【投稿日】 2018年8月16日 【最終更新日】 2021年10月21日
探偵が人探しを行う上で、情報の質と量は重要です。情報が多ければ多いほど、早く発見できる可能性が高まるため、写真だけの情報から人探しをすることは、難易度が高いと言わざるをえません。
しかし、だからといって「写真だけの情報しかないため、人探しは無理だ」などと諦めるのは待ってください。100%成功と言い切ることはできませんが、探偵には、写真だけの情報を元に人探しを行うノウハウがあります。
探偵が写真だけの情報を元に、人探しを行う方法について、ご紹介します。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
探偵が人探しのために写真の内容から確認する情報とは?
探偵は「手がかりが写真しかない」と思うことなく、写真から様々な情報を読み取る力と、依頼主(または写真を貸してくれた人物)に質問し聞き出す力を最大限活用します。
まずは写真から、探偵が確認・推測する情報について、見てみましょう。
・外見
全身写真か、上半身のみかなど写真の撮影方法によっても異なりますが、髪型や顔立ち、体格、姿勢、特徴的なホクロ、歯並び(笑顔の写真の場合)などをチェックしていきます。髪型や体格は、年齢を重ねるにつれ変化することが多いものの、骨格やホクロなどは半永久的なため、本人確認にも使えます。
・服装
学生服であれば、学校の特定が可能です。仕事の服であれば、胸元に社名のロゴが入っていたり、ある程度職業を推測できたりするケースもあります。
・背景
背景は、ヒントが隠れていることが多い場所です。例えば部屋で撮影した写真であれば、カレンダーに書かれた予定、好きなアーティストのライブで購入したと思われるポスター、地域性の高い雑貨などが自然と写り込んでいることがあります。こういった情報は、いつどこで役立つかわかりません。
また、屋外で撮影された場合は、特徴的な店舗の看板、ポスターなどによって、ある程度の撮影場所が特定できる可能性があります。
・一緒に写っている人物
持っている写真に、他の人物が写っている場合は、人物との関係性から様々な情報を入手することができます。大勢で写っている場合は、サークル活動や社員旅行かもしれません。全くタイプが違う人物と2人で親しげに写っている場合、学校や会社以外での出会いの可能性→交友関係が広い?などと考えられます。
探し人本人以外の服装、外見等もチェックし、いくつもの関係性パターンを考えることも、探偵の仕事です。
・EXIF情報
EXIFとは、「Exchangeable Image File Format」の略です。簡単に説明しますと、カメラやスマートフォンで撮影した画像に埋め込まれている情報のことで、撮影日時や撮影したカメラの機種、シャッタースピード、絞り値など、様々なデータを含みます。
GPS機能がついているスマートフォンにて撮影した画像の場合、撮影場所を特定することも可能です。
つまり、いつ、どこで撮影された写真であるかを推測できる可能性が高まります。これは、探し人の行動範囲を推測する上で大きく役立つポイントと言えるでしょう。
・写真の裏に書かれている手書きメモ
写真データではなく、フィルムカメラで撮影された写真の場合、裏に何らかの文字が書かれているケースもあります。日付、場所、もしくはメッセージなど、書かれている数字や言葉は、写真撮影当時の様子を紐解くヒントになる可能性が高いです。
探偵は写真から得た様々な情報を組み合わせた後、居場所を推測する
1枚の写真から、様々な情報が読み取れる可能性があることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
さらに撮影した人物がわかっている場合、直接撮影時の様子を聞くことで、探偵独自の視点により、さらなるヒントを得られるケースもあります。
もちろん、背景に写っているアイテムひとつが即座に居場所を知らせてくれるといったケースはごく稀です。しかし、探偵は調査のプロです。過去の経験則と、目の前の情報を組み合わせ、居場所の特定に繋がる調査方法の検討を行います。
写真だけしか情報のない人探しの場合、状況によって難易度は上下する
写真から様々な情報を入手した探偵は、依頼主に様々な角度から質問を行う一方、探し人の周囲の人物や、過去または現在暮らしている可能性が高い地域での聞き込みを行います。
しかし、聞き込みに必要な時間、探し人発見の成功率は、ケースバイケースであり、一概にお伝えすることはできません。まずはどういったケースの場合、難易度が上がるのか、下がるのか具体的な内容をご紹介します。
「写真だけ」の情報提供の場合に、難易度が上がるケースとは?
写真だけしかない状態で人探しを依頼すること自体、難易度が高いものですが、その中でもさらに難しくなるケースについて見ておきましょう。
- 数十年以上会っていないため、苗字や名前を忘れてしまい、写真しか残っていない
- 出会い系サイトで知り合い、数回メールをした後で1回だけ会った。こっそり撮った写真はあるが、名前などはお互い名乗っておらず、連絡先も削除してしまい残っていない。
- インターネットを通して知り合い、写真を送ってもらったが実際に会ったことがない。携帯を紛失し、連絡先がわからなくなった。
上記の例でお分かりいただけるように
- 写真撮影時から、長い時間が経過している
- インターネットを介した出会いであり、連絡先などは削除済みである
- 実際に会ったことがない人物に対する人探しである
といった条件の場合、人探しの長期戦を覚悟する必要があります。
写真撮影時から時間が経てば経つほど、依頼主の記憶や周囲の記憶も曖昧になり、情報が正しいのかどうかの判断がつきにくくなります。また、インターネットを介した出会いである以上、普段の生活に関する情報が得にくいことも事実です。
さらに、最後「実際に会ったことがない」ケースの場合、そもそも写真自体が本人のものであるという確証が取れません。
メールのやりとりの内容、会話の内容などを元に調査をする方法もありますが、根本的に相手が話した内容が事実かどうかの確証がないため、迷宮入りするケースが少なくないのです。
しかし、写真が別人だとしても、別の情報から探し人本人を絞り込む可能性もゼロではありません。他の情報の質が高ければ、本人特定に至るケースもあります。
「写真だけ」の情報提供の場合でも、難易度が下がるケースとは?
