【投稿日】 2018年8月9日 【最終更新日】 2021年10月21日
結婚相手の身辺調査というと、多くの人から次のような意見を聞くことがあります。
- 結婚相手を調べてバレたらどうするの?
- まだ結婚してないのに違法じゃないの?
- 身辺調査って難しくない?
結婚を前提にした相手や婚約者に対し、相手に内緒で身辺調査を行うことへの罪悪感や後ろめたさを感じる方は少なくありません。しかし、結婚相手の身辺調査を行うことで、今まで隠されていた事実や問題点などが浮き彫りになることもまた事実です。
結婚相手に気づかれないように身辺調査を行うにはどうしたら良いのか、そのリスクや違法性も含めて詳しく解説していきます。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
結婚相手の身辺調査をバレないようにしたい!結婚調査を成功させるために必要なこととは
そもそも結婚相手に対して現状問題がないのであれば、身辺調査をしようとは思わないでしょう。これから結婚するという相手を調査したいという人には、それなりの理由があります。
- 女性との浮気の噂を聞いた
- モラハラのような態度を取るようになった
- 顔合わせをしたがご家族の印象が悪い
こうした不安は結婚する当人同士だけではなく、幸せな結婚を願うご両親やご家族にとっても、真実を知りたいと思う十分な動機となります。
しかし、これから結婚するという相手の身辺調査は不快感を持つ人も多く、最悪の場合には身辺調査を行なったことに腹を立てて破談となったり、ご家族の絆に亀裂が入ることも少なくありません。
身辺調査を成功させるために一番重要なのは、「身辺調査をしていることを知られないようにすること」です。もし身辺調査をした場合どのようなことに注意すれば良いのか、詳細をみていきましょう。
相手に気づかれないような調査方法
結婚する相手に不信感を持った時、不安のあまり次のような行動を取ることがあります。
結婚相手の持ち物を勝手に触る
パソコンの履歴やデータ・スマホのメールや着信履歴・預金通帳や私信の手紙などを勝手に触ったり持ち出す行為。結婚する本人同士の間で起こりやすいケースです。
周囲の人に尋ね回る
結婚相手の友人・知人、職場関係の人に結婚相手についての話を尋ねてまわる行為。結婚する本人同士だけではなく、そのご両親やご家族が行動を起こすこともあります。
相手を疑うような言動・行動をとってしまう
結婚相手のスケジュールについて細かく報告を要求したり、事実かどうかを確かめるために頻繁に電話やメールをするなどの行為。
こうした行為は疑われているという点だけではなく、行動そのものに嫌悪感を持ってしまうことが多く、せっかくの良縁も破談となることも少なくありません。そのようなことがないよう、結婚前の身辺調査は慎重に進める必要があるのです。
普段通りを心掛けた生活
結婚相手に対して不信感を持っている時には、なかなか普段通りの生活を送ろうとしても気持ち的に難しいかも知れません。しかし、普段と変わらない態度や生活を心掛けることで、次のようなメリットが生まれます。
- 結婚相手が身構えないので調査しやすくなる
- 万が一結婚相手に隠し事がある場合、証拠隠滅をされる可能性が少なくなる
結婚前の身辺調査や素行調査は、「結婚相手のありのままを調査する」ということです。普段通りのお付き合いを続けることで、ありのままの相手を調べることが可能となります。
探偵事務所への依頼で確実性が高まる
結婚相手の身辺調査を自分で行おうとすると、どうしても難しい点が出てきます。
- 結婚相手を尾行しようとしたがすぐ見失ってしまった
- 昔の話をたずねようにも心当たりがない
- 証拠の画像や音声を録音するための機材がない
- 時間的な余裕がない
- 調べたことで違法として逆に訴えられないか心配
実は、身辺調査の内容は個人でできる範囲のものが少なく、もしできたとしても調査対象者に気づかれてしまうことも多いのです。場合によっては行き過ぎた調査方法を行なってしまい、違法性を問われて裁判となってしまうケースも実際に起こっています。
