お子様のイジメ問題で悩むご両親や保護者の方が、探偵事務所に調査を依頼するケースが急増してきました。その背景にあるのは、子ども達のイジメが陰湿で悪質化していることや、生活スタイルの変化でなかなか保護者の方の目が行き届きにくいという現代社会の姿です。

  • イジメの証拠を掴みたい
  • 自分たちでは見守れない部分をフォローして欲しい
  • 証拠を掴んだ後にどうしたらいいのか相談に乗って貰いたい

このようなご希望を探偵事務所に相談して力を借りることも、イジメ問題を解決する上で重要視されるようになってきました。探偵事務所に依頼するためにはどのような準備を行えば良いのか、その内容や調査方法を詳しくご説明していきます。

探偵事務所にイジメ調査を依頼するメリット

探偵事務所と聞くと、ドラマや小説などの影響でなんとなく非日常的で敷居が高く感じてしまいますが、その多くは丁寧な対応で依頼者の現状に耳を傾け、合法的に調査を行うことがほとんどです。

では、イジメ調査を探偵事務所に依頼するメリットとはどのようなものなのか、その詳細をみていきましょう。

学校外の様子を見守って貰える

お子様のイジメ調査で保護者の方が悩まれるのが、お子様の行動範囲を全て把握しきれないという点です。

お子様がイジメられていることを口に出せず、学校に登校したふりをして行方不明となってしまったため、保護者の方が困り果てて一日中探し回ったというケースも実際に存在します。

お仕事やご家庭の事情で忙しく動き回っている保護者の方にとって、どれだけ心配でもお子様を一日中見守ることは難しいのが現状です。

このようにどうしてもフォローしきれない部分を探偵事務所に依頼して、問題解決のための見守りや原因を探る調査をしてほしいといったケースも増えています。

イジメ加害者の身辺調査が出来る

このような事情から探偵事務所に調査を依頼する保護者の方も少なくありません。その多くは「学校では優等生でその保護者の方も学校の役員をしている」という状況から、周囲の保護者に現状を尋ねにくかったりご自分では調べられないという状態です。

このように、余り堂々と動くことが出来ないという理由で、探偵事務所に調査を依頼してイジメ加害者の身辺調査を行うといったケースもあります。

証拠集めのアドバイスを貰える

イジメ問題を学校側に相談すると必ず問われるのが「証拠があるかどうか」です。対応の悪い学校では、お子様がひどい怪我をしていても「自分で転んだだけではないか」と疑って信じて貰えず、悔しい思いをなさる保護者の方もいらっしゃいます。

確実な証拠を集めることも、イジメ問題を解決するためには不可欠です。

ご自分で証拠を集めることは勿論のこと、学校外での集団暴力の現場や万引きなどの犯罪の強要、学校の登下校時の暴力・暴言によるイジメの現場など、調査の専門家である探偵事務所の力を借りて、証拠を集める保護者の方も少なくありません。

証拠を報告書にまとめて貰える

イジメの証拠である写真や音声・動画などを提出すると、その内容が非合法であると疑い逆に訴えると脅してくる加害者や学校も残念ながら存在します。

イジメを受けた当事者やその保護者が相手に黙って録音・録画することは決して違法ではありませんが、調査のプロではないということに漬け込んで問題をすり替えようとする人達がいることもまた事実です。

探偵事務所で調査された内容は調査報告書としてまとめられ、各機関に提出しても問題がない証拠として採用されます。法的に問題がなく証拠能力が高いということも、探偵事務所に調査を依頼する重要なメリットです。

各方面の専門家を紹介して貰える

多くの探偵事務所は、法律関係者や警察関連の部署・精神的なフォローを行うカウンセラーといった専門家と繋がりを持っています。イジメ問題は、事実をはっきりさせたり証拠を集めたらそれで終わりではありません。

本当の意味でイジメが解決するためにはどうしたら良いのか、多くの事例からそのアドバイスを受けられることや相談に乗って貰える安心感があることも、イジメ問題に苦しむお子様とその保護者の方にとって大きな利点となっています。

探偵事務所で行うイジメ調査方法を詳しく解説

探偵事務所では、探偵業法という法律にのっとった調査を行なっています。また、イジメを受けているお子様の心理状況を踏まえ、お子様に知られないように調査を行うことも珍しくありません。