写真だけの情報提供しかできないとしても、状況によっては難易度が下がるケースがあります。
- 依頼主が直接写真を撮影しており、撮影日からそれほど日が経っていない
- 写真だけの情報提供しかできないと思っていたが、探偵と話す中で他の有力な情報が見つかった
- 写真に複数人写っており、他の人の記憶が鮮明である
- 写真しか情報はないが、相続に必要である(血縁関係がある)
撮影時から日が浅い場合、撮影時のシチュエーションや周囲の状況、当時の本人の様子などを鮮明に思い出せる可能性が高いです。会話内容などに関しても、探偵が丁寧に尋ねていきますので、自分で考えるよりも思い出せる確率が高まります。
写真に複数人写っている場合は、周囲の人物を知る人を探すことで、探し人本人にたどりつくケースも想定できます。また、相続に必要な場合など、血縁関係がある場合は、状況にもよりますが、依頼主の戸籍を入手することで、ある程度の情報を得られる可能性が高いです。
一人で考えていても、違った角度から物事をみることは難しいものです。探偵は、人探しのプロでもありますが、話を聞く・情報を引き出すプロでもあります。
探偵に尋ねられたことには、正直に答えていきましょう。これが、早期発見への近道です。
写真による情報+プロのテクニックが人探しには効果的!
写真が探し人本人のものであるという前提ではありますが、写真から何らかの情報を得た後、探偵は関係者や周囲の人物に聞き込みを行います。ある程度の地域特定ができた場合は、少しずつ絞りこみを行い、本人の情報に近づいていく方法もあります。
さらに、聞き込み以外にも、パソコン等を使用したデータ調査、合法的に専門機器を使用した調査など、状況に応じて調査を進めます。
一般人の場合、写真による人探しといえば、画像検索や、SNSの拡散に基づく人探し、人探し掲示板等を使う方法がありますが、得た情報が真実かどうかの判断が難しいことや、画像検索で似た人物を発見したものの、次のアクションが取れないなどの問題点もあります。
それでも「一度は自分で人探しをしたい!」と思われた場合は、別ページ「自分でできる人探しの方法!探偵に依頼せずに自力で人探しするコツ」をご参照ください。
ご自分で調査した上で、探し人が見つかるに越したことはありません。しかし「自分で写真だけの情報から人探しをしたが、見つからない」場合は、迷わずに、一度探偵に相談することをおすすめします。
探偵が人探しを行う際の方法など、より詳しい内容につきましては、別ページ「所在調査・人探しのすべて」をご覧ください。
写真だけの人探しから住所調査は可能?
人探し全般に言えることですが、探し人の居場所の特定や伝言を伝えることと、確実な住所を調べることは、別の調査となります。
居場所の特定=住所調査と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、立ち寄った部屋が暮らしている部屋とは限りません。友人の家を渡り歩いていたり、別のアパートを借りながら、恋人の部屋で同棲していたりするケースもあります。
しかし
写真だけの人探し → 所在調査・人探し → 住所調査
と、段階を踏むことで、住所調査は可能です。内容証明の郵便物を送りたいなどの事情がある場合は、個別にご相談ください。
写真だけの人探しは、依頼スピードが重要!まずは探偵に無料相談を
写真だけの人探しだとしても、様々なケースがあることがお分かりいただけたでしょうか?
写真は、人探しにおける貴重な情報源のひとつです。顔以外の情報が読み取れるケースも多く、依頼主本人が気づいていない情報と合わせて調査方法を組み立てることで、調査の成功率が上がります。
「写真だけで人探しを依頼しても大丈夫?」とお悩みであれば、まずは一度探偵事務所SATの無料相談をご利用ください。写真とお話を元に、調査に必要な時間や金額等、具体的な内容についてお伝えいたします。
また、探偵事務所SAT強引な契約や無理な勧誘は一切しておりません、無料相談後は、一度、家に持ち帰り、依頼するかどうかをお考えください。
ただし、30年前の写真の情報を元に行う調査の場合、30年と5日過ぎたとしてもそれほど大きな差は生まれません。しかし、5日前に撮影した写真を元に調査をするのか、10日前の写真によって調査をするのかであれば、その差は歴然です。
繰り返しとなりますが、人探しは「どれだけ早く調査をスタートするか」によって、成功率が変わります。確実な証拠が写真の場合であれば、尚更です。直近の写真をお持ちの場合は、現状を知るためにも無料相談をご利用ください。
一人で悩みを抱え続けることは、大変なことです。疲れ切ってしまう前に、一度、私たちにお話してみませんか?
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