【投稿日】 2021年9月17日 【最終更新日】 2022年10月27日
パパ活女性による詐欺では、「恋愛経験が少ない」「趣味がない」「ファッションや容姿に無頓着」などの特徴を持つ冴えない一般男性がターゲットとなります。
パパ活女性による詐欺は被害額が大きく、1人の男性から1回に670万円を騙し取ったケースもあるほどです。
パパ活女性は「好き」「○○さんだけだよ」という甘い言葉で男性の恋愛感情を引き出し、「お金がない」と言って男性側から自発的にお金を渡すように仕向けます。
では、パパ活女性に騙されてしまったらどうすればよいのでしょうか。
この記事では、パパ活女性による詐欺の実態やトラブルに巻き込まれた場合の対処法と予防法を解説いたします。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
パパ活女性による詐欺被害の実態
パパ活での詐欺やトラブルというと、パパ側が加害者となることが多いイメージがある方も多いかもしれませんが、実はパパ活を行っている女性側が詐欺を働くケースもあります。
パパ活女性による詐欺はあまり知られていませんでしたが、2020年9月ごろから「頂き女子」というパパ活女性が出現しはじめました。
頂き女子のようなパパ活女性による詐欺は、1人5万円〜600万円と被害額に幅があるのが特徴です。
詐欺を働くパパ活女性は「頂き女子」を自称している
詐欺を行うパパ活女性はSNSなどで自らを「頂き女子」と呼んでいます。
頂き女子とは、SNSなどを通じて男性と知り合い、恋愛感情を持つように仕向けた上で男性からお金を引き出す女性のことです。
頂き女子自体は以前から存在していたのですが、2021年7月13日に投稿されたYouTube動画によって頂き女子の存在が明るみに出ました。
頂き女子の存在を明るみにしたYouTube動画とは、YouTubeチャンネル『コレコレチャンネル』に投稿された以下の動画です。
頂き女子を行っている「りり」という女性はこれまでに複数の男性から合計3億円以上のお金を受け取り、ホストクラブに注ぎ込んでいると発言しています。
パパ活のパパからお金を受け取るためのノウハウをまとめたnoteは2000人以上に購入されているようです。
パパ活女性による詐欺の手口
一般的なパパ活女性は、デートや食事、肉体関係の対価としてお金を受け取ります。
その一方で、頂き女子のように詐欺を働くパパ活女性は、時間をかけて信頼関係を作りながら恋愛感情を引き出して自発的にお金を渡すように仕向ける点が特徴です。
ただし、詐欺を働くパパ活女性も一般的なパパ活女性もSNSやマッチングアプリ、出会い系サイトなどでパパになる男性との出会いを求める点は同じです。
男性側はパパ活女性による詐欺に遭ったことに気づいても、「周りにパパ活をしていることを知られたくない」という思いから泣き寝入りするケースが多くなっています。
頂き女子を含めたパパ活女性による詐欺の手口は以下の通りです。
- 手口1:「お金がない」と嘘をついて同情を誘い、お金を騙し取る
- 手口2:精神的に不安定であると嘘をつき、金銭的援助を促す
- 手口3:好意を匂わせてお金を貢がせる
手口1:「お金がない」と嘘をついて同情を誘い、お金を騙し取る
「お金がない」「家賃が払えない」などと言って男性からお金を引き出すのは、詐欺を働くパパ活女性の常套手段です。
「お金がない」と言って男性からお金を引き出す手口の特徴は、「お金がない」とアピールするものの、「お金を出してほしい」とは決して言わないことです。
あくまで自発的にお金を渡すように仕向けることで、1度ではなく何度もお金を騙し取るのです。
パパ活女性に騙されているパパの中には、消費者金融で借金をしたり、車を売ったりして資金を作るケースも見られます。
手口2:精神的に不安定であると嘘をつき、金銭的援助を促す
詐欺を働くパパ活女性は、男性の優しさを利用します。
すでに信頼関係ができている男性に対して「辛い」「メンタルを壊した」などと連絡し、男性が心配して連絡を返すと「大好き」「私には○○さんしかいない」など、好意を匂わせるような発言をします。