このような場合に多くの人が選択するのが、探偵事務所への調査依頼です。調査そのものの確実性はもちろんですが、結婚相手やその家族に知られる可能性がほとんどないという点も探偵事務所への依頼の決め手となっています。
誰にも知られずに身辺調査をしたいが難しいと思われる時には、探偵事務所に調査を依頼することも視野にいれてみましょう。
探偵に依頼前に結婚調査のリスクを知っておく
幸せな未来のために行われる結婚調査ですが、場合によっては思いもよらないリスクを含んでいることがあります。自分にとって良い結果がだけがもたらされるというわけでは決してありません。
では、結婚前の身辺調査で起こるリスクとは一体どのようなものなのか、具体的な例を挙げながらみていきましょう。
人間関係が壊れる可能性
身辺調査とは、特定の人物に対してプライベートな部分まで詳しく調査することを意味します。調べる側は何かしらの不信感があるからこそ依頼するのですが、事実が明らかにされたことによってお互いの人間関係が壊れる可能性もあるのです。
- 結婚相手の浮気を疑って調査をしたら、自分の親友と浮気をしていたことがわかり友人関係にまで影響が出た。
- 子どもの結婚相手に不信感があったので身辺調査をしたが、その結果子どもが怒り家族関係にヒビが入った。
- 身辺調査をした後、破談にはならなかったが相手の家族との関係が悪くなり結局離婚した。
結婚後のリスクを回避するために行われるのが結婚前の調査ですが、実際に結婚相手を調査した人の中には、このような結果となってしまった方もいます。
調査は結果が出たら終了というわけではありません。その結果を踏まえてどのようにしたいと思っているのか、自分の気持ちをはっきりさせておくことも重要です。
事実を知った時に受ける精神的苦痛
結婚相手の身辺調査は、必ずしも安心できる結果が出るとは限りません。そして、その結果は結婚する当人同士だけではなく、ご家族にまで精神的苦痛を与えることがあります。
- 親が結婚相手の過去の異性関係を指摘して破談にするよう言ってきたが、結婚相手のことを諦められず板挟み状態となった。
- 結婚相手の親に問題があることがわかったが、結婚相手には何も問題がなく2人が幸せそうにしているのを見ると、家族から調査結果を伝えられず困っている。
- 結婚前の調査で相手に問題があることがわかり破談となったが、その事で相手と揉めてしまい精神的ショックで病院に通うようになった。
幸せな結婚生活を願っている人たちにとって、思いもよらない事実を突きつけられるというショックは相当なものです。
それは、例え調査結果後の結論をある程度決めていたとしても簡単に拭えるものではありません。結婚前の身辺調査は、メンタル的な部分も十分考慮して依頼する必要があります。
調査費用が高額になる可能性
自分で調査をすることが難しい結婚調査。自分で行うことが不可能と判断した時、多くの人が探偵事務所に相談するのですが、調査内容や選んだ事務所によっては費用がより高額になるリスクがあります。
- 調査対象者の行動が把握仕切れず調査日数がかかってしまった。
- とにかく思うような結果を求めて調査を延長した。
- 悪質な探偵事務所に依頼をした結果高額な費用が掛かってしまった。
このような話を聞くと調査を依頼することに躊躇する人もいるのですが、これらの事態は探偵事務所の選び方や相談に行くための事前準備を行うだけで回避されることも少なくありません。
もし探偵事務所への相談を検討する時には、調査目的をはっきりさせて準備を行い、探偵事務所の無料相談などを利用して複数の探偵事務所を比較してから決めるようにしましょう。
結婚調査は違法ではない?その根拠と気をつけなければならない点
結婚相手に気づかれないように進められる身辺調査は、ともすれば違法ではないかと責められることも少なくありません。「知られたくないことを勝手に調べたらプライバシーの侵害だ」と怒る人も多いのですが、実は結婚相手の身辺調査そのものは違法ではありません。
その根拠を紐解きつつ、結婚前の身辺調査で気をつけなければならない点を詳しくみていきましょう。
