【投稿日】 2018年6月16日 【最終更新日】 2021年10月21日

別居中に浮気が判明した場合、浮気調査を依頼することは可能でしょうか?また別居中に別の異性と関係を持つことは「不貞行為」として認められるのでしょうか?

婚姻関係自体は継続しているとしても「同居」か「別居」かによって、不貞行為と判断される(=慰謝料請求が可能)かどうかは、大きく変わります。

浮気調査自体は、同居・別居問わず可能ですが、重要な点は依頼主の目的達成に、浮気調査が役立つかどうかという点です。

といった理由であれば、浮気調査を行うメリットは十分にあると言えるでしょう。

しかし

  • 不貞行為の証拠を掴み、浮気相手に慰謝料を請求したい
  • 配偶者と離婚し、配偶者と浮気相手の両方に慰謝料を請求したい

と言う場合は、浮気調査によって得た証拠が「不貞行為」と判断されるかどうかが重要となります。

まずは、別居中に慰謝料請求が可能なケース、不可能なケースを見ていきましょう。その後、別居中の浮気調査における準備、実際の調査の進め方についてご説明します。

基本的には「別居中=婚姻関係が破綻している状態」とみなされる点に注意

現在の日本では特別な理由がない限り、夫婦は同居して暮らすという考え方が根底にあります。

民法709条「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」

に記されている通り、不貞行為により、結婚生活を侵害されたことに対して慰謝料を請求する仕組みです。

つまり、当初から結婚生活が上手く行っていないところに、浮気・不倫関係を結んだからといって、相手に責任を追及することはできません。

それでは、具体的に請求可能・不可能な事例について見ておきましょう。

別居中でも慰謝料請求が可能なケース

  • 単身赴任や配偶者の入院、家族の介護など、やむをえない事情により別居していた
  • 夫婦関係を修復するために、お互い同意の元別居していた
  • 別居中も頻繁に会い、近況報告をするなど関係が良好であった
  • 別居前からすでに浮気相手との関係があった
  • 別居直後に、浮気を始めた(計画的別居とみなされる可能性がある)

別居の中にも、やむを得ない理由の別居があります。そのため、夫婦関係が破綻していないことや、浮気相手との関係が別居前(夫婦関係が破綻する前)から続いていたことが証明できれば、慰謝料請求は可能です。

別居中に慰謝料請求が不可能なケース

  • 5年以上の別居期間があり、その間に浮気相手と出会った
  • 連絡を取り合わないまま、長期間経過している
  • 別居をすることになった理由が、依頼主側にある(DVや浮気など)
  • 浮気以外の理由で、離婚に向けてすでに話が進んでいる最中の別居である

一般的には

  • 別居期間(5年を目安として、婚姻関係が破綻していると考えられる)
  • 連絡の頻度
  • 別居に至った経緯

を目安として、婚姻関係の破綻の有無が確認されます。もちろん、破綻している状況だからといって、不貞行為をしても構わないというわけではありません。しかし、法律上慰謝料請求をすることは難しくなります。

つまり、浮気調査を依頼し、性行為の証拠や親密な関係である証拠を得ること自体は可能ですが、慰謝料が請求できない可能性が高いということは考えておいた方が良いでしょう。

別居中の浮気調査を依頼したい!探偵に依頼前に必要な準備とは?

同居、別居問わず、依頼前に配偶者の情報を整理しておくことは重要です。特に別居期間が長くなればなるほど、過去のイメージだけで話す方が増えてしまいます。

間違った情報は、探偵の調査を混乱させ、調査の長期化に繋がるため、冷静に情報を見つめ直しておくことをおすすめします。

【調査対象者(配偶者)に関する情報】

  • 名前
  • 顔写真(メガネをかける人の場合、裸眼・メガネ両方の顔)、身長、体格
  • 携帯電話番号
  • 車の車種、色、ナンバー
  • 現在の配偶者が住んでいる住所
  • 勤務先の社名、住所

最低限、上記の情報は整理しておきましょう。別居期間が長くなり、随分会っていない場合は、雰囲気が変わっている、転職している、車を買い替えた、引っ越したというケースもあります。

可能な範囲で構いませんので、情報の裏付けを行いましょう。裏付けをとろうとすると、相手に怪しまれるという場合は、事実確認ができたおおよその日時を書き、合わせて探偵に伝えると良いでしょう。

【別居・浮気に関する情報】

  • 別居を開始したおおよその時期
  • 別居を開始した理由
  • 連絡の頻度
  • 訪問の頻度

連絡頻度に関しては

  • どれくらいのペースで連絡しているか
  • どちらから連絡することが多いか
  • 配偶者が電話に出ない時間帯(あれば)
  • 電話がかかってくる曜日や時間帯の規則性

