人探しの依頼内容には、様々なケースがあります。その中には「手がかりは、車のナンバーだけ」という状態から、人探しを依頼される人も少なくありません。
しかし、ナンバープレートの情報からの人探しとひとことで言っても、内容は様々です。
- 自分が所有する敷地内に長期的に車が停められている。持ち主を探して欲しい
- 数百万貸した友人が姿を消したが、先日偶然車に乗っているところを見た。ナンバーは、しっかり覚えているので、探して欲しい
- 出会い系で出会った人の車に乗せてもらった。音信不通になったが、ナンバーは覚えている。できるならば、もう一度会いたい
- スーパーの駐車場に車を停めていたら、知らない間に追突されていた。ドライブレコーダーにナンバーが写っている。必ず見つけ出して、相手に弁償してもらいたい
探偵は調査のプロです。上記のような依頼を引き受けて、調査することは可能ですが、だからといって調査中、何をやっても構わないというわけではありません。そのため、ナンバープレートの情報から人探しをする場合も、状況によって、難易度は大きく変わります。
ここでは、探偵がナンバープレートの情報から人探しをする際の方法をご紹介します。
ナンバープレートから「直接」所有者情報(住所・氏名など持ち主の特定)を調査することはできない
まず、結論から申し上げますと、現在、探偵は合法的にナンバープレートの情報から、所有者情報(住所・氏名)を調査することはできません。
2007年11月以降、普通自動車の場合、ナンバープレートに記載されている内容だけでなく、車の車体番号の下7桁を記載しなければ、個人情報を確認することができなくなりました。軽自動車は2007年10月以前も、本人または正式に本人から委任された人物以外確認不可です。
ナンバープレートの情報だけを元に、陸運支局等の照会による人探しを行うことは、合法的に調査を行っている探偵では不可能と言えます。
探偵が車のナンバープレートから情報を入手できない理由につきましては、別ページ「探偵が車のナンバープレートから車の所有者の住所・氏名を調査することはできない」に、より詳しい内容を記載しています。
ただし、正当な理由がある場合は個人で所有者情報の確認が可能
探偵は車のナンバープレートから車の所有者の住所・氏名を調査することができないとお伝えしましたが、調べたい理由によっては、依頼主本人が直接陸運支局等にて調査することが可能です。
- 違反車両
- 放置車両
- 民事訴訟検討中(自分の管理地の放置自動車を訴えたい、踏み倒された駐車料金を請求したいなど)
上記条件に当てはまっている場合は、個人的に動くことで、住所や氏名を調べることができます。
個人が「登録事項等証明書」の請求を行える条件や詳しい方法につきましては、別ページ「個人が「登録事項等証明書」を請求できるケースとは?」をご参照ください。
探偵が合法的に車のナンバープレートから人探しをする方法とは
探偵は、車のナンバープレートに表記されている内容から、直接人探しをすることができないとお伝えしました。しかし「直接」ではありませんが、探偵は合法的な方法により、人探しをすることは可能です。
いくつか例をあげてお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
ナンバープレートや他の情報から地域を特定し、張り込み・聞き込みをする
探偵に「車のナンバーの情報しかありませんが、人探しは可能ですか?」と言われる中で、一般的には依頼主本人が気づいていないだけで、様々な情報をお持ちのケースは多いです。
- ナンバープレートに書かれている地名
- 車本体に関する情報(車種・色・貼られているステッカーなど)
- 車が停まっていた場所(◯◯スーパーの駐車場、依頼主の管理する駐車場など)
- 日時や場所などのシチュエーション
といった情報も、人探しをする上でとても役に立ちます。
さらに「赤ちゃんが乗っています」ステッカーを貼っている車であれば、子育て中の人物だと想定できます。神社などのお守りステッカーや、道の駅のステッカーが貼られている場合も、その地域に何かしらの関係があると考えることができます。
さらに、◯◯スーパーの駐車場で当て逃げをされた場合、地元ナンバーであれば、相手は◯◯スーパーを日常的に利用している可能性が高いです。その場合は張り込みをメインに調査を行うなど、内容や情報によって、探偵は独自の計画を立てます。
