【投稿日】 2019年12月19日 【最終更新日】 2021年10月21日

金の切れ目は縁の切れ目といわれるように、良好な人間関係が金銭トラブルで呆気なく切れてしまうこともあります。それは彼氏・彼女といった恋人同士でも同じことで、借金したまま返さずに逃げるというケースは少なくありません。

恋人同士という何の保証もない関係で、相手に逃げられてしまったら自分の力で見つけ出すのはまず難しいです。できるだけ早く、プロに依頼して解決しましょう!

男女間の借金・金銭トラブルで逃げた交際相手(彼氏・彼女)を探し出してできることは?

お金を貸したまま逃げられた彼氏・彼女を探し出したい、居場所を特定したい、そう思うのは当然です。しかし探す前に、実際に相手を見つけたらどうするかを決めておくと、時間や労力、費用の無駄が省けます。

何を目的に金銭トラブルのあった恋人を探し出すのか。それを考えるために、相手を見つけ出せば何ができるのかを知っておきましょう。

納得いくまで話をする・謝罪してもらう

たいていの人が、トラブルのあった相手を見つけ出してまずは話をしたいと思うでしょう。どういう事情があったのか、最初から逃げるつもりだったのかなどを正直に話して謝罪さえしてくれれば、交際相手を許してもいいと思う人もいます。

目的が事実確認や謝罪を受けることであれば、大事なのは確実に相手を話し合いの場につかせることです。そのためには相手の居場所を特定し、かつ早めに弁護士を通して相手に働きかけるのが最も確実です。

しかしもっと穏便に済ませたいなら、住所調査・所在調査と一緒に行動調査も探偵に依頼するという方法があります。相手の生活態度や暮らしぶりがわかれば、相手を話し合いの場につかせる方法やベストな話し合いの進め方を考えるヒントになります。

借金を返済してもらう

貸したお金を返してもらうのは、金銭トラブルの妥当な落としどころです。逃げた恋人が素直に返してくれればいいのですが、大抵の場合なかなかそう簡単にはいきません。ほぼ確実に話がこじれるため、相手を探し出す段階から探偵と弁護士に依頼することをお勧めします。

相手の出方によって対応や解決の方法は様々ですが、法的手段をとるなら相手の居場所・現住所の特定は必須です。住所がわからなければ、内容証明や調停・訴訟といった法的措置が行えないからです。

また勘違いされがちですが、借金の返済を迫るのに借用書は必ずしも必要ではありません。口約束でも貸し借りの契約は成立するので、相手さえ探し出せばお金を取り返せる可能性はあります。

参考リンク:e-Gov 第587条 消費貸借

連帯保証契約を解除する

恋人同士の直接のお金の貸し借りでなく、消費者金融からの借り入れや銀行の融資、賃貸物件の契約などで連帯保証人を引き受けるケースもあります。

連帯保証人になってしまうと実際にお金・物件を借りた主債務者本人の支払いが滞ったとき、支払いを肩代わりする義務が生じます。そのため逃げられたら、一刻も早く相手を探し出さなくてはなりません。

相手を探し出せば、連帯保証契約を解除することができます。もちろんこの場合も住所の特定は必須ですし、複雑な手続きになるので弁護士への依頼も必須です。連帯保証契約の解除については関連記事で詳しく解説してあるので、よく読んで対応してください。

借金・金銭トラブルで逃げた交際相手(彼氏・彼女)を探すには探偵への依頼が不可欠

お金の貸し借りなどの金銭トラブルを抱えたまま逃げた交際相手を探すのに、何か月、何年でもかけていいと思う人は少ないでしょう。探すからにはできるだけ早く、もし法的手段をとるつもりなら尚更です。

また連帯保証人になってしまったのなら、すぐにでも見つけ出さないと自分が相手の債務を肩代わりすることにもなりかねません。それに時間が経てば経つほど、相手を見つけ出すのは難しくなります。

そういったことを考えると金銭トラブルで逃げた相手を探すには、探偵に依頼するのが得策です。

調査のプロである探偵による探し方・住所特定の方法

探偵にできる所在調査・住所調査の方法

  • 依頼者から得た情報を利用した情報調査(交友関係・SNS・ネットへの書き込みなど)
  • 張り込み・聞き込み

探偵に所在調査・住所特定を依頼するメリット

  • 自分の時間や労力を費やさずに済む
  • プロのノウハウと技術、ネットワークを駆使できるため、早くて確実
  • 調査するうえで法律に触れるようなことがない
  • 対象者が遠くに逃げていても問題なく調査できる

調査の方法は、ある意味誰でもできることですが、プロと素人では成果が大きく異なります。その主な理由は、探偵の持つネットワークの広さとプロの技術です。特に調査の基本となる聞き込みや張り込みは、そう簡単に素人にできることではありません。

自分で調査しているうちに不法侵入や名誉棄損などで訴えられた、相手に見つかって逃げられたというような失敗を避けるためにも、所在調査・住所調査は探偵に依頼してください。

探偵に依頼する際にまとめておくべき情報

探偵の調査力を最大限に利用するためには、対象者の情報をできるだけ多く揃えておくほうが良いです。交際相手ならではの知っていること・気になったことはすべて、所在調査に役立ちます。

探偵による人探しに役立つ情報の例

■住所・氏名・年齢・職業・実家の住所・家族構成
実家や昔の知人の家などは潜伏先になりやすい
■普段よく立ち寄る場所・趣味
逃げてからも立ち寄ったり、逃げる前に訪れていたりすることがある
■親友や一緒に行動することの多い同僚などの交友関係
親しい人間を尾行すれば対象者にたどりつくことも
■最近の気になる行動・変化
逃げる準備に関わる行動である可能性が高い
■固定電話・携帯電話の番号
非通知などでかけると繋がることもある
■自動車・バイクのナンバー
張り込みや聞き込みの際にナンバーが手掛かりになることも
■同棲していたなら部屋などに残された持ち物
残された持ち物が手がかりになることも
■その他、違和感のあったことすべて
「そういえば」「あのとき」など思い返せばおかしいと思う記憶

