探偵が浮気調査を行う際に活用しているのが「尾行・追跡」だといわれています。
確かに、探偵が尾行調査を行っている印象はイメージとしてありますよね。
この尾行・追跡調査は浮気調査を進めていくうえで非常に大切なプロセスだとされています。
対象者がどのようなエリアで生活しているのか、どんなルートを使いどこへ向かっているのかを調査することは、浮気の証拠を押さえるための重要な調査だといえるでしょう。
そんな尾行・追跡調査に必須なのが変装のテクニックです。
特定の人に常に後をつけられていると思えば対象者は警戒します。
その警戒心をできるだけ抱かせないようにするため、尾行追跡において変装は必須となります。
そこで今回は、浮気調査に重要な位置づけを持つ「尾行・追跡」のテクニックと、尾行・追跡に必要な変装のテクニックについて、紹介していきます。
※本情報は参考情報として掲載しております。探偵は警察署を経由して公安委員会に届出を行ない、探偵業法に基づき調査を行っております。そのため、個人が自らの判断で尾行や追跡などを行うことは、違法リスクなどの観点から推奨できません。また、たとえ身内であったとしても、個人で浮気調査を行うことは様々なリスクを伴うので、探偵事務所へ相談いただいた方が安心・確実です。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
尾行・追跡時のテクニックを状況別に解説!
まずは尾行・追跡のテクニックについて、状況ごとに解説していきます。
尾行・追跡と一口に言っても、徒歩で対象者を尾行する「歩行尾行」のパターンと、車両を使って追跡を行う「車両尾行」の2つに分けられます。
それぞれでテクニックが異なるため、歩行尾行と車両尾行それぞれの知識を深めましょう。
歩行尾行のテクニック
徒歩で対象者を尾行する歩行尾行のテクニックは、大きく分けて以下の3つの方法になります。
- 複数人で行動する
- 場所によって距離感を変える
- 状況によっては張り込みをする
テクニック1:複数人で行動する
尾行を行う時は基本的には複数人で行動するように心がけましょう。
1人で尾行を行うとなると、対象者を見失ってしまうリスクが高くなります。
繁華街などの人混みが多い場所や、暗い夜の道などでは少し目を離しただけで対象者を見失う恐れがあるため、複数人で行動することでそれを防ぎます。
対象者を見失ってしまうと、その時点で尾行は失敗に終わってしまいます。
また複数人で行動することで、証拠を押さえる「撮影係」と「監視係」に分けることができるのもメリットです。
複数人で行動する事によって、相手に怪しまれた時に交代もでき、役割分担も可能です。
テクニック2:場所によって距離感を変える
尾行をするときに最も大切なのは、場所によって相手との距離感を変えることです。
尾行の基本としては、対象者に怪しまれない距離感を保ちながら行いますが、人通りの多さや道路の広さ、周辺の環境によって距離を変えながら行うことも必要です。
例えば、人通りの多い繁華街では相手と距離を置きすぎると見失ってしまう可能性が高くなります。
そのため、対象と遠くなり過ぎないように意識しながら程よい距離で尾行をする必要があります。
逆に、人の少ない住宅街などでは近い場所で尾行すると相手にばれてしまうリスクが高いです。
相手にばれてしまったらそこで尾行は失敗に終わるので、できるだけ距離を置き、建物の陰や車の陰などに身をひそめながら尾行をしていきましょう。
どの距離のパターンでも、大切なのは「相手の視界に入らないこと」です。
対象者に見つからないように環境に溶け込みながら、できるだけ長い時間尾行できるように適切な距離を保ちましょう。
テクニック3:状況によっては張り込みをする
徒歩尾行の場合、状況によっては張り込みが必須になる可能性もあります。
相手がコンビニや浮気相手の家に入ってしまった時には、尾行から張り込みに切り替えましょう。
相手の自宅や、ラブホテルなどに入っていった場合には不貞行為をしている可能性があり、貼り込むことで浮気の確固たる証拠を掴めるかもしれません。
張り込みを行う際にも、程よい距離感や変装を行いながら、怪しまれないようにしてください。
張り込みと尾行を臨機応変に切り替えることがひとつの上位テクニックです。
車両尾行のテクニック
歩行尾行の次に多いのが車両尾行です。
車両尾行とはその名の通り、車を使って尾行する方法になります。
相手がタクシーなどを使って移動したり、車で出かける際には車両尾行が必須となります。
車両尾行に必要とされるテクニックは以下の3つです。
- 尾行する際は車数台分離れる
- 目立たない車両を選ぶ
- 駐車に注意
テクニック1:尾行する際は車数台分離れる
車両尾行を行う際には、対象者のすぐ後ろを位置取って尾行するのは危険だとされています。
理由は、対象者に尾行がバレてしまう可能性が高いからです。
車はバックミラーやサイドミラーなどで後ろを確認する機会が多いため、後方にいる不自然な車両に気づきやすいものです。
対象者に怪しまれないためにも、対象者の車と自分の車の間に数台ほど別の車を入れるようにし、対象者に怪しまれないようにしましょう。
