【投稿日】 2018年8月8日 【最終更新日】 2021年10月21日
結婚を前にして結婚相手に対する不安や疑問を持った時、ご本人やそのご家族が探偵事務所に調査を依頼するケースが増えています。
「事前に調べてもらったおかげでとても助かった」という意見がある一方、「探偵事務所に依頼したけど思ったように調査が進まなかった」と不満を抱える人もいるのですが、その差は一体どこから出てくるのでしょうか。
実は、探偵事務所にも選び方のポイントがあるのです。後悔しない探偵事務所選びはどのようにすれば良いのか、チェックするべきポイントや注意点について詳しく解説していきます。
SAT探偵事務所 京都本部の代表取締役社長。
浮気調査や人探しといった個人向けのメジャーな調査はもちろん、他所では受任できない難度の企業向けの調査(信用調査、与信調査、M&A時等におけるDD 等)や経営コンサルティング業務にも従事している。
結婚調査を依頼する探偵事務所はどうやって探す?具体的な方法とは
日常生活を送る中で、探偵事務所を意識して確認することはほとんどありません。探偵事務所への依頼を検討する時、それは「日常生活に支障が出るほどの悩みを抱えている時」なのです。
「早く解決したい」と思う気持ちが焦りとなると、悪質な探偵事務所に調査を依頼することになってしまったり、せっかく調査をしても思うような結果を得られないということも少なくありません。
結婚相手の身辺調査を探偵事務所に依頼した人たちはどのようにして依頼先を探したのか、具体的な例とともに注意点も合わせてみていきましょう。
実際に利用した人からの紹介
実際に探偵事務所に依頼したことがある人からの紹介は、依頼先に迷っている人にとって一番安心できる方法です。場合によっては相談時に同行してもらえることもあり、そういった意味では心強いかも知れません。
しかし、この方法には次のようなデメリットもあります。
- 紹介者の依頼内容が結婚調査ではなかった
- 紹介してもらったことで断りづらくなった
- 調査員と依頼者の相性が悪い
探偵事務所で行われている調査は多岐に渡っており、各事務所によって調査の得意・不得意は当然存在します。紹介者が別件で依頼した件が成功だったとしても、それが自分の依頼したい内容にマッチするかどうかは相談してみないとわかりません。
勿論、事前相談で納得いかなければお断りすることもできるのですが、紹介してもらった手前どうしても断りきれないという人もいます。誰かの紹介による場合には、このようなリスクも頭に入れておくことが大切です。
インターネット上の口コミ
インターネット上の相談掲示板やSNS、個人ブログなどに書かれている口コミを頼りに探偵事務所を探す人もいます。時には詳しい内容やその時の心情をリアルに綴っているものもあり、不安を抱える人にとっては参考になることも多いでしょう。
しかし、インターネット上の口コミには次のような点に注意しなければなりません。
- 探偵事務所に雇われた人の書き込みである可能性
- 一般人を装った探偵事務所の調査員による架空のブログ
- 小説やドラマを鵜呑みにした情報の錯綜など
不安を抱えている時にはリアルな情報を見るとどうしても飛びつきたくなってしまうものですが、顔が見えないインターネット上の口コミや書き込みは、必ずしも本当のことが書かれているとは限りません。
あくまで参考程度にとどめておき、どうしてもきになる場合にはまず電話や無料相談などで確認をすることが重要です。
探偵事務所のホームページを検索
最近では、多くの探偵事務所がホームページを持つようになってきました。探偵事務所の所在地や電話番号、実際に行なっている調査の種類、メールによる相談窓口なども設けられていることもあり、誰にも知られずに探偵事務所を探したい人にとってはメリットの大きい方法です。
ただし、直接顔を合わせて細かい部分を話し合うわけではありませんので、インターネットを介した相談だけではわからないこともあります。
- メールのやり取りだけで決めないこと
- 相談窓口の人と担当者が違う場合があること
- 調査におけるパートナーシップが築けるかどうかの確認
結婚相手の身辺調査というデリケートな問題をお任せすることになりますので、このような点に注意をして話を進めていくようにしましょう。
看板や広告
