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親子喧嘩が原因となった家族の家出(失踪)対処法と捜索のポイント
【投稿日】2019年7月8日
どれだけ仲が良い親子であっても、ちょっとした行き違いから言い争いをしたり、親子喧嘩に発展して家出をするというケースも少なくありません。「ちょっと頭を冷やしているだけだから」「いつもすぐ帰ってくるから」と放置している人もいるのですが、対処法を間違えると思いもよらない結果になってしまうこともあるのです。
では、親子喧嘩が原因となった家出にはどのような対処法を行えば良いのか、注意点を交えて詳しく解説していきます。
親子喧嘩による家出(失踪)を甘くみてはいけない理由とは
一番近い間柄である親子で起こった喧嘩は、心配する気持ちと楽観的な気持ちが混じり合うため、「捜索なんて大げさな」と感じる人も多くいらっしゃいます。しかし、喧嘩の内容がどうであれ、親子喧嘩を原因とした家出は決して楽観視出来るものではありません。
親子喧嘩による家出にはどのような危険性が潜んでいるのか、その内容について詳しくみていきましょう。
感情の爆発が思わぬ二次被害を引き起こす可能性
喧嘩となった理由はそれぞれ異なりますが、親子喧嘩でよく見られるのが「お互いに遠慮せず意見をぶつけるため、感情が高たかぶりその勢いで家出をする」というケースです。実際にある例としては、以下のような状況が挙げられます。
- 塾や習い事をサボったこ子供を叱ったら言い争いとなり、「言うこときけないなら出て行け!」と怒鳴ったらそのまま家を飛び出した。
- 生活態度が悪い子供に注意をしたら反抗されて喧嘩となり、そのまま家出をしてしまった。
- お付き合いしていた異性との結婚を反対されたので親と喧嘩となり、子供が帰ってこなくなった。
- 親の借金に対して意見を言ったらそのまま口論となり、頭に血が上った父親が車に乗って出て行ってしまった。
- 高齢の両親が目に余る行動をするため注意したところ喧嘩に発展し、目を離した隙にいなくなってしまった。
他人との話し合いなら言葉を選ぶこともありますが、家族・親子の間ではどうしても「大丈夫だろう」という考えがあるためストレートに感情をぶつけてしまいがちです。しかし、感情が爆発しそのままの勢いで家出をしてしまった場合、思いもよらない二次被害を生み出す可能性があります。
- 出て行けと言われて飛び出した子供が事故にあってしまった。
- 親との喧嘩で飛び出した高校生が深夜の繁華街をうろつくようになり、犯罪に巻き込まれてしまった。
- 車やバイクで飛び出した親が危険走行して事故を起こした。
- 家から抜け出した高齢者が自力で帰れなくなっていた。
- 成人した子供が家を飛び出したまま帰宅しなくなり、そのまま行方不明となっている。
お互いをよく知っているはずの家族であっても、感情が爆発した状態ではどのような態度に出るのか誰にも予測出来ません。親子喧嘩の結果飛び出した状態は、決して普段の家出人ではないことを良く理解しておく必要があります。
お互いの考えの食い違いが生み出す捜索の遅れ
親子喧嘩の後、一見収束したかのように見えて実は心にわだかまりを持った末、家出という決断をして行方不明となる人もいます。
このようなケースでは、残された方は「喧嘩はしたがすでに解決した」と思っているのに対し、家出人は「もう一緒にいたくない」というまったく真逆の考えを持っているため、捜索をするタイミングが遅れてしまう可能性があるのです。
特に危険なのは、捜索する側が以下のような考えを持っている場合です。
- 親子喧嘩が原因だと思っていないので、理由がわからず事情説明が出来ない。
- すでに解決したと思っているで、喧嘩をしたことやその理由を話す必要が無いと判断している。
- 親子喧嘩はコミュニケーションの一つと考えているので、それが原因であることを指摘されても認めようとしない。
家出人の捜索には出来るだけ客観的で多くの情報が必要となりますが、捜索する側にこのような思い込みがあると捜索の方向性がずれてしまうため、捜索開始が遅れたり発見まで遠回りになることも少なくありません。
