行方不明となった家出人の捜索にあたり、警察と探偵は必ず思いつく相談先ですね。どちらも捜索のプロではありますが、一刻も早く家出人を発見したい人たちにとって「より発見率が高いのどちらか」という点は大変気になるポイントです。

しかし、実際に家出人捜索を届け出たり依頼した経験がある人たちの意見を見ると、それぞれに対して全く逆の意見を述べていることも多く、判断に困るケースも少なくありません。

実は、警察と探偵のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを見極めると、意見が分かれる理由や発見率を高めるためのコツを掴むことが出来ます。警察と探偵を比較しながら、家出人の発見率を高める方法について詳しく解説していきます。

警察による家出人捜索のメリットとデメリットはケースによって分かれる

家出人の捜索を警察に届け出た人の意見を見ると、メリットとデメリットにはっきりと分かれているのが印象的です。

このような好意的な意見がある一方で、全く反対の意見も出ています。

実は、警察には家出人捜索に対する一定の基準があり、「家出人が行方不明となった状況や原因」によって対応も変わってくるのです。

では、どのような行方不明者のケースで警察の捜索は有効となるのか、具体的な例を挙げて解説していきましょう。

警察が家出人を積極的に捜索するケース

警察とは「命・身体・財産を守るための公的機関」であり、基本的に刑事事件と判断されるケースで積極的に行動します。これは行方不明となった家出人の捜索にも該当し、警察が積極的に家出人を捜索するケースとしては次のような例が挙げられます。

精神疾患や痴呆症などを原因とした失踪

精神科の薬の副作用や痴呆症の影響などにより、行方不明者が感情や自意識をコントロール出来ず失踪するケース。最悪の場合には自殺や事故などの可能性が高くなる。

外出先で災害や事故などに巻き込まれた可能性がある失踪

外出先で災害や事故などが起こり、行方不明者となるケース。命の危険性が高く一刻も早い捜索が望まれる。

誘拐・殺人・監禁などの犯罪に巻き込まれた可能性がある失踪

普段通りの生活をしていて突然行方がわからなくなるケース。貴重品などが残されていることも多く、行方不明者の生命・身体の危険性が高くなる。

一時的に感情が爆発したことによる失踪

家族や恋人同士の喧嘩で頭に血が上り、突発的に失踪するケース。短時間で帰宅する可能性もあるが、未成年者の場合は犯罪に巻き込まれる率も高くなる。

自殺する可能性が高い失踪

会社の倒産やリストラ・事業の失敗による借金・受験の失敗・いじめによる苦痛など、人生に悲観して自筆のメモやメール・遺書などを残し、自殺をほのめかして失踪するケース。

家出人が未成年者の場合

未成年者のうち13歳以下の年少者はこの年齢に無条件で捜索される。中学生・高校生の年齢の場合には、普段の生活や素行などから状況によって判断され、場合によっては積極的捜索が行われないこともある。

失踪した家出人が犯罪を犯している・これから犯す可能性がある場合

行方不明となっている家出人がひき逃げ・殺人・詐欺・暴行といった犯罪を犯している、または、家出人が刃物や銃器など凶器となる物を持って行方不明となっており、他人を傷つける恐れがあるケース。


これらの例は全て「命・身体・財産の危機」に関係した行方不明者と判断され、警察でも積極的な捜索が行われます。広範囲な情報収集・大規模な人数による捜索が行われるので家出人の発見率も高く、解決するまで捜索が継続されます。

警察が家出人を積極的に捜索しないケース

逆に、警察が家出人を積極的な捜索しないケースもあります。具体的な例としては、次のようなケースです。

家出人が成人しており計画的に失踪している場合

自立した成人が書き置きなどを残し、計画的に失踪しているケース。場合によっては「行方不明者届の不受理届」を提出し、探さないよう念を押す場合もある。

浮気や駆け落ちなどを原因とした失踪の場合

不貞行為や周囲の反対を受けた恋愛などにより、恋人や不倫相手と一緒に駆け落ちしているケース。

家庭内のDVから逃れるための失踪

家庭内における暴力やその他のDVから逃れる為の失踪。警察に事前に相談しているケースもある。

家出人に放浪癖や遊び癖がある場合

家出人に元々放浪癖や短期の家出を繰り返す癖があるケース。未成年の中学生・高校生であっても、このような習慣が日常的にある場合には警察もすぐに動かないことがある。


警察が積極的に捜索しないケースの家出は、その多くが家出人が自主的に行動しており、警察も「命・身体・財産への影響がない」と判断します。そのため、行方不明者届を受理していても積極的な捜索は行われず、見つかるまでに時間が掛かることも少なくありません。