雑誌の広告ページや街中に掲げてある看板などから、探偵事務所を依頼する方もいます。何気なく見つけた看板から良質な探偵事務所に行き着くこともありますが、実際に看板や広告などで探した人の中には次のようなケースもあります。
- 看板のあるビルとは違う場所に事務所があった
- 広告の印象と違って不安になった
- 広告にある費用では調査ができないと言われた
看板や広告はまず人目につくことが大前提となりますので、看板があるからといって必ずしもそこに事務所があるわけではありません。また、まずは相談に来てもらうことが目的なので良い点が特にクローズアップされることから、依頼者の印象とギャップが起こることもあります。
もし看板や広告で見た探偵事務所に依頼を考える場合には、思い込みや広告の内容を鵜呑みにせず、確認するところから始めてみましょう。
タウンページなどの電話番号
電話番号の検索システムを利用して、探偵事務所を探す方法もあります。特にタウンページなどを信頼している人は多く、実際にそれらの情報から探偵事務所に相談をするというケースも少なくありません。
しかし、悪質な探偵事務所の場合は支店があるように見せかけるためにアパートの一室に電話機を置くだけにしておき、電話はすべて別の場所に転送するという方法を取る場合があります。
記載されている電話番号と事務所の所在地が一致していたとしても、連絡を取る前に一度建物の外観を確認するなどの注意を払ってから連絡を取るようにしましょう。
結婚調査を依頼する探偵の選び方!探偵事務所に足を運ぶ前に確認するべきポイント
結婚という人生の大きな転機についての調査をお願いするのですから、できるだけ優良な探偵事務所に依頼したいと思う人は多いのではないでしょうか。
しかし、どのような点で優良であるかを見極めるのか、そのポイントはなかなか知っている人が少ないですよね。探偵事務所選びに重要な見極めポイントについてみていきましょう。
届出がされているか
探偵事務所は探偵業法と呼ばれる法律に基づいた業務が義務付けられており、探偵業者は公安委員会に探偵業を行うことを届け出なければなりません。
その時に発行されるのが探偵業届出証明書で、きちんと届出されている探偵事務所には「探偵業届出番号」が発行されています。つまり、きちんとした探偵事務所にはこの探偵業届出番号があるのです。
優良な探偵事務所では、ホームページや広告・看板などにもこの番号を公表しています。まずはこの番号をきちんと公表しているかどうか、確認を取ってから相談するようにしましょう。
行政処分を受けていないか
探偵事務所では違法となる調査方法は行いません。例えば、無断で他人の敷地に入り込むような不法侵入や、勝手に他人も持ち物に盗聴器を仕掛けるといった行為は、探偵業法に違反し行政処分として営業停止・廃止処分を受けることになります。
探偵事務所が過去に受けた営業停止処分の記録は、各都道府県の警察庁のホームページなどから確認することができますので、依頼を検討している探偵事務所が行政処分を受けていないかどうかを確認してみましょう。
身辺調査の実績があるか
探偵事務所では多くの調査を請け負っていますが、多少なりの得意・不得意は存在します。経験と実績があればそれだけ信用ができますし、依頼者の相談内容に対して的確なアドバイスも可能となるのです。
結婚相手に対する身辺調査も、職業・浮気の有無・過去の人間関係・家族関係・金銭トラブルなど多岐に渡っていますので、少しでも目的にあったものの調査実績があるかどうかを確認して、確実性を高めることも必要です。
自社のオフィスを構えているか
優良な探偵事務所の多くは自社のオフィスを構えており、個人情報の漏洩を防ぎ守秘義務を徹底することを心掛けています。
特に結婚調査というデリケートな問題はできる限り周囲の人に知られないようにしなければならないため、相談場所としては自社のオフィスを指定することが一般的です。
もし電話などで相談場所にカフェやファミレスなどの指定された場合には、誰かに知られる可能性を考えた上で、一旦相談を検討し直すなどの対処をしましょう。
その他の注意点
本格的な相談は実際会ってから以降になりますが、親切な探偵事務所では電話やメールの段階でアドバイスをしてくれることがあります。
「まずは会うこと」「相談予約すること」を無理やり押し通すようなことはありません。電話やメールでのやり取りの中で少しでも不安がある場合には、無理に会わずに少し時間を置いて考え直すなどしてみましょう。