車のナンバーなど車以外の情報を活用し、人探しを行う
車のナンバープレートは、車を確定するための重要な証拠です。しかし、実際にはその他の情報と合わせることで、効果的な人探しができるケースが多いです。
前述しましたように、出会い系で知り合い音信不通になってしまった人を探しているケースであれば、車のナンバー以外にも
- 出会ったサイト
- 探し人の外見
- 探し人の体格
- 会話の内容
- メールの内容
- 車の中に置かれていたもの
- 携帯電話番号
- メールアドレス
- 氏名(ニックネーム)
などの情報のうち、いくつか心当たりがあるのではないでしょうか。こういった情報は、人探しにおいては役立つケースが多いです。もちろん上記以外の気になること、覚えていることも、積極的に探偵に伝えてください。
情報の量と質によって、探偵はデータ調査や張り込み・聞き込み等を活用し、人探しを始めます。
車の所有者を知っている場合は、より人探しがスムーズに
探偵に車のナンバーから人探しを依頼されるケースは、大きく次の2つに分けることができます。
- 車の所有者が誰なのか、住所・名前などの身元を特定して欲しい
- 車の所有者はわかっている。現在の居場所を調べて欲しい
当て逃げや放置車両など、何らかのトラブルに関する人探しの場合は、「車の所有者」と「車が現在どこにあるか(放置車両を除く)」を調べる必要があります。
当て逃げなどのケースの場合、車本体だけが先に発見できるケースも少なくありません。その場合は、車の付近で張り込み、所有者が戻ってくるのを待ったり、近隣への聞き込みを行ったりします。
- お金を貸した人物が、車ごと逃走した
- 付き合っていた恋人が姿を消した
などの場合は、車のナンバーだけでなく所有者に対する情報が豊富であることが多く、スムーズに調査が進むケースが想定されます。
「所在調査・人探し」としてまずは人物を発見 → 同一の車であることを確認 → 依頼主に車、持ち主特定の両方の結果を伝える
といった流れとなることも多いでしょう。ただし、こちらはあくまで一つの例です。依頼主が持っている情報や、調査中に発見できた情報などによって、調査の進め方は大きく変わることがあるため、ご了承ください。
車のナンバーや、車にまつわる様々な情報をもとに、探偵は合法的に所有者を見つけるための計画を立てます。「たかが車のナンバー」などと思わずに、車の所有者を知りたい場合は、車のナンバーはもちろん、知っている情報を全て整理した上で、探偵に相談してみましょう。
合法的に車のナンバーから人探しをしたい場合は、探偵に相談を
「車のナンバーから人探しをする」ことは、決して容易ではありません。探偵事務所の中には、違法行為(他人のなりすましや書類偽造など)によって、ナンバーから直接持ち主を特定するところもあるでしょう。
しかし、探偵事務所SATでは、あくまで合法行為に基づき、人探しを行っています。違法行為による調査をする探偵は、合法的に調査できるだけの腕を持っていないからだと私たちは考えています。
逮捕のリスクを犯してまで、違法行為に手を染める必要はありません。いくつもの情報を組み合わせ、筋道を立てることで、合法的に人探しをすることは可能です。少なくとも、探偵事務所SATでは過去の人探しも、合法的に行ってきました。
「車のナンバープレートの情報から人探しを依頼したい」とお考えであれば、まずは、探偵事務所SATの無料相談をご利用ください。探偵事務所SATでは、過去、様々なケースに対応していますので、あなたの依頼ケースに似た人探しもきっとあるはずです。
決して焦らせるつもりではありませんが、相手が車を廃車にしてしまったり、譲渡してしまったりすると、成功率は下がると言わざるをえません。もちろん、車以外に様々な情報をお持ちの場合や、聞き込み等で有力な情報が得られた場合は問題ありませんが、やはり、相手が車に乗っている状態で探すことがベストです。
依頼するかどうかを悩む前に、まずは現在の情報でどういった調査が可能なのか、発見できる可能性は何%あるのかなど、具体的な内容について知ってみませんか?
悩むことは、それからでも遅くはありません。ご相談、お待ちしています。