では、具体的にはどのような方法で調査を行なっているのか、その具体例をみていきましょう。

尾行と張り込みによる見守り体制と証拠集め

イジメの調査で一番多いのが、お子様の行動を見守るように調査する尾行と張り込みです。

  • お子様の登下校時や友人同士のお出かけ
  • 修学旅行や遠足といった学校行事
  • 習い事の行き帰り

イジメの多くは保護者の目が行き届かない場所で行われています。例えそれが電車やバスといった公共機関であっても、大人の視線ではなく保護者の視線がなければ気が大きくなり、公然とイジメが行われることも少なくありません。

保護者から依頼を受けた探偵事務所では、保護者の視線を持ってお子様の様子を見守り、イジメの証拠である画像や音声を記録していきます。

ネット上の誹謗中傷や個人情報流出に関する調査

保護者の視線が行き届かない場所として、今一番問題視されているのが子どものネット上のお付き合いです。

  • 意図的な誹謗中傷
  • 悪意のある個人情報の流出
  • イジメの動画投稿や報告を仲間内でシェアする

スマートフォン1つで簡単に画像を撮ることが可能で、それを本人になりすまして猥褻行為を促す内容で不特定多数の人に流したり、出会い系の掲示板に写真付きで書き込むなど、保護者の目が無いと思い込んでいる子ども達は犯罪行為を平気で繰り返しています。

探偵事務所では、パスワードでの保護や検索の難しさから保護者の方では見つけることが困難な情報を、専門の知識を元に合法的に調べて証拠として集めたり、被害状況を確認するといった作業を行います。

専門の機材を利用した音声や画像の記録

主に学校内でイジメが行われており、どうしてもその証拠として音声や画像を記録したいといった時に、専門の機材を利用して証拠を集めるといった調査を行います。

  • お子様が嫌がりボイスレコーダーを持たせられない
  • 洋服を脱がされたりカバンを漁られるため秘密にすることが難しい
  • 学校側の対応が悪く協力をして貰えない

このような状況は意外と多く、保護者の方だけでは必要な証拠を集められないといったケースも出てきます。学校外で集めた証拠で十分な場合には無理に音声や画像を集める必要はありませんが、どうしても集めた方が良いと判断した時には、専門の機材やノウハウを利用してイジメの現場の音声録音や画像の記録を行います。

探偵事務所に依頼する前の事前準備とは?

探偵事務所に調査を依頼する保護者の多くは、実際に相談する前に様々な方法で問題解決に向けて取り組んでいます。しかし、ご自身で頑張ってもなかなか思うような結果が得られず、思い悩んで探偵事務所に相談する方もいらっしゃいます。

  • 証拠を集めて提出したのに否定された
  • 話し合いで言葉を濁され謝罪の言葉も無い
  • 思いつくことは全てやったがどうしていいか分からなくなった

イジメの被害を受けたお子様とその保護者の方は当事者ですので、心のコントロールが難しくせっかく集めた情報や証拠を上手く活かしきれていない可能性もあります。

探偵事務所に相談する前にこれからご説明する項目についてもう一度見直し、相談がスムーズになるよう事前準備をしてみましょう。

お子様の基本的なデータを用意する

イジメ被害者のお子様について、基本的なデータをどの位ご存知かチェックしてみましょう。

  • お子様の身長や体重、顔写真
  • お子様の起床から就寝までのスケジュール
  • お子様が参加しているSNSのグループやネット上のお付き合いがある人のアドレス
  • お子様のスマホのアドレスや電話番号
  • お子様の持ち物や所持金の状況
  • お子様が通学されている学校名とその周辺地域の地図
  • 児童や生徒がよく利用しているお店の名前と位置
  • お子様が参加している部活動と1週間のスケジュール
  • 通学や習い事に行く時の通り道と交通手段
  • お子様の友人関係
  • お子様がよく行く場所やお店の位置

一見するとこんなにあるのかと驚かれるかも知れませんが、実はこれらの項目についてすぐに答えられる保護者の方はあまり多くはありません。特に中学高校と年齢が上がっていくと行動範囲も広がり、保護者の目が行き届かず知らない部分が多いこともあります。