プロの目で見れば、意外なことも手掛かりになります。また恋人だから勘が働くということもあるので、気になったことがあれば何でも話してみてください。実際探偵に依頼をする際には、忘れないようにメモしておくと話がスムーズに進みます。

交際相手との金銭トラブルに警察が介入しない理由

警察ならお金もかからないし、探偵より広いネットワークで人探しができるんじゃないか…そう考える人もいるかもしれません。しかし残念ながら警察は事件性がなければ、成人の行方不明者を探すことは基本的にしません。

お金のトラブルで考えられる罪に詐欺罪がありますが、お金を借りたまま逃げたようなケースはこれに該当しません。もし投資話を持ち掛けられて資金を持ち逃げされたようなケースであれば、詐欺罪と認められるかもしれませんが、警察に相談する前に弁護士に相談するほうが確実です。

ただし逃げた交際相手が実際に何かしらのトラブルに巻き込まれている可能性もあるので、捜索願は出しておいた方がいいです。何かの捜査の過程で交際相手が見つかった際に連絡がきます。

自分で逃げた交際相手を探すことはできる?

上でも書きましたが、素人が自分で行方不明者を見つけ出すのは難しいです。張り込みや聞き込みの他に、逃げる前の住所を元に探し出す方法もありますが、相手が行方をくらませる意図で動いている場合は居場所の特定にかなりの時間がかかるため、お勧めできません。

それでも自力で探したい、できるだけのことをやりたいという方は、下の関連記事を参考にしてください。自分でできる探し方について解説しています。

弁護士の職権を行使して相手の居場所を特定する方法

調査のプロは探偵ですが、弁護士などの士業にしかできない居場所特定・住所特定の方法もあります。

弁護士や行政書士は業務上必要であれば、住民票や戸籍などの公的書類の開示・閲覧を請求できるという職権を有しています。つまり金銭トラブルに関する依頼を受けたなら、弁護士はそのトラブルの関係者の住民票・戸籍を閲覧することが可能です。もし相手が転居届などを出していれば、住民票などにその情報が記されているので、住所が特定できます。

金銭トラブルの解決には弁護士の協力も多くのケースで必要となるので、正式に依頼してこの方法で探すことは可能です。しかし逃げた相手が転居の手続きをしていなければ効果がないので、確実に特定できる方法とは言えません。

恋人にお金を貸す前にすべきこと・できること

恋人同士という関係は、お金の貸し借りを断りづらくルーズになりがちです。しかしお互いの関係に何の保証もないため、トラブルを解決しないままどちらかが逃げてしまうということは充分にあり得ます。

彼氏・彼女に細かいことを言いづらいというのは多くの人が思うことでしょうが、それが多くの金銭問題の大元です。いらぬトラブルに発展させないために、できる限りの対策をしておきましょう。

お金の貸し借りの際には金銭消費貸借契約書を交わす

借用書がなくてもお金の貸し借りは成立しますし、借りた側(債務者)には返済の義務があります。しかし借用書があれば裁判で証拠としても使えますし、あるとないでは問題解決までの時間と労力に大きく差が出ます。

正式な書式で作成した借用書を、金銭消費貸借契約書といいます。金銭消費貸借契約書は書式などに様々な決まりがありますが、細かい取り決めができるためにトラブルが起きた場合に大きな効力を発揮します。

もちろんどうせ作成するなら金銭消費貸借契約書の方がいいですが、覚書のようなものであっても借用書は絶対に作成してください。

お金を貸す以外の方法を考える

これは全くの他人ではない恋人同士だからできることです。お金を貸したり連帯保証人になったりする間柄であれば、相手のトラブルの解決に加担する権利もあるはずです。安易に自分がお金を貸すよりも、もっと根本的な解決法がないか一緒によく考えてみてください。

闇金にすでにお金を借りてしまっていたなら債務整理をすべきですし、詐欺などの犯罪に巻き込まれている疑いがあるなら警察にいくべきです。また本人の力で解決できないなら、恋人よりも先に親に相談すべきです。

交際相手といっても相手のために尽くす必要はないので、できないことや根本的な解決にならないことはしないという姿勢を貫くのも大事です。2人で話し合ううちに相手の考えや人となりも見えてくるので、彼氏・彼女との関係自体を見直すことにもなるでしょう。

不審な点が多ければ調査する

相手が持ち掛けてきたお金の話にあまりに不審な点が多ければ、その時点で探偵に調査を依頼することも考えてみてください。調査をすることは真実を知ることです。早くに真実を知れば、のちのトラブルを未然に防ぐこともできます。調査や対策は、早いに越したことはありません。

交際相手とのトラブルにも迅速に対応を!

恋人同士というのは、相手を冷静に見られなかったり相手の頼みを断れなかったりと、何かとトラブルの起きやすい関係です。そしてその関係を決定的に壊すものの1つに、金銭トラブルがあります。

何より信用できない相手とはお金の貸し借りをしない、怪しい儲け話に乗らないというのが大事ですが、彼氏・彼女だからとつい見誤ってしまったら、その時は迷わず迅速に対応しましょう。

探偵に調査を依頼し、弁護士に法的措置をとってもらう以上に確実な解決法はありません。1人で抱え込まず、プロの力を借りてください。

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