結婚調査を依頼する探偵の選び方!探偵事務所に出向いて面談・相談した時に確認すべきポイント
探偵事務所を探す段階で十分に注意したとしても、実際に会って相談をするまでは不安に思う人も少なくありません。相談が終わった後にいよいよ依頼を行うかどうかが判断されるので、その緊張はなおのことです。
では、探偵事務所に出向いた後にチェックするべき項目とは一体どのようなものなのか、その詳細をご説明しています。
相談などでの対応が丁寧
実際に探偵事務所に調査を依頼した人の多くが、「相談時の態度や言葉遣いの丁寧さ」を判断基準に入れています。
- 時間が掛かっても焦らず自分のペースで話を聞いてくれた
- 自分にもわかるように噛み砕いて説明してくれた
- 細かい気遣いでこちらの不安を解消するように話してくれた
身辺調査だけに限りませんが、不安を抱えて探偵事務所を訪れる人にとって、安心感を与えてくれる対応は何よりも重要視されます。話し方は勿論、表情や声のトーンなどをよく観察してみましょう。
具体的な調査方法を提示してくれる
どのような調査方法を行うのか、素人ではなかなか判断がつきませんよね。ある程度の情報は事前に仕入れていたとしても、自分の依頼内容に適切なのかどうかまではわからないのが一般的です。
探偵事務所の費用は調査方法や調査日数で換算されていくため、どのような調査がどうして必要なのかといった内容を詳細に提示してもらえると、依頼内容をお任せする上でも大きな安心となります。
話の流れの中で具体的な調査方法が提示されない場合には、こちらから説明を求めるなどして探偵事務所の対応をみてみるのも良いでしょう。
調査費用が明朗
探偵事務所に依頼する上で一番の気がかりになるのが調査費用ですよね。多くの探偵事務所では時間単位制+成功報酬性+実費とい計算式に当てはめて費用を割り出していますが、その中のどの部分にいくら必要となるのかといった点が明確でないと、本当に必要な費用であったかどうかが不安になってしまいます。
優良な探偵事務所では調査費用もわかりやすく説明して、依頼者が必要でないと感じる部分も細かく話し合いを行いますので、費用の上ではっきりとしない点がある場合にはその旨を探偵事務所に伝えてみましょう。
詳細な見積書を作成してくれる
正式な契約を結ぶ前であっても、探偵事務所では詳細な見積書を作成します。その見積書を判断基準として他の探偵事務所と比較検討する方も多く、最終的な決定権は依頼者側に委ねられることになります。
依頼する内容や事前に渡す基本データがはっきりしていると、相談の段階でもかなり正確な見積書が作成できますので、相談にいく前にはしっかりとした準備を行い探偵事務所の判断を見極めるようにしましょう。
契約書を必ず取り交わす
探偵事務所との正式な契約が成立すると、契約書を取り交わすことになります。依頼する調査によってその内容には違いがありますが、盛り込んで欲しい内容を事前に伝えてお互いが合意に達した場合には、必ず契約書に組み込まれます。
具体的な例としては、次のような内容です。
- 調査内容・費用・期間について
- 追加の調査を行う場合には必ず依頼者に連絡を取ること
- 探偵事務所側が自己判断で行った調査に関しては費用が発生しないこと
- 依頼者から許可が下りない調査は一切行わないこと
悪質な探偵事務所では、契約書に書かれていないことを逆手に取り、追加で調査した内容は必要以上の調査人数を上乗せして費用をカサ増しすることも少なくありません。契約書は最終的に依頼者側の消費者としての立場を守る大切な物となりますので、本契約を行う前には十分な確認を行うようにしましょう。
関連記事:探偵の見積書で必ず注意すべき3つのポイント
関連記事:探偵に調査の依頼・契約をする際の注意点
結婚前の身辺調査を探偵事務所に依頼するための事前準備
探偵事務所に結婚調査を依頼する時には、依頼者側がいくつか準備をしておかなければならないことがあります。その内容をもとにして、探偵事務所では具体的な計画を練っていくのです。
事前準備としてどのようなものを準備しなければならないのか、基本的な項目をみてみましょう。
調査対象の基本的データ
調査対象となる結婚相手の基本的なデータを揃えておきます。調査内容によって細かい部分に違いはありますが、最低でも準備しなければならないものは以下の通りです。
- 調査対象者の顔写真や全体像の写真
- 身長
- 体重
- 身体的特徴(髪の長さや眼鏡をかけているなど)