尾行や張り込みといった調査の事前準備にも役立てられますので、お子様の基本的なデータを可能な限り集めて用意しておきましょう。

イジメの可能性の根拠となった証拠やデータを用意する

これはイジメかも、と思われる根拠となった物品や怪我をした時の写真など、証拠となるものは全て保管しておき探偵事務所に相談する際に見せてみましょう。

  • 誹謗中傷の手紙
  • 靴跡がついている洋服やその状況を捉えた写真
  • 壊された所持品
  • 怪我の状態を納めた写真と病院の診断書
  • イジメが行われた日付や詳細を記録したノートやメモ
  • イジメ加害者の名前や顔写真
  • イジメが行われた場所の情報
  • 保護者の方が独自に記録したイジメ現場の音声データ
  • 保護者間で噂になっているイジメの情報

探偵という調査のプロから見ると、なんでもないようなものがヒントとなりイジメの証拠に結びつく可能性もあります。上記の項目以外にも気になる点や不審に思われる事がある場合には、全て情報としてまとめておき確認して貰うようにしましょう。

最終的にどうしたいのか決めておく

お子様がイジメられているという事実に、冷静でいられる保護者の方は皆無です。ですが、最終的にどのような決着をつけたいと思っているのかその目的がハッキリとしていないと、話し合いの場で相手に的確に要求することが難しくなってきます。

場合によっては必要となる証拠も変わってきますので、次のような項目を目安にしてご自分の目的を意識して考えてみましょう。

イジメがあるかないかを知りたい場合

これはお子様の性格にもよるのですが、怪我をしたり物が壊された状況が今一つはっきりとせず、お子様からの報告が曖昧で分かりにくいというケースも実際に存在します。

このような場合には、まず確実にイジメが行われているという状況を確認する意味で調査を行い、イジメが行われている証拠を掴むことが先決となります。

イジメた相手を特定したい場合

お子様からの報告で複数回イジメ加害者の名前が上がったり、その旨を学校側に報告しても状況が改善されないといった場合には、特定の相手がイジメを行なっている証拠を押さえる必要性があります。

  • 「◯◯ちゃん痛い!やめて!」と相手の名前を言っている声や相手の話し声の録音
  • イジメ加害者の顔がはっきり写っているイジメの現場を捉えた写真や動画
  • イジメ加害者直筆の誹謗中傷の手紙
  • イジメ加害者のアドレスで書き込まれたネット上の誹謗中傷
  • イジメ加害者を限定出来るネット上のチャットグループの情報など

比較的低学年の子どもの場合促されて自白するケースもあるのですが、年齢が高くなるにつれ狡猾になり、はっきりとした証拠がないことを理由に否定を繰り返すことも少なくありません。

イジメ加害者の特定を行うためには、言い逃れが出来ない確実な証拠が必要となってきます。

イジメによる慰謝料の請求や刑事事件として警察に届け出たい場合

イジメによる深刻な被害を慰謝料として請求したり、刑事事件として立件したいといった場合、その根拠となる証拠を複数揃える必要が出てきます。イジメ加害者を訴えるということは法的に争う可能性もあるため、法的にみて確実性のある証拠を揃えなければなりません。

  • イジメ加害者が特定出来る証拠を集める
  • イジメによる被害額の詳細な明細書
  • イジメを根拠とした通院を示す医師からの診断書等

まだ証拠が揃っていない段階であっても、法務局や各都道府県の警察の相談窓口で深刻な状況に関して相談することが可能です。早い段階から相談していたという実績そのものが証拠として採用されることもありますので、ご家族だけで悩まず相談窓口等を利用するようにしてみましょう。

まとめ

探偵事務所で行われているイジメ調査の方法とその事前準備について、詳しくご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。最後のもう一度内容を振り返りまとめてみましょう。

  • 探偵事務所での調査は尾行と張り込みが基本の見守り体制で行われる
  • 保護者の目が行き届きにくい場所での見守りをお願いされることが多い
  • 探偵事務所で集めた証拠は証拠能力が高い
  • 被害者である子どもの状況を一番に考えて調査方法を決める
  • 事前準備やイジメ問題の最終的な決着点をはっきりさせておくと、探偵事務所で相談がスムーズになり頭の中が整理されやすい

時代が変わり子どもの世界が複雑化してきた現代では、昔のように保護者同士の話し合いで問題が解決することが難しくなってきています。

ご家族だけでは抱えきれない不安がある場合には、探偵事務所に相談することも視野に入れて問題解決へ向けた第一歩を踏み出してみましょう。