親子という関係をどこまで客観的にとらえて事実を受け入れられるか、その点も親子喧嘩による家出人探しの難しさと言えます。
根本的な解決をせず繰り返される危険性
家出人が発見されて無事に生存を確認できた時、多くの家族は喜び問題が解決したとホッとします。しかし、家出人との和解や解決はむしろ発見された後から始まり、根本的な解決が出来なければ失踪は繰り返されてしまう危険性があります。
親子喧嘩を原因とした家出の繰り返しで最も危険なのは、「家出する側も捜索する側も慣れてしまう」という点です。
例えば、親子喧嘩をして家を飛び出した思春期の子供が、深夜徘徊をしたのち問題なく帰宅したという経験が繰り返された場合、家出をした子供も探す側の親も「家出をしたが問題はない」という認識を持つようになります。つまり「非日常的な行為が普通の状態」となってしまうため、家出によって起こるかも知れない犯罪や事故といった危険への注意が薄らいでいくのです。
「子供のことは親が一番わかっている」「親の行動はある程度把握できている」という認識が強い人ほど、家出人捜索の手がかりを見落とす可能性が高く、警察や探偵事務所への相談が遅くなります。そして、家出に対する危機感の薄さが思わぬ事態を招くことへと繋がっていくのです。
親子喧嘩は家庭内の問題ですが、それを原因とした家出は事故や事件になる可能性も少なくありません。原因は親子喧嘩だからと警察や探偵事務所といった第三者機関への相談をためらう人も多いですが、親子喧嘩だからこそより一層の注意を払い、一刻も早い捜索をするようにしましょう。
親子喧嘩で家族が家出(失踪)をした時の対処法をケース別に解説
親子喧嘩による家出はどこの家庭でも起こる可能性がありますが、家出人の年齢や性別によってとるべき対処法に違いが出てきます。では、実際に親子喧嘩が原因で家出が起こった時にやるべきことについて、それぞれのケース別に解説していきます。
未成年の子供や高齢の両親が家出をした時にはすぐに警察へ
親子喧嘩をして家出をした人が未成年者や高齢者の場合、年齢・性別を問わずすぐに警察へ相談し行方不明者届を提出するようにしましょう。
特に13歳以下の子供や後期高齢者と呼ばれる年齢の人は特異行方不明者と呼ばれ、警察は速やかに捜索を行うようになっています。
未成年者や高齢者の失踪は、本人の意思に関係なく犯罪や事故に巻き込まれる可能性が高くなりますので、行方不明とわかった時点ですぐに心当たりの場所や関係先に連絡を取るようにし、早期発見に繋がるように行動しましょう。
感情的になり家を飛び出した場合は状況確認・心当たりの場所を捜す
親子喧嘩の最中に相手が感情的になり家出をした時には、次のような流れで行動するようにしてみましょう。
- 家出人の財布や携帯があるかどうかを確認し、携帯電話へ連絡し続ける。
- 家出人の移動手段の確認(自転車・バイク・車・公共交通機関など)
- 家出人の仕事先や学校、友人・知人に連絡する。
- 家出人の行動範囲内を捜索する(行きつけのお店や散歩コース・通勤通学路など)
- 警察へ連絡し行方不明者届を提出する。
家出をしてすぐであれば移動時間も短いため、家出人の行動範囲内にあるお店や施設などを捜すと見つかる可能性が高くなります。この時、警察への連絡と行方不明者届の提出をしておくと、警ら中の警察へ連絡が回るため比較的早く家出人を発見することが出来ます。
警察へ連絡する時には家出人の詳細な情報が必要となりますので、下記の記事を参考にして情報をまとめておくようにしましょう。
親子喧嘩の後しばらくしてから家出をした場合の対処法
親子喧嘩をしたその日に家出をしなくても、計画的に準備をして数日後に家出をするというケースもあります。その場合には家出人の自室をよく調べ、家出先や捜索するための手がかりになるものを探す必要があります。
- 家出人の日記や直筆のメモ
- 家出人の残した遺書や書き置き
- 旅行雑誌やリクルート雑誌
- パソコン内の検索履歴やメール
- 家出人のブログやSNSの内容
- 電話番号がメモされた付箋や用紙
このような情報は、警察や探偵事務所へ相談する時にも必要な項目となりますので、メモにまとめたり手がかりとして提出出来るように準備しておきましょう。
また、下記のページでは家出人を探すためのポイントを詳しく解説しておりますので、何から行えば良いかわからないという時には参考にしてみましょう。
