探偵の調査方法のひとつに「聞き込み」があります。対象者の友人や知人、関係者などに話を聞き、対象者に関する情報を集めるやり方です。

しかし聞き込みは、ただ聞きたいことを質問すれば良いというわけではありません。本来の調査目的を知られることなく、必要な情報を聞き出すテクニックが必要です。

ここでは調査のプロである探偵が行う聞き込み方法と、プロと素人の大きな違いについてご説明します。

プロの探偵が行う聞き込み調査の方法

探偵が調査を行う上で、聞き込みは欠かせない調査方法のひとつです。結婚調査や雇用調査、家出人・失踪・行方調査など、調査対象者の素行や現在の情報を調べる際には、特に重要となります。

それでは、探偵が行う聞き込み方法をご紹介しましょう。

架空のストーリーを作る

探偵は、警察官と違い調査権限がありません。そのため、いかに聞き込む相手に怪しまれずに情報を得るかという部分が重要となります。

そこで

  • 町の歴史について調査中である
  • テレビ番組のロケハン中である
  • 雑誌に掲載するスポットを探し、下調べ中である
  • 土地調査中の不動産業者である
  • 地域に関するアンケートを実施している

など、架空のストーリーをつくっておくことで、話を聞きたい相手が見知らぬ人の訪問に感じる警戒心を緩めることができます。

もちろん不動産業者であると名乗る以上は、不動産に関する最低限の知識は必要です。もし、逆質問された場合にも問題なく答えられるよう、細部までキャラクター設定、状況設定をしておくことが聞き込み調査を行う上での基本と言えます。

ただし「実在する団体や組織名」「公務員」を名乗ることは、法律上禁じられています。あくまで架空の団体や組織を名乗り、調査を進めます。

間接的に聞き込み調査を行う

「あなたは、調査対象者についてどう思っていますか?」と質問された場合と、「Aさんは、調査対象者についてどう思っていますか?」と他人の意見を質問された場合では、答える側の心理的ハードルが異なるものです。

直接尋ねた方が、確実な答えが聞けるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、直接尋ねないことで、本質的な情報が引き出せる可能性が高まります。さらに他人に対して「聞き込みをされた」と話されるリスクが減ることも、メリットのひとつです。

別の調査対象者を仮設定する「ボカシ調査」

商店街の中にある店舗に聞き込み調査を行う場合、様々な情報を持っている店主が多く、また楽に入店できるというメリットがあります。その反面、商店街店舗同士の横のつながりが強く「◯◯さんについて、調査された」などという話が一度に広まる可能性も高いです。

そこで行う方法が「ボカシ調査」です。

  • 本来知りたい人物:Aさん
  • 仮の調査人物:Bさん

と設定し、Bさんについての情報収集を行なっているという前提の元、話を進めます。その後「そういえば、近くのBさんは・・・」という形で、あくまでついでに聞いた、世間話のひとつといった風を装い、本当に知りたい情報を手にいれる方法です。

話を聞き出したい相手に警戒心を抱かせないためのテクニック

見知らぬ人物が突然訪問してきた場合、警戒心を抱くのは当然のことです。しかしその警戒心を和らげ、信頼してもらわなければ、必要な情報は聞き出せません。

そのために探偵が使っているテクニックをご紹介します。

  • 最大でも2名まで
  • 相手に威圧感を与えないように女性探偵を同行させる
  • 清潔感のある服装
  • 誠実な声のトーンや話し方
  • 最初は世間話や趣味の話題から入り、さりげなく本題に持っていく
  • キャラクター設定は細部まで作り上げ、決してボロを出さない
  • 相手の話は遮らず、しっかりと聞く
  • 必要に応じて探偵の身分を明かす

相手から信頼を得るためには、違和感を感じさせない、不快な気持ちにさせないということが重要です。

一見、特別なことではないように感じるかもしれません。しかし初対面の人の前で、堂々と聞き込み調査を行うには、多くの経験と多様な知識が欠かせません。

素人の聞き込みはNG!プロと素人では、これだけ違う!

素人の中には「聞き込み=質問し、聞きたい情報を得る」と考えている人も少なくありません。しかし、本当にそうでしょうか?

