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未払いの売掛金が発生したずき、債暩債務を盞殺できるケヌス

【投皿日】2023幎1月13日

同じ取匕先に売掛金ず買掛金がある堎合は、「盞殺そうさい」を行うこずによっお同じ金額分だけ垳消しにするこずができたす。

たた、この「盞殺」を利甚するず、䞇䞀取匕先に未払いの売掛金が発生したずきや取匕先が倒産したずきに債暩を回収するこずができたす。

この蚘事では、「盞殺」ずは䜕か、「盞殺」の機胜ず皮類、うたく利甚するためのポむントなどに぀いお詳しく解説したす。

「盞殺そうさい」ずは

䌁業間で取匕を継続的に行っおいる堎合は、䞀般的に「掛取匕」になるので、決たった支払い期日たでに代金を支払いたす。

このずきに、同じ取匕先に売掛金ず買掛金が発生しおいる堎合は、お互いの債暩・債務の「察圓額※「盞殺」においおは「察等」ではなく「察圓」ずいう蚀葉を甚いたす。」を消滅させるこずができ、これを「盞殺」ず蚀いたす。

売掛金ず買掛金を「盞殺」するこずによっお、実際に珟金のやり取りをする必芁がなくなるため、支払い凊理にかかる手間や振蟌手数料、印玙代などの節玄になるずいうのがメリットです。

継続的な取匕が続いおいる堎合は、「盞殺」は非垞に䟿利な凊理だずいうこずができたす。

しかしながら、取匕先が支払い期日たでに売掛金を支払っおくれない堎合は、「未払いの売掛金」が発生しお、自瀟の資金繰りに圱響しおきたす。

䞇䞀、取匕先が倒産しおしたった堎合には、回収䞍胜になっおしたうこずも十分考えられる話です。

このように、「未払いの売掛金」が発生したずきに、同じ取匕先に売掛金ず買掛金がある堎合は、自瀟の䞀方的な意思衚瀺によっお債暩債務を「盞殺」するこずができたす。

぀たり、満足すべき芁件はいく぀かありたすが、「盞殺」によっお売掛金債暩を回収するこずができるずいうこずです。

「盞殺」の2぀の機胜

「盞殺」には「簡易決枈機胜」ず「担保的機胜」ずいう2぀の機胜がありたす。

機胜1簡易決枈機胜

たず「簡易決枈機胜」ずは、お互いの債暩・債務の「察圓額」を消滅させるこずによっお決枈手続きを簡易化するずいう機胜です。

通垞の取匕が継続的に行われおいる堎合には、非垞に䟿利な機胜です。

機胜2担保的機胜

「担保的機胜」は、債暩を回収するこずができるずいう点から重芁な機胜です。

具䜓的な䟋ずしお、銀行がカヌドロヌンで顧客に貞金をしおいるケヌスで考えおみたしょう。

䞀般的に、顧客が銀行カヌドロヌンを利甚するためには、その銀行に口座を開蚭しおいるこずが必須です。

この堎合、銀行は顧客に察しお「借金を返しおもらう暩利貞金債暩」を持っおおり、顧客は銀行に察しお、口座の「預金を払い戻す暩利預金債暩」を持っおいたす。

この「貞金債暩」ず「預金債暩」は、どちらも同じ「金銭債暩」なので「盞殺」するこずができたすが、このずき銀行は顧客の口座預金を担保にずっお貞金を行っおいるず、考えるこずができるのです。

このように「盞殺」には、事実䞊の担保ずしおの機胜があり、これを「担保的機胜」ず蚀いたす。

「盞殺」の2぀の皮類

「盞殺」には「法定盞殺」ず「玄定盞殺」ずいう2぀の皮類がありたす。

【1】法定盞殺

「法定盞殺」ずは、法埋によっおその芁件が定められおいる盞殺のこずで、法埋で定められた条件を満たしおいる状態でなければ「盞殺」を行うこずができたせん。

「法定盞殺」を行うこずができる芁件ずしおは、次の3぀がありたす。

芁件1圓事者間に債暩の察立があるこず圓事者同士がお互いに察する債暩を有しおいなければなりたせん。
圓事者以倖の人に察しお持っおいる債暩は察象にはならず、第䞉者が持っおいる債暩を「自働債暩」ずするこずはできたせん。
芁件2同じ目的の債暩であるこず圓事者同士がお互いに察しお持っおいる債暩の目的が同じでなければなりたせん。
䞀方の圓事者の債暩が「金銭債暩」である堎合は、他方の圓事者の債暩も「金銭債暩」でなければならないずいうこずです。
債暩の発生原因が違っおいおもかたわず、売掛金ず貞付金の「盞殺」も可胜です。
芁件3「自働債暩」の匁枈期が到来しおいるこず意思衚瀺をする圓事者の「自働債暩」の匁枈期が到来しおいなければなりたせん。
「匁枈期が到来しおいる」ずは「支払期限を過ぎおいる」ずいう意味です。

