【投稿日】 2018年6月16日 【最終更新日】 2021年10月21日

配偶者の浮気の悩みは、現在進行形のものだけとは限りません。過去の浮気に関する内容、例えば「配偶者と浮気相手が撮ったと思われる写真が出てきた」「結婚前の浮気相手と今も続いているかもしれない」といった悩み相談は、想像以上に多いものです。

探偵事務所は様々な状況のお悩み解決を行っていますが、全てを引き受けているわけではありません。ここでは、過去の浮気調査が引き受け可能かどうか、また、過去の浮気を立証できるケース、慰謝料請求の時効についてご紹介します。

過去の浮気調査に関しては、依頼を受けていない探偵事務所が多い

結論から申しますと、過去の浮気調査の場合は、どれほど優秀な探偵であっても一般的に依頼主が望む証拠を得ることが難しいと言わざるをえません。

その大きな理由として「裁判で使える浮気の証拠(不貞行為の証拠)を、得ることができない」という点があげられます。ラブホテルへの出入りや、浮気相手のアパートなどに出入りする姿といった写真・映像は、不貞行為としての強い証拠となりますが、いくら探偵とはいえ、過去に遡ることはできません。

探偵だからといって、何でも調査できる訳ではない

探偵は、探偵業法に基づき調査を行っています。尾行・張り込み・聞き込みが主な調査方法であり、探偵だからといって特別な調査権限があるわけではありません。

例えば「●年●月●日 ◯◯ホテル 男1名 女1名 計2名 宿泊 ¥**** 」といった明らかに怪しい領収書が出てきたからと、該当するホテルに問い合わせても誰と泊まったのかなどといった情報を教えてもらえることはないでしょう。同じく、宿泊施設に防犯カメラの映像を見せて欲しいと頼んでも、断られます。

つまり、過去の浮気調査を依頼したとしても、現在進行形の浮気調査と同じレベルの証拠(裁判で使用できる不貞行為の証拠)を得ることは、探偵の腕や経験とは関係なく、合法的に行う以上、困難です。

諦めるのはまだ早い!過去の浮気を立証する方法とは?

ほとんどの探偵事務所は依頼を受けることはありませんが、実はゼロではありません。また、状況によっては、引き受ける可能性もあります。ここでは、過去の浮気を立証する3つの方法について、ご紹介します。

現在も浮気相手と連絡を取り合っている場合

過去の話、もう終わった話だと思っていたものの、実際に調査をしてみると、現在も関係が続いているといったパターンは少なくありません。特に、一度浮気が判明し「別れた」「もう会っていない」と言いながらも、連絡を取り合っていることが判明した場合、高い確率で浮気は継続中だと考えられます。

この場合は、過去の浮気調査というよりは、現在の浮気調査(通常の浮気調査)として依頼すると良いでしょう。裁判でも使用できる不貞行為の証拠を得られる可能性が高いです。

浮気・不倫調査に関する詳細につきましては、こちらをご覧ください。

過去に浮気を認めた相手に慰謝料を請求したい場合

過去に浮気が発覚し、配偶者が浮気を認めている場合は、改めて過去の浮気の証拠を探す必要はありません。「浮気を認めた」という事実は何より大きなものです。

浮気相手に慰謝料を請求したい場合は、浮気の証拠を探すよりも、浮気相手の素行調査を依頼し、名前や住所といった連絡先を手に入れることが効果的です。

連絡先さえ手に入れることができれば、慰謝料の請求は可能です。

素行調査・行動調査に関する詳細につきましては、こちらをご覧ください。

時間や費用がかかることを覚悟した上で、素行調査の一環として依頼する場合

過去にも浮気を認めておらず、浮気相手と連絡を取り合っている気配がない場合でも、依頼主の目的によっては調査ができる可能性があります。

例えば

  • 本当に浮気相手と別れたのか、確認したい
  • 浮気したのは1人だけだと言ったが、怪しい。隠していることが他にあるのではないか
  • 今すぐ離婚は考えていないが、万が一の時に備えて、浮気に関する情報はできるだけ得ておきたい

といった場合、目的が「不貞行為の証拠収集」ではなく「対象者や浮気相手の過去や現在の状況調査」に変わっているため、通常の調査依頼と同じです。

過去にどういった異性と頻繁に会っていたのか、現在親しい異性はいるのかなど、個別の依頼内容に合わせた調査を行います。

この場合の調査は、聞き込みやデータ調査が主となりますが、状況によっては張り込み・尾行を行うことがあります。

ただし、難易度は高く、浮気をしていた時期から時間が経てば経つほど得られる証拠は少なくなります。また配偶者の行動や浮気相手に関するデータ(名前や住所など)をどれだけ把握できているのかなどからも、調査難易度が変わるため、一概にどれくらいの金額・時間がかかるかということはお伝えできません。

ご自身のケースの調査難易度や、成功の確率、予算など、細かな内容が知りたいという方は、まずは一度ご相談いただくことをおすすめします。

過去の浮気調査は急ぐべき!慰謝料請求には時効があるってホント?