- 現住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 卒業した学校名や学部名
- 実家の住所
- 勤めている会社名と部署
- 会社の住所と連絡先となる電話番号
- 行きつけのお店やスポーツジムなどの施設
- 所有している車のナンバーや種類
- ブログのアドレスやネット上で使用している名前(あれば)
- SNSのアカウント(Twitterなど)
- 調査を依頼するきっかけとなった証拠品(借金の督促状などの画像)
- よく使用している公共交通機関や最寄駅・バス停など
- 会社や自宅近くの地図及び近隣の情報(入り組んでいる近道や利用するコンビニなど)
経験抱負な探偵事務所の場合、どんな些細な情報であってもそこから調査のヒントを見出すことも少なくありません。少しでも気になることがある場合には、念のために提出できるよう準備をしておきましょう。
結婚調査の具体的な目的
幸せな結婚を確実にするために行われる結婚調査ですが、その結果は必ずしも良い方向になるとは限りません。多くの場合は「真実を知るために調査を依頼する」のですが、その真実を知った後にどうするのかまで考えていることは以外と少ないのです。
- 結婚相手が浮気しているという噂を聞いたので調査をして欲しい。
- 実は以前に一度結婚しても離婚したらしいが本当がどうか知りたい。
- 結婚はしていないが認知した子どもがいるという話を聞いたので確認したい。
- ご実家が実はあまり良くない団体とお付き合いがあるようだが確信がない。
- 勤めていると言っている会社が嘘の可能性があるので調べて欲しい。
信じている相手に騙されているかも知れないという不安から、このような依頼をする方も多いのですが、では具体的な目的として最終的にどうしたいかという部分があやふやなことも少なくありません。
しかし、もし本当に結婚相手が悪意を持って嘘をついたり真相を隠している場合、証拠を持って相手有責の婚約破棄として慰謝料を請求することも考えなければならなくなるのです。
「真実を知ること」と「不安を解消する」ことは、調査においては必ずしもイコールになるとは限りません。目的によって調査内容にも違いが出ることがありますので、調査の目的と最終的なゴールははっきりさせておきましょう。
あらかじめ予算を決めておく
結婚調査の平均的費用は、結婚相手本人の調査で約30万円、そのご家族やご親戚にまで調査が及ぶとさらに費用がかかってくると言われています。多い場合には50万から100万円にまで費用がかかることもあるようです。
あれこれ知りたいと思うと依頼内容をプラスしていってしまうものですが、本当に知りたい情報なのかどうか、それを決めるのは依頼者です。
可能であるのならば勿論調べた方が良いのですが、場合によっては目的に必要がない調査かも知れません。相場を元にしてあらかじめ予算を決めておき、それを基準にしてどこまで調査をお願いできるのかを相談してみるのも良いでしょう。
まとめ
結婚調査を依頼する探偵事務所の選び方とそのポイントや注意点について、詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。最後にもう一度内容をまとめてみましょう。
- 探偵事務所を探す方法としては「利用者からの紹介」「ネット上の口コミ」「探偵事務所のホームページ」「看板や広告」「電話番号の検索」といったものがあるが、どの方法においてもデメリットがあることを理解して注意をすることが大切である。
- 優良な探偵事務所には「探偵業届出番号」が記載されており、丁寧な対応やしっかりとした「見積書」「契約書」などがある。
- 過去に違法性のある調査を行った探偵事務所は「行政処分」を受けているので、各都道府県の公安委員会などで公表されている一覧表で確認しておく。
- 探偵事務所に相談に行く前には、「調査対象者の基本的な情報」「調査を行う上での最終的な目的」「ある程度の目安となる予算」を決めておくと良い。
プライベートな部分を詳しく調べる身辺調査なだけに、探偵事務所選びも慎重になることと思います。優良な探偵事務所を選ぶポイントや注意点をしっかり確認しながら、より良いパートナーシップを築ける探偵事務所を探してみましょう。
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