盗聴は技術の進歩とともに年々増加し続けています。盗聴器が仕掛けられる場所として最も多いのが一般家庭で、気づかないまま日常会話や生活音が誰かに聞かれていても不思議ではありません。

では盗聴犯はなぜ、一般家庭をターゲットにするのでしょうか。盗聴の目的と犯人の心理、どんな人物が行うのかなどについて解説します。

あなたが盗聴されているとしたら犯人は誰?

盗聴される場所では一般家庭が最も多いと書きましたが、盗聴犯もごく普通の一般人であることがほとんどです。最近では電器店などでも性能の良い盗聴器が簡単に手に入るため、仕掛ける機会さえあれば盗聴は簡単にできます。

そうはいっても大抵の人は、全く知らない人間を盗聴して楽しめませんし、何の得もありません。つまり盗聴の犯人は被害者にとって、何らかの付き合いか利害関係のある場合がほとんどです。

一般家庭における盗聴犯と被害者の関係

  • 家族(夫婦、親子、親類など)
  • 交際相手・元交際相手
  • 友人・知人
  • 勤務先・ご近所づきあい・学校などでトラブルがあった
  • 片方が相手に一方的に好意・敵意を寄せている

夫婦や親子、あるいは恋人といったごく近しい関係であっても、お互いのすべてを知っているわけではありませんし、近しいからこそ隠したいこともあります。隠されると気になってしまいますが、直接尋ねても正直に話してもらえるとは限りません。

真実を知りたいけれど直接相手には問いただしづらいというときの手段が盗聴なのです。近頃誰かに疑われている、何かを探られているような心当たりがあれば、盗聴されている可能性は高いといえます。これは相手が家族以外であっても同じです。

またストーカーによる盗聴も後を絶ちません。ストーカーとなるのは現在あるいは過去の交際相手が多いですが、全く覚えのない人から一方的に好意を寄せられているということもあります。

誰が何のために盗聴するのか?一般家庭に盗聴器を仕掛ける目的と犯人像

盗聴は、直接相手に尋ねられないけれど知りたいという動機から行われると上で説明しました。ではその動機には具体的にどんなものがあるのでしょうか。

盗聴の目的を知れば、犯人が誰なのかも見当がついてきます。

家族・恋人などの浮気調査

盗聴の目的として最も多いのは、配偶者や恋人の浮気調査です。自分が留守の間に浮気相手を家に入れていないか、電話で浮気の証拠となる会話をしていないかなどを録音(録画)します。

もし同居している夫婦であった場合、居住者の合意があるため盗聴器の設置に関して罪に問うことはできませんし、浮気を疑うだけの理由があれば不法行為ともみなされません。

また浮気調査には探偵を雇っていることも多く、その場合プロのノウハウを駆使して盗聴しているので、素人が盗聴器を見つけ出すのは非常に困難です。

交際相手の婚前調査

結婚を前提としている交際相手に借金がないか、勤務先や学歴について嘘をついていないか、家族・親類関係に問題はないかなどを調べるのが婚前調査です。

こういった婚前調査は主に興信所や探偵に依頼して行われることが多いです。そのため自宅だけでなく持ち物に盗聴器が仕掛けられていたり、外出時の様子を追跡調査されていたりする可能性が高いです。

子供の素行調査

親が子供の交友関係や、自分がいないときの様子を知りたいために盗聴器を仕掛けることもあります。この場合盗聴器は主に子供の自室やリビング、子供の持ち物などに仕掛けられます。

また表面化することはまれですが、子供が親を盗聴するパターンもないとはいえません。今ではインターネットで何でも調べて手に入れることができますし、リビングに共用のパソコンがあるならそれを利用して盗聴・盗撮することは比較的簡単です。

子供が親を盗撮する理由は、反抗期や親の浮気の疑い、単なる好奇心など様々です。

ストーカー、恨みを持つ者が相手の情報を集めるため

知人程度の相手やほぼ面識のない相手が盗聴器を設置するパターンもあります。このパターンで犯人となりうるのは、一方的に相手に執着するストーカーや被害者に恨み・ライバル心を持つ人物です。

こういった犯人たちは相手に直接接触するわけにはいきません。しかし相手の情報は得たい、そしてそれを利用してストーキングや嫌がらせを行いたいという気持ちから、盗聴を行います。