慰謝料請求には時効がある?という問いに対する答えは、YESです。

  • 不倫の事実と不倫相手の住所・氏名を知ってから3年間
  • 配偶者と不倫相手が付き合い始めた日から20年

この期間のどちらか短い方が、時効適用の期間です。つまり、何もしなければ、慰謝料を請求できる権利が失われてしまいます。


ひとつの例をご紹介しましょう。

相談者Aさん

4年ほど前に、夫が浮気しているのでは?と感じ、夫を問いただしました。そのとき夫は浮気を認め「悪かった。相手とは別れた。もう二度と浮気はしない」と謝罪したため、そのまま許すことにしたのです。

しかし、つい先日、偶然見えたLINEの画面から、当時の浮気相手と夫の関係がまだ続いていることが判明しました。私は慰謝料を請求できるでしょうか?

この場合、まずポイントとなるのは夫の浮気を知り、浮気の事実を夫が認めた時期です。

時効の3年とは、不倫の事実と不倫相手の住所・氏名を知ってから3年間という意味ですから、4年前にAさんが不倫の事実を知っていたとしても、不倫相手の住所・氏名は知らないままだとしたら、時効は成立していません。

また、何に対して精神的苦痛が生じ、慰謝料請求をするかによって、計算方法は異なります。

  • 不貞行為が原因で離婚した場合は、離婚した日から3年間
  • 不貞行為が原因で婚姻関係が破綻した場合は、婚姻関係が破綻した日から3年間

こう言われると、意外と慰謝料請求の期間は長いように感じるかもしれません。しかし、だからといって、悠長に考えている時間はありません。

実際、浮気の事実の発覚、夫婦関係の破綻から3年以上経過していたとしても、離婚から3年以内であれば、離婚が原因で生じた精神的苦痛に限り、慰謝料を請求できる権利は残っています。しかし、慰謝料が大幅に減額される可能性は高いです。

さらに夫と浮気相手の交際が始まってからすでに21年が経過していた場合は、時効が成立します。

このように様々なケースにより、慰謝料請求期間は異なります。まずは今の自分の状態がどこにあてはまるのか、客観的に調べましょう。そして、時効が迫っている場合は、一刻も早い対応をとることをおすすめします。

慰謝料請求、時効に関する詳しい内容につきましては「探偵の浮気調査の証拠集め!慰謝料請求・裁判での不貞行為の有効証拠とは」のページをご参照ください。

過去の浮気調査は可能!ただし、条件や状況によって調査可能な範囲が変わるため、まずは探偵事務所に相談を

過去の浮気に関しては、不貞行為の証拠を収集することができません。そのため「裁判で使える証拠が欲しい」と言われた際には、多くの探偵事務所がお断りすることでしょう。

しかし

  • 過去に浮気の形跡があり、現在も浮気が続いている
  • 過去に配偶者は浮気を認め、別れたと言っていたが、実は関係が続いていたので、慰謝料を請求したい
  • 裁判や慰謝料請求は考えていないが、浮気の事実確認だけを依頼したい

というケースであれば、対応が可能なことが多いです。

また、慰謝料請求は、基本的に3年で時効を迎えます。いつから3年以内とみなすのかといった計算方法には、複数の種類がありますが、慰謝料請求は永久にできる権利ではないということを覚えておいてください。

もしあなたが慰謝料請求を視野に入れている場合は、一刻も早く動き出す必要があります。

「慰謝料請求や離婚については、まだ悩んでいる」「過去のことだからと許すべきかもと思いながらも許せない」と、悩みながら相談される方もいらっしゃいます。

相談したときには、すでに請求権利が失われていたといった事態を防ぐためにも、まずは一度無料相談にて、現在の状況をお伝えください。

探偵事務所SATでは、強引な契約や無理な勧誘は一切しておりません。相談段階において、個別に慰謝料の請求権利が失われる時期や、今、調査した場合に得られる証拠といった内容を丁寧にご説明します。

配偶者の過去の浮気に関してお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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