タクシーを使って尾行する場合にも同様に、相手と自分の間に車を数台入れて尾行を行いましょう。
車両追跡とは状況によって内容がかなり変わるものの、つかず離れずの距離を一定に保ちつつ、信号などで見失わない程度の台数を車間に入れておく必要があります。
この時、やはり相手の車のバックミラーやサイドミラーで目視されてしまう可能性も視野に入れ、怪しい動きをしないように心がけましょう。
テクニック2:目立たない車両を選ぶ
車両尾行を行う際には、車種にも気を付けなければいけません。
車種は何でも良いというわけではないため、印象に残りやすい派手な色の車や外車を使うことは避けましょう。
探偵のケースでは、一般的に多いとされている白い車を使用することが多いようです。
車種はワンボックスやミニバン、セダンなどが使用されます。
テクニック3:駐車に注意
対象者が車を停めた場合には、それに合わせて車を停めなければなりません。
しかし、全く同じタイミングで車を止めてしまうと相手に不審がられてしまいます。
そのため、駐車の際には少し距離を開けた場所で停めるか、タイミングをずらしながら駐車場へ停めるなどの工夫が必要になります。
また、駐車の際には駐車場所にも注意が必要です。
慌てて路上に駐車してしまった場合、警察に注意を受けたり、職務質問をされ時間をロスしたり、近隣住民からクレームが入ったりしてしまいます。
こうしたトラブルにより、対象者に尾行がバレるリスクも高くなってしまいます。
車両追跡の駐車の場合はコインパーキングなどを利用し、1人は降りて張り込み、もう1人は車内で待機しておくなどの連携をとるのがおすすめです。
変装のポイントは?
浮気調査で尾行を行う際に、変装は必須です。
調査員や探偵の場合は、対象者と接点がないのでそこまで変装に力を入れるケースは少ないものです。
自分で尾行を行う場合や長時間の尾行を行う場合には、以下のようにアイテムを駆使して変装をする必要が出てきます。
- 環境に合わせた服装を選ぶ
- 体型が変わるような服を選ぶ
- 小物を使って印象を変える
これらポイントについて詳しく解説していきます。
ポイント1:環境に合わせた服装を選ぶ
変装をする際に最も大切なのは、環境に合わせた服装を選ぶことです。
その場所に溶け込むような服装でなければかえって目立ってしまい、対象者に怪しまれるリスクが高くなります。
例えば、繁華街などで尾行を行う場合にはラフな服装が望ましく会社が多いオフィス街ではスーツを着て尾行すべきです。
相手のドライブデートの尾行の際には、こちらもナチュラルな私服を選んで行くとバレにくいです。
服選びではとにかく目立たないようにして、その場所に溶け込むことが追跡の鍵を握ります。
探偵の場合は宅配業者風やスーツ、ラフな私服、マスコミ風など色々な服装を所持しており、場合によって使い分けています。
一般の方がそこまで行うのは難しいので、できる範囲で服装を選ぶようにしましょう。
ポイント2:体型が変わるような服を選ぶ
変装によっては、あっさり自分だとバレてしまうことがあります。
「簡単に髪型を変えたくらいでは対象者にばれてしまいそうで心配」という方には、体型を変えることで気づかれないようにするテクニックがおすすめです。
例えば、シークレットシューズを履くことで身長をいつもより高く見せたり、上着を多めに来て少し体格良く見せたりする方法す。
プロの探偵ほどの変装は難しいながら、意識してみるだけでも見た目の印象はかなり変わります。
服装を選ぶときには体型も意識すると、尾行がバレにくくなるでしょう。
ポイント3:小物を使って印象を変える
初心者でも簡単にできるのが、小物を使って印象を変えるという変装です。
服装を変えることに合わせて小物をり利用するだけでかなり雰囲気が変わるのでおすすめです。
そこで以下に、変装に便利なアイテムとその特徴をまとめたので参考にしてください。
帽子 | ニット帽やキャップ、ベレー帽などいろいろなタイプの帽子を服装によって使い分けましょう。髪型を隠すことができ出来るので、髪色が派手な人はそれを隠すことができ出来ます。キャップなどはカメラから顔を隠せたりするので、重宝したいアイテムです。 |
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眼鏡 | 眼鏡も、顔の印象をがらりと変えるアイテムとして優秀です。黒ぶちなどふちが太めのものだと別人のような印象になるので、便利なアイテムです。普段眼鏡をかけている人であれば、あえてコンタクトにして見るというのも良いでしょう。 |
上着 | ガラッと印象を変えるのに上着はぴったりです。上着の色を変えるだけでも遠目から見れば別人に見えます。推奨されるのは、リバーシブルタイプのものです。ユニクロなどの量販店に置いてあり、無難なデザインのものが多くなっています。原色系の派手な色は避け、白やグレーなどの色を選ぶと良いでしょう。 |
※サングラスやウィッグなども場合によっては有効なものの、場所によってはかえって目立ってしまう可能性があるので注意しながら使用しましょう。
探偵が尾行の際に気を付けているポイント
最後に、探偵が鼻腔の際に気を付けている以下の注意点について詳しく紹介します。
- ICカードは必須!