こうした対応の違いに不満を持つ人も多いのですが、警察が優先するのは「命の危険性」「事件・事故などの可能性」がある場合ですので、行方不明となった家出人が本人の意思で行動しているケースでは、積極的な捜索が行われないのが現状です。

緊急性がある家出人の発見率が高い警察の捜索

警察庁が公開している平成29年の資料を見ると、行方不明者届が出された84,850名のうち、実に8割を超える人数が所在確認されています。

このような高い発見率がわかっているからこそ多くの人が警察へ相談するのですが、警察は「刑事事件を解決するための公的機関」であることから、どうしても緊急性が高い行方不明者の捜索を優先しなければなりません。「行方不明者となった全ての人の捜索に当たることが難しい」という点が、警察へ捜索を依頼するデメリットとなっています。

探偵による家出人捜索のメリットとデメリット

行方不明となった家出人の捜索について、警察と同様に多くの人が依頼をするのが探偵です。探偵の持つ調査能力やノウハウによる家出人の発見率の高さは社会的に広く認識されていますが、その一方で依頼することに躊躇してしまう人も少なくありません。

探偵に家出人の捜索を依頼するメリットとデメリットについて見ていきながら、より確実に家出人を発見するためのポイントを解説します。

どんな家出ケースでもすぐに捜索可能がメリット・デメリットは調査費用

公的機関である警察とは異なり、探偵は依頼者との契約により行動する第三者機関です。探探偵業法により違法行為となる調査は行いませんが、依頼者の意見や希望に可能な限り寄り添い捜索を行います。

  • どのような原因の家出であっても受け付けて貰える。
  • 行動を起こすまでが早い。
  • 家出人に気づかれにくい。
  • 独自のノウハウによるプロの捜索が可能となる。
  • 依頼者の意見を汲んで捜索を行う。
  • レスポンスが早く意思の疎通がしやすい。
  • 納得がいくまで話し合うことが出来る。

このようなメリットが依頼者の安心となり、日常生活における負担を和らげることにも役立ちます。探偵に依頼することは、「頼りになるパートナー」が増えることに繋がるのです。

しかし、これだけのメリットがあっても依頼することを躊躇してしまうデメリットも存在します。それが「調査費用の問題」です。

探偵事務所の多くは、「経費」「人件費」「調査期間」「調査の難易度」を元にして調査費用を算出しています。この費用がどの位掛かるのかがわからないため、相談する前から諦めてしまう人も少なくありません。

しかし、優良な探偵事務所では無料相談などで事前に見積を行い、すぐに契約するということはありません。無料相談で見積依頼をすることも出来ますので、まずは気負わず相談してみるのも良いでしょう。

民事・刑事を問わず探偵の捜索スキルは高い

探偵が持つ捜索スキルは非常に高く、民事・刑事を問わず多くの事例で成果を挙げています。

  • 依頼者が気がつかなかった手がかりを元に家出人を見つけた。
  • 家出人に気付かれることなく現在の居場所を突き止めて貰えた。
  • 不倫で家出した配偶者と浮気相手の証拠を押さえることが出来た。
  • 家出人が事件や事故に巻き込まれる前に保護することが出来た。
  • 警察が動かなかった事例でも捜索して貰えた。

探偵の家出人捜索に関する成功率を数値化することは難しいのですが、依頼人からの事前情報や手がかりが多ければ多いほど探偵の捜索の幅が広がり、それが高い発見率へと繋がります。

緊急性を優先する警察の捜索に対し、どのような原因の家出であっても対策を立てて早期発見へ繋げる探偵の捜索は、残された人にとって重要な選択肢の一つとなっています。

探偵に家出人捜索を依頼する上での注意点

「家出の種類を選ばない」「すぐに動いて貰える」「親身になって相談に乗って貰える」というメリットがある探偵への捜索依頼ですが、より確実に家出人を発見するためには、いくつかのポイントをしっかりと押さえておく必要があります。

