • 不倫していたことを隠すために配偶者にDVをされたと偽証して罪を着せ、慰謝料と養育費を取るつもりでいる。

このような被害は実際に起こっており、家出人と子供を探していたら警察に被害届が出されていて驚いた、という人も存在します。不倫の道具として子供を利用しているこうした行為は、のちに離婚が成立したとしても子供の心に大きな傷を負わせることにもなりかねません。

もし家出人の様子で少しでも疑問に思う点があるようなら、捜索と同時に不倫がなかったかどうかを確認しておきましょう。

早い段階から探偵相談してアドバイスをもらう

子連れの家出は「家出」と「子供の誘拐」という二つの側面があるため、素人ではどのように進めていけばいいのか判断が難しくなってきます。そのような場合、探偵事務所に相談してアドバイスをもらうのも良い方法です。

多くの事例を取り扱っている探偵事務所では、過去の経験を活かしてあらゆる面から状況を見極め、必要な情報やアドバイスを的確に伝えてくれます。話を聞いてもらうことで頭の整理がつき、次の行動に移るきっかけになることもありますので、まずは無料相談からはじめてみましょう。

まとめ

子供連れの家出が持つ危険性やその対処法について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度簡単に内容をまとめてみましょう。

  • 子供連れの家出は親のエゴと隣り合わせであり、子供の精神的ストレスや無理心中といった危険性がある行為である。
  • 子供連れの家出は十分な危険性があるので、警察に行方不明者届を提出して積極的な捜索を行なってもらう。
  • 子供が反応する可能性があるので、連れ歩いている親の携帯やスマホへ連絡を入れ続ける。
  • 家出人の実家や親戚、友人・知人などに連絡を入れ、子供と家出人の保護をお願いする。
  • 子供の好きそうな場所や楽しめそうな場所を捜索し、公共交通機関のチケットやホテルの予約をしていないかどうか、手がかりを探してみる。
  • 家出人である親も保護対象となるので、子供を連れていっことをむやみに責め立てないよう心掛ける。
  • 不倫を隠すための道具として子供を利用している可能性を考え、家出人が不倫していないかどうかをよく確かめる。
  • 子供連れの家出は「家出」と「誘拐」の二つの側面から考える必要があるので、難しい場合には探偵事務所に相談してアドバイスをもらう。

「家族が家出をした」「子供まで連れいった」という状況は、普通に生活をしていたと思っていた人にとってはあまりに重く、なかなか自力では動けないかも知れません。

しかし、時間が立つほど捜索は難しくなるため、ゆっくりと考える時間がないのもまた事実です。1人で抱え込まず出来るだけ多くの人に協力を要請し、時には探偵の力も借りながら一つ一つを確実に解決していくよう心掛けてみましょう。