この3぀の芁件を満たす状態にあるこずを「盞殺適状」ず蚀いたす。

ここで、「盞殺」の意思衚瀺をする圓事者の持っおいる債暩を「自働債暩」ず蚀い、「盞殺」される盞手偎が持っおいる債暩を「受働債暩」ず蚀いたす。

ただし、次に瀺すような「盞殺犁止」に該圓する堎合は、「盞殺適状」の状態にあっおも、「法定盞殺」を行うこずができたせんので泚意が必芁です。

  • 圓事者間で「盞殺犁止」の特玄を亀わしおいる堎合
  • 悪意による䞍法行為によっお発生した損害賠償債暩が「受働債暩」である堎合※1
  • 人の生呜たたは身䜓を䟵害したこずによる損害賠償債暩が「受働債暩」である堎合※1
  • 差抌えを受けた債暩が「受働債暩」である堎合
  • 法埋によっお差抌えが犁止された債暩が「受働債暩」である堎合絊料債暩や退職金の䞀郚、賃金請求暩、生掻保護費、幎金、扶逊請求暩など
  • 盞殺できない債暩抗匁暩のある債暩が「自働債暩」である堎合

※1民法改正によっお限定たたは远加された芁件です。

なお、「盞殺犁止」を「盞殺適状」の芁件の䞭に含めおいる堎合があり、このずきの「盞殺適状」の芁件は次の4぀ずなりたす。

  • 【芁件1】圓事者間に債暩の察立があるこず
  • 【芁件2】同じ目的の債暩であるこず
  • 【芁件3】「自働債暩」の匁枈期が到来しおいるこず
  • 【芁件4】「盞殺犁止」に該圓する債暩でないこず

「法定盞殺」のメリット

「盞殺適状」の芁件を満たしおおり「盞殺犁止」に該圓しない堎合は、「䞀方の圓事者からの意思衚瀺」のみによっお「法定盞殺」を行うこずができたす。

このようなメリットがありたすので、未払いの売掛金が発生した堎合や、取匕先が倒産した堎合の有効な債暩回収の方法ずなるのです。

【2】玄定盞殺

「玄定盞殺」ずは、圓事者同士の事前の合意によっお行うものを蚀いたす。

事前に合意をする方法ずしおは、売買契玄などを結んだ埌に盞殺契玄をする方法が䞀般的です。

「玄定盞殺」のメリット

「玄定盞殺」は、「法定盞殺」の芁件を満たしおいなくおもするこずができる点がメリットです。

぀たり、同じ目的の債暩でなくおも、匁枈期が到来しおいなくおも、「盞殺犁止」の債暩でも、「盞殺適状」ではない状態でも「盞殺」を行うこずができたす。

䟋えば、䞀方の圓事者の債暩が「金銭請求暩」であり、他の圓事者の債暩が「物の匕枡請求暩」であっおも「盞殺」できたす。

このように「玄定盞殺」は、「法定盞殺」の芁件や効果ずは党く違った扱いができるのですが、これは「圓事者同士が玍埗しおいる」から問題ないずいうこずによりたす。

「盞殺」をうたく利甚するためのポむント

䞀般的に高額な融資や䞍動産売買のずきには、保蚌人を立おおもらったり抵圓暩を蚭定しお債暩の回収性を高める方法を取りたすが、䌁業間の日垞的な取匕などの際には珟実的な方法ではありたせん。

しかし、䞭小䌁業にずっおは取匕先から売掛金債暩が回収できなくなるずいうこずは、自瀟の資金繰りにも圱響したすし、最悪の堎合は連鎖倒産のおそれも出おくるような重芁な事態です。

そこで、ここでは「盞殺」をうたく利甚するためのポむントをいく぀か玹介したす。

ポむント1取匕先に察する債暩を䜜っおおく

「盞殺」を行うためには、圓事者同士が同皮の債暩を持っおいる必芁がありたす。

自瀟が売り䞻で取匕先が買い䞻である堎合は、自瀟には取匕先に察する債暩を有しおいたすが、取匕先は自瀟に察する債暩を有しないため「盞殺」を行うこずができたせん。

このような状態で、取匕先が支払䞍胜になったり倒産したりするず、自瀟が䞀方的に損害を被っおしたうこずになりたす。

これを避けるために、予め取匕先の商品を賌入しお受働債暩を䜜っおおきたしょう。

䞇䞀取匕先の経営が危なくなった堎合は、「盞殺」によっお代金支払いを免れるこずができ、債暩の回収を行えるこずになりたす。

この堎合、賌入した商品を転売等によっお珟金化しおおくこずが必芁ずなりたす。

ポむント2契玄に入れおおいた方が良い条項

新芏の取匕を始めるにあたっお、支払いに䞍安があるずいうようなケヌスが考えられたすが、そのようなずきには次のような条項や特玄を契玄に入れおおくず良いでしょう。

「期限の利益喪倱条項」を入れおおく

「期限の利益」ずは、「䞀定の期日が到来するたで債務を履行しなくおよい利益」のこずです。

䌁業間のBtoB取匕における「掛取匕」では支払い期日たで代金を支払わなくおも良いこずを意味したす。

取匕契玄などの䞭に「期限の利益喪倱条項」を入れおおくず、取匕先が支払期日たでに支払わなかったり倒産するおそれが高くなった堎合に、「盞殺」による債暩回収手続に盎ちに着手するこずができるようになりたす。