親子喧嘩による家出(失踪)の捜索で気をつけるべきポイントとは
親子であるからこそ遠慮なく感情をぶつけ合う一方で、親子であるからこそ相手を思いやり気遣わなければならない事もあります。親子喧嘩が原因で家出した人を捜索する時にはどのような点に注意するべきなのか、そのポイントをみていきましょう。
行き過ぎた捜索方法が親子の溝を深める可能性がある
家出人の捜索は早い段階から行うと発見率が高く、また多方面からの協力を得ることで多くの情報を集めることが出来ます。しかし、家出人の中には多くの人に知られることを苦痛に感じる人もいるため、家出人の社会的立場や性格をよく考えて行動しなければなりません。
- 高校生の子供が家出した翌日にビラ配りをしたら、帰宅した子供に嫌がられてしまい関係が悪化した。
- 喧嘩して家出した父親の会社へ何度も連絡を入れていたら、父親の仕事関係者にまで噂が広がってしまい、父親が会社に復帰しづらくなって退職してしまった。
- 母親の捜索に対する協力を求めて町内会や子供のPTA関係者へ連絡したら、帰宅した母親が噂のマトになってしまいショックを受けて引きこもるようになってしまった。
もし家出人の上記のような状況になってしまうと、親子での和解や生活の立て直しも難しくなり、最悪の場合には再び家出をする結果にもなりかねません。自力での捜索は出来る範囲内にとどめ、家出人の立場や状況を配慮して行うようにしましょう。
家族カウンセリングなども検討してみる
ちょっとした言い争い程度ならあまり問題視されることはありませんが、家出という大きな問題にまで発展した親子喧嘩が、のちのち家庭機能を麻痺させる可能性もあります。家族という単位での人間関係は閉じられた社会なので、当事者間の話し合いだけでは解決できないケースも少なくありません。
そのような場合には、臨床心理士やカウンセラーなどに相談して状況を説明し、家族以外の第三者からみた問題点や改善点を指摘してもらうようにしてみましょう。
早期発見と捜索の守秘を確保するため探偵に相談する
少しでも早い家出人の発見と個人情報の守秘義務という観点から、家出人の捜索を探偵事務所に相談する人も少なくありません。探偵は調査のプロであることは勿論ですが、探偵業法に基づいた調査を行うため守秘義務が確保されており、安心して相談することが出来ます。
また、最近では弁護士などの専門家と連携しているところも多く、アフターケアまで含めて問題解決へ向けたアドバイスをもらうことも可能です。
多くの探偵事務所では無料相談を受け付けておりますので、ご家族だけで悩むことなくまずは一度問い合わせてみるのも良いでしょう。
まとめ
親子喧嘩が原因となった家出の捜索方法や注意点について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容をまとめてみましょう。
- 親子喧嘩による家出は「家庭の問題」では済まないケースも多く、最悪の場合は事件や事故などの二次被害を引き起こす可能性がある。
- 未成年者や後期高齢者の家出は危険を伴う確率が高いので、すぐに警察へ行方不明者届を提出し捜索に協力してもらう。
- 親子喧嘩で感情的になり突然家を飛び出した時にはすぐに行動し、心当たりあたりを探したり警察へ相談して発見率を高める。
- 行き過ぎた調査や捜索は家族関係を悪化させる可能性があるので、家出した人の社会的立場や性格を考えて行動する。
- 家族カウンセリングなども視野に入れておき、根本的な解決が出来るよう心掛ける。
- 探偵事務所に相談することで高い調査能力や個人情報の守秘義務が守られる。
親子喧嘩による家出は大変デリケートな判断が求められる場合が多く、それだけになかなか第三者へ相談することも躊躇してしまいがちです。しかし、家族以外の人に協力を求めることで見えなかった問題点を見極め、その結果根本的な解決へと進めていくことが出来るようになります。
必要な手助けを上手に求めていきながら、家出人の早期発見とより良い親子関係を築けるよう行動してみましょう。
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