訪問頻度に関しては

  • どれくらいのペースで訪問しているか
  • 突然訪問したことがあるか、またその時の反応
  • 訪問を告げた際に断られたことがあるか、またその時の理由

などの情報を伝えることで、浮気相手がいる時間をある程度絞り込むことができます。ほぼ連絡をとっていない、実際に会っていないという場合は、その旨を正直にお伝えください。

同様に

  • 浮気に気付いたきっかけ
  • 浮気に気付いた時期
  • 浮気相手の心当たり

といった情報も調査の際に役立ちます。

別居中の浮気調査がもたらすメリットと探偵の調査の進め方

前述しましたように、別居の理由や期間によっては、浮気調査自体は可能であっても、慰謝料請求という目的を達成することが難しいケースがあります。また、別居後に浮気相手と出会っているケースも、不貞行為と判断されない可能性があります。

しかし、だからといって全てを諦める必要はありません。別居前から、浮気相手と出会っており、関係が続いていたというケースは、想像以上に多いものです。

この場合は、別居前から関係を持っていた、連絡を取り合っていたという証拠が必要となります。この場合は浮気相手と会っていたと推測される領収書やメールのやりとりなど不貞行為の証拠でなくても構いません。

さらに探偵は、過去に遡り調査をすることも可能です。ラブホテルの出入りといった決定的証拠を獲得することはできませんが「別居後に初めて知り合った」と言っている場合、過去に出会っている証拠を見せることで、嘘であることが追及できます。

探偵が調査可能な、過去の内容につきましては「探偵は過去も調査できる?浮気・仕事・借金・学生時代、依頼内容別に解説」のページをご参照ください。

「浮気相手とは、別居後に出会ったから、不貞行為にはあたらない」との主張を覆し、慰謝料請求を希望する場合は、探偵への浮気調査依頼が効果的といえます。

もちろん、夫婦関係が破綻していない別居の場合も、通常の浮気調査同様、不貞行為の証拠獲得のために動くことは言うまでもありません。

別居中の浮気調査は、通常の浮気調査の方法とどこが違う?

不貞行為の証拠を獲得するための浮気調査は、同居、別居問わず、内容には大きな違いはありません。張り込みや尾行、聞き込みを中心に、配偶者と浮気相手が一夜を共にする姿を証拠として撮影することとなります。

浮気・不倫調査に関する一連の流れにつきましては、下記ページをご参照ください。

大きな違いは

  • 日常の行動パターンが掴みにくい
  • 連絡頻度が低い場合、依頼主が知っている情報が古い可能性がある
  • 同居中に比べ、浮気相手の逢瀬に対する自由度が高い

という点にあります。

浮気相手と会う日が掴めなければ、張り込みに時間を費やすことになります。また、知らない間に配偶者が引っ越しており、所在調査から始めるといったケースも実在します。

別居中の浮気調査の場合は、浮気相手を自宅アパートやマンションに連れ込むことが多いため、不貞行為の証拠自体は獲得しやすいものの、日時の確定や情報の正確度の確認に時間を費やすことがあると考えておきましょう。

別居中の浮気調査依頼は、スピードが重要!まずは探偵事務所へ相談を

別居中であっても、不貞行為が認められ、慰謝料請求が可能となるケースは少なくありません。

しかし、別居開始から時間が経てば経つほど、婚姻関係の破綻とみなされる可能性が高くなったり、住所を変更し浮気相手と同棲したりと、依頼主にとってのデメリットが増えることも事実です。

同居中から連絡をとりあっていた証拠を掴む(=別居後出会ったとの言い訳を封じる)ためにも、浮気の疑いを感じたら、まずは一度探偵事務所に相談することをおすすめします。

また、インターネット上には「別居中だから、絶対不貞行為とはみなされない」というような言葉も出回っていますが、その言葉は全くの間違いです。そういった言葉に惑わされて、諦めてはいけません。

探偵事務所SATでは、別居が始まった理由、浮気を疑うようになったきっかけ、現在の状態など、依頼に至った状況を丁寧にお伺いします。その上で、浮気調査を依頼した場合に慰謝料請求ができる可能性や、依頼するメリット・デメリット等も包み隠さずお伝えしますので、どうぞご安心ください。

別居中の浮気に関するお悩みは、相手の姿が見えない分、余計に心労が募るものです。一人で抱え込む前に、まずは一度無料相談をご利用ください。

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