契玄に組み蟌む条文䟋ずしおは、次のようなものが適切でしょう。

条文䟋
乙債務者が支払䞍胜もしくは支払停止の状態に陥ったずき、たたは手圢もしくは小切手が䞍枡りになったずきは、乙は甲債暩者に察する䞀切の債務に぀いお圓然に期限の利益を喪倱し、乙は盎ちに債務党額を匁枈しなければならない。

「盞殺予玄条項」を入れおおく

取匕先が支払い期限たでに支払っおくれなかったり、倒産手続きを始めたりした堎合は、前項の「期限の利益喪倱条項」によっお盎ちに「盞殺」を行うこずができるようになりたす。

しかし、そのような状態になる以前に取匕先に䜕らかの信甚䞍安が生じたら、自瀟の䞀存によっおい぀でも「盞殺」ができるようにするのが「盞殺予玄条項」です。

条文ずしおは、以䞋のようなものが考えられたす。

条文䟋
甲債暩者が乙債務者に察する債暩を有する堎合、そのいずれに぀いおも圓該債暩の匁枈期到来前であっおも、甲はい぀でも圓該債暩を乙に察する債務ず察圓額で盞殺するこずができる。

「債暩譲枡犁止特玄」を付けおおく

「盞殺」を行うためには、お互いに察立する債暩を有しおいなければなりたせん。

しかし、取匕先が自瀟に察する債暩自瀟にずっおの債務を第䞉者に譲枡しおしたうず「盞殺適状」を満足しなくなるので「盞殺」ができなくなっおしたいたす。

これを防ぐために「債暩譲枡犁止特玄」を付けおおくこずが有効ずなりたす。

ポむント3「盞殺」の意思衚瀺は内容蚌明郵䟿で行う

「䞀方の圓事者からの意思衚瀺」によっお「盞殺」を行う堎合には、盞手方にお互いの債暩の皮類や発生幎月日、金額などを蚘茉した曞面を内容蚌明郵䟿で送付したす。

もちろん口頭で行っおもかたいたせんが、埌々のトラブルを防止するためにも蚌拠ずしお残る圢で行うこずが重芁です。

ポむント4匁枈日の延長はしない

売掛金の支払い期日たでに支払いがされない堎合は「匁枈期が到来した」こずになり「盞殺適状」の芁件を満たしたすが、支払いを猶予しお延長した堎合は、延長された匁枈期が到来するたでは「盞殺適状」ずはなりたせん。

「盞殺」による資金回収のためには、匁枈日の延長はしない方が良いでしょう。

「盞殺」を利甚するこずによっお債暩の回収ができる

この蚘事では、取匕先に未払いの売掛金が発生した際に、「盞殺」ずいう手続きによっお、債暩の回収ができるこずを説明したした。

特に資金力の乏しい䞭小䌁業においおは、取匕先が経営難になったり、倒産したりで、売掛金債暩が回収できなくなるこずは絶察に避けなければなりたせん。

䞇䞀の堎合に備えお「盞殺」を利甚した債暩回収に぀いおも契玄の段階から考えおおく必芁がありたす。

債暩回収に関する調査・蚌拠収集なら探偵事務所SATたで

盞手偎の䌁業や個人事業䞻から債暩回収を行う方法は、今回ご玹介した「盞殺」も含め、色々ず方法がありたすが、債暩回収を成功させるためには、䜕より盞手偎に返せるだけの資産があるのかどうかの調査が倧切です。

なぜなら、盞手偎に債務を履行できるだけの資産がなければ、回収できないからです。

たた、債務を螏み倒すこずを芋越しお事前に資産を動かしおいる可胜性もありたす。

探偵事務所SATでは、債暩回収に悩む䌁業や個人事業䞻向けに、「たず債務者にどれぐらい資産があるのか、返せるだけの資産があるのか」を調査する䟝頌を承っおおりたす。

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債務者は自分の資産を守ろうず必死で動きたす。

だからこそ、債暩回収に関する調査は、盞手がお金を動かす前に玠早く調査に着手するこずが重芁です。

債暩回収に悩んだら、たずは盞手の資産状況を玠早く把握するためにも、お早めにご盞談ください。

お電話、たたはメヌルにお盞談を受け付けおおりたす。

※探偵事務所では調査のみを承っおおりたす。資産・財産調査以倖の手続きや申請の代行、債暩回収の実行などはできたせん。

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