まずは、プロと素人の聞き込みの違いについて記載した表をご覧ください。

プロ 素人
聞き込みを行う相手に対する対応 誠実な対応が基本。威圧感や不快感を与えず、聞き込みを行う 自分が聞きたいことだけを聞いてしまい、不審がられてしまう
聞き込み中に、対象者に気付かれる可能性 経験と実績があるため、ほぼゼロに等しい 自分の身分を隠す手段が少なく、気付かれる可能性大
聞き出す力 話術・聞く力、観察力を最大限に発揮し、必要な情報を得る ストレートに聞きすぎて警戒される、得た情報の真偽の判断ができない
身だしなみ 作り上げたキャラクター設定に基づき、完全に変装。清潔感を重視する 普段の服装のまま、または奇抜な変装で調査し、違和感を与えてしまう
法律に関する知識 探偵業法に基づき尾行するため、法令遵守は当然 法律に対する知識が乏しく、知らない間に違法行為となっている可能性有
通報されるリスク 怪しまれていると感じた場合の引き際もわきまえているため、問題となることはない 不審者、訪問販売などと間違われ、通報される可能性がある

聞き込み=聞きたいことを尋ねるのではないということが、ご理解いただけたのではないでしょうか。探偵は単に聞き込みを成功させるためではなく、依頼主が求めている証拠を獲得するために聞き込みを行います。

素人は聞き込みという行為自体に気を取られ、その後、得た情報をどう組み立てていくのか、また、聞き込みをしている自分の姿は周りからどう見えているのかといった部分に意識が向きません。

この意識の違いが、プロと素人の差と言えるでしょう。

他にもある!プロの聞き込みの成功率が高い理由とは?

プロの聞き込みが成功する理由は、前述した技術だけではありません。その一部をご紹介しておきましょう。

事前調査をしっかり行っている

聞き込みを成功させるためには、誰に尋ねれば効率良く情報収集ができるのかといった事前調査が重要です。同じ人物の情報を得る場合でも、同僚、先輩、学生時代の友人、現在の友人、家族、恋人、行きつけの店の店員など、人が変われば、得られる情報の内容も大きく変わります。

依頼主が求めている情報は何か、誰に尋ねると情報が得られるのか、様々な角度から物事を捉えて、検証します。

もちろん、臨機応変な行動にも対応できるよう、様々な行動パターンを想定した上で計画を立てることが基本です。

聞き込みの相手に不快感を与えない

聞き込みを行うこと自体は、法律上何の問題もありません。しかし、相手に不快感や不審感を与えてしまうと、通報リスクが増えるだけでなく、依頼主の存在が明らかになってしまったり、その後の調査に支障が出たりする可能性が高まります。

探偵は話術だけでなく、一体どこまで踏み込むか、引くかの観察力も必要とされます。

状況に応じて、臨機応変に聞き込みを行うのがプロ!調査を成功させたいなら、素人の聞き込みはNG!

プロの探偵が行う、様々な聞き込み方法やテクニックをご説明しましたが、いかがでしたか?

プロと素人では、聞き込み技術と成功率に大きな違いがあります。

プロの聞き込みは

  • 高度な技術とテクニックがある
  • 事前の情報収集に力を入れることで、的確な聞き込みを行う
  • 対象者や周囲の人物に警戒心を抱かせない
  • 聞き込みの成功ではなく証拠獲得を第一のゴールと捉えている
素人の尾行は

  • 単に質問をして聞き出せば良いと考えている
  • 聞き込みを行った相手から、対象者に情報が漏れるリスクが高い
  • 不審者と思われる可能性が高い
  • 必要な情報が聞き出せずに終わることもある
  • 聞き込みをすること自体が目的となり、情報の適切な管理まで気が回らない

素人が自分で、または知人に依頼し聞き込みを行うメリットは「金銭的に節約できる」という部分が大きいのではないでしょうか。しかし、いくら料金がかからないとしても、聞き込みに失敗したり、聞き出した情報が偽物であったりした場合、本末転倒です。

悪気があり嘘を教える人ばかりではありませんが、情報収集の際には、話を聞きながら、どこまでの信ぴょう性があるのか、単なる噂話レベルなのかを見極める必要があります。

他人から話を聞き出すという経験に長けている素人は、ほぼいないと考えて良いでしょう。だからこそ、プロに依頼する意味があるのです。

探偵事務所SATでは、まずは今のお悩みについてお話しいただいた後、依頼主の方の本来の目的に合わせた調査を提案いたします。合法的に依頼主の方に納得いただける証拠を見つけること、これが、探偵事務所SATが目指す解決方法です。

「自分で聞き込みをして証拠を獲得するしかない」と、一人で悩みを抱え込まず、まずは一度ご相談ください。一緒に、解決方法を見つけていきましょう。