【投稿日】 2018年4月24日 【最終更新日】 2021年10月21日
探偵事務所には、日々様々な調査依頼が持ち込まれています。その中には、合法調査もあれば、違法調査もありますが、一般の方にとって合法・違法を見分けるのは、とても難しいことでしょう。
「探偵なら、どんなことでも依頼すれば調査してくれる」と思っていらっしゃる方がいるのも事実です。
当然のことですが、探偵だからといってどのような内容でも調査できるわけではありません。独自のルートを用いて情報を得ることは可能ですが、調査可能・不可能の範囲は、はっきり区切られています。
ここでは探偵が合法的にできること、違法でありできないこと、お断りする内容、そして依頼主が違法調査を依頼するデメリットについて、ご紹介します。
探偵への依頼をお考えの方は、まずは基礎知識を学ぶためにも、ぜひ一度目を通してください。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
探偵が合法的に調査できること!相談・依頼が可能な調査内容
探偵は、探偵業法にもとづき
- 尾行
- 張り込み
- 聞き込み
を行うことができます。もちろん、合法です。
さらに、合法的に独自データを収集することができるため
といった調査を行うことが可能です。
さらに調査内容の具体的事例としては
- 浮気・不倫調査として不貞の証拠を獲得するため、尾行・張り込みをする
- 営業マンが勤務時間中にサボっていないか、尾行・聞き込みをする
- 失踪した友人の行方調査のため、聞き込みをする
- 中途入社する人物の素行調査のため、尾行・張り込み・聞き込みをする
- 結婚相手の素行調査のため、尾行・張り込み・聞き込みをする
- 盗聴器が隠されているとの依頼を受け、盗聴器発見調査を行う
- 尾行や張り込みを行い、ストーカーの証拠、いじめの証拠を見つけ出す
など、様々なケースがあげられます。
探偵が違法調査となること!依頼できないこと・断られる相談内容
探偵は、探偵業法に反する調査、違法調査を引き受けることはできません。
- 電話番号や携帯電話番号からの個人特定
- 車のナンバープレートからの直接的な個人特定
- ローン残高の調査
- 出身地や出生など差別に関わる調査
- 特定の地域出身者を調べる行為
- 別れさせ屋や復讐屋などの行為
- 戸籍謄本や住民票の入手の依頼
- 反社会的な組織・団体からの依頼
- ストーカー、DVなど犯罪に関する調査
- 盗聴器の設置依頼
合法的な調査を行う探偵事務所であれば、上記に関する相談、調査依頼は全て断ります。もしも「調査可能」とうたう業者があれば、違法調査を行なっていると言わざるをえません。
違法調査を行う探偵事務所に依頼した場合、どうなる?
依頼主が違法調査だと知らずに、調査を依頼したとしても、違法行為によって得た証拠は、証拠として認められません。
例えば、次の行動も全て違法行為です。
- 盗聴器を無断で対象者の車に設置した(器物破損罪)
- 半永久的に使える盗聴器をコンセントの中に設置した(窃盗罪)
- 不貞の証拠を撮影するため、無断で対象者の住居に侵入した(住居不法侵入罪)
- 対象者の郵便物を持ち去った(窃盗罪)
- 対象者の郵便物を勝手に開けた(信書開封罪)
「違法行為をしなければ、調査が成立しない=調査のレベルが低い」とも言えます。調査のレベルが低いということは、尾行や張り込みが気付かれるリスクも高いです。尾行が失敗し、相手に恐怖を与えた場合、ストーカー行為、つきまとい行為として訴えられてしまう可能性もあります。
違法調査を行っている探偵事務所に依頼するメリットは、何ひとつありません。
さらに、違法行為とわかっていながら依頼してしまった場合、依頼した側も罪に問われる可能性があります。
問題はそれだけではありません。もしも、依頼し料金を支払ったにも関わらず、探偵が調査を行わない、行方をくらましたといった状況に陥ったとしても、違法行為であることを知り、依頼している段階であなたも同罪です。警察に訴えることもできず、泣き寝入りするしかありません。
特に車のナンバープレートや携帯電話の番号から、個人情報を得たいと考えている人が増えていますが、これらの情報から直接個人情報を入手する行為は違法です。
どうか、早まらないでください。
違法調査を行う探偵への依頼はNG!合法的な調査を進めることで、問題解決は可能です
探偵に違法行為を依頼すれば、早く目的が達成できるかもしれません。
- 裁判などで使えない
- 訴えられるリスクがある
- 調査技術が乏しいことが多く、対象者に気付かれた際に信用を失う
- 違法調査を行うのは悪徳業者である可能性が高く、騙し取られても通報できない
など、リスクの方が高いというのが現実です。
違法調査をしなくても、合法的に問題を解決する方法はたくさんあります。プライバシーを侵害する個人情報の不正取得や差別に繋がる依頼などはお引き受けできませんが、合法的に集めた情報から、必要なデータを導くことは可能です。
探偵事務所SATでは、まずは今のお悩みについてお話しいただいた後、依頼主の方の本来の目的に合わせた調査を提案いたします。合法的に依頼主の方に納得いただける証拠を見つけること、これが、探偵事務所SATが目指す解決方法です。
グレーゾーンの探偵事務所や、違法調査の可能性が高い探偵事務所に依頼することで、依頼主の方が罪に問われる可能性もあります。
より問題が大きくなってしまう前に、まずは一度、探偵事務所SATにご相談ください。
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