  • 相談前に可能な限り情報を集めておく。
  • 気がついたことや捜索の手がかりを揃えておく。
  • 出来るだけ早い段階で相談する。
  • 意思の疎通をしっかりと行い納得するまで話し合う。
  • 探偵事務所選びを慎重に行う。

この中でも特に重要となるのが、捜索を依頼する探偵事務所選びです。悪質な探偵事務所にあたってしまった場合、「悪質な契約方法」「不法な調査・捜索」「法外な金額請求」などといったトラブルに巻き込まれること可能性があります。

下記のページでは、探偵事務所の選び方について詳しく解説しておりますので、こちらを参考にしながら探偵事務所選びをしてみましょう。

警察と探偵それぞれのメリットを組み合わせて家出人の早期発見へ繋げる

警察と探偵のそれぞれが持つメリットや家出人の発見率の高さには違いがありますが、異なったメリットを繋ぎ合わせることで、より高い確率での早期発見を可能にすることが出来ます。

では、理想的な組み合わせと流れとはどのようなものなのか、順を追ってみていきましょう。

命の危険性・緊急性が高い場合はまず警察へ

行方不明となった家出人に命の危険性・緊急性がある場合には、迷わず警察へ行き行方不明者届を提出します。警察の持つ組織的な機動力と人海戦術・情報網が有効となる他、協力してくれる人や情報提供者などが現れる可能性も高くなるため、家出人の発見率がさらに上がることが期待出来ます。

万が一警察がすぐに動かない場合でも、行方不明者届を出していることで周囲に協力をお願いしやすくなりますので、少しでも不安・違和感がある場合にはすぐに警察へ行き相談しましょう。

警察が積極的でない・思うような対応がない場合には探偵事務所へ

警察が積極的に動かない・思うような対応がないといった場合には、探偵事務所へ相談するようにします。先述したように、探偵事務所は「依頼者との契約ですぐに動く」というメリットがあるため、家出人が行方不明になってから時間を置かずに捜索を始めることが可能です。

探偵事務所選びに迷うこともあるかも知れませんが、多くの探偵事務所では無料相談を設けており、相談と見積りで比較検討することが出来ます。探偵と依頼者のパートナーシップも発見率を高める上で重要となりますので、無料相談を上手に利用して納得のいく探偵事務所を選ぶようにしましょう。

どちらの場合でも早い段階で相談することが大切

警察と探偵のどちらの場合でも重要なのが、早い段階で相談して捜索を開始するという点です。先述で紹介した警察庁の資料から見ると、行方不明者届が出てから一週間以内が家出人が発見されやすく、その後から急に発見人数が激減します。

家出人の情報や手がかりは新しいほど信憑性が高く、時間を置かないことで家出人の移動距離も短くなるため、その結果発見率が高くなるのです。

警察と探偵が持つそれぞれの発見率の高さに注目することも勿論ですが、情報や手がかり集め・相談するタイミングなどもよく考慮して、家出人が早期発見できるように心掛けてみましょう。

まとめ

警察と探偵それぞれの発見率について、メリット・デメリットを交えて詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容を振り返り、まとめてみましょう。

  • 警察は「命の危険性」「事件・事故の可能性」がある家出人の捜索を優先するため、行方不明者届を出しても積極的な捜索がされないことがある。
  • 家出人に緊急性がある場合の警察の発見率は高い。
  • 探偵が行う家出人捜索には制限がなく、依頼者が安心出来るメリットが多い。
  • 探偵は様々な種類の家出人捜索に対するスキルがあり、情報や手がかりが多ければ多いほど家出人の発見率も高くなる。
  • 悪質な探偵事務所ではトラブルが起こる可能性があるので、探偵事務所選びは慎重に行う。
  • 警察と探偵のそれぞれが持つメリットを組み合わせ、「緊急性が高い時には警察へ相談」「警察が思ったように対応しない場合は探偵へ相談」「どちらに相談する場合でも出来るだけ早いタイミングが良い」という点を心掛ける。

警察と探偵では捜索方法や人数・捜索日数で異なる点も多いことから、発見率を単純に比較することは出来ません。しかし、警察の緊急時における対応の良さや探偵が持つ捜索スキル
をそれぞれ組み合わせることで、発見率を高くすることは可能です。

どちらか一方だけに注目するのではなく、家出人が行方不明となった原因や状況を判断しながら、最適な方法を組み合わせて発見率を高くするようにしてみましょう。