身辺調査自体は違法ではない
個人のプライバシーに関わることを調べる身辺調査は、多くの場合「プライバシーの侵害」「個人情報の流出」といった点で違法性を問われることがあります。しかし、結論から言うと、身辺調査そのものには何の違法性もありません。
その根拠となるのが次のような点です。
- 身辺調査を行うことを禁止する法律がない
- 身辺調査禁止の法律がないので刑法上では罰せられない
- プライバシーの権利は憲法13条で認められているという解釈がされているが、はっきりと明文化されていないことから法的な判断が難しい。
法律的な解釈を説明すると難しくなるのですが、簡単に言うと「法律として定められていないので罰せられない」ということです。このことから、身辺調査を行うこと自体には何の違法性もないという結論になります。
調査方法に違法性があると罰せられる
法的な問題で違法性があるのは、身辺調査そのものではなく「身辺調査を行う上での調査方法」なのです。例えば、調査を行う上で次のような行為は違法となります。
- 他人の敷地内に勝手に入り込んだ
- 婚姻前の婚約者の部屋にカメラを仕込んだ
- 調査対象者宛の手紙を勝手に開けて中身を確認した
- カバンに盗聴器やGPSを仕込んだ
- 携帯やパソコンのデータを勝手に見た
これらはすべて刑法・民法問わず違法となり、罰せられたり慰謝料請求をされる対象となります。探偵事務所は探偵業法という法律に基づいた調査を行なっており、当然このような調査方法は取りません。
ごく稀に「探偵事務所は特別だ」と思い込まれる依頼者の方もいるのですが、違法性のある調査方法はリスクだけではなく、探偵事務所に依頼を断られる確率も高くなります。依頼する内容に違法性がないかどうか、事前に落ち着いて確認することも必要です。
調査結果の使い方次第でも違法となるケースがある
結婚相手の身辺調査で知り得た情報をどのように使用するのか、依頼者の行動次第では違法性を問われて裁判となることもあります。
- 調査結果を不特定多数が閲覧できる掲示板に書き込んだ
- 結婚相手と家族以外の第三者に調査内容を話したりメールで伝えた
- ブログなどで掲載した
身辺調査で得た情報は「結婚相手のプライバシー」であり、それを全く関係のない第三者に広める行為は「プライバシーの侵害」に当たります。
これが身辺調査が違法だと言われる原因の1つでもあるのですが、調査結果にショックを受けてこのような行動を取る人も決して少なくはありません。
合法な調査方法で調べた情報も、このような事態を引き起こしてはトラブルの種となってしまいますので、どのような結果が出ても落ち着いて受け止めるだけの冷静さが重要となります。
まとめ
結婚調査を成功させるために必要なポイントを、リスクや違法性も交えてご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容をまとめてみたいと思います。
- 身辺調査を成功させるためには、「相手に気づかれない調査方法」「普段通りの生活や態度」が重要なポイントとなる。
- 個人で調べることが難しい場合には無理をせず、探偵事務所に相談することも視野に入れる。
- 結婚前の身辺調査には「人間関係の破綻」「精神的苦痛」「金銭面での問題」といったリスクが予想されるので、事前に調査内容や目的をはっきりとさせ、どのような結果でも受け 入れられるように心の準備が必要である。
- 結婚前の身辺調査は違法ではないが、調査方法や得られた情報の扱い方によっては法律で処罰されたり民事裁判となるケースがある。
結婚相手という生涯を共に生きるパートナーへの不信感は、心に様々な葛藤や感情をもたらします。それを解決するための結婚調査なのですが、調査結果によっては思いもよらない結末となり、その後どうしたら良いのか思い悩む人も少なくありません。
結婚相手に対する気持ちと身辺調査の必要性、この2つをよく考えて調査の目的をはっきりとさせ、探偵事務所に相談するようにしてみましょう。
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