「この子には自分しかいない」と思わせることで、パパの「どうにかしてあげたい」「助けてあげたい」という気持ちを引き出していくのです。
パパの「助けてあげたい」という気持ちを引き出したところで「仕事に行けなくてお金が足りない」など金銭的な話をします。
上記のような段階を踏んで「じゃあ僕がお金を出すよ」という言葉を引き出していくのです。
手口3:好意を匂わせてお金を貢がせる
パパ活女性による詐欺では、基本的に相手からの恋愛感情を引き出してお金を渡すように仕向けます。
詐欺を働くパパ活女性は以下の4段階の会話を使い分けることで恋愛感情を引き出していくことが分かっています。
- 日常会話:相手に興味を持っていることをアピールする
- 色恋会話:「自分は特別な存在なんだ」と思わせる
- 未来系色恋会話:お金についての悩みを相談する
- 魔法色恋会話:お金の話をされて不安になっているパパをフォローする
ターゲットの男性と出会ったら、まず「日常会話」でパパに興味を持っていることをアピールし、信頼関係を作っていきます。
その後、「○○さんといると落ち着く」「男の人苦手なんだけど、○○さんは安心して話せる」などと言って好意を匂わせ、恋愛感情を引き出していくというのが典型的な手法です。
恋愛感情を引き出したあとは、お金についての悩みを相談し「急にお金の話なんかしてごめんね、嫌いになった?」「大丈夫、自分でなんとかするから」などと言って迷惑をかけたくないフリをすることで「僕がお金を出すよ」という言葉を引き出していくという流れです。
詐欺を働くパパ活女性の見抜き方
詐欺を働くパパ活女性は以下のような2つの特徴があります。
- その1:SNSや出会い系サイトでパパ活を募集している
- その2:「普通の出会いを探している」ことを強調している
上記のような特徴があるパパ活女性には声をかけないようにしましょう。
もし、女性側から声をかけられた場合は、甘い言葉に騙されずに一定の距離を保ちながら接することをおすすめします。
その1、SNSや出会い系サイトでパパ活を募集している
詐欺を働くパパ活女性は主にSNSやマッチングアプリ、出会い系サイトなどでターゲットを探します。
ターゲットになりそうな男性を見つけると、パパ活女性のほうから声をかけ、積極的に信頼関係を深めようとするのが特徴です。
SNSやマッチングアプリ、出会い系サイトなどで、女性から積極的に声をかけられた場合は注意しましょう。
その2、「普通の出会いを探している」ことを強調している
プロフィールに「普通の出会いを探していますと書かれている場合や、結婚をほのめかすような内容が書かれている場合は注意が必要です。
なぜなら、パパ活詐欺を働く女性は、ごく普通の男性や結婚願望がある男性をターゲットにしているからです。
また、「普通の出会いを探している」「うまく行けば結婚したい」などと書くのは、普通の恋愛がしたいことをアピールして騙しやすくするためでもあります。
SNS、マッチングアプリ、出会い系サイトなどで「普通の出会いを探している」「うまく行けば結婚したい」というプロフィールを書いている女性には注意が必要です。
詐欺を働くパパ活女性に狙われやすい男性の特徴
詐欺を働くパパ活女性に狙われやすい男性の特徴は以下の5点です。
- 恋愛経験が少ない
- 生きがいがない
- ファッションや容姿に無頓着
- 友達がいない
- 安定した収入がある
- 趣味がなく、お金をあまり使わない
詐欺を働くパパ活女性は、冴えない一般男性をターゲットにしています。
高収入の男性の多くは高級ラウンジにいるような女性を好むため、一般女性であるパパ活女性を魅力的に感じることが少ない傾向にあるからです。
一方で、上記の6つのような特徴を持つ冴えない一般男性は、パパ活女性に優しくされるとすぐに恋愛感情を持つ傾向があるため、パパ活女性がターゲットとして狙いやすいのです。
また、一定の収入がありながらあまりお金を使わないという点もポイントとなります。
収入が安定しているのにあまりお金を使わないということは、貯金がある程度あることが予想できます。
貯金がある程度あれば、パパ活女性が「お金がない」とアピールしたときに渡してもらいやすいためターゲットとしているのです。