- 同じ変装で尾行しない
- 必ず複数人で行う
- バレないことを優先する
自分で尾行をする際の参考にしてください。
ポイント1:ICカードは必須!
徒歩尾行をする際に必須なのが、ICカードです。
対象者は突然電車やバスに乗り込む可能性が高いため、切符を買っているとロスタイムになってしまいます。
そのため、「ある程度のお金をチャージしてある交通系ICカード」を携帯して尾行を行いましょう。
ポイント2:同じ変装で尾行しない
尾行する際には、ずっと同じ格好をしたままにならないように気を付けましょう。
変装していたとしても同じアイテムを使い続けず、帽子を被ったり、眼鏡を変えたり、上着を変えたりして、何種類かの変装パターンを用意しておくべきです。
ずっと同じ格好をしていると、「またこの人に会った」と相手に思われてしまう可能性が高くなり、尾行がバレてしまうかもしれません。
ポイント3:必ず複数人で行う
浮気調査の尾行は、なるべく複数人で行いましょう。
尾行を行うのは思っているよりも難しく長時間になるので、休憩できるように、また見失う可能性を低くするためにも複数人で行うのがおすすめです。
探偵が尾行を行う時も調査員を複数使うのが基本となります。
対象者を見失っても、手分けして探せるメリットがあるからです。
自分で尾行を進めるときには、友人などにお願いして調査を進めましょう。
ただし友人は顔見知りという可能性がありバレるリスクもあるため、変装をしっかりしていく必要があります。
ポイント4:バレないことを優先する
浮気の証拠を押さえるための尾行では、あまり深追いしすぎてしまうと対象者に調査していることがバレてしまいます。
浮気調査をしていることがバレてしまうと、相手はより警戒して浮気の証拠を残さないように慎重になるので、以後の浮気調査もしにくくなってしまいます。
奥さんが浮気調査の実行者であった場合、その浮気調査がバレ、夫婦仲が悪化してしまう事も少なくありません。
「浮気現場を絶対に抑えたい」という気持ちは当然ながら、接近しすぎて調査がバレてしまうのでは本末転倒です。
バレそうになった場合にはすぐに退避し、今後の調査に影響がないようにしていく必要があります。
個人で行う調査には限界がある上にリスクが高い!本格的な尾行・追跡はプロにお任せ!
今回解説した徒歩・車両両方の尾行テクニックは入門編であり、一部にすぎません。
実際には、より多くの尾行テクニックやコツがあります。
尾行と簡単にいってもケースごとに全く対応が異なり、車両の場合には運転技術なども必要とされるものです。
そのため、初心者や一般人が尾行のテクニックを意識してみても、尾行そのものが成功する可能性はさほど高くありません。
尾行には、テクニックだけではなく経験も必要になってくるものです。
何度も尾行を経験し、コツを掴んでやっとプロとして仕事にできるレベルに到達します。
一般の方が尾行をして失敗、そのあとの浮気調査がままならないというケースは非常に多いため、自分で尾行を行うのはおすすめできません。
まずは探偵事務所に相談してみるのが安心で確実です。
探偵事務所SATでは、警察OBが在籍しており、こういった探偵の基本調査だけではなく、探偵業法の中であらゆる調査手法や情報ネットワークを駆使して調査を行っております。
個人でこういった探偵まがいの調査をされるのは非常にリスキーなので、もし浮気調査のご要望がある場合には、探偵事務所SATまでご相談ください。
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