それが別れた交際相手などの過去に付き合いのあった相手であれば、合鍵を用いて侵入する、プレゼントに盗聴器を仕込むなどの方法で、比較的簡単に盗聴ができます。もちろん現在の交際相手ならもっと簡単です。

このパターンは犯人の被害者への執着が異常に強く、かつ様々なトラブルに発展する可能性があるため、非常に厄介です。盗聴器の発見・撤去はもちろんのこと、法的手段も視野に入れて対応しなくてはなりません。

個人情報を盗み犯罪に利用するため

嫌がらせ・空き巣などの犯罪の情報収集を目的に盗聴が行われるパターンもあります。

この場合、犯人は市役所、水道局、ボランティア、配達員などのふりをして住居に侵入し、盗聴器を設置することが多いです。あるいはドアポストや玄関先に盗聴器を設置する、すでに別の誰かが設置した盗聴器の電波を受信するといった方法もあります。

後に大きな犯罪の被害に遭わないためにも、不審な訪問者があれば警察に通報・相談すると同時に盗聴器発見調査を依頼することをおすすめします。

盗聴そのものを目的とする盗聴マニアの犯行

ただ他人の日常会話や生活音を聞きたいという盗聴マニアも多いです。盗聴自体は法に触れないため、暇つぶしや好奇心から盗聴に手を出してしまうのです。

盗聴マニアは他の誰かが仕掛けた盗聴器の電波を拾う場合がほとんどですが、特定の人物に興味を持って自らドアポストや玄関などに盗聴器を設置したり、賃貸物件から退去する際に盗聴器を仕掛けていったりという手口をとることもあります。

単に盗み聞きをするだけではっきりとした害はないという考え方もありますが、ここからストーカーなどに発展する場合がないとも言えません。そのような被害を防ぐために、入居時に盗聴器発見調査を行うのは最も効果的な方法です。

誰が何のために盗聴するのか?その他の盗聴されやすい場所と盗聴の目的

盗聴器を仕掛ける場所で最も多いのは一般家庭ですが、それ以外にも盗聴されやすい場所はあります。こちらも心当たりのある方は参考にしてください。

ホテルの客室を盗聴するのは盗聴マニアと売買目的

多くの人間が出入りし、プライベートな行動や会話をするホテルもまた、比較的頻繁に盗聴(盗撮)が行われます。誰でも宿泊すれば盗聴器を設置できることと、ビジネスホテルやラブホテルは壁が薄くて盗聴に適していることも、ターゲットにされやすい理由だと考えられます。

これらの犯人は主に盗聴マニアですが、ラブホテルに限っては盗聴だけでなく売買目的の盗撮も多いです。

企業で盗聴を行う目的

様々な機密を取り扱う企業にも、盗聴の危険はつきまといます。企業に盗聴器を仕掛ける目的はいくつかあります。

  • 競合他社などによる専門技術・顧客情報などの収集
  • 社内での出世争い・派閥争いに関する情報戦(弱みを握るためなど)
  • 金品の窃盗目的(従業員・出入りする業者などによるもの)
  • 従業員の監視目的
  • 社内の人間関係のトラブル

企業の機密情報を入手し、他の企業や人物に流出させる人物を産業スパイといいます。かつては専門技術が産業スパイの主な狙いでしたが、最近では顧客情報を漏洩させることで企業の信頼を喪失させるというやり口も一般的になってきました。

また産業スパイによるものでなくとも、社内での盗聴の事実が明るみに出れば、その企業の信頼性が落ちるのは間違いありません。盗聴自体は罪ではないとはいえ、その元となるトラブルも併せて解決しなくては、会社の利益を大きく損なうことになります。

しかし最近では、企業機密に関してはパソコンのデータをハッキングする方が多くの情報を集められるため、会社に盗聴器が仕掛けられる主な目的は、社員間の派閥争いやストーキングへと移行しています。やはりどんな場所でも、人間関係のトラブルが盗聴の動機となるのです。

何をきっかけに行われるかわからない盗聴

盗聴の目的で最も多いものは浮気などの人間関係のトラブルですが、そういった心当たりが全くなくても、ターゲットになる可能性があるのが盗聴です。しかも盗聴はさらなるトラブルや犯罪を引き起こすこともあるため、できるだけ早く盗聴器を撤去し、その原因から解決する必要があります。

その第一歩が、盗聴器発見調査です。犯人を特定し法的手段をとって解決するつもりがあるのなら、是非探偵に依頼してください。