上記の6つの特徴を見て自覚がある方や、すでにパパ活女性に言い寄られている方はお金を渡さないように注意しましょう。
詐欺を働くパパ活女性に騙されてしまった時の対処法
パパ活女性が行う詐欺では、男性が自発的にお金を渡すため罪には問われないように見えますが、立派な詐欺です。
詐欺と言える理由は、恋愛感情をほのめかした上で「お金がない」「メンタルを壊した」などと嘘をついてお金を受け取っているからです。
相手を誤解や勘違いをして状態にさせ、財産を処分させるおそれのある行為は詐欺罪とし成立します。
パパ活女性の詐欺に騙されてしまった時は以下の2つの対処法を参考にして、適切な機関に依頼しましょう。
【1】警察に相談する
パパ活女性による詐欺に遭った場合は、最寄りの警察署に相談するという対処法があります。
警察にパパ活女性による詐欺を相談した場合、必ず聞かれるのは証拠の有無です。
パパ活女性による詐欺のように、被害者本人が詐欺かどうかまだ判断がついていないようなケースでは、メッセージのやりとりのスクリーンショットや振り込み明細書などの証拠がとても重要になります。
ただし、証拠を集めた上で被害届を提出しても、民事事件だと判断された場合、警察は対応できません。
なぜなら、警察は民事不介入を原則としているからです。
民事事件とは、私人間のトラブルのことを指します。
パパ活女性による詐欺の場合、私人間の金銭トラブルではなく詐欺であると証明できるかが刑事事件として立件されるかどうかの基準となります。
つまり、暴行、窃盗のような事件でなければ、必ずしも捜査をしてもらえるというわけではないのです。
【2】弁護士・探偵に相談する
警察に対応してもらえない場合は弁護士・探偵に相談するのも1つの方法です。
弁護士は法律行為を行うことができるため、詐欺を働いたパパ活女性に対してお金の返金を請求することができます。
ただし、弁護士は警察と同じように証拠を元に法律行為を行います。
証拠がない状態では詐欺であることを立証することができないため、お金の返金を請求することができないのです。
証拠が揃っていない場合に相談する機関として探偵があります。
探偵は警察や探偵に依頼する際に必要な事実調査や身辺調査、証拠集めを行うことが可能です。
探偵は警察と同じように尾行や張り込みを行うことができますが、民事事件にも対応している点が警察とは異なります。
探偵が集めた証拠を元に警察や弁護士に相談することで、スムーズに対応してもらうことができるはずです。
詐欺を働くパパ活女性に騙されないための予防法
詐欺を働くパパ活女性に騙されないためには、SNSやマッチングプリで知り合った女性にはお金を渡さないことが大切です。
「お金がほしい」と直接言われた場合だけではなく、自発的にお金を渡すのも控えましょう。
詐欺を働くパパ活女性は、じっくりと時間をかけて信頼関係を深め、恋愛感情を引き出してからお金がないことをアピールします。
そのため、「この子に限っては詐欺ではない」と考えてしまいがちです。
しかし、冷静に考えてみると女性も自分に好意を持っているはずなのに交際に至らなかったり、濁されたりと不審な点は多いはずです。
どんな理由があってもSNSやマッチングアプリ、出会い系サイトで知り合った女性にお金を渡すのは避けましょう。
相手に誤解・勘違いをさせてお金を払わせる行為は立派な詐欺!泣き寝入りせず第三者に相談しよう!
パパ活女性よる詐欺などのトラブルでは、パパ側から自発的にお金を渡すように仕向けます。
被害に遭った男性は「自発的に渡したものだから」と言って泣き寝入りするケースが見られますが、恋愛感情を匂わせたり、嘘をついたりしてお金を渡すように仕向けるのは詐欺罪にあたります。
パパ活女性による詐欺に気づいたら、警察や弁護士に相談する前に証拠を集めましょう。
やりとりしたメッセージのスクリーンショットや振り込み明細などはすべて大切な証拠になります。
パパ活女性の身元調査や事実調査など、自分で集められない証拠についは探偵に依頼し、証拠を揃えた上で警察や弁護士に相談するのがおすすめです。
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